ピクミン3

登録日:2020/11/16 Mon 00:06:59
更新日:2024/01/18 Thu 20:26:06
所要時間:約 17 分で読めます







ピクミン3とは、2013年7月13日に発売された任天堂Wii U用ゲーム。
移植版を除けば、ピクミンシリーズの3作目にあたる。
前作『ピクミン2』からは実に9年ぶりの新作である
2020年10月30日には新規要素を盛り込んだリメイク版「ピクミン3 デラックス」がNintendo Switch用ソフトとして発売。


あらすじ


西暦20XX年。「コッパイ星」と呼ばれる惑星では人口の爆発的増加と、コッパイ星人の無計画な気質が原因で食料である果実がどんどん減少し、食料危機に瀕していた。
状況打開のため、無人探査機「スパロウ」を大量に飛ばして他の惑星に食料資源がないか調査を開始。
大半の調査結果は散々だったが、ある1機から有力な情報が送られてきた。
惑星の名は「PNF-404*1」。
食料資源の実地調査及び栽培可能な資源を調達し、故郷に持ち帰ってくる為、27万9千光年離れた星に向けて3人の専門家が向かうこととなった。

目的地であるPNF-404付近に到達したところ、乗ってきた「ドレイク号」が突如操縦不能状態に陥り、墜落。
墜落したドレイク号から最も近くにいたアルフはそこで出会った不思議な生物「ピクミン」の力を借りて、ドレイク号に帰還することには成功。
しかし他の2人は別々の場所に不時着しており、惑星間のワープに必要な「ワープドライブ・キー」もなくなってしまっている事に気が付く。

果たして3人は合流し、果実の調査を行いつつ、ワープドライブ・キーを見つけることが出来るのか……?



概要


『2』の続編だが、プレイするキャラクターが大きく変化し、「コッパイ星」と呼ばれる星に住む、アルフブリトニーキャプテン・チャーリーの3人の新キャラが主人公として登場する。
前作の中心人物だったキャプテン・オリマールーイの2人もストーリーに登場はするものの、プレイすることは出来ない。(ミッションモードではプレイ可能。)

目的は「果実の回収、及びワープドライブ・キーの獲得」となっており、前作までに比べてストーリー性が強いのも特徴。
前作ではクリアまでの時間制限が存在しなかったが、本作ではストックされている食料のビンの数がそのまま残りの日数制限になり、後述する果実を回収する事で制限日数が伸びる。(なお、ゲーム開始時の食料の残量は3。)
残りの食料が0の状態で新たな果実を獲得できずにいると、ゲームオーバーになってしまう。



登場人物


コッパイ星人

滅亡の危機に瀕するコッパイ星に住む種族。
名前の由来は任天堂の社名及び製品名に用いられた「骨牌」である。
外見はホコタテ星人と大きくは変わらない小人のような姿。違っている点としては、耳の長さがホコタテ星人より短いこと、目が細目でないことなどが挙げられる。
作中描写からして言語や文字も同じか、もしくはかなり近い模様。
無計画な気質と第5次ベビーブームに起因する爆発的な人口増加による深刻な食糧危機に瀕している。
また好き嫌いも激しいらしく食べられるのは果実ぐらいしかないのも、上記の問題解決が難航している1つの理由らしい。

ちなみにホコタテ星人同様、PNF-404の酸素濃度は有害な数値らしい。*2
主人公のコッパイ星人3人及び、搭乗機のドレイク号の元ネタは「NATOフォネティックコード」でのアルファベットの読み方「A(アルファ)」「B(ブラボー)」「C(チャーリー)」「D(デルタ)」によるものだと思われる。*3


  • アルフ
CV:若井淑
主人公の1人でドレイク号のエンジニア。そばかすのある小柄な青年。
大家族の中の育ちで、15人兄弟の中の13番目らしい。
性格は熱心かつ真面目で、航海日誌をマメに記したり、新エリアの情報が入手できた際にはデータを元にした宇宙船の改造に夢中になる。
子供っぽい所があり、純粋でどこか抜けていたり、濃厚な甘さを持つ果実が特に好きで逆にほろ苦さを持つ果実が苦手だったり。ピクミン唯一のショタ枠
チャーリーの事を慕っている。
ドレイク号の落下地点から最も近くに不時着した為、ゲーム開始直後はしばらくの間彼を操作することになる。


