テイルモン

登録日:2023/02/01 Wed 17:01:51
更新日:2023/12/28 Thu 13:00:37
所要時間:約 29 分で読めます





大きながチャームポイント!


『テイルモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成熟期
タイプ 聖獣型
属性 ワクチン種
必殺技 ネコパンチ
長い爪が生えた手を使って繰り出すパンチ。
可愛い容姿と名前からは想像できない威力を誇る。
得意技 ネコキック
飛び上がって繰り出すキック。
キャッツ・アイ
鋭い眼光で敵を操る催眠術。
この技を受けた者は、自分自身を攻撃してしまう。
キャットテイル
キャットレーザー
ネコスクラッチ

【概要】

体は小さいが、好奇心がとっても旺盛でイタズラ好きな ネコ型 のデジモン。
英語名は“Gatomon(ガトーモン)”。(“Gato(ガトー)”はスペイン語で「猫」の意味)

小柄で真っ白な体毛をし、大きな耳と目がチャームポイントである。
また、名前にもなっているテイル(尻尾)も長くて特徴的。
神聖系のデジモンという側面も持ち、その証であるホーリーリングをその尻尾につけている。
そのため、愛らしい見た目に そぐわない 反した実力を隠し持っている。
しかし、このホーリーリングが外れてしまうと、パワーダウンしてしまい本来の力を発揮できなくなる。
また、身を守るために、サーベルレオモンのデータをコピーした長い爪をつけている。

初登場は『デジタルモンスターver.S デジモンテイマーズ』。
当時は完全体に分類されていたホーリードラモンと、エンジェウーモンに分岐進化した。
余談だが、サーベルレオモンも上記ソフトが初登場。

上述したように悪戯好きな性格で、エリスモン(成長期)は過去に何度かその被害に会い、テイルモンを見ると少し身構えてしまう癖があるらしい。
悪戯好きの小柄な歳上お姉さんにイジメられちゃうショタっ子かぁ…。


【派生種】

◆テイルモン(X抗体)

濁り無き瞳で邪悪を見抜く神聖猫(ホーリーキャット)
世代 成熟期
タイプ 聖獣型
属性 ワクチン種
必殺技 ホーリーチャイム
耳に付いている鈴を打ち鳴らす。
聖なる力の度合いにより強く打ち鳴らされ、悪しきデジモンを追い払う力がある。
ネコパンチ
通常種と同じ。
テイルモンがX抗体を得て、X-進化した姿。
しかし、多くのX抗体デジモンのように“戦う姿”への変貌というより、体が小さくなり、好奇心やイタズラ心がより一層高められ、本来の無邪気な性格が強く表れるようになった。
尾も二股になった上、ホーリーリングも巨大化して胴にたすき掛けのように装着している。
また、耳に鈴の形をした『ホーリーチャイム』が装着された。
このようにテイルモン本来の自然な姿が引き出されたのは、無駄な要素を無くしてテイルモンに秘められた聖なる力をより発揮させるための変貌だと言われている。


◆ブラックテイルモン

殺しのタンゴで敵を舞殺(ぶさつ)
世代 成熟期
タイプ 魔獣型
属性 ウィルス種
必殺技 ネコパンチ
ワクチン種の個体と同じ技。
得意技 ネコキック
キャッツ・アイ
キャットテイル
キャットレーザー
ウィルス種に変化したテイルモン。
真っ黒な毛なみが印象的な完全なる悪の申し子で、ブキミな闇を渡り歩いて生きている。
堕天使型のデジモンへ進化する素養を持つ暗黒系デジモンで、当然、ホーリーリングは身に着けていない。
また、性格は意地悪でプライドが高く、弱いものいじめが大好きな困ったデジモンである。
ただ、ブラックテイルモンが生まれるのは非常に稀で、その個体数は少ないと言われている。


◆ブラックテイルモン Uver.

