ランサー(EXTRA CCC・赤)

登録日:20013/05/04(土) 07:18:09
更新日:2024/03/06 Wed 23:02:21
所要時間:約 34 分で読めます





Fate/EXTRA CCC』及びその派生作品である『Fate/EXTELLA』をはじめ、Fateシリーズに登場するサーヴァントの一騎。
コケティッシュな衣装を纏い、大きな巻き角と尾を備えた赤髪の竜の少女。


※ネタバレ注意












真名:エリザベート=バートリー
マスター:遠坂凛 実はランルーくん→凛→ラニ=Ⅷ→間桐慎二→メルトリリス→主人公(Fate/EXTRA)の順でマスターが変わる。
クラス:ランサーorバーサーカー
性別:女
身長:154cm(角を入れれば172cm)
体重:44kg
スリーサイズ:B77/W56/H80
血液型:不明
誕生日:5月17日
イメージカラー:
特技:もちろん歌よ!
好きなもの:…子ブタ…?
嫌いなもの:脱走、反逆、口答え
天敵:AUO
CV:大久保瑠美


パラメータ
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
ランサー C D E A B D
バーサーカー A A B D C E-


  • スキル

◆無辜の怪物:A
生前の行いから生じたイメージにより過去の在り方をねじ曲げられ、能力・姿が変容するスキル。
こちらと同様であれば、外せない。
吸血鬼としての性質を持たされたからか竜の魔人と化し、槍で空中浮遊したりと最早人間に非ず。
また、その影響で血を吸収して自身の力として蓄えることも出来る。

◆拷問技術:A
卓越した拷問技術。このスキルによって、生かさず殺さず血を絞り続ける。
拷問器具を使ったダメージにプラス補正が加わる。

◆陣地作成:B
自分に有利な陣地を作成出来る。
本来はキャスタークラスに付加されるスキルだが、彼女の場合は、伝承故か生前のような拷問用の監獄を作ることが出来る。

◆竜の息吹:E
最強の幻想種、竜が放つマナの奔流。
スキル『無辜の怪物』で竜の魔人になったものの、当人が無理をしてるようでランクも威力も低い。

◆カリスマ:C
支配階級としての威圧。
伝承の内容から、女性相手の場合のみランクBになる。
後述のように男性恐怖症のきらいがあるからか、器具を通して以外で男性に触れようとはしない。

◆頭痛持ち:ランク不明
慢性的な頭痛によるスキル。赤セイバーと同じ効果の場合、精神系スキルは失敗し易くなり、持ち前の芸術的才能も上手く発揮されない。
一説によると、生前彼女は、他人を虐待する時のみ常に悩まされていた頭痛から解放され、それが加虐的嗜好に拍車をかけたと言う。

◆戦闘続行:B
槍兵時のみ。瀕死の傷だろうと致命傷を受けるまで戦い続けることが出来る生命力の強さを表すスキル。
……の筈が、「何度負けようが懲りずに現れる」スキルと化した。
実質的には『仕切り直し』に近い。

◆狂化:E-
狂化時のみ。凶暴化させ能力値を上げる。
より機械的に、マスター精神を同化させる「バーサーカー化」と違い、こちらは従来の狂化スキル。
ただし、ランクの低さもあって、身体的に痛みを知らない状態になっただけ。ぶっちゃけ何も変わら(ry
伝承から言えば適正ランクは更に上と思えるが、当人曰く「元々が狂ってる」為にそう高くならず、理性を維持したままらしい。

◆精神異常:A
狂化とは無関係な精神異常。
他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている。
錯乱状態にあり元々の人格から変貌し、意思疎通が不可能になる精神汚染とは意味合いが異なる。

◆対魔力:A
同程度のランクの魔術を無効化する、当人も無自覚の隠しスキル。
この作品では、彼女の祖先は本当に竜と交わり、彼女は竜の末裔だとしている。
スキル無辜の怪物で最強の幻想種の末裔としての性質が顕在化した結果、最高峰の対魔力を持つ。
ただし、上記の騎士王同様に、対竜用の魔術であれば傷つけることも可能と推測される。


  • 宝具
竜鳴雷声(キレンツ・サカーニィ)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:3~30
最大補足:500人