  • ブリトニー
CV:朝日温子
主人公の1人で植物学者。眼鏡をかけた女性。
しっかり者ではあるのだが気が強く、時折毒舌な一面も見せる。また、尊敬している「おばさま」がいるらしい。
女性らしく花や植物の美しさを口にしたり、岩ピクミンの美脚さに若干嫉妬したりする。
食いしん坊で自分の食事の分け前を他の2人よりも多くしている。*4…だが、ルーイの食い意地に比べればずっと可愛げがある。
落下した日の日没前後にアルフとの通信に成功した為、ゲーム中では2番目にプレイ可能になる。が、迷いの雪原にて再びドレイク号から落とされてしまう。*5
ピクミンシリーズにおける初の女性プレイヤー。


  • キャプテン・チャーリー
CV:長嶝高士
主人公の1人で、元レンジャー。ひげを生やした中年男性。
今回の調査隊のリーダーなのだが、お世辞にも威厳があるとはいいがたい。
性格は心優しく、不時着時には他の隊員の心配をしたり、ピクミンが大量に死んだ日には航海日誌にて反省の意を記している。別名「後悔日誌」
ブリトニーに好意を寄せており何度も口説こうとするが、ブリトニーにまともに取り合ってもらえなかったりアルフの邪魔が入ったりして毎回失敗する。
また何故かアヒルが好きで、アヒルを何度も救ってきたという謎の武勇伝も持っている。*6
???「最後のやつ自分で泳ぎなさいよっ!」
不時着後に彼と黄ピクミンによるチュートリアルがあるが、そのイベントの終盤で何者かに襲撃されてしばらく消息不明になる為、プレイ可能になるのは実質3番目。


  • ドレイク号
3人が搭乗してきた宇宙船。製造者はアルフの祖父。
探索前に3人が作戦会議やら今までの振り返りをしたりする事も。
外見・内部構造共にかなりメカメカしいのが特徴。ただ、アルフの祖父によって製造された事実を鑑みると、製造からある程度は年月が経っていると思われる。
またドルフィン初号機同様、AIが言語を話すことが出来る。ただしこれまでのドルフィン初号機の人間らしい口調ではなく、最小限の事を機械的にしか話さない。というよりドルフィン初号機がふざけ過ぎていた。
星の存続をかけた冒険のお供と言うこともあってかなり頑丈。失落時の謎の事故でも、岩に思いっきりぶつかっても機能喪失は疎か傷一つ付かない優れもの。パーツが殆どなくなっても一応は飛ぶ事が出来るドルフィン号とどっちがいい勝負か。
日没時に凶暴化した原生生物を避ける為に上空に避難するのは従来と同じだが、『1』のドルフィン号・『2』のドルフィン初号機が大気圏内を滞空していたのに対し、ドレイク号は明らかに宇宙空間まで飛んでいる


ホコタテ星人

コッパイ星人からは「野菜ばかり食べているお宝好きの人達」と評されている。*7
しかし、実際には野菜以外のものも食べており、その事を知ったアルフたちは驚いていた。(事実、『2』の食物系のお宝に対するオリマーメモなどで野菜以外のものの味を堪能している記述が散見される。)
なお彼らの故郷のホコタテ星はコッパイ星からさほど遠くない場所にあるらしい。

CV:戸高一生(ルーイ・社長と兼任)
前作までの主人公。シリーズ皆勤賞。
前作で10000ポコの借金の返済に成功し、他のお宝も回収することで、更に10000ポコ以上の稼ぎを上げた。
しかし社長が新規事業に失敗した結果、再び会社が借金地獄に陥ってしまい、お宝を探す為に三度*8PNF-404を訪れることに。*9
本作では彼が書いた操作方法や原生生物に関するレポート、航海日誌などのメモがエリアのあちこちに散らばっており、更にコッパイ星人達の探し物であるワープドライブ・キーを持っているとされ、アルフは彼の行方を捜索していく事となる…。

本編ではプレイできないが、ビンゴバトルモードでは2P側のプレイヤーとしてルーイと共にプレイできる。
また『デラックス』ではピクミン3の前日譚と後日談を描いたサイドストーリー「オリマーの冒険」「オリマーの冒険 ふたたび」にてルーイ共々主人公として活躍する。

また、後に出た番外編ゲームに当たる「Hey!ピクミン」では再び主人公の座に返り咲いた。


CV:戸高一生
『2』の主人公の1人。オリマーの後輩兼バディ兼クズ
本作では中盤から登場するものの、やはりプレイはできない
尋常でない食い意地……というか悪食ぶりは前作と同等か、下手をするとさらにパワーアップしており、彼が原因でアルフ達にとんでもない危機が……。