世代 成熟期
タイプ 魔獣型
属性 ウィルス種
必殺技 バコーニャ
振り下ろした配達バッグの角で痛打する技。
なお、配達バッグはとても丈夫で、相手にどんなダメージを与えても中身は無傷。
ネコパンチ
通常種と同じ技。
アニメ『デジモンゴーストゲーム』で初登場した亜種。
デジタルワールドに近年大量に流れ込んできた宅配便のデータをブラックテイルモンが吸収したことで変化した姿。
クロネコテイルの宅急便。
全身を暗緑色の合羽(?)に包み、背中には真っ赤な配達バッグを背負っている。
“Uver”のUの意味は現時点では不明。なお、Uberではない。間違えてはいけない。

ジト目だが、元々の意地の悪い性格はまったく無くなり、頼まれた配達物をどんな日でも献身的にしっかりお届けする。
また、自転車のような風貌のピストモンとは仲が良く、その背中に掴まって配達している様子もよく見かけられている。
背中の配達バッグは保温保冷なんでも最適な状態を保つことができ、またブラックテイルモンにしか開閉できないため機密データでも安心といえるであろう。
しかし、配達の邪魔をするデジモンは強制排除されてしまうので注意。


◆ミケモン

繁殖力の強いネコ型デジモン!
世代 成熟期
タイプ 獣型
属性 データ種
必殺技 ネコクロー
鋭い爪で敵を引っかく。
得意技 肉球パンチ
硬質化した肉球でたたく技。
一見するとミケネコのような姿をしたデジモン。
テイルモンとは違い、聖獣型ではないので「ホーリーリング」は持っていない。
成長期の段階では体に眠っていたニャロモンのデータが、成熟期で現れたという説がある。
とても頭の良いデジモンで、普段はもの静かでおとなしいが、戦いになると素早い動きで敵を翻弄し、得意の格闘術で戦う。

初登場は『デジタルモンスターカードゲーム スターターVer.7 ~超融合の闘士たち~』


【アーマー体】

実は、テイルモン自身はブイモンやパタモン等のように古代種の末裔では ない
しかし、“光のデジメンタル”の力によって体を構成するデータの中に眠っていた特殊能力に目覚めアーマー進化できるようになったという。
そのためかは不明だが、アーマー体はカードゲームで全て「ワクチン種」に指定されている。

また、アーマー体は基本的に成熟期相当の能力のものが多いが、上述の通り、本来のテイルモンは成熟期。
アニメではホーリーリングを失うことで弱体化したテイルモンがアーマー進化することでその差を補っていたが、
本来のテイルモンがアーマー進化したらどうなるか(そもそも可能なのか)は不明である。


◆ランクスモン

世代 アーマー体
タイプ 獣型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 サーマルメイン
体内の熱エネルギーを最大限に爆発させ、爆炎を発生させる技。
得意技 ワイルド・ネイル・ラッシュ
テイルモンが“勇気のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
燃え盛る毛皮を纏った山猫の姿をしており、熱帯系のジャングルに生息している。
束縛を嫌い、主人に忠誠を誓うこともなく自由気ままな性格をしている。
寒冷地を好み、認めたテイマーへの忠誠心も高いガルルモンとはまったくの正反対である。
しかし、当のガルルモンとはお互いを良きライバルとして認め合っているという。

なお、“Lynx(ランクス)”はオオヤマネコの事だが、この単語は一般的に「リンクス」と呼ばれることが多い。
同時期に登場したリンクモン(ホークモンの友情のデジメンタルによるアーマー体)との混同を防ぐためだろうか?


◆ビットモン

世代 アーマー体
タイプ 哺乳類型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 イヤーランサー
後ろに長く垂れた耳を鋭く突き出した攻撃態勢に入り、敵を突き刺す。
得意技 キャロット爆弾
テイルモンが“友情のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
ピッドモンでも、ラピッドモンでもなく、ビットモン。ラビット(兎)のビットである。
英語名も“Rabbitmon(ラビットモン)”である。

モチーフの通りに耳が長く、また両手の鋭い爪はダイヤモンドをも砕き、いかなる硬質な地層でも掘り進む。
その体と頭は鉱石が集まって出来た鎧で覆われ、球状に体を丸めればいかなる衝撃にも耐えることができるという。護身完成
性格もいたって温厚で、冷静に敵をやり過ごす。まさしく防御型のデジモン。

また、地中走行中にぶち当たる古代化石をコレクションする収集家の面もあるという噂。


◆スワンモン

世代 アーマー体
タイプ 鳥型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 ダウントーネ-ド
翼を広げ、強烈に渦巻く冷風と羽で相手を取りこみ、鋭く尖った羽で八つ裂きにする。
得意技 ホワイト・マリエ
テイルモンが“愛情のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
全身白色で、首が長く、正に白鳥鵜方をしており、その羽を広げた姿は神々しくもある。
寒冷地での生活を好む習性があり、スワンモンがネットワーク内を通過すると、コンピュータが“フリーズ”すると言われている。
しかし、以前は群れで行動する種族だったが、最近は単独で行動することが多くなったという。
その原因は不明だがデジタルワールド内の気温の上昇が原因ではないかと言われている。


