ドラゴンボールGT

登録日:2022/04/04 Mon 18:28:23
更新日:2024/03/09 Sat 13:50:14
所要時間:約 14 分で読めっぞ






悟空がいたから 楽しかった





『ドラゴンボールGT』は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を原作とするテレビアニメ作品。

目次

【概要】


1996年から1997年までフジテレビ系列で毎週水曜日に放送されていた。全64話+番外編1話。
番外編は『ドラゴンボールGT 悟空外伝!勇気の証しは四星球』というTVSPで、こちらは最終話の後日談となっている。(ただし、放送された時期は本編最中)

アニメ『ドラゴンボール(無印)』『ドラゴンボールZ』の続編。
同時に『無印』『Z』と続いたアニメ版ドラゴンボールシリーズの事実上の完結作。
ただし、Zのスタッフから脚本家などのスタッフ陣は大幅に入れ替わっている。

原作の連載終了後もドラゴンボールというコンテンツを続けたかったスタッフやTV局などの意向も絡み、本作が製作された。
このような背景事情や、当時連載終了間もない時期で精神的に疲弊しており、かつドラゴンボールからはすっかり心が離れていた原作者の鳥山明は一部設定やデザインのみの関与となっている。
本人曰く締切から開放された矢先にまたドラゴンボール…というのは気持ちが向きづらく、長年信頼していたDBZの関係スタッフに全てをお任せした、とのこと。

そのため、『GT』におけるストーリーは『Z』までとは異なり、原作が存在しないアニメオリジナルストーリーである。
原作終了後の『Z』がオリジナルシーンの挿入などで引き延ばしを続けていたのは、本作の製作決定と放送に向けての準備期間が必要になったという事情がある。
シナリオのシリーズ構成は松井亜弥が担当していたが、後に産休の影響で降板したことでシリーズ構成が不在となり、主に前川淳が実質的にその立場に近い状態となった。

タイトルである『GT』とは「Grand Touring(グランドツーリング)=壮大な旅」という意味があり、これは鳥山明によって命名されている。
他にも「Galaxy Tour」「Galaxy Touring」「Great Touring」などの意味も込められているとのこと。誰だ、ごめんなさい鳥山先生の略だなんていう悪ぃ奴は。
本作のラストの展開から、一説には「悟空がいたから 楽しかった」の意味もあるのではないかと言う憶測も。

当初は魔人ブウ編から原作最終回までの間の時系列のストーリーという構想もあったようだが、原作最終回後の時系列を描くという形になったようだ。
最終回以前の時系列という構想は、後に『ドラゴンボール超』が同様の世界観設定を用いることになる。

前作、『ドラゴンボールZ』が終盤低年齢層の視聴率で苦戦した事や無印アニメ放送から10年以上経過していた事もあり、全体的に新規層や低年齢層を意識した話作りがされている。
序盤はサイヤ人編以降にバトル漫画としての作りが強くなった原作の雰囲気を一転し、無印時代(というかサイヤ人編以前)の「冒険アドベンチャー」として作りが強くなっている。
このような原点回帰の意図や原作終盤のインフレをリセットする意味もあり、主人公の幼児化などの大胆な設定が設けられた。
しかし、途中から『Z』シリーズまでのバトル路線に戻すことが決まり、ベビー編以降はインフレバトル路線となった*1

本作の終了を持ち、一つの区切りが付いたドラゴンボールシリーズは一時的にメディア展開が縮小気味となった。

【他シリーズ作品との関係】


上述したようにアニメ版無印~『Z』シリーズの続編という扱いであり、『Z』とは明確に繋がっている。
原作漫画の最終回から繋がる正史とは見られていないが、(後述の超シリーズを無視すれば)原作最終回の後日談と解釈しても大きな問題はない作りとなっている。
逆に考えれば、原作最終回後に別に『GT』に突入するという訳でもないとも言える。

後に原作者による正史に相当するシリーズとして展開された『ドラゴンボール超』シリーズは、時系列的には『GT』以前のエピソードということになる。
しかし、設定上に多くの矛盾が見られており*2、現時点では繋がる可能性は低いと言わざるを得ない状況にある。
もっとも、スタッフはGTにつなげると豪語しているため、今後のことは正直不明である。