「オリマーの冒険」「オリマーの冒険 ふたたび」で再びプレイ可能に*10


CV:戸高一生
ホコタテ運送の社長。
直接の登場シーンはないものの、オリマーのメモからバカンスに行っており、音信不通の状態らしい。
上述した通り、オリマ―達がPNF-404に来ることになったのは彼が新規事業に失敗したのが原因らしい。

とあるエリアやビンゴバトルのアイテム彼を模したものがあったり、『デラックス』ではサイドストーリー時に一言アドバイスで顔だけ出演している。
更に『デラックス』ではオリマーとルーイにある無情な命令を下しており……。


  • ドルフィン初号機
『2』で登場した2人乗りの宇宙船。
本作でもオリマ―達の移動手段として用いられたようだが、カラーリングは借金返済以前のボロい状態に戻っている。
とあるボスに壊された状態で1シーン出てくるだけで、その後はほとんど言及されないというあんまりすぎる扱いを受けていた。

しかし『デラックス』では……?


ピクミン

新ピクミンとして岩ピクミン羽ピクミンの2種が追加。
一方特定のオニヨンがなかった紫ピクミン白ピクミンの2種は本編には登場しない。

またオニヨンは『2』から大きく仕様が変わっている。
まず外見は前作までに比べてかなり生物的になり、地上に降り立つ際も球体部分から根の様な物がニョキニョキ生えてピクミンたちの出入口になる。
『2』までは各色ごとにオニヨンが別に存在していたが本作では最初こそ別に存在しているものの、アルフ達に合流したピクミンのオニヨンは既に仲間になっているオニヨンと合体する。
色は現在仲間になっているピクミンの色によるマーブルカラーになり、サイズも大きくなっていく。
これにより1つのオニヨンの中に全てのピクミンがいる状態になり、出し入れする際には色ごとの操作で一気に出せるようになった。

各ピクミンの能力についての詳細はピクミンを参照。

全てのステージで使用可能なピクミン
  • 赤ピクミン
  • 青ピクミン
  • 黄ピクミン
  • 岩ピクミン
  • 羽ピクミン

ミッションモードでのみ使用可能なピクミン
  • 紫ピクミン
  • 白ピクミン



探索エリア


今作では探索エリアに加えて「天候」の要素が加わり、同じエリアでも晴れていたり雨が降ったりし、BGMもそれに応じて変化する。(なお天候の変化による地形やルートの影響はない。)


  • 始まりの森
アルフの落下地点。
まぶしい日差しが降り注ぐ爽やかな雰囲気のエリア。
所謂チュートリアルのあるステージだが、この時点ではエリアのごく一部しか移動が出来ない為、本格的な探索は中盤からになる。
赤ピクミンに出会える。
ボスは砂の中からピクミンを呑み込もうとする「オオスナフラシ」

  • 再会の花園
ブリトニーの落下地点。
春の温かさを感じることのできる穏やかな雰囲気のエリア。
ゲーム序盤は一部しか行けないが、あるイベント以降はその先にも進めるようになる。
岩ピクミン青ピクミンと出会える。
ボスはスイショウの甲殻で覆われた「ヨロヒイモムカデ」と、歩く森とも形容される巨大な半動半植物「ヌマアラシ」

  • 迷いの雪原
チャーリーの落下地点。
雪で覆われたエリアで、洞穴も随所に見られる。
エリア初上陸時には視界不良による操縦ミスが原因でブリトニーがエリアから放り出されてしまい、しばらくの間別行動を取る事になる。
黄ピクミンに出会える。
ボスは真っ暗な洞窟の中を飛び回る「オオバケカガミ」

  • 交わりの渓流
大きめの川で随所が分断されたエリアで、川の上をハスの葉がいくつも流れている。
上流から下流へ移動するときはこのハスに乗って移動することになる。
羽ピクミンに出会える。
ボスはハチスズメの大群を指揮する「タテゴトハチスズメ」

  • 哀しき獣の塔
ある条件を満たすと行ける様になる最終エリア。
名前の通り枯れた樹のような塔だけがあるこのエリアには果実はなく、とある理由からピクミンを増やすことも出来ない。
果たしてこのエリアでの目的とは……?
ボスは正体不明の不定形生命体「アメニュウドウ」