◆バタフラモン

世代 アーマー体
タイプ 昆虫型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
テイルモンが“知識のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
また、クネモンが大量に発生したときにデジメンタルの力で突然変異的に進化するとも言われている。
花畑のある温暖な気候の地域に好んで生息し、争いごとを好まず、友好的な性格を持つデジモン。
詳細は昆虫型デジモンの項目にて。


◆カブキモン

世代 アーマー体
タイプ 突然変異型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 桜吹雪(さくらふぶき)
敵を後頭部から吹き荒れる花びらの吹雪の美しさに見とれさせる。
そして、そのスキに両手の面から目がくらむような鋭い光を出し敵を倒す。
得意技 連獅子(れんじし)
頭で円を描くとその遠心力により、頭の花びらが鋭く尖る。
そして、勢いがついたところで手裏剣のように敵めがけて突き刺す技。
テイルモンが“純真のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
和服を纏った人型を取っており、2本足で歩行する。
だが、本体は植物系らしく、頭と両手には大輪の花を咲かせており、普段は腰を落とし見得を切った状態で両足をしっかり地につけ養分を摂取するという。
しかし、植物系には珍しく太陽の下を嫌い、通常は物陰に潜むようにしている。
反面、ライトアップされた空間は大好き。人目につくような変わった身なりや行動をするのが特徴で、立ち振る舞いは異様でもあり華美である。
バトル中の色めいた振る舞いと、見せ場を心得た見得のきり方は、対戦相手も一瞬たじろぐ美しさを持っている。


◆ティロモン

世代 アーマー体(X抗体は成熟期)
タイプ 海竜型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
テイルモンが“誠実のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
その独特のフォルムから、「深海のジェット機」の異名を持ち、水中での移動スピードはかのメタルシードラモンと1,2を争うほど。
水中でも1km先の臭いをも嗅ぎ分けることができ、その獰猛な性格も相まって、縄張りに入り込むものには誰でも襲い掛かる。
詳細は恐竜型デジモンの項目にて。


◆ゴートモン

世代 アーマー体
タイプ 哺乳類型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 ミスティックベル
首からぶら下げたベルから、独特の超音波を発生させ敵を混乱させてしまう技。
得意技 ミルキーエロード
テイルモンが“希望のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
大きな黒山羊の姿をしており、頭部から生えた湾曲した大きな二本角が特徴。
ゴートモンは古来より秘宝や遺跡を守る役目を持っていた。
その特性をいかし強力な結界を張り、重要なデータを保護するようにプログラムされている。
そのため、同じアーマー体でもある盗賊デジモンのハーピモンはまさに天敵。
しかし、山羊ゆえに中には書類データを食べてしまう困ったものもいるらしい。


◆ネフェルティモン

世代 アーマー体(X抗体は成熟期)
タイプ 聖獣型
属性 フリー(カードゲーム、X抗体はワクチン種)
必殺技 ロゼッタストーン
デジ文字が刻まれた古代碑文の巨石を召喚して敵を攻撃する。
カースオブクィーン
額の飾りから赤い高熱の光線を打ち出す。
カルトゥーシュ
(X抗体のみ)目にも留まらぬスピードであらゆる方向から敵を殺傷する技。
得意技 ナイルジュエリー
手甲から赤い宝石を発射する。
連携技 サンクチュアリバインド
ペガスモンと連携し、光の鎖を生成し相手を拘束する。
ネフェルティモン単体で使用できるかは不明。
テイルモンが“光のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
その容姿は、スフィンクスをテイルモンの要素で彩ったような姿である。
『微笑みの光!ネフェルティモン!!』の口上でデジメンタルアップしながら、鉄面皮であったのは語り草(一応、微笑で固定されてはいるが)。

なお、“猫の女神”とも言われるバステモンとは犬猿の仲であるらしい。

名前の由来は古代エジプトの王妃にして、ツタンカーメン王の義母にもあたる女性『ネフェルティティ』と思われる。

また、X抗体も獲得している。
特に動物的な俊敏性と、飛翔力、格闘能力が向上しており、その素早さはまるで光の帯のように見えるという。
装甲も防御力は高くないが機敏に行動できるものになっている。
通常種では身に着けていなかったホーリーリングも尾に着いていることから、聖なる力も上がっていると推測される。
これらの能力や、サーベルレオモンの爪のデータなども合わさり、邪悪なデジモンに対しては強力な殺傷力を発揮する。