ドラゴンボールZ 神と神』の展開時期や超の展開初期における公式の各書籍や一部スタッフの発言から、『GT』の出来事が年表に含まれていることもあった。
ところが『超』シリーズの展開が長期化するに連れて、『GT』には繋がらない設定上の相違点が増えていっている。引き伸ばしのために『Z』から『GT』で描写されたアニメオリジナルの地獄、『超』でのフリーザの“地獄”などが顕著。そのためか、30周年記念の公式ヒストリーなど年表から除外されるパターンも増えている。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』などの一部ゲーム作品では、『GT』と『超』はパラレルワールドであるという解釈*3も多く見られる。
一方でドラゴンボールゼノバースでは、GTの悟空と破壊神ビルスを戦わせると『超』を経た世界が『GT』と取れる掛け合いを見せている。もっとも同作も段々とパラレル路線へと舵を取っていくため、どちらとも取れる解釈にしたとも言えるか。

これらのバラバラな解釈の整合性をあえて無理矢理考えるならば、超の世界観でも原作最終回後の時系列で「限りなく『GT』に近い出来事」が発生したりするのかもしれない。
なお、玩具展開においては『超』シリーズの名義で『GT』関係のキャラクターのグッズが発売されているパターンもある。

【評価】


正直に言うと、本作の存在についてはファンの間では激しく賛否が分かれている。そして残念ながら放送終了から25年経過した現在でも否定的意見が根強い。*4*5

否定的な意見としては「原作者が関与せず*6に最終回後の時系列を描いた作品」であるという点が指摘されている。
完結した作品を商業的事情で継続するという所謂「大人の事情」が垣間見える作品という背景も否定できず、そういう面から否定的なファンがかなり多い。
人気をまだ冷ましたくないという意図をもって始まった本作だが、これによって人気を維持できたか怪しい部分も見受けられる。

ストーリーに関しても、一部のキャラの扱いに関する違和感や低年齢層を過剰に意識したようなコミカル寄りな作りや冗長なテンポを批判する意見は少なくない。
孫悟飯が超サイヤ人になるという設定無視*7や、ベジータベビーによる技の間違った呼称とそれに対するいい加減にも感じる後付補完*8はかなりファンの顰蹙を買った。
基本的に悟空しか活躍しない、ということも非難点にあがりやすく、ブウ編ですらかろうじて見せ場があったヤムチャや天津飯すらほぼ背景出演に成り下がった(中の人は一応出演しているが別の役での出演であり、台詞は一言もなし)点はがっかりな点としてあげられがち。
ただしこれは悟飯への主役のバトンタッチに失敗した結果……というか悟空が活躍した方が視聴者(特に子供)は喜んでいたというデータがあり、悟空の見せ場を中心に考えた結果の方針である。
ベジータが地球に染まり切っている点(特に「サイヤの誇りを持った地球人」発言はかなり賛否が分かれやすい)も賛否両論。ただこの点は『超』の方がよほどコミカルに描かれているわけだが。

また、ストーリーについては作中ですら大きな路線変更が行われており、簡単に言うとドラゴンボールでやってきたネタを改めて全部やり直す、といった具合。
ここは肯定的な層の間でも「冒険路線が好き」「バトル路線の方が好き」「どっちの路線も好き」と評価が分かれてしまうことが多い。ただ路線変更はテコ入れではなく自然とそうなった結果と説明されている。
作画や演出などの面でも、原作という優秀なベースがなくなったことや制作方法の違いなどからか、『Z』シリーズよりも劣化しているという指摘も見られるが、極端に作画崩壊を起こしている回自体はほぼ無い事や、『Z』シリーズも回によって出来不出来の差が激しかったため、本作に否定的な層の中でも一方的に劣化しているとするのは公平な指摘とは言えないとする意見もある。
バトルシーンが気弾中心になっている、という批判も見受けられる。その一方でアニメ『Z』が元になっているためか、龍拳がTV作品で唯一採用されたりしている。