ランサー時に使用。ハンガリーに伝わる天候の精霊であり雷鳴の竜、サカーニィの威風。
本来の機能は、この宝具を持つ者の声に宿る特性を増幅させ、相手の心を蝕んだり、声量・音量を最大9の9倍にまで増幅させてダメージを与える。
彼女が行使する場合、「竜の息吹」による超音痴ゲフンゲフン超音波を増幅させて、敵に魔力貫通ダメージと麻痺の追加効果を与える。


鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)
ランク:E-
種別:対人宝具
レンジ:3~60
最大補足:1000人

彼女がその生涯に渡り君臨した大量殺戮の舞台「監禁城チェイテ」を召喚し、彼女のアイドル?としての独壇場とする宝具。
簡単に言えば、巨大アンプに改造された城で至高のアイドルたる彼女の地獄―天上の歌を増幅しファンに届ける補助装置である。
彼女の宿命の好敵手の黄金劇場と似ており、二つが組み合わせれば最強無敵のアイドルユニットによる地獄が広がると太鼓判を押されている。

効果としては、通常ガード不能に加え呪いが付与され、なかなかに強力。

また、宝具名は彼女の専用BGMのタイトルにもなっている。



◆本編での活躍


『CCC』にて、月の裏側に引き込まれた主人公と序盤で戦ったのを皮切りに、以後幾度となく戦うこととなる。
というか本当に良く戦うので、似た顔のアルターエゴと相俟ってなんだか同じキャラとひたすら戦っている気になる原因でもある。
主人公にも「何回もやってきて恥ずかしくないの?」と突っ込まれた程。

美しさ故に漆黒の闇に囚われた
才色兼備のスーパーアイドル、
出演率最多の出戻りランサー!

と、当人も自画自賛しているのか自嘲しているのか分からないメタいコメントをしていたりする。

男はブタ、女はリスと呼び、NPCやマスターを、既に死が確定していたところを引き込まれた者か否か構わず、
自身の拷問部屋に押し込んで血や生体データ(電脳空間なので魔術回路)を引っぺがして搾取する拷問を繰り広げる。

PV紹介当初、某笑顔動画では

エリザベート「ブヒッって鳴きなさい」
視聴者コメント「ブヒブヒ」

…とまぁ、養豚場の様相を呈していた。

彼女が吸血鬼カーミラの元ネタとなったのは40代のことであるが、
主に最盛期を求められるサーヴァントとしては「(彼女が求める)美の最盛期」だからか、10代前半、婚前の姿で召喚された。

無論サーヴァントなので、その生涯の記憶も持ち合わせており、若いのに既に殺人鬼という状態。
肉体的には婚前であり精神もそれで引っ張られているため、彼女自体処女。処女厨御用達である。
作中では達に指摘されたり弄り倒されたりで赤面している。
特に野郎二人は酷い。AUOに関しては完全に犯罪である。
あのセイバーが一番まともってどういうことよ…………

 ザビ子「今日から別々の部屋で寝よう」

設定に…無理がある?
いやまぁ、ひたすら美少女を食い物にする40代のヒスおばはんとかゲームに出てきたら………もうね。
大きなお友達が群れを成して、作者を助走をつけて殴りに向かう地獄絵図なんぞ、誰も見たくはなかろうよ。

自身は「愛されるべき自分に相応しい職業」だとアイドルを自称し、何かと歌を披露する。
その歌声は天使の美声とされ、主人公側のサーヴァントはいずれも声の美しさは認めている。
ギルガメッシュですら「評価を改める必要がある」「あの声を肴に」と述べる程。
彼女の迷宮は少女の歌声のようなBGMが常に流れるのはそのためだろう。

そんな天使の披露するその歌はやはり






♪恋はドラクル(朝は弱いの)優しくしてね 目覚めは深夜の一時過ぎ
♪お腹は空くの 生きてるライフ(トースト一つじゃ足りないの)
♪Killer☆Killer印のジャムを頂戴
♪狩りはマジカル
♪あたしクビカル
♪チェイテの城から
♪ガシガシ届け
♪今夜もアナタを監禁させて♪






酷かった。お約束よな。

歌詞はセンスの欠片も無く、音程もズレまくり。負の要素が折角の声を無価値未満にしており、いっそダミ声の方がまだ救いがある、
と作中ではほぼ満場一致。この世に神はいないと実感させていた。