◆オポッサモン

世代 アーマー体
タイプ 獣型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 マッドバルーンボム
バルーンの中で強力なコンピュータウィルスを繁殖させてフワフワと飛ばし、敵の頭上で破裂させる技。
得意技 ミステリー・オーヴ
テイルモンが“優しさのデジメンタル”でアーマー進化した姿。
愛らしい小動物のような容姿にトレードマークでもあるカラフルなバルーンを手に持つ、メルヘンなデジモン。
メルヘンの町からやってきたパペット型デジモンと勘違いするものも多い。

実際は、乾燥した砂地を好み、普段は砂に潜りバルーンだけを地上に出しているという。
また、地上での移動方法はバルーンにつかまり、空をピョンピョンと跳ね歩くという愛らしいもの。

…が、一度怒ると、内部で強力なコンピュータウイルスを繁殖させたバルーンを爆発させて、ウィルスを撒き散らすヤバいやつ。
そんな設定のくせに、カードゲームではワクチン種。ウィルス種だろ…JK…。
空をピョンピョン跳ね歩く移動方も、決して速くはないのに、捕まえるのが容易ではない憎たらしい奴。


◆メイルドラモン

世代 アーマー体
タイプ サイボーグ型
属性 フリー(カードゲームではワクチン種)
必殺技 アイアンプレス
その巨体で相手に圧し潰す技。
鉄ではないので、クロンデジゾイドプレスに改名するべき。
得意技 テイルランス
ライトニング・スピアー
テイルモンが“奇跡のデジメンタル”でアーマー進化した姿。
名前の通り、クロンデジゾイド製の装甲をもつ四足歩行の竜の姿をしている。
ナイトモンの従者でもあり、巨体である主をその背に乗せ、縦横無尽に戦場を駆け巡る。
当然、メイルドラモンも並外れた大きさで、パワーも耐久力も特筆するものがある、まさに「動く要塞」と呼べる存在である。


【関連種】

◆プロットモン

世代 成長期
タイプ 哺乳類型
属性 ワクチン種
必殺技 パピーハウリング
超高音の鳴き声で敵を金縛りにしてしまう。
パピーポー
(X抗体のみ)プロットモンが歩いた跡がウィルス種に対しての結界となる技。
ただし、その事実に自分では気づいていないという。
得意技 プチパンチ
垂れ耳が特徴的な子犬のような姿をしたデジモン。
ホーリーリングも身に着けている神聖系デジモンではあるが、まだ幼いため、その聖なる力を発揮することができず、自らの使命にも気づいていない。
そのため、性質的には不安定で、善にも悪にもなりえてしまうという。

また、プロットモンはデジモン研究者達により人間の身近にいるペットを模倣して生み出された試験的な(プロトタイプ)デジモンであるという。
ドルモンリュウダモン、ラブラモンなんかとは仲良くできそうである。
名前の由来は、垂れ耳が特徴の犬種「プロットハウンド」とも、設定由来の「プロトタイプ」とも言われている

X抗体を得ると、見る者に幸福感を与えるペットとしてのかわいらしさがアップする。
見た目にはほぼ変化はないが、実は神聖な力もアップしているらしい。


◆ニャロモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ レッサー型
属性 なし
必殺技 フォックステイル
尻尾を膨らませて、毛を針金のようにして敵を叩く技。
しかし、この攻撃でひるんだ敵は、いまだかつて確認されたことがないという。
余談だが、“foxtail(フォックステイル)”はスズメノテッポウやエノコログサのような穂を持つ草の総称でもある。
とても好奇心旺盛で移り気・気まぐれな所もあるが、寂しがりやの一面もある小型デジモン。
その振る舞いが「猫」のようであることからニャロモンと付けられたらしい。
猫・・・ニャロメ?


◆ユキミボタモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム型
属性 なし
必殺技 ダイアモンドダスト
冷たい冷気の息を吐き出す。
すると、空気中の水分が凍りついて、きらきら光りながら落ちていく。
全身を白くてフワフワしている繊毛に覆われているベビーデジモン。
暑さに弱く、寒い場所を好む習性があり、体を触るとヒンヤリしている。
ボタモンの一種と考えられており、白い体からユキミボタモンと名付けられているが、詳細は不明である。

アニメ『デジモンアドベンチャー』や『デジモンペンデュラムZERO ウィルスバスターズ』でニャロモンの幼年期Ⅰとして充てられている。


◆エンジェウーモン

世代 完全体
タイプ 大天使型
属性 ワクチン種
美しい女性の姿をした大天使型デジモン。
アニメの影響で、テイルモンの正統進化先に充てられることが多い。
なお、その関係もあり、ブラックテイルモンはレディーデビモンが正統進化先とされることが多い。
詳細は該当項目にて。


