彩雲国物語

登録日:2023/02/12 Sun 10:04:10
更新日:2024/01/11 Thu 21:44:24
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遥かな昔、国中に魑魅魍魎が跋扈していた時代。
いつ終わるともしれぬ混沌の中で、一人の若者が旅に出た。
跳梁する妖を追い払い、民の安寧を胸に秘め、いつ果てるともしれぬ旅を続けた。

やがてその想いに心をうたれた八人の仙人が集いくる。
藍仙、紅仙、碧仙、黄仙、白仙、黒仙、茶仙、紫仙。
色の名を持つ彼らはいつしか彩八仙と呼ばれ、不思議の力を駆使して若者を助けた。
かの若者の名は蒼玄。八仙の知恵を借り、国の礎を築き、人の世に夜明けを拓いた彩雲国の初代国王である。

蒼玄王の死後、八仙はいずこかへと姿を消した。
だが彼が仙のために建てた風雅の宮は、仙洞宮と呼ばれ、今も王城の一角に佇んでいるという。

〈彩雲国国語り〉

【概要】

『彩雲国物語』とは雪乃紗衣著の少女向けライトノベル
イラスト担当はアンジェリークシリーズで知られる由羅カイリ。

第一回ビーンズ小説賞読者賞・奨励賞W受賞作。
角川ビーンズ文庫から本編18巻+外伝4巻+連作集1巻の全23巻が出版されている。
2006年春と2007年春にNHK系列で二度にわたってアニメ化された。
アニメ制作はマッドハウスキャストのガンダム率が高く、インタビュー等で自らネタにしていた人もいた
また由羅カイリ作画によるコミックが月刊Asukaにて掲載された。

【あらすじ】

主人公の(こう)秀麗(しゅうれい)彩雲国(さいうんこく)でも屈指の名門貴族「紅家」のお嬢様。
しかし、世渡り下手な父親のせいで毎日のお米にも困る貧乏生活を送っていた。
そんなある日、彼女は朝廷の重臣である(しょう)瑤璇(ようせん)からアルバイトを持ちかけられる。
多額の報酬に目が眩み、内容も聞かず仕事を請け負う秀麗。
彼女に与えられた仕事は、貴妃となってダメ王を再教育することだった。

【登場人物】

  • (こう)秀麗(しゅうれい)
声:法子
彩雲国でも屈指の名門貴族「紅家」のお嬢様。
とはいえ貧乏生活が長いため、母親の死後は主婦として家庭を切り盛りし、家計を助けるために臨時で侍女や帳簿付けのアルバイトを熟すなど家柄とは逆に庶民派のしっかり者。
他にも近所の寺の一室を借りて私塾を開き、近隣の子供達に無償で勉強を教えている。
その点を(しょう)瑤璇(ようせん)に目を付けられ、国王の再教育を命じられ、表向きは貴妃として後宮入りした。この時の呼ばれ方が「楊貴妃」に似ている。
過去の経験から官吏となる夢を持っているが、彩雲国では女性は官吏として登用されないため、半ば夢を諦めていた。
しかし後宮入りを切っ掛けに初の女性官吏として登用された。

  • ()劉輝(りゅうき)
声:智一
彩雲国の国王。秀麗の元旦那。
末の第六王子だったが、上の兄達が王の座を巡って内乱の末全滅したため王に即位した。
即位したものの王様をやる気はゼロで、日がな一日後宮に閉じ籠っていたが、秀麗の再教育により意識改革。
彼の治世は後の世で「最上治」と呼ばれるようになる。
モデルはおそらく唐の第九代皇帝・玄宗。

  • ()静蘭(せいらん)
声:緑川光
紅家に仕える家人。
長年に亘って紅家に仕えてきたため、秀麗にとっては使用人と言うよりも兄のような存在。
幼い頃に行き倒れていた処を紅一家に拾われたため、一家に対する忠誠心が強く、特に秀麗に対しては異性としての好意も持っている事から、昔から秀麗に近づく男を密かに排除してきた。
紅家に仕える傍ら、宮廷で米蔵の番人をしており、時折米蔵から米をちょろまかしている。
その正体は先王の第二王子であり、劉輝の兄である()清苑(せいえん)