上述したように本作に否定的な意見がかなり目立ち、現在でもファンコミュニティで話題を出すと強い拒絶反応を示すファンがいるくらいである。
一方で、評価する声や熱烈なファンも決して少なくなく、これによるオンライン上の口論は結構あること。
例えば著名人で言うと俳優の松坂桃李は本作について好意的な意見の持ち主で、あるTV番組のVTRにおいて当時の思い出を喜々として語っていた。*9

『超』でもやっていたことだが、原作で死に設定と化していた一部の要素や伏線の再活用を『GT』の時代からやっていた。微妙にネタが『超』と被る部分もあるが、大猿などサイヤ人の体質的な部分を掘り下げた設定などは本作ならではと言える。
また、最早単なる便利アイテムの状態だった「ドラゴンボール」に再度焦点を当てたシナリオ構成などは高く評価されている。
これは原作におけるドラゴンボールの扱いについての問題提起にもなるので何様だという批判もあるが、このドラゴンボールの乱用については原作でも懸念は示されていたことを考えると、必ずしもGT制作陣による「エゴ」というわけでもないことは留意したい。

最終回に関しては、長期シリーズ作品の結末としては一定の納得を得られるものとなっており、多くの支持を集めている。
というか原作はドラゴンボールらしい終わり方ではあるが、どこか続きを思わせる最後だったこともあり、『GT』に否定的な層でもしっかりと物語を締めたという点で最終回のみに関しては評価している、という層もいる。
(つまりGTで、少なくとも「アニメ版ドラゴンボールという作品ははっきりとしたピリオドが打たれている」のが印象的)

使用楽曲についても歴代シリーズとは異なる路線の曲ではあったが評価が高く、現在でも耳にする機会は多い。
主題歌は名曲揃いと名高く、「DAN DAN 心魅かれてく」は今でも名曲として語り継がれている。
特にOP映像はセル画によるアニメーションとしては最高峰レベルと言って差し支えない変態的なクオリティを誇る出来栄え。最後のシーンだけ途中から絵が変更されるがいずれも非常に見応えがある。

そして、特に『GT』の最大の功績とも評されている要素は、原作者非関与で中鶴勝祥がデザインを描いた新形態・超サイヤ人4の存在だろう。
超サイヤ人3の進化形態としてデザインされたこの形態は、あまりにも独自路線なデザインから否定的な声もある一方、原点回帰と迫力を兼ね備えたデザインは多くのファンを生んだ。
これだけ否定的な意見も根強い背景がありながら、未だにゲーム作品では概ね参加しているうえ、グッズ化も絶えない点からもいかにその完成度が評価されているかはわかるだろう。
結果的にGTはこの超サイヤ人4を中心としたグッズ展開やメディア露出が非常に多くなり、『超』以降は原作者が描き下ろした超サイヤ人3以降の新たな変身形態が登場しているが、その人気や商業的展開は今なお盛り上がり続けている。
ちなみに中鶴がこのデザインを提出したところ、鳥山からは細かい修正があった(らしい)以外、概ねそのまま承認されたため、嬉しかったと語っている。

海外においては、日本国内よりも本作を支持する声は比較的多いと言われている。
ドラゴンボールは海外では二次創作が非常に盛んだが、その文化の背景には本作の存在が非常に強かったとされている。

原作者である鳥山は『GT』の展開が決まった際には、一視聴者として楽しみにしているという趣旨のコメントを出した。
鳥山は後年に『GT』に触れている際には、スタッフの優秀さについて評価する意見を残しているなど、基本的には好意的な姿勢を見せている。
一方、内容について掘り下げた評価をこれまであまり出していない。ただ、鳥山明後年の実写映画を露骨に批判していたりしていたのを鑑みると、GTについてはそこまでではないということはわかる。

また、DVD-BOXの特典ブックレットにおいては、自身がデザインしなかった超サイヤ人4のイラストを自分の当時の画風で描き下ろしつつ、コメントを寄せている。

【あらすじ】


孫悟空がウーブとの出会ってから5年が経過し、悟空はウーブに修行の最終試験を行っていた。
そんな時、「究極のドラゴンボール」が存在するという神殿にピラフ一味が乗り込んでくる。
究極のドラゴンボールは使用されて赤く巨大な神龍(究極神龍)が呼び出されるが、ピラフ一味の愚痴から願いを勘違いした神龍はその場に訪れた悟空を子供の状態にしてしまう。

