木村昴

登録日:2021/04/24 Sat 18:14:28
更新日:2024/01/11 Thu 19:33:27
所要時間:約 6 分で読めます


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木村昴とは、日本の男性声優・俳優・ナレーターである。ファンからの愛称は「すばちゃん」など。
ドラえもん』の二代目剛田武役で知られる。

●目次

プロフィール

性別:男性
出身地:ドイツ連邦共和国・マクデブルク県ブランケンブルク
生年月日:1990年6月29日(かに座)
血液型:O型
身長:180cm
所属事務所(2021年現在):アトミックモンキー


人物像

ドイツ人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフで、本名(ドイツ人名)は「昴・サミュエル・バーチュ」
「昴」という名前は祖母がとある同名の楽曲から付けたもので、本人も「人生のテーマソング」と評するほど気に入っている。

趣味・特技はドイツ語やラップ。好物はコーラ
愛飲するだけに留まらずコカ・コーラ関係のグッズも多数コレクションしており、そのコレクション専用の部屋まで持っているほど。ちなみにこの部屋は時折メディアにも公開している。

スネ夫役の関智一から演技指導を受け、現在では同じ事務所に所属しているが、木村は「師匠」と呼ぶほど尊敬している。
また先代ジャイアンことたてかべ和也とはかなり親交が深かった。
就任当時は未成年なため、酒好きなたてかべは一緒に飲めないことに少しがっかりしたが、「(木村が)成人するまで長生きして一緒に飲みたい」と語り、
しばしば食事会を設けては「飲めるようになるまで毎年カウントダウンだな」と言って可愛がっていたらしい。
その間も激励のついでに後釜達の顔を見に行っており、特に木村の通っている学校と自宅が近かったため、文化祭などでは顔を出していたという。
なおその際、木村はジャイアンのたてかべさんが来たとみんなに話したいと言うと、たてかべは「もうジャイアンは君なんだから」と自分が出しゃばることを避けていた。
その言葉に感動した木村だったが、用事を済ませて戻ってくると体育館でたてかべによるジャイアンリサイタルが始まっていたそう。
「言ってることとやってることが違う!!」とツッコミを入れつつも、先代の偉大さといかにたてかべが「ジャイアン」かを肌で感じたという。
木村の成人後までたてかべは体調を崩しながらも長生きした。その頃には医者から酒を止められていたが、成人の時には「今日はもう飲んじゃおう」と木村と乾杯したという。

フリースタイルバスケットボーラーのZiNEZとは大親友で天才劇団バカバッカでの共演も多い。

自身のYouTubeチャンネル『きむすばチャンネル』はメインの企画を行うONと、サブの企画や舞台裏を見せるOFFの2つがある。
また、「リッチポテト坊や」名義でTikTokアカウントも開設している。

また、TwitterとInstagramに「#心に刺さらない名言集」と題してインパクト抜群の写真と共に
  • 誰だって、お風呂にはいれば、身体がぬれる
  • 前をみてごらん たぶんそれがきみの正面だ
  • 目をとじると、暗いよね
  • つまらないことで悩むな 俺を見てみろ、な?そんな目で見るな
など心に刺さらない名言を多数投稿している。
なお「師匠」こと関智一や、豊永利行も同様の名言集を投稿している。


経歴

7歳までドイツで過ごしており、その頃まで日本語は全く話せなかったが、日本語のヒップホップミュージックを収録したCDを母から与えられ、それにのめり込んで覚えたとか。
その後日本に移住してから劇団日本児童に入り、子役タレントとして芸能活動を始める。
この頃から吹き替えの活動もしていたが、たてかべに代わってジャイアン役を担当してからはアニメ声優としての活動もするようになった。
余談だが、アニメ声優デビュー当時はまだ中学生だったもののかなり大人びていたため、ほかの『ドラえもん』声優からは30代だと思われていたらしい。

