フロリーナ(FE)

登録日:2022/02/17 (木) 01:16:29
更新日:2024/03/31 Sun 15:17:14
所要時間:約 4 分で読めます





私、リンディス様のために強くなるって決めました。

もう、以前の弱虫フロリーナじゃない……。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『フロリーナ』とは『ファイアーエムブレム 烈火の剣』の登場人物。


シリーズ恒例のペガサスナイト三姉妹であり、その末っ子。
雪国イリアのエデッサ出身の見習い天馬騎士。長姉にイリア天馬騎士団第五部隊隊長のフィオーラ、次姉に家出中のファリナがいる。
彼女の相棒のペガサスは『ヒューイ』と言う名前。

性格は気弱で泣き虫。人見知りしがちな一面もある。
さらに男性恐怖症であり、男性とはまともに会話出来ないほど。
なので故郷にいた時は姉が、サカにいた時は親友のリンがフロリーナを守っていた。
尤も生来の引っ込み思案な性格もあって、女性相手でもリンやニノ以外にはあまり大きく出ないが。
ただし、そんな彼女が男性に対しても強く出る時があり、それは愛馬ヒューイの身に危機が迫った時である。

またかなりの酒乱。
自分から飲むわけではないが、一度水と間違えて酔っ払った時は『イリア天馬数え唄』を100番まで歌った事もある。
それもテーブルのど真ん中に正座して、しかもニコニコしながら歌ったのである。
フロリーナにとってこれは黒歴史であり、周りに知られるのを恥ずかしがる。よく憶えていたもんだ。
支援会話で語られる程度にしか扱われていないが、是非ナマの現場も見てみたかったものである……。

どうひいき目に見ても総じて男性ばかりの戦場に立つことに適した人物ではなく、家族はおろか本人も気にしている。
しかし作中リン軍を始めとした部隊の男達との交流を経て男性恐怖症も軽減され、気弱な部分は変わらずとも芯は力強くなった。
その事を姉とリンは大喜びしつつも、子供が自立したような一抹の寂しさを感じていたりもする。

主人公のリンとは彼女がサカの草原にいた頃に出会った。
元はフロリーナがサカの上空を飛んでいた時、大量の蜂に襲われペガサスから落ちてしまい木に引っ掛かってしまう。
そのまま降りられなくなっていた所を狩りに出ていたリンが発見し、親交が始まった。
口ぶりからするとリンが部族を失って一人暮らしを始めてからのことと思われるため、天涯孤独の身となったリンにとって親友と呼べるような相手ができたことの価値は想像に難くない。
意外にもリンの方が親友としての関係に拘る(後述)のも頷けるところか。

イリアの天馬騎士には他国の傭兵団に所属し一人前になるまで修行すると言う習慣があり、フロリーナもリンにその事を話してから傭兵団探しの旅に出ようとした。
しかしサカに行くとリンが見知らぬ人と旅に出たという事を知り、心配してリンの行方を探し出す。
それで情報を聞くために村へ降下したら、偶然その真下にはガヌロン山賊団の山賊ミガルがおり、あろうことかペガサスで踏んづけてしまう。
怒った山賊たちに捕まり、あわや慰み物になりかけたところで偶然通りかかったリンに救出される。

この一件でますます男性が怖くなったフロリーナだが、傭兵団というのは通常男所帯であることもあり天馬騎士になる夢を諦めかける。
しかし、セイン私欲で「我々を『リンディス傭兵団』ということにして、それに同行すればいい」という提案をし、それに乗る形でリン一行に加わることに。
リン編終了後はそのままキアラン侯爵家に仕える事となる。その際、リンとは主従関係になった事でそのけじめとしてリンにも敬語を使うようになる。
リンはそれを拒むも彼女も強く食い下がり渋々了承するが……。

エリウッド編15章、ヘクトル編16章にて再登場。
キアラン侯爵家がラウス兵に襲撃され、丁度領内に赴いていたエリウッドに助けを求めた事から自軍へと加入する。
その直前にラウスの弓兵に撃墜されてしまい、よりにもよって天馬ごとヘクトルの上に墜落してしまう。


ヒーローズで演じる白城氏は、同作において封印の剣のペガサス三姉妹の末っ子シャニーも担当している。
なぜわざわざメタ的に非常に立場の近いキャラ同士で兼役させたのかは不思議ではある。


性能

初期値(リン編→エリウッド・ヘクトル編)と成長率、CCボーナス
ペガサスナイト Lv1→3
HP-17→18(60)+5
力-5→6(40)+2
技-7→8(50)
速-9→9(55)
運-7→8(50)
守-4(15)+2
防-4→5(35)+2
体格-4+1
武器レベル-槍D
属性-光
持ち物
ほそみのやり
きずぐすり