◆ダークメイルドラモン

世代 成熟期
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 ダークウィング
綻びた黒い翼で羽ばたき、暗黒弾を降り注がせる技。
メイルドラモンが、正義を捨て悪に正しさを見出した姿。
もはや世代がアーマー体でなくなり、属性もウィルス種と明言されている。
翼は黒く染まった上綻びが生じ、クロンデジゾイド製の装甲は闇色に染まった。
主人であるナイトモンにも闇の心を求め、強い悪の心を持つナイトモンであれば従順に懐く。
だが、良心の欠片でも感じ取れば主人といえどもその巨体で圧殺してしまうという。

アニメ『デジモンアドベンチャー:』で、スカルナイトモンの騎竜として初登場。
そのスカルナイトモン(ダークナイトモン)の中にはテイルモンが眠っていたことを考えると、テイルモンのアーマー体の闇落ち版を駆っている、というのは正にピッタリであろう。
さらに余談だが、クロスウォーズ期の玩具『デジモンクロスフィギュア』で、ダークナイトモンには「テイルモンのデジメモリ」が付属していた。
さすがにダークメイルドラモンの事を当時から想定していたとは思えないが、意外と因縁は深い…のかもしれない。


◆ベツモン

世代 完全体
タイプ パペット型
属性 データ種
あらゆるデジモンになりすまし敵を翻弄する奇行デジモン。
Vジャンプでコーナーを担当していた『テイルもんべつ』をデジモン化したキャラクター。
つまりは、エテモンなどの流れを汲むデジモンで、テイルモンとは別モンである。
詳細はエテモンの項目にて。


◆シルフィーモン

世代 完全体
タイプ 獣人型
属性 フリー
アクィラモンとテイルモンがジョグレス進化した姿。
強靭な脚力を持ち、上空高くまで飛び上がった後、両腕を広げグライダーの様に滑空し、飛び回ることができる。
両耳の部分にあるレーダーで捉えた情報を画像処理し、頭部に装着されているヘッドマウントディスプレイに表示されるため、昼夜関係なく敵を正確に捉えることができる。
詳細はヴァルキリモンの項目にて。


◆ホーリードラモン

世代 究極体
タイプ 聖竜型
属性 ワクチン種
神獣デジモンの究極形態にして、四大竜デジモンの一角。
普段は姿を見せないが、ひと度デジタルワールドに悪のエネルギーが発生するとどこからともなく現れ、強大な光の力で悪を無に帰すと言われている。
詳しくは四大竜の項目にて。


◆オファニモン

世代 究極体
タイプ 座天使型
属性 ワクチン種
女性型天使デジモンの最終形態にして、三大天使の一柱。
神の側面である慈愛と慈悲をデジモン達に伝える聖母のような存在。
詳しくは三大天使の項目にて。


【関連作品でのテイルモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー

CV:徳光由香
第27話「闇の城ヴァンデモン」で初登場。
クールで大人びた性格をしたネズミ型 デジモン。
……概要ではネコ型と説明していたが、この点については後述。

ヴァンデモンの命で各地を巡り、人間世界侵攻のための先兵らの探索・スカウトの任務から帰還した。
ゲートを潜るヴァンデモン軍の殿を務め、子供達と対峙する。
小柄な体躯に油断していた…ということもあるのだろうが、成熟期のパートナーデジモン等を一蹴する実力を見せつけた。

なお、その際、増援としてデビドラモンを呼び出すのだが、ホーリーリングを光らせ召喚する、というとんでもないことをしている。

現実世界に渡ってからは、他の配下同様に、ただの猫のフリをして8人目の選ばれし子供の捜索に当たる。
その中でもウィザーモンとは、既知の間柄で、かつて孤独に旅を続けて死にかけていた彼を助けた…という過去がある。

そんな中、光が丘でとある少女に出会い、自分をデジモンと見抜いた彼女に危機感を覚え、こっそりと排除しようとする……も、結局はできずに終わる。

そんなテイルモンの正体こそが…

8人目の選ばれし子供、八神ヒカリのパートナーデジモン

であった。
アグモン等と別れ別れになっていた理由は、ゲンナイがダークマスターズから逃走する際に、攻撃を受け、彼女のデジタマを取り落としてしまったため。
その後は、独りデジタマから孵り、永い過酷な時を過ごすこととなる。
大切な人と自らの使命の記憶が、摩耗し、思い出せなくなるほどに。
なお、手袋の下に隠された本当の手には、(詳細な経緯は不明だが)ヴァンデモンに付けられた大きなキズが痛々しく残っている。