木村本人としては(『ドラえもん』の後任声優オーディションが公募形式だったこともあり)「『ドラえもん』ならみんな知っててモテる、目立てる、友達に自慢できる」からというごく軽い気持ちでの記念受験の面が強かった。
だが、同オーディションは誰もが知っているような超大御所からデビューしたての新人まで名乗りを上げる修羅場*1で、そんな中に期せずして飛び込む形になってしまったのだ。
第二次審査の時点でジャイアン候補者は第一次審査通過者48名中8名に絞られていたが、「自分が受かったんだし、他の通過者も子役だろう」と思い込んでいたら他の通過者は子役どころか大人。
更に、控室では皆死に物狂いで発声練習をしたり精神統一を試みたりしているなど壮絶な修羅場と化しており、ここに至りようやく「やばい所に来ちゃった……」と、事の重大さに初めて気が付いたという。

それでも何とか最終選考まで進み、ドラえもんのび太しずかスネ夫、ジャイアンの担当声優自体は最終選考に残ったのはそれぞれ1人だけでほぼ内定状態だった(ただ、『ドラえもん』という作品の性質上「一体感」が無ければオーディションはイチからやり直しという戦場で、最終選考でも木村は審査員に「100点中7点」といった容赦ない評価を下されていた*2)。
ちなみに、最終選考に向かう最中にはエミネムの曲を聞いて気合いを入れたそうな。

そして最終選考も無事に終了し、正式に後任声優として抜擢されることに決まった。
……が、情報解禁日までは家族も含め周囲に合格したと明かすことが許されず、しかもオーディションを受けたことを既にクラスに話してしまっていたが、その結果を報告できずにいたために同級生からは不合格になったと思われ気を遣われたようだ。*3
加えて、後任についての公式発表が行われるまでのわずか二か月の間に「先代とは違う自分のジャイアン」を確立しなくてはならなかったのに、守秘義務のためおおっぴらに練習すらできなかったので、夜中の河川敷でひたすら練習していたとのこと。
その傍らで関智一に演技指導を受けることになったが、曰く「発音に海外訛りが強く残っており、「のび太」を「のゔぃ太」と発音してしまう」など矯正に苦労した模様。
なお、関自身も「一番年下である彼の模範となる以上、時間にルーズな面を直せ」と他の『ドラえもん』新規声優陣に遅刻癖についてキツく説教されたそうな。
それにしても7歳まで日本語が話せなかったのに(海外訛りが抜け切っていなかったとはいえ)、その後たった7年で日本語の声優を務められるようになるとはすごい。
たてかべとは師弟という関係ほどではないが、先のように頻繁に交流しており、まるで孫のように可愛がられていた。
アドバイスはほとんどくれず、降板時にも語っていた「思いっきりやってくれ」ということくらいだった。それに木村は不安な心を覚えていたが、
成人してから同じことを言われ、その時くらいにそれ以上のアドバイスはないということを悟ったらしい。
彼が逝去した際は葬儀場で「後のことは任せてください」と語りかけたという。木村曰く「(たてかべは)人生をかけてジャイアンとして生きた人」と称している。

ちなみに、上記のエピソードを明かしたテレビ朝日系列の番組『激レアさんを連れてきた。』においては、トークの締めでゲストにキャッチフレーズを付けるのが恒例になっているが、木村は「ドイツ生まれたてかべ育ち」と付けられていた。

なおジャイアンといえば音痴なことで有名だが、木村の両親は実は音楽家。
彼はその影響で音楽の英才教育を小さいころから施されていたため、音楽に関する素養は十分で歌唱力も高い。
しかし、そのことがジャイアンが歌うシーンでは却って災いし「音痴って何!?」とかなり悩んだとか。

かくして声優としてデビューしてしばらくはジャイアン役にほぼ専念し、他作品への出演は散発的だったが、2011年に『輪るピングドラム』の主演に抜擢されたのを境に声優としての活動が本格化していき、様々なキャラクターを演じていくようになった。
特にチンピラ系のキャラやゴリラゴツい系のキャラに定評がある。

近年では得意のラップを活かした活動にも力を入れており、2019年の第13回声優アワードにおいて『ヒプノシスマイク』として歌唱賞を受賞した。
また、同作での目覚ましい躍進について『ドラえもん』声優陣は応援している模様。
加えて2020年10月からは花江夏樹の後任として『おはスタ』メインMCを務め、以降は「ヒルナンデス!」のレギュラーに抜擢されるなどテレビタレントとしても知名度を上げており、2023年にはあの「高校生クイズ」のMCにも抜擢された。