アイテム

各マップには様々なアイテムが落ちている。取得することで、ジュース(=残り日数)が増えたり、探索できるマップが増えたりするため、発見したらピクミンで運ぼう。

  • 果実
このゲームにおける最大の目的。取れた果実の大きさに応じて食料カプセルにジュースが詰め込まれる。名称はかなり独特なものが多いが、外見や味の特徴を名前に反映しているものが大半。
またヒダマリノミ(イチゴ)やヤブレカブレ(サクランボ)など、『2』でお宝として登場した果実も一部を除いて本作で出ており、こちらは当時の名前が採用されている。

メジャーな果実や、「これ野菜じゃね?」と思うもの、マイナーなものだとマンゴスチンやスターフルーツなどもある。

  • 通信端末
特定のボスを倒すと出てくる。いずれも携帯電話の形をしている。
よく原形を保っていられたものである。
通信系のパーツをアルフがドレイク号に組み込むことで、
新たな探索エリアへ行くことが可能になる。

  • 強化パーツ
カプセルに入った探索に役立つ強化アイテム。
宇宙服のオプションとして元々あったものらしいが、なぜ最初から装備しなかったのかは謎。
主に宇宙服に対する耐性付与が中心で、ドレイク号に運ぶことで機能が追加されていく。


他のモード

  • ミッションモード
全部で3種類のゲームがあり、いずれも制限時間の中で事前に割り振られたピクミン達を駆使してエリア内で特定のアクションをする。
ゲームクリアか、制限時間終了時点で残り時間・ポイントの量・ピクミンの生死などに応じて結果が出て、好成績なら結果に応じたメダルが手に入る。
紫ピクミン白ピクミンはここでのみ使用可能。

  • お宝を集めろ!
制限時間内にお宝をできる限り集めて、とったお宝の種類や量に応じてポイントを手に入れる、前作のチャレンジモードに近い内容。

  • 原生生物を倒せ!
制限時間内にできるだけ多くの原生生物を倒し、そのスコアを競う。原生生物の個体数は事前に決まっているので、それらをどういう順番で倒すのかを上手く考えるのが高得点獲得の秘訣。

  • 巨大原生生物を倒せ!
ボスキャラに当たる原生生物1体を制限時間内に倒す。
他と違って倒した時点で即終了だが、編成は固定されているので本編とは違った数や種類のピクミンで敵に挑むことになるため、「本編で倒したから余裕」とは必ずしも言えないので注意。

しかし見方を変えれば「そのピクミン達で倒せるように編成されている」という事でもあるので、倒せるかどうか、倒せるならばどれぐらい犠牲や時間浪費を出さずにクリアできるかが問われることになるので、プレイヤーの腕が試される。


『3』では「お宝を集めろ!」「原生生物を倒せ!」は初めは各5ステージのみだったが、その後無料で各2つ、有料で各8つのステージが順次配信され*11、最終ステージは各15ステージ、合わせて30ステージ(「巨大原生生物を倒せ!」も合わせれば36ステージ)となった。
『デラックス』ではこれらの全てのステージが初めから収録されていて、初めは3初期の5ステージしか遊べないが、プレイ状況によって解放されるようになっている。

  • ビンゴバトルモード
1P・2Pに分かれて勝負を行う2人プレイ専用モード。1Pはコッパイ星人側、2Pはホコタテ星人側となっている。

原生生物や果実をオニヨンに運んでカードを埋め、相手より先にビンゴをしたら勝ち。
ヤブレカブレ(さくらんぼ)を回収すればルーレットで選ばれたアイテムが使える。金ならなんと5回。

回収したものは復活しないので、例えばチャッピーを全て回収してしまうと、それ以上チャッピーは手に入らない。
リーチになってるものを全て回収してビンゴを封じるのも作戦の一つ。
シンプルなルールながら上記のビンゴ封じや、相手が倒した原生生物を横取りしたりと結構奥深い。
また、設定を変えることで「勝利のマカロン」というアイテムを発生させることができる。これは各チームのオニヨン下に設置され、相手チームのマカロンを回収すれば即勝利となる。マカロンありの場合、たいていビンゴそっちのけの別ゲーになるが。
人によっては本編よりハマるかも?