が、唯一赤セイバーのみ、その歌を天上の歌と絶賛し、互いの芸術性を称え合う。本人曰く「天才は天才を知る」。
正しくは類友という奴である。

実は表の聖杯戦争でランサー(EXTRA)より先にランルーくんが引き当てたサーヴァント。
設定資料集によれば、どうやら「EXTRA CCC」の一件で因果に変化が生じるまで彼女が正真正銘最初のコンビだった、らしい(仔細は謎)。

BBに月の裏側に引き込まれた際に、ランルーくんがBBを拒絶し自決を選択したため、先にマスターを殺してBBに売り込み仕え出す。
エリザベート当人曰く「音楽性の違い」らしい。

この件に関しては、「そもそも見ていた方向が違ったので当然の結果」を軽く流すギルガメッシュを除くと皆嫌悪感を示している。
キャスター(EXTRA)は「トカゲ女」などと吐き捨て、極力自分の意見を進んで口にしないと自戒しているガウェインも、
その行為を是としながら従者として活動するギルガメッシュに対しても嫌悪感を隠さなかった。

伏字を見ても分かるように、とにかくコロコロとマスターを替える。
「精神異常」と「精神汚染」の違いが出ており、慎二とは子供のような喧嘩をしていたが、それ以外は基本的にそこまで険悪に拗れることは無かった。
下記のように、無知で我儘な性格が本質故か。
一応5回戦までは共に戦って勝ち残っていた点と、エリザベートにしてはそこまでボロクソに評してもいない辺り、
自称夫程ではないが、ランルーくんともそこまで相性が悪くもなかったのだろうか。

彼女の家系は何かと竜と関わりがあるとされる伝承を持つが、この作品においては先祖が竜と交わった本物の竜の末裔としている。
キャスタークラスの性質上、自身の陣地の外では逃げ回るしか無いために第五次聖杯戦争最弱とされるキャスター(Fate)が、
コルキスの竜(竜種の中では大して強くない)を召喚出来ればにも並ぶ戦力へと跳ね上がる。
家屋1軒が消し飛ぶ威力の物理・魔術攻撃の直撃を受けても無傷。
といったように竜種自体が最強の幻獣種として高い能力を有するので、その血が強く出た子孫としての、彼女のサーヴァントとしてのランクもB+~Aと高い(最上位級の評価)。

ギルガメッシュでさえ、(一応)純然たる英霊故に反英霊に対する嫌悪を隠さないが、

「いよいよ本領発揮か。
下等と言えど竜の末裔、こうでなくては面白味がない。」

ザビエルとの会話にて)

「使い回しとはいえ、あれも竜の娘。手強いぞ」
(エリザベートの負け惜しみに対して)

「なんだ、所詮は雑種か?その様では竜種は名乗れまい。
落ち着かない羽虫とでも改めたらどうだ」

と述べ、傲岸不遜な彼にしては、その血統と実力を共に高く買っている。

が、ガウェイン曰く「油断さえしなければ十分撃破できる」だそうな。
(金ピカがEXランクな為に、彼と同格のカルナや、それと同規模と称されるガウェインもそれに近いランクなのだろう)

天然エリートってやつぁ、嫌な生き物よ。

余談だが前述の通り、竜は強大な存在とされているが、龍は更に桁が違う存在とされている。
竜が最強の幻想種なら、龍はそもそも闘う必要すらない無敵の存在として君臨しているという。

戦闘においては、マイクスタンド…らしいがそれにしてはかなり禍々しい身の丈より長い槍と、竜の尾を鞭のように振るい戦う。
これは彼女の監禁城チェイテであり、宝具の力を解放して元の形に戻す模様。
華奢な見た目に反してパワーファイター。
スキルも物騒な名前で攻撃から回復まで一通りそろっており、バランスが良い。

中でも強力なのは『拷問は血税の如く(アドー・キーンザース)』と『恋愛夢想の現実逃避(セレレム・アルモディック)』。
なんだか字面だけ見ると最近のラノベみたいな名前であるが、舐めてかかると酷い目を見る事になる。

『拷問は血税の如く』は、ダメージ&回復とドレイン型のスキルなのだが回復率はまさかの与ダメージの100%。
『恋愛夢想の現実逃避』は、次の3手に必ず勝つというまさかの某緑茶の宝具『顔の無い王(ノーフェイス・メイキング)』と同じ効果という強力な代物。