主な出演作


アニメ

ジャイアン(剛田武)(『ドラえもん』わさドラ版)※声優デビュー作
高倉冠葉・ペンギン一号(『輪るピングドラム』)
パパ・ンバイ・シキ(『黒子のバスケ』)
平家将臣(『CODE:BREAKER』)
荻野(『PSYCHO-PASS2 サイコパス2』)
アラン・アダムス(『ガンダムビルドファイターズ』)
鯨木大介(『金田一少年の事件簿』)
ユキヤ(『ポケットモンスター』)
寺坂竜馬(『暗殺教室』)
デイン・ウハイ(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』)
松本一砂(『3月のライオン』)
新走宗也(『フブキ・ブランキ』)
天童覚(『ハイキュー!!』)
草薙翔一(『遊戯王VRAINS』)
クァイドゥール・ベルギャー、ナレーション(『遊戯王ゴーラッシュ!!』)
小川常松(『ダイヤのA』)
ギョーザ(『ゾイドワイルド』)
空(『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』)
金盛剛(『火ノ丸相撲』)
ドラムス(『スター☆トゥインクルプリキュア』)
ペッシ(『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』)
ガビ(『DEVILMAN crybaby』)
会川(『ドロヘドロ』)
東堂葵(『呪術廻戦』)
ヒロト(『池袋ウエストゲートパーク』)
ブロウ・フィサロ(『蜘蛛ですが、なにか?』)
道化のバギー(『ONE PIECE』)※幼少期
ガルダンディー(『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』)※2020年版
ムキムキねずみ(『鬼滅の刃』)
赤牛ツバサ(『キャップ革命ボトルマンDX』)
赤兎馬カンフー(『パリピ孔明』)
桜木花道(『THE FIRST SLAM DUNK』)
ダブルパンチ超(あはれ!名作くん
ラキュア(劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編
ライム(『放課後のブレス』)

ゲーム

ヤマオロシ(『一血卍傑-ONLINE-』)
デューター(『蒼空のリベラシオン』)
ビイト(『すばらしきこのせかい』)
浅井長政(『戦魂-SENTAMA-』)
フェリクス・シェーファー(『魔法使いと黒猫のウィズ』)
バルタザール=フォン=アダルブレヒト(『ファイアーエムブレム 風花雪月』)
ビラク(『ファイアーエムブレム ヒーローズ』)
サム(『ディズニー ツイステッドワンダーランド』)
アッシュ・オルブライト(『エリオスライジングヒーローズ』)
エイティーンボルト(『メイド イン ワリオ』シリーズ)※『ゴージャス』以降
レイモンド・ローレンス(『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』)

特撮


吹き替え

タロン・エガートン
ライアン・シューズ(『死霊高校』)
フィリップ・カーライル(『グレイテスト・ショーマン』)
セルゲイ(『武器人間』)
エムバク(マーベル・シネマティック・ユニバース)
クリス・レッドフィールド(バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ)

テレビドラマ

真面目猛(『デスノート』)
以仁王(大河ドラマ鎌倉殿の13人』)
渡辺守綱(大河ドラマ『どうする家康』)

その他

メインMC(『おはスタ』)
MC(『声優と夜あそび』)
山田一郎(『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』)
ゴールデンウィーク大王/年末年始大王(キッズ・ステーションの番組宣伝)
ナレーター(『天才てれびくんhello,』)
『激レアさんを連れてきた。』(2019年9月21日放送分にゲスト出演)
『バナナマンのせっかくグルメ!!』
痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(令和復活版にて攻撃隊長役)



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最終更新:2024年01月11日 19:33

*1 木村本人は、「『ドラえもん』という絶対的な信頼感のあるタイトルの公募オーディションであり、声優陣刷新などの理由がなければ向こう数年は確実に仕事入ってくるため(要約)」と『激レアさんを連れてきた。』にて振り返っている

*2 テレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』2019年9月21日放送分の資料映像より。

*3 なお、合格発表の際にスタッフから『ドラえもん』の単行本全巻を資料として渡されるなど別の意味でも苦労している。