しかも究極のドラゴンボールは使用後の一年以内にもう一度集めなくては地球が爆発してしまう力があり、願いを叶えた究極のドラゴンボールは宇宙に分散してしまった。
子供に戻った悟空は、孫娘のパンや友人のブルマの息子であるトランクスと共にドラゴンボールを探す旅に出る…。

【登場人物】


孫家

CV野沢雅子
説明不要な地球育ちのサイヤ人。本作では究極ドラゴンボ-ルによって身体が幼児化してしまう。
幼児化に伴って瞬間移動能力の消失などの戦闘能力の弱体化を受け、性格面でも子供っぽさが目立つようになった。
しかし、後に超サイヤ人4への覚醒によって従来のような冷静な大人の一面も見せるようになる。

原作終了後の設定なので最強クラスの実力者なせいで彼が本気を出すと話がすぐ終わってしまうという点はスタッフを大きく悩ませてしまい、序盤は超サイヤ人になればワンパンで勝てる相手でもやたら変身を出し惜しみして苦戦したり戦いを長引かせる事が多々見られ、批判を受けてしまった。
本作では肌が微妙に浅黒くなっており、これについては様々な説があるがはっきりとしていない。

CV:皆口裕子
孫悟飯とビーデルの娘及び悟空の孫娘。本作では10歳に成長しており、実質的な準主人公とも呼ぶべきポジション。
強気でお転婆娘だが、10歳の少女という身分に反した身体能力と戦闘センスを持つ。でも超サイヤ人に覚醒することはなかった。
赤いチビTシャツを着用しているが、作中では鹿に顔を突っ込まれて乳房を吸われかけるなど色んな意味で危ういシーンも見られる。

CV:野沢雅子
悟空の息子。原作及び『Z』でも終盤では一応主人公格の扱いだったが、本作では完全にサブキャラのポジに。
本作ではベビーに寄生されることになり、愛する師でもあるピッコロと涙ながらに生涯の別れをすることになる。
少なからず戦闘にも参加しているが、アルティメット悟飯になることはなかった。
実は終盤に道着を再度持ち出すまでの専用の主役エピソードも考えられていたが、尺の都合で没になったようだ…。

CV:野沢雅子
悟空の息子で次男。本作では前髪を上げたような髪型となっているが、このデザインは賛否両論。
軽い性格で女好きな人物となっており、戦闘には参加しているが修行をサボっていたために目立った活躍は出来ていない。
パレスという美人お嬢様のガールフレンドが出来たという点ではある意味救いだろうか。

ただでさえ地球人のオラは早く老けちまうだに…
こりゃきっと悟空さの嫌がらせだべ!?
CV:渡辺菜生子
いつも苦労させられている悟空の妻。
久々に夫と再会するが、究極ドラゴンボールの力で子供の姿と化していたことからショックを受けていた。
ベビーに寄生されていた悟天の状況に気が付かずに叱りつける場面は有名。

CV:皆口裕子
悟飯の妻でパンの母でサタンの娘の女性。容姿が三つ編みのおさげとなっている。
ベビーに洗脳されて娘を殺しかけるなど不憫な目に合うが、超17号戦ではグレートサイヤマン2号の姿で現れた。

カプセルコーポレーション

CV:草尾毅
ベジータの息子。本作ではカプセルコーポレーションの社長に就任していたが、ドラゴンボール探しの旅に付き添うことになる。
青年となった故に未来トランクスのような容姿で性格も落ち着くようになったが、やんちゃな性根も見え隠れしている。
本作のメインキャラクターのはずだったのだが、ベビー編終了後は路線変更の影響もあってか出番が減ってしまった。トランクスはイランクス

CV:堀川りょう
悟空のライバルを自称するサイヤ人の王子。本作ではベジータ王のように髭を生やしていたが、ブラの指摘でいつもの容姿に戻っている。髪はZ時代よりやや髪を短く整えている。ブウ編と同様に戦闘服を着ることもなくなり、よりワイルドな服装に変わっている。
髭や娘のブラに関してコミカルな様子を見せたり、終盤では「サイヤの誇りを持った地球人」を名乗るなど、人間臭さが一層増している。
ベビーに寄生されてスーパーベビーの肉体と化す(顔にベビーの顔が出てくるシーンはトラウマシーンと名高い)など悲惨な目にも合うが、超サイヤ人4への進化を果たした。
因みに髭を生やした姿は悟天の髪型共々本作に否定的なファンから批判される事があるが、デザイン自体は鳥山明によるものである。*10
最終回で悟空がどうなってしまったのか察しているキャラの一人。
「そいつは大事にとっておけ。」

