ノーベルガンダム

登録日:2018/12/19 (水) 03:42:59
更新日:2023/12/09 Sat 03:32:33
所要時間:約 4 分で読めます





どんな事があっても、最後まで戦うよ!



『ノーベルガンダム』とは『機動武闘伝Gガンダム』に登場するモビルファイターである。


◇機体概要

登録番号:GF13-050NSW
所属:ネオスウェーデン
全高:16.2m
重量:7.0t
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
レアメタル・ハイブリッド多層材
武装:ビームリボン
   ビームフラフープ
   バルカン砲×2
特殊装備:バーサーカーシステム
必殺技:ノーベルフラフープ
    バーサーカーラッシュ
    ゴッドフィンガー(ゲーム作品)
搭乗者:アレンビー・ビアズリー


ネオスウェーデン代表のアレンビー・ビアズリーが操るモビルファイター。
新体操の選手を思わせるカラーリングと女性を思わせるようなしなやかかつ華奢な全身と後頭部から伸びた金髪ロングヘアーを思わせる冷却フィンが特徴。また華奢なフォルムも相まって機動性もMFの中でも高いものとなっている。
ガンダムシリーズ初の女性型のモビルスーツであり、メカデザインを担当したカトキハジメ氏が、
初代ガンダムをアレンジしたものを更にアレンジしたデザインが本機の元になっている。
パっと見はセーラームーンを思わせるような見た目をしている為、ファンからは「セーラーガンダム」と呼ばれているとか何とか。
どちらかというとセーラーヴィーナス(セーラーV時代)に近いデザインである。機体カラーの青をオレンジにすればそのまんまだし。

メイン武装であるビームフラフープとビームリボンによる華麗なバトルスタイルは見る者を魅了するが、本機には隠された機能があるのだ……。


【武装】

  • 頭部バルカン砲
牽制兵器。当然のことながら本編では全くといっていいほど使われなかった。
Gジェネシリーズではモデルのようなポーズをとってから発射する演出がある。

  • ビームフラフープ
ビームで形成されたフラフープ状の武装。
敵に投げ付けて攻撃するというチャクラムのような使われ方が主である。

  • ビームリボン
その名の通り新体操のリボン状の武器。
近・中距離の武装として相手を締め付けたりする戦法を得意とするほか、出力の調整でビームサーベルとして使用可能。


【必殺技】

  • ノーベルフラフープ
ビームフラフープを何度も相手に投げつけて攻撃する本機の必殺技。

第34話でゴッドガンダムとタッグを組んだ際、
出力調整チップを組み込んだことでゴッドフィンガーのエネルギーをただ共用しただけなのに、何故か突然この技を一時的に使えるようになった。
あくまで合体技の演出として長いことゲーム作品では採用されなかったが、時代が下るに連れて単体でも使用できるゲーム作品が増えた。
ノーベルフラフープだとどうにも火力が足りない事になりがちというのも大きい
ただし理論上使えるであろう、というだけで本編ではゴッドフィンガーを単体では使っていない。つまりダブルゴッドフィンガーのみ。
そして技名もゴッドのものと差をつけるためか、原則武装の名前に「爆熱」が付かない。(シャウトでは爆熱と言うことがある)


【特殊装備】

  • バーサーカーシステム
上述の隠された機能である本機最大の特徴であるこのシステムは、ガンダムファイト国際条約に置いて使用が認められていない非公式のものであり、
ネオスウェーデンのホルベイン大佐が外部からこのシステムをコントロールすることで発動している。*1
一度発動すれば冷却フィンが展開し、全身が真っ赤に輝く。
そしてパイロットを半強制的に暴走状態にして戦闘能力を何倍にも跳ね上げるというまさに『狂戦士(バーサーカー)』の名にふさわしい機能と言えよう。
この時のアレンビーの姿はマジで怖いと言わざるを得ない。



ドモォオオオオン! あたしとファイトしようよぉおおおおおおお!!!


(゜∀。)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ



……うん、ガチでこわい。
しかしこのシステムのせいでアレンビーは純粋にバトルを楽しめず苦悩していた。
島本和彦先生の『超級!機動武闘伝Gガンダム』ではアレンビーがこれのせいで更にやさぐれており、
ケンカ殺法のようなファイトスタイルを取るようになってしまった罪深いシステムである。
逆にときた洸一先生の『機動武闘伝Gガンダム』ではドモンとの対決まで割り切ってシステムを使っていた節がある。


【劇中での活躍】


第30話から登場。ボルトガンダムをバーサーカーモードの発動によって48秒で破るという大番狂わせを見せた。
その後のゴッドガンダムとのバトルではドモンと互角の勝負を見せるものの、バーサーカーモードの発動によって一方的に追い詰めていく。
しかしドモンの涙の説得とゴッドフィンガーの高熱によって回路が焼き切れ、元の状態に戻ってしまう。
それでもアレンビーが本気のバトルを望んだため試合は続行、結果は敗北に終わってしまうが彼女に悔いはなかった。

