木暮公延

登録日:2024/01/25 Thu 00:10:00
更新日:2024/04/16 Tue 16:21:11
所要時間:約 8 分で読めます







……2年間も待たせやがって……





木暮(こぐれ) 公延(きみのぶ)はバスケットボール漫画の金字塔『スラムダンク』の登場人物。

CV:田中秀幸(TVアニメ版)/岩崎諒太(THE FIRST SLAM DUNK)


【プロフィール】

本名:木暮公延
性別:男性
所属:湘北高校3年6組
肩書:バスケ部副キャプテン(副主将)
身長:178㎝
体重:62㎏
誕生日:7月12日
星座:蟹座
背番号:5
ポジション:SF(スモールフォワード)及びSG(シューティングガード)
桜木軍団並びにファンからの愛称:『メガネ君』。


よく苗字を『小暮』と間違われることが多いが、『木暮』なので注意。

【人物】


アダ名で言われている通りメガネをかけており、見た目に違わず学業成績も優秀。*1
また、メガネを外した際の素顔は、中々男前でイケメンと言っていい容姿。
厳しい赤木とは対照的に温厚で湘北バスケ部の中ではかなり常識人で、湘北バスケ部名物アメとムチの飴担当。

ちなみに、赤木の妹、晴子の事は晴子ちゃんと呼び、一学年下の二年女子マネージャー・彩子の事は彩子と呼び捨てで呼ぶ。


【人間関係】


キャプテンのゴリこと赤木剛憲とは同じ北村中学出身で、中学時代からの無二の親友。当初は老け顔の赤木を先輩と勘違いし声をかけた事がきっかけで交流が生まれた。
バスケ部に入部した動機は「体力をつける為」で、赤木と異なりこの時点ではバスケ未経験であった為か、全国制覇を目指しているという赤木に当初はやや引いていた。

入部当初はとても順調とはいえず、練習に満足についていけないことから心が挫けそうになることもあったが、赤木との交流を重ねるうちに彼の情熱に影響を受けて次第に感化され、彼自身もバスケにハマっていき、中学最後の試合では、『このまま辞めたくない…バスケが好きなんだ』という己の気持ちに気付くに至る。
そこからは、赤木の全国制覇の夢に同調して、高校入学後も彼と行動を共にするようになる。

主人公桜木花道の良き理解者で、赤木と衝突することが多い桜木の事も、赤木との関係を上手くフォローする潤滑油的な役割をこなし、不良である桜木のことも見下さず対等に付き合う。それ故、問題児である桜木も木暮に対しては初期から好意的で信頼を置いている(ナメてるとも言う)。
桜木の素質に大きな期待を抱いており、柔道部のジュードー男こと青田から勧誘された際には動揺し、桜木の『バスケットマンだからだ』という言葉には誰よりも嬉しそうな表情をしていた。その後は、桜木のゴール下でのシュートの練習にも誰よりも遅くまで付き合うなど桜木に対して真摯に接していた。


流川楓に対しても彼が無愛想な態度でも全く気にせず接しており、海南戦で赤木がアクシデントで途中交代した際に、驚異的な活躍を見せ海南を猛追する立役者となった流川を見て、『流川、お前が味方で本当に良かったよ。赤木だけの時は考えられなかったんだ。他に頼れる奴がいるなんて』と、彼の活躍は素直に喜び、流川を『湘北のエース』として実力を認めている。


三井寿に対しても、三井が湘北に入学したきっかけを最初に知った人物であり、三井がケガが原因でバスケ部から離れ荒れて行った際にも気にかけていた。それ故、襲撃事件を起こした三井に対して、再びバスケがしたい三井の本心を察していたため、『大人になれよ…三井…!!』と真摯に説得しバスケ部への復帰を促す。
しかし、彼が頑なに本心を表さず、「バスケなんて単なるクラブ活動じゃねーか‼つまんなくなったからやめたんだ!! それが悪いか!!」と暴言を吐いた際には、温厚な木暮もついにブチギレ、
何が全国制覇だ……… 何が日本一だ!! 何が湘北を強くしてやるだ!! お前は根性なしだ……三井……ただの根性なしじゃねーか 根性なしのくせに何が全国制覇だ…」「夢見させるようなことを言うな!!」と三井を一喝するのであった。
この言葉には三井も堪えた様子で、しかしなおも突っぱねようとする三井の前に安西先生が現れたことで三井も溜め込んでいた感情が爆発し、作中一の有名なセリフ『安西先生…バスケがしたいです……』に繋がるのである。




【選手としての特徴】


身体能力や特定の才能に優れているわけではないプレーヤーだが、長年バスケに向き合ってきた努力は伊達ではなく、
特に物語序盤はまだ戦力が万全でなかったこともあってスタメンとしてチームを支え、最初の陵南との練習試合では14得点を挙げるなど、流川ほどではないが地味に活躍していた。

