スカル団(ポケモン)

登録日:2020/05/12 Tue 00:30:30
更新日:2023/12/10 Sun 15:15:07
所要時間:約 6 分で読めます




スカル団とは『ポケットモンスター サン・ムーン』およびマイナーチェンジの『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場するならず者集団である。
スカル(Skull)の名の通り、頭蓋骨とアルファベットの「S」をモチーフにしたロゴがトレードマーク。
戦闘BGMはヒップホップを取り入れた曲調となっている。


【概要】

主人公の行く先々に現れ、他人の物やポケモンを奪おうとしたり、試練の邪魔をしたりと、様々な迷惑行為を働いている。
グズマをボスとして強い結束力で結ばれた組織で、ウラウラ島にある廃墟と化した町、ポータウンをまるごと本拠地として活動している。
手をひらひらさせながら煽る仕草やコマネチのような決めポーズが特徴で、特にロトム図鑑は決めポーズを気に入ってるらしい。

主人公の行く手を阻む組織としては歴代シリーズの中でも非常に大規模な拠点で、ボスはガラが悪いものの非常に慕われており、チームの結束力自体は歴代組織の中でも非常に高い。
にもかかわらず過去作に登場した悪の組織のような過激思想は持っておらず、特に目的もなく活動している。
団員は島巡りを達成できなかった者や、カプの怒りを買った者など、アローラの社会に適合できなかった者により構成されており、はっきり言ってただのチンピラ集団と言って良い。
エーテル財団もしばしば迷惑を被っており一般職員が保護活動を妨害されるというトラブルも発生している。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは全体的に島民の軽蔑を買う描写がサン・ムーンより目立つ。

しかし、悪の組織と言えるような一面もある。
ボスであるグズマはエーテル財団のルザミーネとつながりを持っており、彼女に援助を受けながらフィールドワークを伴う財団の汚れ仕事を請け負って暗躍していた。
財団内で汚れ仕事を行っていた職員自体もザオボーを始めとするごく一部であり、多くの財団職員は財団の闇すら知らなかった模様。
ストーリーの中盤ではその行動力を買われ、ルザミーネの意向に基づきリーリエとコスモッグをエーテルパラダイスにへ連れ去るという事件を起こすに至る。
コスモッグを手に入れたルザミーネは暴走してしまい、やがてはアローラ地方全土を巻き込む大事件を引き起こすに至る。


この騒動終結後、グズマはスカル団を解散して、それぞれ新たな道を歩み始めた。
細かい部分はサン・ムーンとマイナーチェンジ版のウルトラサン・ウルトラムーンで異なっている。

○サン・ムーン
スカル団は完全に解散して、グズマとはハウオリシティで再戦する機会がある。
その後はバトルツリーでトレーナーとしての再起を図っており、勝ち抜くとたまに対戦相手として登場する。
プルメリはマーレインとクチナシに言いくるめられ、やはりトレーナーとして出直しを図っている。
こちらはバトルツリーのほかに、チャンピオン防衛戦のチャレンジャーとしても姿を見せるようになる。
男性下っ端のうちの2人はリリィタウンでハウに鍛え直され、女性下っ端の1人はマオの店で店員として働くようになった。

○ウルトラサン・ウルトラムーン
スカル団としては解散するが、グズマを慕うものは勝手について来ていいという形になっている。
グズマとプルメリは16番道路のトレーラーにおり、それぞれトレーナーとして更生を果たした。
プルメリが言いくるめられた経緯はSMと同じで、グズマのほうはそれに巻き込まれたらしい。
2人ともチャンピオン防衛戦とバトルツリーに姿を見せることがある。
また、グズマは殿堂入り後のイベントで味方として活躍する。