前作では使えるピクミンが性能の同じ1種類のみだったが、今作は各色のピクミンが使えるように。
またオプションを変更することでハンデの設定・プレイ可能なキャラの人数調整なども可能。


前作との違い


  • 岩ピクミン羽ピクミンの追加。
これについては上述した通りで、岩ピクミンは硬い壁の破壊が可能で踏みつぶし攻撃への耐性を持ち、羽ピクミンは飛行可能であり、エリアの地形を無視した移動が可能になる。
どちらも便利だがクセのある能力の為、従来3種と併せて適材適所ごとに使い分けが必要になる。
また従来のピクミンたちの特性も一部変更されている。

  • GPAD
各隊員が持つ端末で、Wii UのGamePad側の画面で(『デラックス』では-ボタンを押すことで)見ることが可能。
通信端末として使用されるほか、これまでに探索した場所のマップやメモなどのデータを確認することができ、またカメラモードから写真を取る事も可能。

  • プレイアブルキャラが3人に増加。
操作キャラが3人に増えたことで『2』以上に探索活動の細分化が可能に。
また、GPADに映るマップ上のエリアで場所を指定して「ここまで移動」を用いれば、そのキャラと隊列にいるピクミンが自動的にその場所に移動できるようになった。
また、キャラクターのパンチ力が極端に低下した。1ペレットですら13発パンチしなければ倒せない程の非力っぷり。

  • ピクミン以外の操作キャラを投げることが可能に。
プレイヤーは(現在操作していない)操作キャラ2人を投げることが可能。
これによって高所にキャラとピクミンを投げて投げたキャラに切り替えることで高所の探索などが可能になり、探索範囲が広がる。

  • 各種ギミックの追加や仕様変更。
壁や電気壁は形状や壊れ方が前作までとは変わっている。また本作では洞窟が登場しないので、間欠泉も『1』の頃と同じく高所へ移動する為のものになっている。
他にも押して動かす紙袋やバクダン岩で壊れる石壁も復活し、バクダン岩自体も再び使用可能になったり、間欠炎が破壊不可能になったりしている。
他にも大地のエキスも吸うことのできるピクミンが固定になると言う仕様変更も。
またスプレーはゲキカラスプレーのみ続投。

新規要素としては「欠片を集めて作る橋」、「スイショウの壁」、「トランポリンの様に跳ねるキノコ」、「途中で切れた豆電球のコード」、「光に反応して足場になるヒカリワタゲ」、「取っ手付の木の板」、「探索に関連するアイテムの入った小さな穴」などが追加されている。

  • 一部機能の追加
前作までと異なり、隊列移動の機能が廃止され、代わりに「突撃」「ロックオン」機能が追加された。
前者は目標目がけてピクミンが突進し、敵やギミックへのアクションを起こし、後者は照準を定める上でのサポートとして使用される。

  • メモ
オリマーが書いたメモがエリアの随所に散らばっており、それぞれエリア内での攻略情報、敵の特徴、航海日誌などを見ることが可能。
アルフ達はメモの存在から彼らがこの星にいること、そしてワープドライブ・キーを持っていることを知り、彼の後を追う展開になる。

  • 「過去に戻る」機能が追加。
特定の日に戻って作業をやり直したいと思った時は「過去に戻る」によって時間を巻き戻してそこから作業をやり直せる。

ただし過去に戻って作業をした場合、その日の終わりにその日よりも後のセーブデータは消去されてしまうので注意が必要。


『デラックス』からの追加点


  • 難易度の選択が可能に。
これまでのピクミンシリーズの作品は難易度は一律に設定されていたが、『デラックス』からは「ふつう」「むずかしい」「ゲキカラ」の3つから難易度を選んでゲームを行う事が出来る。*12

難易度ごとに敵の体力や1日の長さが変わり、最も難しい「ゲキカラ」ではそれらに加えて「地上に出せるピクミンが60匹までになる」「果実から取れる食料が大きく減少する」などの大きい制約が課される。

本編自体の難易度はそれほど高くはないので、もっとやりごたえのある内容がいいと感じた人はこちらの難易度から挑戦するのもいいかもしれない。
ちなみにその難易度でのクリアが困難だと感じた場合、途中から難易度を変更する事も可能。

  • 生物図鑑機能の追加
『2』にあった原生生物図鑑の機能は『3』時点で一度廃止されたのだが、『デラックス』にて再び実装され、GPAD上で隊員たちが出会った原生生物に関する記述を見ることが可能になった。
それぞれの原生生物には、登場人物5人分のメモ*13が用意されており、2人分だった『2』よりも内容が増加している。