だが、ウィザーモンの助力と後押しを得て、テイルモンは遂に自らの使命と、大切な存在を取り戻したのであった。

パートナーとなってからの活躍はエンジェウーモンの項目も参照のこと。

なお、他のパートナーと異なり、普段から成熟期で行動し、完全体から退化した際にも幼年期や成長期にはならない。
当人曰く「鍛え方が違うのよ」とのこと。
だが、さすがにアグモンを究極体に進化させる「光の矢」を放った後は、成長期のプロットモンの姿になっていた。

余談だが、このアニメでの活躍でレナモン共々、TVの前の子供達をケモナーに目覚めさせたとかさせなかったとか。


アニメ『デジモンアドベンチャー02

第1話冒頭で登場。
しかし、カイザーに操られたユニモンに襲われ、ホーリーリングを失い、力を発揮できなくなってしまう。
そのため、本作ではほぼ成長期と同等の扱いとなる。
しかし、現実世界に戻ってきた際も、他のパートナーが退化している中、成熟期の姿を保つ。やはり、鍛え方が違うらしい。
(おかげで、ますますプロットモンの立場がないが…)

戦闘面では、再序盤はパタモンと共にカイザーへの対抗手段を持たないことに嘆くが、《光のデジメンタル》を早々に入手し、ネフェルティモンへアーマー進化可能になる。
映画『デジモンアドベンチャー02 前編・デジモンハリケーン上陸!!/後編・超絶進化!! 黄金のデジメンタル』ではホーリードラモンに進化。

また、3年が経ってもヴァンデモンへの怒りや恨みは消えてはいない。
フジテレビでウィザーモンの亡霊と再会したときは悲しみ、再終盤で及川に憑りついていた黒幕の正体を言及したのも彼女であった。

テイルモン当人ではないが、物語の裏では彼女のホーリーリングがキーアイテムとして活躍していた。
まず、カイザーが使用しているイービルリングが、ホーリーリングの反転版とも呼べるものである。
ただし、テイルモンのリングが直接使われた訳ではなく*1、黒幕から及川やアルケニモン経由でカイザーの手元にデータだけが渡ったものと思われる。

リングの現物はカイザーが回収し、要塞内で暗黒の力の制御装置として使われていた。
だが、カイザー撃破及び、要塞崩壊後はその残骸内で放置されていたという。憐れ…。
その後、ゲンナイがリングを回収し、ジョグレス進化のエネルギー源として使用していたという。

ゲンナイは「もうジョグレスの必要はなくなった」と言っていたが、劇場版2作目ではパイルドラモン(を経てのインペ)になれていたのは謎である*2


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

デジアド02のパートナーデジモンが「パートナーカード」として登場している関係上、テイルモンもパートナーカードとして登場。
他のメンバーに合わせるため、自然属性の「レベルⅢ」(成長期相当)の扱いとなっている。
アーマー進化先はネフェルティモン(自然属性)とティロモン(氷水属性)。
また、一般のカードとして「レベルⅣ」(成熟期相当)のカードも登場。
こちらは「テイルモンR」の名義になっていた。 ※“R”はRing(=ホーリーリング付き)のRと推測されている。

なので、テイルモン→テイルモンRという進化も可能だったりする。

また、ブラックテイルモンもカードとして登場するが、なぜか暗黒属性のレべルⅢ。
スタッフがパートナーのテイルモンに引っ張られて誤認したのであろうか?


NDSソフト『デジモンストーリー サンバースト』

デジファームの管理人としてテイルモンが登場。
中盤、ラスボスによってサンシャインCITYのデジモンが軒並みデジタマか成長期にまで退化させられる事件が発生。
…なのだが、そんな中で退化しなかったスゴイやつ。
きっと「鍛え方が違った」のであろう。

なお、ムーンライト版ではその立ち位置はファスコモンが担当している。


NDSソフト『デジモンチャンピオンシップ』

ひたすらデジモンを育成し、「チャンピオンシップ」の優勝を目指すことが目的のゲーム。
当然のように、テイルモンも育成可能デジモンの一種として選出されている。
進化元は、プロットモンに、テリアモンとルナモン、とケモノやセイ属性としては妥当な感じ。
が、問題は進化先の完全体。
ケモノの側面として、ワーガルルモンやパンダモンがチョイスされているのは良い。
が…なんと、最後の一枠がホーリーエンジェモンだったのである。
エンジェウーモンが育成枠にいなかったわけではないのに、まさかの選出されないという一種の異常事態に混乱したプレイヤーは多かった*3

なお、そのエンジェウーモンの進化元はダルクモン、ソーサリモンにエンジェモン
「「私達、入れ代わってる!?」」…ということもなく、エンジェモンはホーリーエンジェモンにも進化可能。
なんでだ?