  • ()絳攸(こうゆう)
声:檜山修之
吏部侍郎*1
史上最年少の十六歳で国試を状元(一位)合格した才子。
歩いて三十歩の距離でも道に迷うほどの「超」が付くほどの方向音痴。
秀麗の叔父である(こう)黎深(れいしん)の養子でもあり、実は秀麗から見ると義理の従兄だったりする。

  • (らん)楸瑛(しゅうえい)
声:森川智之
彩雲国でも屈指の名門貴族「藍家」の御曹司。先代の藍家当主の四男で現当主の弟。
最初は文官として入朝したものの、新王に即位した劉輝のやる気の無さに失望し武官に転向。
現在は国王の近衛である左羽林軍で副将を務めている。

  • (こう)邵可(しょうか)
声:池田秀一*2
秀麗の父親。先代の紅家当主の長男で現当主の兄。
本来なら邵可が紅家の当主となるはずだったが、生来のおっとりとした性格から父親に紅家の当主としては不適格と判断され、父の遺言で彼の弟が紅家の当主となった。
弟が当主となった後は、家族で王都に移住。現在は閑職である宮廷府庫*3の管理人を務めている。
その正体は先王直属の暗殺集団『風の狼』の長。通称『黒狼』。

  • 薔薇姫(ばらひめ)
秀麗の母親で邵可の妻。本編が開始した時点で既に故人。
その正体は彩八仙の一人『紅薔君(こうしょうくん)』。もともと体が弱かった秀麗が病気で死にそうになった際に彼女の寿命を延ばすため、秀麗の中に入り眠りについた。

  • (しょう)瑤璇(ようせん)
声:石井康嗣
太師。朝廷三師の一人で劉輝の教育係として秀麗を後宮へと送り込んだ張本人。
長年先王に仕えた名宰相で、現在は半ば引退しているものの、未だに彼に敬意を抱く官吏は多い。
その正体は彩八仙の一人『紫霄(ししょう)』。不老不死の仙人であり、老人の姿は飽くまでも周囲を欺く為の偽りの姿。本来の姿は長い黒髪の青年。

  • ()鴛洵(えんじゅん)
声:坂東尚樹
太保。朝廷三師の一人で彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」の当主。
元は茶家でも傍流の分家の出身だが、本家の継承男子を皆殺しにして当主の座に就いた。
長年先王に仕えた人物で先王から「国の剣は宋将軍、国の頭脳は霄宰相、国の真心は茶大官」と評された名臣。
現在は半ば引退しているものの、未だに彼に敬意を抱く官吏は多い。
二つ名は「菊花君主」。

  • (そう)隼凱(しゅんがい)
声:小形満
太傅。朝廷三師の一人。
長年先王に仕えた名将で、現在は半ば引退しているものの、未だに彼に敬意を抱く武官は多い。
劉輝の剣術の師匠でもある。

  • (ひょう)珠翠(しゅすい)
声:岡村明美
後宮の筆頭女官。
代々彩雲国の祭祀を束ねる縹家の現当主の姪。
才色兼備な女性だが裁縫だけは苦手。
その正体は先王直属の暗殺集団『風の狼』の一人。

  • 香鈴(こうりん)
声:仙台エリ
後宮の女官。
秀麗が後宮入りした際に侍女として秀麗に仕えた。
王都で行き倒れていた処を茶鴛洵に拾われた過去があり、鴛洵の為なら命を投げ出す事も厭わぬほど慕っている。

  • (こう)黎深(れいしん)
声:真殿光昭
彩雲国でも屈指の名門貴族「紅家」の当主。邵可の弟で秀麗の叔父。
極度のブラコンで、兄の邵可とその娘である秀麗を溺愛している。
吏部尚書の地位に就いているが、本人としては兄の近くにいるためだけに官吏となったため、仕事に対するやる気はゼロ。
その気になれば、どれだけ大量の仕事でも、簡単に終わらせる事ができるのに、朝廷の仕事を真面目にやることは少ない。
絳攸にとっては、上司であると同時に養い親でもあるため、色々な意味で頭が上がらない。