34話ではネオホンコン首相ウォンによってゴッドガンダムとのタッグマッチを行う事になる。
そしてノリノリでドモンと変なポーズをキメていた。
しかし、ウォンが仕掛けていた超重力発生装置によってお互い動きが取れなくなってしまい相手チームに押されてしまう。
それでもドモンと共に戦う事を望んだアレンビーの想いに応えるかのように本機も奮闘し、
ゴッドガンダムとの合体技『ダブルゴッドフィンガー』で対戦相手のアシュラガンダムとスカルガンダムを粉砕したのだった。

その後はウォンによってDG細胞を埋めこまれウォルターガンダムに変貌してしまう*2が、ライジングガンダムによって破壊された。(アレンビーは無事だった)

デビルガンダムとの最終決戦では同機体の予備機ノーベルガンダムMk-Ⅱが登場。
シャッフル同盟を援護し、ドモンをデビルガンダムの元へと導いた。


【余談】

  • ときた洸一版『機動武闘伝Gガンダム』の最終決戦では強化型の「高機動型(スーパー)ノーベルガンダム」が登場。
    クレッセントビームならぬクレッセントフープショットという必殺技でデビルガンダムの触手を切り裂くその姿は、スーパーセーラームーンにそっくりだったとか。
    • 腰のリボンに相当する部分はゴッドガンダムのスタビライザーが使用されている。改修にはネオジャパンの技術者が噛んでいるのだろうか?
      レインもミカムラ博士もアレンビーを入院させるとすぐにウルベの説得に向かったはずだが……

  • ガンダムビルドファイターズではアレンビーにそっくりな女の子、イマイ・アリスの使用ガンプラとしてカスタムされた「ノーベルガンダムデコ」が登場。
    • カラーリングはセーラージュピターっぽいものだったが、ものの数秒でベアッガイⅢに倒された。
    • また、ギャン子ことサザキ・カオルコ率いるチーム「北宋の壺」のシグレ・マヒルが使用するガンプラとして「ノーベルMガンダム」が登場。
      • 紫のカラーリングは紫とポニーテールが特徴で、ライジングガンダムと同じくビームアローとビームナギナタで武装している。


  • 焼きたて!!ジャぱん』のアニメ版(テレビ東京、制作はサンライズ)に誰がどう見ても黒い三連星なオリキャラが登場。
    • リアクションで悪役・雪乃がシーマ・ガラハウの格好で搭乗するノーベルガンダムに彼らの駆るドムは踏み台にされた。

  • テレビ東京系列のバラエティー番組でファンが思い思い自由に作ったガンプラが紹介された時、「こ~んなものも!」というナレーションつきで画面に登場、スタジオを笑わせたことがある。公式が病気。

  • 電脳戦記バーチャロンにおける、ノーベルガンダムの後継的存在ともいえる少女型バーチャロイドのフェイイェンも本機と同じくカトキ氏の手によるものだが、こちらは元ネタを同じくしつつ、直接的なモチーフがセーラームーンであることがわかるデザインとなっている。作者が同じだけあって、全体や細部のパーツのフォルムはどことなくノーベルガンダムに似ている。
    • ちなみに、フェイイェンの機体デザイン自体はカトキ氏自身が自主的に発注したもので、Gガン自体が視聴者に受け入れられるようになってなおノーベルガンダムのデザインが否寄りの賛否両論に晒され続けた上にボロクソに酷評される向きが強かったことへのフラストレーションが根底にあったそうである。

  • スーパーロボット大戦シリーズではスーパーロボット大戦F完結編で初登場。なお同作には新世紀エヴァンゲリオンも参戦しており、月野うさぎ葛城ミサトがド直球で「あなたのセーラーガンダムに、ちょっと乗せてくれない?」とアレンビーにお願いする会話シーンがあるが、言うまでもなく声優ネタである。なお、アレンビーは「おばさんにはモビルトレースシステムは無理」と一刀両断している。

追記・修正してくれないと、アニヲタの事好きになれないよ……。

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最終更新:2023年12月09日 03:32

*1 初期設定では違ったのか、単に(おそらく尺の都合で)ネオスウェーデンのスタッフを出せなかったせいか、ときた洸一版『機動武闘伝Gガンダム』ではアレンビーが自発的に発動させている描写になっている。

*2 ウォルターガンダムってそれ以前から存在したはずでは?ということで逆にウォルターガンダムにバーサーカーシステムを組み込んでノーベルガンダムに擬態していたと設定変更されている。