ストーリー上では序盤はレベルリセットを喰らっている所為もあって、最初のうちはまるで歯が立たなかった。
が、時を経ると拮抗出来るようになっていき、本調子に戻った後は危なげなく勝てるようになっている。

エリザベート本人の弁によれば、ラニがマスターのランサー時が自分の本調子に近いらしい。
バーサーカー時はクラスの恩恵が無いにもかかわらずステータスが大きく変動している。
クラスやマスターの性質によって同一のサーヴァントでもステータスの傾向が変動する前例はあるのと、
レベル999という馬鹿げた状態のメルトリリスがマスターのことも原因と考えられる。

彼女は攻撃の際、いちいちパンチラする。というかパンモロしているか。
リアクションやスキル発動のポーズ諸々、あざとい。実にあざとい。もっと激しくても構わなくてよ。
これよりあざとい奴なんて他に………………居たわ紐水着とかも。

彼女の性質を語る上でのキーワードは二つ。「夢見る少女」と「貴族主義」である。

彼女は白馬の王子様を信じ、理想の夫婦としての姿を夢想し、一昔前の少女漫画も赤面の妄想癖もある。
そうして、戦いを通して漢らしさ(曰く女主人公ですら「魂は親父臭い」)を見せる主人公に惚れる一幕もあり、料理を振る舞ったりもする。

肝心の腕前は


ザビエル「テロい(ただ不味さだけで生命を脅かす破壊活動に相当する味)」


見た目こそ(皿を並べると殺人現場の様相を呈する程に真っ赤なこと以外)普通だが、
独特な味覚によって丹精込めて、文房具から何から刻み込まれ煮込んだその料理は「食べると人体に存在しない何かを吹き出す放送事故を起こす」「別の天体の生物が好みそう」な味をしている。

主人公は
「かつて話にだけ聞いた、ドラム缶にオリーブオイルと水と胡椒をぶちまけた汚ぶ…料理、ユリウスカレーという美味そうな料理を生還して食すこと」
に希望を見出しながらどうにか完食し、その食事改め戦いを目にした8歳児は普段の減らず口を引っ込めて尊敬の眼差しを向けた程。

ちなみに、食した直後はガッツリMP(作中のマスターHP)が減るが、栄養素はそれなりらしく一休みすれば栄養が体に行き渡る…らしい。

だが、現実は結婚した時から夢見る少女の理想の恋愛など存在せず、
「ただ美しく有り続ける以外、存在価値を求められず認められない」男の粗暴な部分にのみ触れてきたようで(曰く「蛇のような残忍な目を向ける」)、
そのことによる男性恐怖症に似た性格と、「美しさを失えば誰からも相手にされない強迫観念」がその性質を決定づけた。

そこに「庶民は家畜扱いで良い」という貴族主義が植え込んだ選民思想が加わって化学反応を起こし、拗らせた結果があの拷問嗜好である。
アイドルを自称し美を追求しているのも、

「そうしなければ自分には存在価値が無いと認識しているから」

女として価値を共有し相談する母も幼少期には既に不在。
民衆を虐げることを悪と教える者も不在だったまま冷たい石牢に幽閉され、孤独に果てた記憶を現界後も保有しているため、

「漠然とした罪悪感を頭痛として感じ取っても、何が罪だったのか当人も把握、理解し切れていない。」
「今度こそ、誰からも無視されたまま狭い場所で孤独に死ぬことのないよう美しくなければならない」

という悪循環のスパイラルに陥った状態で参戦した結果として、完全に吸血鬼と成り果てている。

「世間にとってその英霊の全盛期たる姿で召喚される、永遠の美を既に保障されたサーヴァント」
であるにもかかわらず、「美しくなければならない」と血を絞り続って浴び続けるその様は、

ゴージャス「自らの矛盾にも気付けぬ哀れな小娘」
ショタ爺「他者をブタと呼び、そのブタ相手に己が美を誇る。自分が何を求めているかも理解出来ていない、全てが醜い自己愛の化身」

と吐き捨てられている。

ランサーとして主人公達に数回敗れた後にはバーサーカーとして立ちはだかるが、既に正気を取り戻していた凛達の手でキューブ電子の牢獄に閉じ込められる。
その際には生前の死に様を思い出して錯乱、「お願いだから殺して下さい」と絶叫しながら、閉じ込められて退場。
主人公もその姿に憐みを覚えた。