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第二期)

デジメモリに登録された、伝説のデジモンの一体としての登場。

第1話(通算では第31話)で使用。
…するが、その使い道は地下通路のマグマから逃れるための穴掘り。
だが、マグマのスピードが速いこともあり、あまり役には立たなかったのが残念なところ。
しかも、選出理由が(落盤を起こさないために)「パワーが控えめな」デジモンだからというのが更に残念なところ。
オマケに、必殺技名が『ネコスクラッチ』という、今までに聞いたことの無いものであった。
(パンチやキックでは掘れなさそうではあるが…)


漫画『デジモンクロスウォーズ』

学者であるウィザーモンと旅をしているデジモンとして登場。
相当長生きしているらしく、かつて消滅したウィザーモンをいくつもの世界を渡り歩いてデータを回収し、数百年の時間をかけ再生させた。
また、昔に人間界に迷い込んだことがあり、その時知り合った人間の少女としばらくデジタルワールドを冒険したことがあるとのこと。
…と、『デジモンアドベンチャー』の個体を意識したような設定を持つ。じゃあこいつもネズミ型かも


劇中では、ウィザーモンの力で擬人化も披露した。

最終決戦ではデジモン達が進化の力を取り戻したことで、エンジェウーモンへと超進化して戦った。


アニメ『デジモンアドベンチャー tri.

第4章「喪失」ではプロットモンの状態で、ムゲンドラモンとの戦闘に突入するのだが…
「パピーハウリング」がムゲンドラモンにメチャクチャ効いてしまう。
プロットモン「鍛え方が違うのよ」

第6章(最終章)「ぼくらの未来」
ヒカリがテイルモンから受けたメッセージ「全ての光はメイク―モンの中に」をヒントに芽心からパスワードを引き出す。
ジエスモンの手で、オルディネモンからテイルモンのみ分離させることに成功したため、介錯の一太刀は受けずに済んだ。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

CV:園崎未恵

初代アニメのリブート作の本作でも、ヒカリのパートナーとして登場。
また、登場自体が遅いのも同じで、第33話『夜明けのヒカリ』が初登場。
声優は本作では徳光由香氏から変更されている。

太古のズィードミレニアモンとの戦いで追い詰められながらも、大いなる力オメガモンの活躍で首の一つが落とされたズィードミレニアモンに対し、オファニモンとセラフィモンで特攻し相打ちに。
ズィードミレニアモンは散り散りとなり、オファニモン達もデジタマとなってしまった。
しかし残存していたミレニアモンの闇に囚われたそのデジタマは、ずっとダークナイトモン(スカルナイトモン)として活動。テイルモンとしての意識はその意識は内部に閉じ込められており、ミレニアモン復活の依代にされかけた。
しかしテイルモンの存在を感知したヒカリと、ヒカリを追う太一達の手によってそこから救い出される。

本作では、ダークナイトモンとテイルモンは同一デジモンであると言っても良い。

「私を閉じ込めていた殻、それでもダークナイトモンは私であり私はダークナイトモンだった」

第35話「煌くエンジェウーモン」では、ミレニアモンの眷属マリンデビモンの手によって再び闇に堕ちかけるが、ヒカリとの絆によってそれを克服。
エンジェウーモンへの超進化を果たす。

また、ミレニアモンとの決戦では奇跡の力でホーリードラモンへ、“巨大な破滅”との戦いではかつての力であるオファニモンへの進化を果たす。
巨大な破滅との戦いの際には、ダークナイトモンの意思もテイルモンを守るために力を貸した。


【玩具でのテイルモン】

デジモンとしてはなかなかの人気を誇るテイルモンだが、玩具展開の面では 残念なことが多かった*4

まず、最初期のデジアド無印期の『超進化シリーズ』でラインナップされなかったことに始まる。
ただし、この頃はリリモンやズドモンといった後期に超進化したメンバーも玩具化されなかったため、まだ不遇とは言い切れなかった。