リン編3章開始時から自軍ユニットとして参戦する。
エリウッド編では15章、ヘクトル編では16章で開始時から自軍ユニットとして参戦する。

全体的に成長率が高く、特に速さは初期値と成長率共に秀でておりCC補正こそ失われたが比較的容易にカンスト可能。
力も低くないため、上手く成長すれば力~速さ全てのカンストさえ可能。
逆に守備は初期値・成長率共に非常に低いが速さと幸運が高いので回避率に優れる。ただ、リン編の序盤は斧兵が多いので少し使いづらい。
体格も低いのであまり重い槍を持たせると自慢の回避率も死んでしまいがち。属性的に支援での底上げも難しい。
そのため育つまではほそみのやりが手放せないが、リン編でのほそみのやりは彼女の初期装備のみなので無駄遣いしないようにしよう。

リン編では飛行系がフロリーナだけなので便利だが、エリウッド編からは直ぐにフィオーラが加入するので影が薄くなってしまう。
とはいえそれまでにしっかり育てておけばそれ以降も十分主力として活躍可能。
ヘクトル編ではこれにファリナを加えた3人でトライアングルアタックも使えるようになるため、全員をレギュラーとして使う価値は充分にある。



支援関係

支援会話があるのは姉二人に親友のリン、ヘクトルニニアン・ニノ・セーラである。
このうちペアエンドがあるのはリンとヘクトルであり、ヘクトルとは結婚しリリーナの母親になる。

リンとは前述のように主従の線引きをしつつも、主である彼女に世話を焼かれてやきもきしたり出会った時の思い出話をするも、
Aで思い詰めているリンに思わず「親友」として憤慨したことでリンも耐えられなくなり、
もう主従として振る舞われるのは嫌だ、従者ではなく親友としていつまでも一緒に居て欲しいと訴え、互いに本音をぶつけあった両者は改めて絆を深めるのであった。
……までならそう突飛でもないが、なんと上記のとおりペアEDになり、内容も支援中の発言通り、
爵位を捨てサカに戻ったリンの隣にはフロリーナがおり、その友情はいつまでも続いた――という結構な百合EDである。
現代ならともかく2003年のゲームとしてはかなり攻めた要素と言えるかもしれない。
ちなみにエリウッド編でリンとフロリーナを支援Aにするとヘクトルの単独後日談が確定してしまう。

唯一の男性であるヘクトルとは、彼に助けられたお礼を言おうとするも彼女にとって天敵中の天敵なタイプである事もあってビビりまくり、なんと支援Aまで彼との直接の会話は殆ど無し。
Aになってようやく彼女の愛馬であるヒューイのナイスアシストによりヘクトルと会話し、
助けられた礼を告げ、「なんかほっとけないから俺の近くで戦え」とぶっきらぼうながらもこちらも直球なアプローチを受ける。
ヘクトルのペアENDの相手は数いるものの、公式から発売されている小説版においてもフロリーナが結婚相手に選ばれている。
支援BとAの幕間にヘクトルはフロリーナについてどうにかしろとリンに訴えるも逆に「大事な親友に近づくな」とがなられたらしい。
寧ろ向こうから纏わりつかれて迷惑がってるというのに理不尽である。


ニニアンとの数少ない会話の相手でもあり、イリア出身という縁から話が広がり、氷竜に関わる大事な話をしている。


台詞

  • コクリ
  • ……あ、あの私……その……。
  • 私が、こうなれたらいいなって……本当に……うらやましかったの。
    だから、勇気をだしてセーラさんに声をかけてみて……よかった。
    これからも、仲良くしてくださいね。
  • うん。わかった……一緒にいようね。何があっても……これからも、ずっと……。
  • あなたが死んじゃうのは……い、嫌です、ふぇぇぇ~ん!
  • リン、そんなに脚を出しちゃって大丈夫? だ、大胆すぎないかな……私、なんだかドキドキしてきちゃった……。
  • 私の親友のリンは、 広い草原に吹き渡る風みたいに……強くて……優しくて……。
    リンは私に言ってくれたんです。 いっしょに来てって……友達として、私の力を借りたいって……。
    だから、私……がんばります。 親友の役に立てるように、ずっといっしょにいられるように……。
    …………………あ……あの!

    エクラさんとも! これからも、いっしょに……友達になれたら、私……嬉しいです。



わ、私の名前はフロリーナです。

そ、その……ちょっと人見知りで……すみません……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズには後から実装された姉とは違い配信直後から実装されていた。イラストはザザ氏。
原作そのまま青属性の槍・飛行ユニット。

武器スキルは重装特効の『貫きの槍+』

Aスキルに自分から攻撃した時、戦闘中の速さ+6にする『飛燕の一撃3』
Cスキルには自分から攻撃した時、戦闘後、自分の周囲1マスの味方を7回復する『生の息吹3』

最も速さが伸びやすかった原作とは反対に何故か速さが守備並みに低く、HPの次に高いのは魔防と言う初期キャラ特有の謎配分。重い槍で攻速落ちでもしてしまったのだろうか……。
多分初期コンセプトでは「飛燕の一撃」で速さを補えるようにしたかったのだろうが、初期キャラ特有の総合値の低さやHPに偏った配分の割を食ってしまったキャラの一人。
スキル継承が早々に実装されたことで「遅さ」が補いようがない欠点として浮き彫りに。
更にペガサス組の宿命で守備も低いため、物理相手の殴り合いはそのままだと非常にキツイ。