  • (こう)奇人(きじん)
声:アルテア中田和宏
戸部尚書。彩雲国でも屈指の名門貴族「黄家」の出身。
常に仮面を装着しているため年齢、外見は共に不詳だが、名前に反して奇人・変人揃いの彩雲国の高官*4の中では比較的常識人。
仮面も自分の美し過ぎる美貌を嫌って装着している。素顔になるとあまりの美貌で案の定フェイスフラッシュが発生し*5周囲の人間が悉く魅了され機能不全に陥る事態となる。*6
ちなみに本名は「(こう)鳳珠(ほうじゅ)」。

  • (けい)柚梨(ゆうり)
声:西村仁
戸部侍郎。
上司の奇人とは長年の付き合いで、仮面越しでも彼の心情を汲み取れる数少ない人物。
一般庶民の出身で、奇人・変人揃いの彩雲国の高官の中では例外的に常識人のため、下の人間からは彩雲国の良心と慕われている。

  • (ろう)燕青(えんせい)
声:伊藤健太郎
元茶州州牧。
元は茶州の商人の三男だったが、幼い頃に家族を殺刃賊に皆殺しにされてしまう。
その後は復讐のため師匠である南老師の下で武術を学び、首領の晁蓋を殺し殺刃賊を壊滅させた。
殺刃賊を壊滅させた後は、幼い頃の夢だった地方官吏に成るべく準試を受けようとするも、その際に鴛洵と知り合い彼の推薦で国試はおろか準試すら受けずして州牧に就任した。
州牧に就任した後は、約十年に亘って善政を敷いていたが、後見人である鴛洵の死によって失脚。
州牧の佩玉と印璽を茶家に奪われる前に朝廷に返却するべく単身で貴陽に上り、秀麗と出会った。

  • (はく)雷炎(らいえん)
国王の近衛である右羽林軍の大将軍。彩雲国でも屈指の名門貴族「白家」の出身。
左羽林軍の大将軍である黒燿世とはライバルで「喧嘩するほど仲がいい」関係。
虎が好きで虎の毛皮を上着代わりに身に纏っている事から「虎皮シマ男」というあだ名を付けられた事も。
童顔なのを気にしており童顔対策に髭を生やしている。

  • (こく)燿世(ようせい)
国王の近衛である左羽林軍の大将軍。彩雲国でも屈指の名門貴族「黒家」の出身。
右羽林軍の大将軍である白雷炎とはライバルで「喧嘩するほど仲がいい」関係。
部下の楸瑛からは尊敬されている。

  • 北斗(ほくと)
先王直属の暗殺集団「風の狼」の一人。
「風の狼」が解散した後は茶州に移り住み「茶州の禿鷹」を名乗り義賊をしていた。
子連れの女性と結婚し、その女性の死後は子供達と共に暮らしていたが、本編の少し前に病死した。

  • 翔琳(しょうりん)
声:杉山紀彰
北斗の義理の息子。
血は繋がっていないものの北斗を「親父殿」と呼び慕っている。
亡き父親から叩き込まれた猿顔負けの身体能力と逃げ足の持ち主。
義に厚く男気の有る性格だが、少々早とちりが多いのがご愛敬。
北斗の死後「茶州の禿鷹」の二代目棟梁を名乗る。

  • 曜春(ようしゅん)
声:笹島かほる
北斗の義理の息子。翔琳の弟。
翔琳をつい「兄ちゃん」と呼んでしまい「お頭と呼べ」と訂正されるのがお約束。
翔琳と同様に亡き父親から叩き込まれた猿顔負けの身体能力と逃げ足を持つ。

  • ()影月(えいげつ)
声:浪川大輔
絳攸の記録を塗り替え史上最年少の状元となった少年。
秀麗とは同期で、官吏に採用された直後に秀麗と共に茶州州牧に任命された。
一種の二重人格で酒を飲むと陽月という名のもう1人の人格が現れる。
陽月の正体は彩八仙の一人『白夜(びゃくや)』。実は影月は4歳の時に既に死亡しており、普段は陽月が仙術で影月の死体を動かし生きているように見せかけているだけ。影月という名前も「陽月の影で生きる」という意味で、陽月がつけたもの。