本格的に不遇になったのは、02初期の『アーマー超進化シリーズ』から。
なんと、アニメ登場したアーマー体の中でネフェルティモン(テイルモン)のみ商品化されていない
ペガスモン(パタモン)まではされてたのに…ブイモンなんて、マグナモンまで出ていたのに…。

そして、後期の『ジョグレス超進化シリーズ』。
当然、シルフィーモンなんていませんでした。
シャッコウモン?ハハッ、何をおっしゃる。

ただし、海外版のジョグレス超進化シリーズともいえる『Digivolving DNA』ではパイルドラモンに加えて、シルフィーモンもラインナップされた。
…のだが、このシリーズはジョグレス体とその素体の計三種を変形で再現するという 無茶な 意欲的な商品。
シルフィ―モンの場合、当然

テイルモン ↔ シルフィーモン ↔ アクィラモン

を実装している訳ことになる。
シルフィ―モン形態はプロポーションの破綻も少なく、可動もそこそこで後ろからも見れる割と優秀な出来であった。
アクィラモン形態では、翼こそ貧相なものの、可動域のお陰でポージングを工夫すればまだ見れなくもない。
だが、そのシワ寄せを一身に負ったのがテイルモン形態。
なんと、
頭部と尻尾が完全に剰余パーツ
となっていたのであった。
オマケに、その顔も別に似ている訳ではないという・・・

見方によっては、マッチョなお兄さんが着ぐるみのバイトを頑張ってしている図である。
テイルモンは泣いていい。


そして、時は流れて2018年。
上記の超進化シリーズを当時の子供達=現在の大きなお友達向けにブラッシュアップしたシリーズ『超進化魂』が発売された。
そして、その第4段がエンジェウーモン。
バンダイに美少女フィギュアのノウハウも溜まってきており……うん…すっごぃドエロぃエンジェウーモンをお出ししてきました。
可動もプロポーションも完璧と言っても過言ではない逸品であった。
……エンジェウーモンは。

テイルモンはというと、ガワ変形極まりない状態で、羽としてエンジェウーモンの背面に憑りついていました。
当然、変形時はガワをスッポリ被せるため、今度は着ぐるみの中に痴女いお姉さんが入っているシチュが完成してしまったのであった。
それはそれでイイ!!という意見もあったりするが


【余談】

ネコ? ネズミ?

概要でネコ型と説明していたのにアニメではネズミ型と書かれていて、「結局どっちなんだよ」と思った人も多いだろう。
結論から言えば、「基本はネコ型だが、アドベンチャー(&02)の個体はネズミ型」という感じ。

アドベンチャーの小説版ではピコデビモンが「あの猫の真似をしたネズミ・デジモンめ!」と悪態をついており、
02のドラマCDではヒカリが「見た目は猫そっくりだけど、本当はネズミらしい」という発言をしてテイルモンに口止めされている。
また、両作のシリーズディレクターを務めた角銅博之氏は、自身のTwitterで
テイルモンだって猫グローブしたネズミだし*5
と発言している。

その一方、上記の角銅氏のツイートに対し、デザイナーの渡辺けんじ氏が
はじめにデザイン考えたときはネズミ(ハツカネズモン)ですが、最終的にはネコにしてます。
と返信している。

これらをまとめると、「アドベンチャー・02の時代はネズミ型デジモンという設定だったが、後にネコ型デジモンに改められた」
もしくは「最初からネコ型デジモンの設定だったが、アニメでは角銅氏によりネズミ型デジモンの設定になった」というのが真相と思われる。
アニメ版の個体は性格も大きく異なっており、本来のテイルモンとは色々異なる特殊な設定の持ち主と言っていいだろう。
でもこのテイルモンが一番メジャーなんだけど



追記・修正はテイルモンによって『何か』に目覚めてしまった方、お願いします。

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最終更新:2023年12月28日 13:00

*1 第一話冒頭で飛来するイービルリングをホーリーリングで防いでいるため、ホーリーとイービルが同時に存在している

*2 インペは直にチンロンモンの力を受けていたため、補助なしでもジョグレス進化可能なのかもしれない

*3 当然、デジモンの進化ルートに決まりはない。ないのだが…

*4 とはいえ、アニメ主役を張っているので、指人形など立体化の機会も多く、出来がマトモなものも多く存在はする

*5 ちなみにこれは、スタッフからガブモンが毛皮を被っていることを問われた時の発言。ガブモンも実はガルルモンの毛皮を被っているだけで、本来はアグモンと同じ爬虫類型デジモンであり、テイルモン同様種族を間違われやすいデジモンである