「――――問おう。あなたが私のマネージャー?
なーんて、言ってみたかったのよね、コレ!」


ストーリー終盤、BBに対抗する手段、神話礼装を得る為に、主人公のサーヴァントの体内で戦いを繰り広げる(起源覚醒のようなもの)必要が生じ、彼女と契約することになる。
女郎三度じゃ飽き足らず四回も出てきやがった! いいぞもっとやれ!
多少は改心したようで、凛やラニ、主人公に対しては比較的好意があったこと、後述のキューブの性質もあって、取引だからと主人公達に手を貸す。

これまで戦ってきたスキルも使用でき、性能は上々。攻守兼ね備えた扱い易い万能な仕様で、何か知らんがやけに強い。
実は極限までレベルを上げる検証を行うと、ステータスが最も高くなるとか。

自身の悪行に目を向け始める苦難の道程を進むべく、再びキューブの中へと消えて行った。
なお、その立ち去り方から主人公は彼女が死んだと勘違いしていた。プレイヤー含め、紛らわしい消え方をしてと思ったとか。
どうやらこのキューブは
「それまで殺した人間より多くの人間を救えば自由になれる」
ということだが、まだ先は遠い。


スリーサイズを見ての通り、乳魔人で溢れ返った今作においてラニ以外で数少ないつるぺた枠なのも特徴だろう。
上記の通り、残虐なドSキャラと思いきや、ドジっ娘だったり本性はまた違うところにあり、割と愛嬌あるキャラになっている。

彼女の贖罪の道は100年200年じゃきかないと凛に言及されているが、宣言通り本物のアイドルになれる日は来るのだろうか…。

と当初思われたが、世界の救済に力を貸したせいか大幅にカルマ値が減少したらしく、凜の存命の間に改心しきる目処が出たらしい。


「アナタたちは家畜。私が飽きるまで吸血課金地獄でいたぶられる運命なの。
分かったらサッサと檻の中に戻るコトね!」

「『男』とはかしずくもの、貢ぐもの、時に可愛らしいもの。つまるとろはブタであり、」
「『女』とは奴隷であり、母親であり恋人であり、美しさを保つ材料。つまるところは食い物である」

「お父さまは何も言わなかった……!お母さまは初めからいなかった……!」
「じいやも執事も、誰も彼も、私に教えてくれなかった!」
「それが悪いコトだったなんて、誰も、私に教えてくれなかったくせにぃぃぃぃぃいい……!」

「あの暗い箱の中で、欲しくてたまらなかった私の夢。」
「許される筈もない、
もし私が正常だったのなら、なんて、
恥知らずで場違いな願い事。」

「正真正銘、これがラストナンバーよ。
柄じゃないけど―――生まれて初めて、
他人のために唄うとしましょう!」
















◆『Fate/Grand Order』での活躍



あなたが新しいマネージャー? ヨロシク。大切に育ててね。

ILLUST:ワダアルコ

『Grand Order』においても登場。レア度は☆4(SR)。

第一章「邪竜百年戦争」、第二章「永続狂気帝国」に続けて登場。
第一章においては竜の魔女により狂った歴史を正すべく野良サーヴァントとして召喚されたが、当初は清姫と激しい口喧嘩を繰り広げており、
主人公(ぐだ男・ぐだ子)が仲裁に入ると清姫ともども主人公の挑発に乗って襲い掛かってくる。
選択肢的に主人公もまともに仲裁する気はさらさらなさそうだが
それ以降は歴史修正のために主人公に協力してくれ、ゲーム内でも一時的にサポートキャラとして使用可能となる。
終盤では「狂ってしまった未来の自分」であるカーミラと相対し、これを打倒する。
黒幕を打倒した後、歴史が修正されたことで、その役目を終え、英霊の座へ還っていった――

が、第二章でも引き続き登場。ステンノが召喚された形のない島で、タマモキャットとつるんでいた。何度も出てきて恥ずかしくないんですか?
第二章ではステンノの「直接的に歴史修正を助けることはない」というスタンスからか、タマモキャットともどもチョイ役で出番を終える。