【構成員】

グズマ

スカル団のボスにして、自称「破壊という言葉が人の形をしている男」。
「ブッ壊してもブッ壊しても手を緩めなくて嫌われる」という自負を持ち、なにかと好戦的で人を打ち負かそうとすることが多く、
負けるとしょっちゅう椅子を殴るなど非常に危なっかしくて近寄れないような人物である。
しかし意外にもトレーナーとしての矜持があり、負けても決して自分のポケモンを責めることはなく、「ポケモンを暴れさせてやれなかった」と自分に対して怒る。
公式アートワークのポージングが笑いを誘ったのか、お年寄りに席を譲ったり、グズマ同士が手を繋いで地球の上で輪になるコラ画像などが出回りおかげで「グズマ=善人」の印象が発売前についてしまった。本質的には間違いではないのだが。

プルメリ

スカル団の幹部で事実上のナンバー2。下っ端に対する面倒見が良い姉御肌の人物。
濃いアイラインのメイク、ドクロのような髪飾り、ピンクと黄色の二色のツインテールのような髪型、お腹にスカル団のロゴのペイントなど、下っ端よりも派手な出で立ちが特徴。
口調は荒っぽいがそこまで好戦的ではなく、どちらかと言えば真面目で義理堅い性格である。
殿堂入り後はポケモントレーナーとして更生。見た目からヤンキー要素が抜けた。


グラジオ

スカル団の用心棒を務める少年。下っ端を打ち負かすハウを負かすなど、実力は高い。
しかしボスに気に入られたという理由からスカル団にいるようで、下っ端との仲は悪い。
チームの一員として行動する場面が少なく、終盤では明確にスカル団と対立する。


下っ端

男女おそろいのタンクトップを着用し、口元に覆面をしている。
日本語版ではスカル団の名にちなんで語尾に「スカ」を付ける下っ端が1人登場する。
英語版ではスラングを交えた黒人英語を喋っており、ギャングのようなキャラ付けになっている。
実は一般トレーナーのバッドボーイ/バッドガールがスカル団の格好をしているだけで、スカル団解散後はただのワルに戻っているシーンがある。

アニメにおけるスカル団】

アニメポケットモンスター サン&ムーンではいきなり第1話から登場した。このシリーズではあの三人組よりも早い登場である。ゲーム同様特に野望とか持っているわけでもなく、ただボスのグズマを慕っている連中が多く、また小物らしく町のチンピラのように振る舞っており、マオ達を始め、街の人々からからははた迷惑な連中と認識されている。
ただしゲームと違い、グラジオがスカル団の用心棒に始めからなってないことや、エーテル財団とも明確に繋がってないなどゲームとでは一部違いがある。
アニメでは下っ端組が度々登場していたが、ボスのグズマや幹部のプルメリは放送が始まってから約2年経ってからとかなり終盤での登場となった。
そんな彼らだが、アニメではロケット団を除くと唯一解散、壊滅しなかった組織となっている。

ポケットモンスターSPECIALにおけるスカル団】

第14章にて登場。立ち位置・構成員は原作と同様で、アジトも同じ。
しかし、ポケスペなので人相手への暴力については原作よりも過激。

第1話から男女の下っ端が登場し、サンに「ナマコブシ投げ」のバイトをさせていた。
しかしバイト代を支払う気は更々なく、挙げ句不正を咎めたムーンの顔面をヤトウモリの尻尾で殴ったため、サンに打ち負かされることになった。

しかし、序盤の段階ではアローラに巣くうならず者として煙たがられてはいたものの、ハラがグズマに負い目を感じていたことも手伝い、積極的な取り締まりは受けていなかった。

だが、カキを痛め付けたことがきっかけとなり、キャプテン達(マツリカ除く)が揃ってポータウンに乗り込む事態へ発展。
これを憂慮したザオボーが、グズマにストレスの蓄積したコスモッグを貸し与えたことで、スカル団は決定的な打撃を受けることになる。

コスモッグに召喚され制御不能となったウルトラビーストがアローラ全土を襲撃したため、その元凶としてスカル団が扱われたのである。

結局、スカル団は住民から集団リンチを受け壊滅。主要メンバーは別の居場所を見つけ、下っ端の何人かはサンの元で働くようになった模様だが、他の団員にアローラでの居場所があるのかどうかは定かではない…。


追記するっスカ?修正するっスカ?


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最終更新:2023年12月10日 15:15