  • (らん)龍蓮(りゅうれん)
声:木内秀信
彩雲国でも屈指の名門貴族「藍家」の御曹司。先代の藍家当主の五男で現当主と楸瑛の弟。
秀麗とは同期で、所謂「天才過ぎてバカにしかみえないタイプ」。試験中も寝てばかりにも関わらず榜眼(第2位)で及第した。
何故か秀麗と影月を親友認定しており秀麗を「心の友・其の一」、影月を「心の友・其の二」、珀明を「心の友・其の三」と呼ぶ。
実は「藍龍蓮」とは個人の名前ではなく、膨大な情報量に耐え得る頭脳を持ち、唯一生きて藍仙を宿せる存在を指すもの。龍蓮もまた普段は眠っているものの、体内に彩八仙の一人『龍蓮(りゅうれん)』を宿している。

  • (へき)珀明(はくめい)
声:私市淳
秀麗の同期。彩雲国でも屈指の名門貴族「碧家」の出身。
絳攸を尊敬しており、入朝後は本人の希望で絳攸と同じ吏部に配属された。

  • (さい)尚書
声:藤本譲
礼部尚書。
恰幅がよく、いつも笑顔を浮かべている初老の老人。
かつて絳攸に自分の娘を娶らせようとして拒否された事から絳攸とその養父である黎深を恨んでいた。
復讐の為に秀麗が国試において不正を働いて及第したという噂を流し、その後見人であった黎深を紅家当主だとは知らずに拘束した事で黎深の怒りを買ってしまい失脚した。

  • ()尚書
声:家中宏
秀麗の教導官。
蔡尚書が失脚した後は代わりに礼部尚書に就任した。
彼が指導した官吏は皆高位・高官に昇りつめているが、掃除等の下働きばかり大量に任される為新人官吏からの評判はいまいち。黎深に至ってはガチで殺意を抱いていた*7

  • (こう)玖琅(くろう)
秀麗の叔父。先代の紅家当主の三男で邵可と現当主の弟。
当主の黎深が当主の仕事をやる気がゼロなので、当主代行として紅一族を取り仕切っている。
父親である前当主の死後、遺言を盾に邵可を紅家の次期当主の座から引きずり下ろした為、黎深からは嫌われている。

  • 百合姫(ゆりひめ)
黎深の妻で絳攸の養母。秀麗から見ると義理の叔母に当たる。
元は邵可の婚約者だったが、邵可が薔薇姫と結婚したので、婚約は自然解消となった。
黎深とは幼馴染で、幼い頃から面倒を見ていた事から、玖琅からは実の兄達以上に慕われている。
実は彩雲国の先々代の国王の娘で劉輝や清苑から見ると叔母に当たる。

  • (よう)棕庚(しゅこう)
声:田原アルノ
「伝説の医仙」と呼ばれる人物。
一つの場所に留まることなく国中を放浪しながら病気の治療を行う。
ここ数年は王都の貴陽で診療所を開いており、秀麗とも顔見知り。
茶州で奇病が発生した際に朝廷の要請を受け治療の為茶州に向かった。
その正体は彩八仙の一人『黄葉(こうよう)』。不老不死の仙人であり、老人の姿は飽くまでも周囲を欺く為の偽りの姿。

  • ()仲障(ちゅうしょう)
彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」の長老。
当主である鴛洵の弟で元は茶家でも傍流の分家の出だが兄である鴛洵が当主となったため一族の重鎮として君臨している。
優秀な兄に対して凄まじいコンプレックスを持っている。
鴛洵の死後、茶家当主の座を狙い暗躍した。

  • ()草洵(そうじゅん)
彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」の御曹司。
仲障の孫で茶家三兄弟の長男。
体力自慢で剣の腕はそこそこ立つが頭が悪い。

  • ()朔洵(さくじゅん)
彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」の御曹司。
仲障の孫で茶家三兄弟の次男。
琳千夜の偽名で茶州の州都に向かう途中の秀麗に近づく。

  • ()克洵(こくじゅん)
彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」の御曹司。
仲障の孫で茶家三兄弟の三男。
鴛洵の孫の春姫と結婚し茶家の当主に就任した。