これで終わりと思われたが第五章にて三度登場。ついに主人公から「何度も出てきて恥ずかしくないんですか?」と伝統のツッコミを受ける。
またライバルであるネロも同時に召喚されており、ともに主人公パーティの頼れる味方として戦う。
なお、彼女とは互いに「セイバー」「ランサー」とEXTRAと同じくクラス名で呼び合う事が多い。
同一クラスのサーヴァントが同時に呼ばれることが当たり前なGOにおいては他作品出典のサーヴァントでも真名や渾名を使うことが多いが、彼女を含むEXTRA組は比較的クラスで呼び合うことが多い様子。
アメリカが舞台ということもあり全世界のアイドルの夢、ブロードウェイに言及する。
ネロは全世界の役者の夢、ハリウッドに言及しており、新たなコラボを目論んでいた。やめてあげてください。
コミカライズ版では更にはっちゃけており、フィン・マックールとの戦闘時に超"偶像(てんし)"タツマキからの超"偶像(てんし)"スピン、そしてネロの原初剣"L(ラブ)"の字斬りの合体攻撃を見せていた。
そこまでにしておけよアイドルと暴君

マテリアルにおいては「どこかで改心、あるいは成長した」とされており、『CCC』での出来事を経て召喚されたと思われる。
そのせいか時折「子ブタ」「子リス」なる人物に思いを馳せる時があり、どうやら記憶が残っている模様。
記憶があるせいでAUOのアレは完全にトラウマになっている様子。
マテリアルには「彼女がまだ罪を犯す前の十四歳の姿で召喚された」とも記述されており、
そのせいか反英霊ながら物分かりもよく、残忍な一面も『CCC』に比べるとマイルドで、主人公たちの戦いにも快く協力してくれる。
『FGO』でもアイドル趣味は相変わらずで、戦闘開始時には「さぁ、ライトを当てなさい!」と照明を要求したり、
戦闘終了時には「ブタ共~、ありがとーっ!」と観客へのパフォーマンスのような台詞を言うなど、戦いをライブに見立てているのかかなりノリノリである。

また、「残忍さが薄れた」ことを示すためか、霊基再臨(レベルキャップ開放)を経るたびに衣装が変わり、
2段階目では2013年のエイプリルフール企画で披露した衣装に着替え、
3段階を超えると『CCC』の黒主体の衣装とは正反対の、白とピンク主体のフリル大盛りのアイドル衣装となり、角もシルクハットの中に隠れてしまう。

しかし、そんな彼女もCCCで言及されていたとおり、「善の道に進んだことで、いままでの悪行に気づき罪の意識に焼かれる」ことによるストレスに苛まれていたらしく、
「空の境界」コラボではその舞台「オガワハイム」の異常な気に当てられたことでそれが表面化し、バーサーカークラスの敵として立ち塞がる。
主人公達に撃破されたあとは、「ニンゲンより下等なケダモノである自分を容赦なく殺して」と絶叫しながら消滅した。

尤もそれがガス抜きになったらしく、カルデアに戻ってきた際には普段通りの彼女に戻っていたが、それを見ていたロマンは「いつか自家中毒で本当に怪物になってしまうんじゃないか」と心配していた。

ゲームにおいては☆4らしく強力。アーチャークラスに強く、セイバークラスに弱い。
味方全体の火力を上げる「カリスマ」、敵単体の防御力を下げる「拷問技術」、ガッツ効果(HP0時に一度だけ復活)を得る「戦闘続行」など、
『CCC』でパートナーになった時を思わせる、シンプルかつ強力なスキルを取り揃える。
また、「カリスマ」は最終再臨後に解放される強化クエストをこなす事で「嗜虐のカリスマ」に強化され、
上昇値が増えただけでなく、設定を反映してか「自分以外の女性サーヴァントは追加で攻撃力が上がる」仕様に。
女性サーヴァントは数が多いだけでなく強いキャラも多いためかなり有用なスキルとなっており、中でもジャンヌ・オルタは互いを強化し合える為かなり高相性。
そこに同じエリザベート系列やアルトリア系列清姫などの竜属性を持つ女性サーヴァントを入れると四重攻撃力アップとなり、凄まじい火力になる。
成長率も普通で「ステータスが伸びない」時がなく、Lv60前後では僅差ながらギリシャの大英雄のステータスさえ追い抜く。
宝具は『CCC』後半で使った「鮮血魔嬢」。敵全体に防御力無視のダメージ+確率で呪い効果(攻撃後に一定ダメージを与える)を付与する。
前哨戦の雑魚散らしやボスの取り巻きを掃除するのに向き、Artsカードの性能を上げる「陣地作成」を有するので比較的NPを溜めやすく、撃ちやすいのもメリット。
始めはCCCにあった「背中に隠された翼を広げる演出」はカットされてしまっていたが、
2017年5月に行われたバトルキャラのモーションリメイクによって悲願の再現。全マネージャーが歓喜に沸いた。
更に1200万DL記念で待望の宝具強化が実装され、火力アップに加えて強化成功率ダウン(3T)の効果が追加された。
だいたい相手のスキルの成功率が通常の8割程度になる。強化無効と異なり確実な妨害はできないが使い切りでないのが特徴。
この強化によりカリスマと拷問を活かしつつ宝具で攻撃する、所謂サブアタッカーという役目がより確立したと言える。
更に2021年10月に実装された強化クエストにて「拷問技術」が「チェイテ城の夜」に進化。防御デバフが全体化しただけでなく、敵全体のバフを1つ解除&スキル封印1ターンが追加され妨害性能が上昇した。
一方でメインアタッカーにするには特に特攻のない全体宝具なこと、本人の攻撃力の低さもあってちょっと辛い。トップアイドルへの道は遠いのだった。