CV:鶴ひろみ
シリーズヒロイン。本作ではカプセルコーポレーションの会長に就任しており、幼児化した悟空に対して懐かしい姿になったと肯定的。
ベビーに洗脳された際には残虐な人格と化したばかりか有能なサポート役と化しており、ベビーにも気に入られていると思われる描写が見当たった。

  • ブラ
CV:鶴ひろみ
ベジータとブルマの娘でトランクスの妹。
原作及び『Z』の時代から大きく成長しており、その姿はブルマ似の美少女…だが、パンよりも年下とは信じられない程に大人びている。
容姿だけではなく性格も母親寄りの強気な少女となっており、ブラの言動がベジータの髭スタイルを止めさせるキッカケとなった。
戦闘には参加しないが空は飛べるようであり、ベビーに洗脳された際に他のサイヤ人の面々に混ざってサイヤパワーを送っている。

悟空の仲間達

な、何のこれしき…
何十年にも渡る研究と努力と執念と血と汗と涙とちいっとばかりの運で
やっと究極のドラゴンボールがこの天界にあることを突き止めたんだ!
この手にドラゴンボールを掴むまでは諦めてたまるか!!

小悪党三人組。容姿はかなり老けこんでしまった。
究極ドラゴンボールを狙って神の神殿に潜入するが、結果的に間違えて悟空を幼児化することになってしまう。

悟空よ、神龍に伝えてくれ。ドラゴンボールをありがとうとな…

CV:増岡弘
悟空の師匠のスケベな仙人。不老なのでサングラスが原作最終章の細いものになっている以外は全く変わっていない。
本作でも変わらずスケベな様子だが、最終回では悟空の異変と彼がどうなったかについて察した。

CV:古川登志夫
皆知ってるお馴染みのナメック星人。ベビー編にて究極ドラゴンボールを消すために崩壊する地球と共に死亡する。
その後は天国にいたが地獄の悟空を救うためにわざと地獄に落ちる行為を取り、やがて地獄でも慕われるようになる。
死ぬ直前、悟飯にテレパシーで別れを告げるシーンがあるが、ここは最終回の諸々のシーンと並んで評価が高い。

CV:郷里大輔
ビーデルの父親でパンの母方の祖父となるギャグキャラ。本作でもまだ格闘家としては現役で、孫娘のパンを溺愛している。
しかし歳を重ねたせいかかなりハゲてしまっている…
ベビー編では、ブウの体内に隠れてベビーの洗脳から逃げ延びることに成功した。
ブウが消えたことですっかり気力を失い、引退を考えていたが、ウーブに勝った(ブウのおかげ)こともあって現役を続行する。
ラスボスである超一星龍の全力キックの直撃を受けても死なずに耐えきるという快挙(?)を果たす。

CV:田中真弓
悟空の生涯の親友。本作では容姿が老けており、17号に殺害されたことで通算死亡回数を更新した。「クリリンさんもよく死にますねー」とウミガメにまでネタにされた。
最終回では悟空と組み手を行っており、この際の一連の流れはシリーズ全体でも屈指の名シーンとして扱われている。

CV:伊藤美紀
クリリンの嫁の人造人間。本作では婦人服を着用。
クリリンが殺された際には涙ながらに激昂。悟空と共に超17号に立ち向かい、結果的に撃破に貢献した。
この際ボロボロになった服を破り捨てたので上半身は下着姿でかなりエロい

CV:中原茂
イケメン人造人間としてお馴染みの人物だが、本作ではセル以上の素質を秘めていたという新事実が判明。
新17号によって洗脳されたことで地獄に通じる穴の生成や義兄であるクリリンの殺害など散々な所業をやらされた挙句、最終的には後述の超17号として倒されてしまった…
超17号撃破後に復活した描写はないが、これは尺の問題で最終話のドラゴンボールによって復活してはいるらしい。
その後、本作から約20年後の『超』でまさかの返り咲きを果たす事となる…