やがてリョータや三井が復帰し、桜木の上達によりスタメンが変動してベンチ要員となるが、
交代の頻度が高いバスケにおいて湘北は弱小校ゆえの選手層の薄さが問題とされる中、木暮はそんな控えの中で頭一つ抜けた計算の立つ戦力でもあった。
そのため最後まで湘北に欠かせないシックスマンとして全試合に出場し、堅実に仕事をこなし、時にはチームの根幹に関わる大仕事をやってのけることもある。(詳しくは後述)


【作中での活躍】



彼について語るのなら、勝った方がインターハイの切符を勝ち取れる大一番かつ、作中木暮が一番輝いたインターハイ決勝リーグの陵南戦は外せないだろう。


湘北は安西先生が前日に倒れ入院してしまったこともあり、試合終盤の陵南の驚異的な追い上げに対応できず、窮地に追い込まれ、さらに主力である三井のスタミナ切れという事態も招いてしまう。
ピンチに追い込まれた最終盤に不穏な空気が流れていた湘北だったが、ここで桜木が奮起しディフェンスに定評のある池上がロングパスしようとしたボールを奪った事で流れが変わる。
この時のスコアは65-64で湘北が1点リードしている状態である。その後池上は田岡監督の『赤木・流川のWチームにつけ、木暮は離しておいていい』という事前の指示通り仙道と共にWチームで流川に付く。
ここでボールを奪った桜木がパスターゲットに選んだのはゴリでも流川でもリョータでもなく、唯一フリーだった木暮だった。ボールを受け取った木暮は赤木から『木暮フリーだ うてっ!!』の声と同時に、躊躇なく3Pシュートを放つ。
結果ボールは綺麗にゴールを通過し3Pシュートは成功、スコアは68-64となり4点リードに変わる。
この点差を守りきった湘北は、その後も陵南に逆転を許さず勝利し、インターハイへの切符を勝ち取るのであった。*2

最終スタメン5人と比べ素質では劣る凡人だったかもしれないが、3年間諦めずに努力し続けた男の意地の一発と言っていい、作中でも屈指の名場面でもある。


これには、木暮を舐めてマークをしなかった陵南の監督田岡も『あいつも三年間頑張って来た男なんだ 侮ってはいけなかった』と自らの采配を後悔し、試合終了後のインタビューでは木暮を層の薄い交代要員と決めつけた自分の非を認め『敗因はこの私、陵南の選手は最高の試合をした』と素直に、陵南の選手の健闘、そして湘北の勝利を讃えるのであった。


試合2日前に桜木に対して、『俺は3年だからインターハイにいけなかったら明後日の陵南戦が最後だ。』と言っていた事に対し、桜木も思うところがあったのか、試合終了後には、『メガネ君‥引退がのびたな』と言われ、木暮も『泣かすなよ‥問題児のくせに‥‥。』と返すのであった。



その後の見せ場は最後の山王戦であろう。


前日に去年、山王が海南を圧倒したビデオを見た赤木と三井に対し、『こうなったら信じようぜ、勝てるさ絶対。入部した時を思い出してみろよ』今まで残ったのは、あの時本気で全国制覇を信じた奴だけだぜ』とゴリと三井に発破をかけ3年3人の士気は静かに上がるのであった。


試合自体はエース流川のスタミナを温存する為、木暮も山王戦に交代要員として出場することになる。中盤以降、圧倒的実力差を見せつけられ、一時は絶望的な点差をつけられるが、桜木のリバウンドをきっかけに、三井が覚醒し、驚異的な追い上げで点差を縮めていく。後半からは赤木がスクリーンをかけ三井が3P決めると言う、湘北バスケ部に3年間在籍してきた木暮をして初めて見る二人の連携に『二年間待たせやがって……』と感慨深く見守るのであった。これが冒頭のセリフである。

その後、湘北は奇跡の逆転勝利を山王からもぎ取って優勝したかのような歓喜に浸るが、この試合での消耗があまりに激しすぎた為、湘北に次の試合を戦う余力は全く残ってなく、嘘のように完敗するのであった。




全国大会終了後は引退する事になり、リョータ率いる新チームを温かく見守る。引退後、バスケが出来ない欲求不満で成績が落ちたゴリとは違い、木暮はゴリ程重く考えていなく、新チームにも頻繁に顔を出している模様。







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最終更新:2024年04月16日 16:21

*1 ただし意外にもゴリより劣るらしい。

*2 最終スコアが70-66なのでこの木暮が放った3Pが事実上試合を決めた決勝点であった。