  • ()春姫(しゅんき)
彩雲国でも屈指の名門貴族「茶家」のお嬢様。
茶家の当主である鴛洵の孫。
異能の力である「命声*8」の能力を持っており、異能の力を隠す為に祖母の命令で長年口が利けないフリをしていた。
従兄妹である克洵と結婚した。



  • ()戩華(せんか)
彩雲国の先代国王で劉輝の父親。本編が開始した時点で既に故人。
元は王位継承権では下から数えた方が早い位の末席の王族だったが、先々代の国王を始め自分よりも王位継承権の高い王族を片っ端から皆殺しにして国王の座に就いた。
国王に即位した後は、封建制の廃止や国試制度の導入など様々な改革を断行。
長年の内戦と政治腐敗によって傾きかけていた彩雲国を立て直し、名君と称えられている。

【用語】

  • 彩雲国(さいうんこく)
本作の舞台となる架空の国家。
政治体制は専制君主制。国王の権限がかなり強いのが特徴。
これは先代の国王が長年の内戦に勝利して即位した事も大きいと思われる。
一昔前は貴族が領主として各地の領地を支配していたが、先王の時代に封建制が廃止され、地方も朝廷から派遣した州牧に治めさせるなど中央集権化。
また国試制度が導入された事で貴族以外からも官吏に採用されるようになった。
とはいえ、「彩八家」を始め未だ力を持つ貴族は多く、「紅州」「紅家」「藍州」「藍家」などは、王家に匹敵するほどの力を持っている。
社会風俗に関しては押しなべて日本人がイメージする所謂エセ中華風の文化であり、これは人々の姓名や習慣まで同様。
婚姻は夫婦別姓式であり、子供は父親の姓を名乗ることが多い。
なお、作中では彩雲国以外の国家は最後まで登場せず、作中の世界における唯一の国家であると思われる。*9

  • 彩八家
彩雲国の貴族の中でも最上位に君臨する大貴族。
元々彩雲国は紫州、藍州、紅州、碧州、黄州、白州、黒州、茶州の八州に分かれていたが、六百年ほど前に時の王が各州を治めていた豪族達を藍州候は「藍氏」に紅州候は「紅氏」にといった具合に改姓させた。
同時にこれらの氏姓を他の民が使う事を禁じたため、これら八色の姓を持つ事は即ち大貴族である事を暗に示すようになった。
先王の時代に統治体制が各州の豪族が治める封建制から、朝廷が派遣した州牧が治める中央集権制に変化したものの、各州における彩八家の影響力は未だ健在。
州牧と言えど彩八家との協力関係無しには各州の統治は不可能なほど。

それまで貴族の子弟で独占されていた官吏への道を庶民にも開き広く人材を求めるべく先王の時代に始まった制度。
幾つかの試験を受け、国王の御前で行われる最終試験の殿試を合格すると官吏へと登用される。
中でも成績が上位の三名は状元(じょうげん)榜眼(ぼうげん)探花(たんか)と呼ばれ、次代のエリートとして将来を嘱望される。
とはいえ、試験の難易度は凄まじく高く、何十年も勉強を続けても合格できない人間もいるほど。


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最終更新:2024年01月11日 21:44

*1 会社で言うと人事部の副部長

*2 ナレーターも兼任

*3 王宮の図書室

*4 特に黎深をはじめとする奇人の同期が酷く、劇中ではその年の国試が地獄絵図だったことも相まって「悪夢の国試組」と呼ばれてしまっている。

*5 アニメ版のみの演出で、漫画版では普通に素顔が見える。またアニメではフェイスフラッシュだけでなく髪形やカメラアングルも巧みに駆使して、奇人の素顔が画面に映らないよう工夫されている。

*6 一部の耐性のある者達は例外。

*7 が、下働きを通じて高官達の弱みを握る事ができ出世の足掛かりにもなった為、今では彼に感謝している。

*8 他者に強制的に命令を下せる絶対遵守の力

*9 一応「東の諸島に伝わる~」等、外国の存在を示唆する描写はある。ホラ話の中なのでどこまで信憑性があるか疑わしい所ではあるが……