それぞれの内容を見ると…

  • アルフ:その生物の弱点と運搬時の重さ、その他の所感。他の4人に比べて内容はスタンダード。
  • ブリトニー:その生物との接触時の所感。主に外見や行動、平たく言えば可愛らしさ等に言及する事が多い。
  • チャーリー:その生物との戦闘時の所感。自分の腕っぷしに自信がある事がうかがえる。
  • ルーイその生物の食事法。相変わらず逞しいまでの悪食っぷり。
  • オリマー:その生物の詳細な生態と観察記録。何と自分を捕らえていたラスボスについての考察もある。

となっている。相変わらずオリマーのレポートはめちゃくちゃ詳しいし、ルーイのメモは猟奇的ながらどことなくグルメ。

  • 新機能の追加
Nintendo Switchに移植されたことで一部の機能が変化したり、GPADと進行画面が一元化。
また、ドレイク号の前で「全員集合」の指示をすることで、離れた所にいるピクミンをドレイク号の所まで呼べるようになった。
他にもおすそ分けプレイによる2人プレイで1つのゲームを2人で同時に操作するといった事も可能になった。
(「1人プレイ・2人プレイ」の切り替えはいつでも可能。)

  • セーブデータの増加
『3』開始時点ではセーブデータは1つしか作れなかったが、『デラックス』からは3つのセーブデータを作ることが可能になり、クリア後に別のデータで1から作業が出来る様になった。

  • 進級バッジの追加。
各モードで行った特定のアクションに応じて、バッジが追加され、集めていく事で級位が上がるという新たなやりこみ要素が追加。
ただしコンプリートするには本家を最低でも2周する必要がある上に、その他のモードも行う必要がある為、時間はかなりかかる。

  • サイドストーリーモードが追加。
オリマー・ルーイによるスピンオフ的なストーリーが追加され、アルフ達のストーリーとは別の内容で話が進む。
内容は時間制限が設けられたステージで指定された種類のピクミンを用いてフルーツやキンカイなどを回収したり、特定のミッション*14するというミッションモードに近い物。ただあちらに比べるとプラチナ獲得の難易度は易しめ。
本編の前日譚「オリマーの冒険」と、本編の後日談「オリマーの冒険 ふたたび」があり、どちらも本編で特定の条件を満たすと可能になる。
ボリュームも2つ合わせて14ステージとオマケにしてはそこそこあり、彼らの動向を知る事でピクミン3のストーリーに厚みが加わった事を強く感じられるだろう。
なお余談だが、「ピクミン3」での特別ムービーだった「オリマーの調査レポート」のうち、「ルーイの調査レポート」以外の5つのムービーはこのサイドストーリーのムービーとして収録されている。


追記・修正は果実を回収しつつ、計画性を身につけながらお願いします。

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最終更新:2024年01月18日 20:26

*1 元ネタは恐らく「404 Page Not Found 」だろう。

*2 「PNF-404の酸素濃度はコッパイ星の3倍程度」という発言がある事から、PNF-404が現在の地球と同じ環境(大気中の酸素濃度はおよそ21%程度)と仮定した場合、コッパイ星の酸素濃度は7%前後と推測される。

*3 実際に頭文字を並べると、「A」「B」「C」「D」となる。

*4 チャーリーの分は特に少なくしているらしい。

*5 実はピクミンシリーズにおいて1作品内で2度も宇宙船から落とされ、かつ拠点から遠く離れた場所に不時着したのは彼女が初めて。

*6 ドレイク号では彼のものと思われるアヒルのオブジェが浮かんでいる。なお『2』ではアヒルの玩具が「天下一ブサイク」という名前のお宝として登場している。

*7 ブリトニーは彼等の主食のピクピクニンジンの実食経験があるが、「美味しくなかった」と評している。

*8 厳密には『2』で借金完済後に1度帰還してから再びルーイ捜索に来ているので、それもカウントすると四度目。

*9 他の目的として「借金のカタに持っていかれたドルフィン号の買い戻し」の資金集めというものもあるらしい。

*10 が、追加コンテンツにより、本編のとある内容と整合性が取れなくなってしまっている。

*11 有料ステージは複数のステージのセットで配信された。

*12 「ゲキカラ」は「むずかしい」コース攻略後に使用可能になる。

*13 ゲームの進行に合わせて解放。

*14 ピクミンを増やす、指定物を指定された場所へ運ぶ、原生生物の退治、オリマー・ルーイの合流など。