一方で魔防は非常に高く、魔防に特化すると魔法やマムクートを止める壁として存在感を発揮する。
キャンセルを持たせれば奥義も封じられるため、盤石。
というか激化しなくてもモブの赤マムや赤魔程度なら止められるため、それらを狩りに行く方向で改造を施すのがお勧め。

2018年11月のアップデートで専用武器「フロリーナの誓槍」が追加。
威力は貫きの槍+の上位互換。特殊錬成すると剣、槍、斧、竜、獣の敵から攻撃された時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
近距離の武器に対しては強化されるが受け型の運用を要求するため、今から育てる場合は「構え」を継承し、そちら方面で改造していくのが良いだろう。

余談だが、原作では泣き出してしまった時の台詞として「ふぇ…ぇ…」というものがあり、伝書フクロウの鳴き声を先取りしていた。

2022年1月から神装英雄に抜擢。イラストはぷきゅのすけ氏。
まさかの悪堕ち死の国ヘルの衣装というチョイスでプレイヤーを驚かせた。

リンの比翼英雄の相方にも選ばれており、忍者のコスプレをしている。
詳しくはリンの項目へ。


天馬騎士、フロリーナです。

私のことを親友って言ってくれるリンのために……私、がんばります。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年6月に開花フロリーナがケントたちと共に参戦。イラストは茶ちえ氏。
飛行ユニットはそのままで打って変わって無属性の弓。
天馬騎士であるのは当然ながらそのままだが、弓、それも扱いが難しいとされるサカの弓を持っている。
『if』以降はだんだん当たり前になってきたとはいえ、自らの天敵である弓を使う天馬騎士。
よりによって彼女は、登場章で同時に加入したウィルを男性×弓使いの相乗でメチャクチャ怖がる描写すらあるのだが*1
それを克服し、リンのルーツであるロルカ族の弓を使えるように成長した姿という具合である。

レベル40会話や『想いを集めて』でのファリナに対する発言*2から、エリウッド編にてリンとペアエンドを迎えた世界から召喚されたものと思われる。
弓に関しては完璧に使いこなしている一方、男性への苦手意識はわりと残っている。百合エンドだったからか
『想いを集めて』メインストーリーでは、「自分はリンの力になりたくて頑張っていただけで、
任務に同行した面々のように英雄に相応しい確固たる目標がない」ことを一時思い悩むが、それも立派な理由だと皆に諭される*3

武器スキルは『友の風舞う翼弓』
飛行特効。奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分のHPが60%以下の時、味方は、自身の周囲1マス以内に移動可能。
周囲2マス以内の味方は自身の周囲2マス以内に移動可能。
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+6、かつダメージ+速さの15%。

Aスキルに戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、速さ+7。
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃速さの渾身4』
Bスキルは【再移動(残り)】を発動可能。戦闘中、敵の速さ、守備-3する『速さ守備の遠影3』
Cスキルには周囲2マスの味方は、戦闘中、速さ+4。
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の速さ+4する『速さの相互大紋章』

アシュの専用スキルのように無条件で周囲2マス以内の味方を自分の周囲2マス以内へのワープ移動を可能にする。
が、なんと言っても、HP60%以下時の味方がどこにいてもフロリーナの隣接マスにワープ移動できるようになる能力が破格。
味方の移動補助に関しては全英雄でも屈指で、「救出」要員として活躍するGBAのペガサスナイトらしいとも言えるか。

難点としては、肝心のHP60%以下という条件の制御しにくさ。
高速飛行弓ということで耐久力は低いため戦闘で調整するのが難しく、補助スキルによる制御も検討したくなってくる。
また、移動補助を複数搭載している分、この時期のキャラとしては戦闘面はやや頼りない。
速さがあってステアップ効果を一通り所持してダメージ補正もあるのを弱いと言うのはさすがに過言だが、
これに加えて絶対追撃や2回攻撃を持ってるくらい普通だったりするので……。



追記・修正は普段は気弱でも酒を飲むと豹変するような方がお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 15:17

*1 『想いを集めて』ではちゃんとこの件にも触れられている。

*2 (ヘクトル編でしか登場しない)ファリナと元いた世界で再会しなかったようで、原作の支援Cにて言及される「遠いところへ行っちゃった」という勘違いをしたままだった。

*3 ここでは触れられないが、イリア地方は食うための傭兵稼業が当たり前なお国柄であり(フロリーナも例外ではないと思しい)、「親友のため」という理由を持ったのは劇中で比べても珍しいと言える。