CV:私市淳
魔人ブウの魂が転生した地球人の少年。本作では悟空との修行を終えて成長している。
ベビー編ではブウと融合したことでスーパーウーブへとパワーアップを遂げた。
子供の頃とは違い、ドラゴンボール界では数少ない善人に成長したが、一方でインフレにはついていけなかった。

CV:塩屋浩三
原作及び『Z』シリーズにおけるラスボスの魔人。本作でもサタンとの関係は続いている。
ベビー編ではサタンを体内に隠し、自身の体質を活かしてベビーの寄生から逃れることに成功した。
最終的にはウーブと合体したことで消えてしまうが、ウーブの中にブウの意識は残っている模様。

地獄

CV:矢田耕司
レッドリボン軍の科学者。本作では地獄に落ちてきたドクター・ミューと打倒・悟空と世界征服のために手を組む。
新17号を完成させるが、ミューに裏切られて再び17号に破壊されるという結末を迎えた。
破壊される際の表情などはゲロの17号に対する感情が見え隠れする。

CV:中尾隆聖
かつての宇宙の帝王。シリーズボスも落ちるとこまで落ちてきた。
本作ではセルとコンビを組んで完成させた新技「ヘルズバスター」を披露するがその結果は…
本作でのあんまりな扱いはファンに一周まわってネタにされていたが*11、まさか後に『超』シリーズで復権するとは当時は誰も思ってはいなかっただろう(あちらはあちらで賛否の声もあるが)。

CV:若本規夫
かつて太陽系を滅ぼさんとした究極生命体。かつて悟空をも超えた姿は最早見る影もなくなっている。
上述の通りフリーザと組んで悟空に挑むが……
噛ませキャラになっていたのは『Z』からだが、本作では変身すらしていない悟空に一方的に手玉に取られてしまう。

  • クウラ
ご存知フリーザの兄。セリフはない上出番は一瞬だが地獄から蘇った悪人達の中に姿が確認できる。
劇場版オリジナルキャラクターの中で唯一登場しているが、これは当時発行されていた『ドラゴンボール大全集』において悟空と戦った事が正史とされていたためだと思われる。

本作オリジナルキャラクター

  • ギル
CV:里内信夫
惑星イメッガで遭遇し、悟空に同行することになったマシンミュータント。命名は悟空。
人懐っこい性格で作中ではよくパンと絡んでおり、ビームやミサイルを使用するなど戦闘力も所持している。
実はドクター・ミューによるスパイだったのだが悟空側に寝返り、ベビー編以降も悟空達と共に戦い続けた。

  • ドクター・ミュー
CV:曽我部和恭
全宇宙の征服を望み、マシンミュータントを造り出しているマッドサイエンティスト。
最強のマシンミュータントであるベビーを完成させるために暗躍していたが、実は自身の正体もベビーのためのマシンミュータントだった。
超17号編でも悟空打倒のために新17号を生み出すなど、ある意味GTにおけるメインヴィラン。

  • リルド将軍
CV:梁田清之
ドクター・ミューによって改造された宇宙人のマシンミュータント。ハイパーメカリルドというパワーアップ形態も持つ。
「ブウ以上」と悟空から評される戦闘力を持ち、超17号編でも地獄から悟飯の前に立ちはだかった。
リルド将軍の戦闘力については強さ議論の対象になりやすい。

CV:沼田祐介
かつてサイヤ人に滅ぼされたツフル人が、いつか来るべき復讐のために用意していた寄生生命体。
寄生と洗脳能力を持ち、それによって次々と悟空の仲間を洗脳して自身も歪んだ成長を遂げていく。
寄生能力に関してトラウマになった視聴者も多く、GTを象徴する敵キャラとして名前が挙がる。

  • 新17号(ヘルファイター17号)/超17号
CV:中原茂
ドクター・ゲロとドクター・ミューの共同開発で生まれた、17号にそっくりな人造人間。
オリジナルの17号と共鳴して洗脳による強制合体を行い、超17号としてパワーアップを遂げる。