この他、絆レベルが上がりやすいのも特徴の一つ。
ボイスが一通り解放される「絆レベル:5」になるまでに必要な絆ポイントは合計で「1万」と、サーヴァント全体でも最低レベル。
ある程度難易度(推奨レベル)の高いクエストならば1回戦闘しただけで絆レベルが1つ上がるくらいの水準で、イベントなどでちょっと周回すればあっという間に絆レベル5に達する。
この特徴は後述のエリザベートの各バリエーションも同様。
必要ポイント数が1万というサーヴァントは他にも存在しているが、その中でも特に人気・知名度が高く、なおかつ各種バリエーションのおかげで育成機会の多いエリザベートはその代表格として扱われており「絆ポイント1万=1エリちゃんという非公式な単位まで誕生している*1


『FGO』において10月に開催されるハロウィンイベントは、一部を除き事実上のエリちゃん主役イベントとなっている。
このイベントでは毎回本来のランサーとはクラスの異なるエリザベートが配布サーヴァントとして実装されるのが恒例となっており、そのせいで定期的にエリザベートの派生が増殖している。
その増殖速度はアルトリア系列に次ぐレベルで、一時期はどちらが先に基本7クラスを制覇するかとプレイヤー間で言われていたほど*2

水着霊基とは異なり、ハロウィン特異点で変化した新しいクラスのエリザベートは、後日ランサーのエリザベートから分離した別個体の霊基として主にイベントストーリー中に登場し、本人同士で対面している。
その状態から融合してまた新たなクラスになったり、分裂して個体数を増やして戦闘したり、あまつさえ自分同士で集まって会議を始めたり、やりたい放題している。
これはエリザベート特有の相当変わった特徴のようで、新入りのサーヴァント達が初めて知った時は一様に「理解できない」といった様子で驚いている。
本人もこんな芸当ができる詳しい理屈は全く理解していないが、深く考えることなくそういうものだと受け入れあっけらかんとしている。





なお本作においては彼女が罪を犯した後の姿も「カーミラ」名義でアサシンのクラスとして実装されている。
見事にあらゆる部分が豊かに成長した姿であり、性格はThe 反英霊といったところ。
しかし育ててみると隙の多さや妙な素直さが実にエリちゃんそのものだったりする。


追記・修正は彼女のリサイタル鑑賞後にお願いします。

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最終更新:2024年03月06日 23:02

*1 絆レベルの上がりやすいサーヴァントたちはマスターたちの間で「すぐに仲良くなってくれる」「ちょろい」サーヴァントと評されることもしばしばだが、「1エリちゃん」クラスの上がりやすさになると「ちょろすぎて逆に不安」「純真すぎるんじゃないか」「悪い人に騙されないか心配」「危ない奴なのに距離感が近すぎるのは怖い」といった別種の心配を生むレベルであり、実際にそのような危うさを抱えたサーヴァントも多い。

*2 実際にはハロウィンイベントはしばらく休止期間があったためエリザベートの増加は鈍り、アルトリア・キャスターの実装をもって向こうに軍配が上がった