本作及びドラゴンボールシリーズの時系列上最後の敵。詳細はリンク先参照。


【主題歌】


◇OP


◇ED

  • 「ひとりじゃない」/歌.DEEN
  • 「Don't you see!」/歌.ZARD
  • 「Blue Velvet」/歌.工藤静香
  • 「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」/歌.WANDS

【関連作品】


他のドラゴンボールのアニメシリーズとは異なり、GT名義の劇場版作品は現時点では制作されていない。
ただし、『ドラゴンボール 最強への道』では悟空のデザインや主題歌などでGTとの連携が見られる。

【余談】


  • タイトルの『GT』の由来は「G=ごめんなさい T=鳥山先生」の意味だとネットで噂が流れたことがあるが、意味は上述した通りであり、悪質なブラックジョークである。アンチがデマを流した、と言われるがどちらかというと皮肉めいた冗談が都市伝説としてまるで本当のように語られてしまい、同調した人が多かったため広まったという方が近い。いかに本作のアンチ活動が根強かったかを示すエピソードで、同時にファンの反骨心にも火を付けたある意味ドラマを生んだエピソードと言えるか。詳細はこちらを参照。

  • GT単独を題材にしたゲーム作品は現時点では存在しておらず、基本的にはZやオールスターゲームに含まれる形でGT出身のキャラクターが参加するという内容が多い。
    『ドラゴンボールヒーローズ』ではフィーチャーを受けており、「ギャラクシーミッション」や「邪悪龍ミッション」などのGTがメインのシリーズが存在している。
    • 海外では『Dragon Ball GT: Transformation』というゲームが発売されている(日本未発売)。ハードはGBAでジャンルはベルトスクロールアクション。トット絵がかなり粗いのはご愛嬌。
    • 国内では『ドラゴンボール FINAL BOUT』が当初『ドラゴンボールGT(仮題)』として発表されていた。GTキャラは出演しているがZキャラもおり単独ではない(開発時期の関係でGTの敵はスーパーベビーしかいない)。



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最終更新:2024年03月09日 13:50

*1 尚、ネットで時たま言われる冒険路線で人気が出なかったからバトル路線に変更したというのは誤りで、実際には話を進めていたらいつの間にかバトル路線になっていたというのが正しいらしい。

*2 ただし、『超』に関しては正史という扱いではあるが、原作との関係に関しても設定上の多くの矛盾点・違和感は存在している。加えて、悟空の父親であるバーダックの設定変更も相余って、悟空の出自にも変更が見られるようになった。

*3 例えば、『スーパードラゴンボールヒーローズ』ではハーツが一星龍の心を読んだ際に、その存在に困惑する超の世界観出身の悟空に対して「別の世界の君が戦った相手」と解説するというシーンがある

*4 概要にある「GTはごめんなさい鳥山先生の略」というのも否定意見の延長線上にあるネタである。よってファンにとってこのネタは冗談としてより罵倒として受け取られるのが主。

*5 一方その反動でファンの声もより強くなっており、これが論争の元にもなっている。

*6 コンセプト等には携わっているが、ストーリーについては原則東映アニメーションのスタッフに託していた。

*7 これは後に鳥山明が関わった「神と神」の予告ですら指摘されていた。元々ファンの間では修行不足で変身出来なくなったからと憶測されていたが、「超」ではこの解釈により悟飯の弱体化が描かれている。

*8 ファイナルフラッシュの構えでビッグバンアタックを放つ、というあり得ないミス。公式はベビーがベジータの記憶を読み誤ったためと説明しているがかなり苦しい。余りにも豪快に間違えているので現在では一周回ってネタにされており、各種ゲーム作品ではこれが見事に再現されることになったが。

*9 なおインタビューではビッグバンかめはめ波の構え方の違いなど細かいネタを拾っていた。

*10 髭剃り展開も鳥山が子供に似合わないと言われたことをスタッフが人づてに聞いたのがキッカケ。

*11 一応言っておくと噛ませ犬のようなキャラ付けがされたのは本作からではなく、Zシリーズのアニメオリジナルシーンからである。というか原作でも軽々しく強さのバロメーターとして使われていた。