ジェノアスカスタム

登録日:2012/06/29(金) 22:14:00
更新日:2024/03/17 Sun 13:39:52
所要時間:約 6 分で読めます





ジェノアスカスタムとは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)。
第一部「フリット編」に登場する量産機ジェノアス」のカスタム機である。

ジェノアス!俺に力を貸せ!!


すまん間違えた、こっち↓だ。


行くぜ、ガンダムの坊や!


ジェノアスカスタム
GENOACE CUSTOM

型式番号:RGE-B790CW
全高:18.2m
重量:42.0t

所属:地球連邦軍 宇宙戦艦ディーヴァ

武装:
  • ビームスプレーガンⅢB(バヨネット装備)
  • ヒートスティック
  • シールド
  • マーカーショット

パイロット:ウルフ・エニアクル
      フリット・アスノ(小説版)


ジェノアスカスタムとは、地球連邦軍の主力量産機であるジェノアスを、"白い狼"の異名を持つエースパイロットであるウルフ・エニアクル専用機として、マッドーナ工房によってカスタマイズした機体である。通称、ジェノカス。

外見的には、通常のジェノアスと比べ頭部や肩部の形状が鋭角的になったため、スタイリッシュな印象を受ける。
また、搭乗者のウルフには「自分の乗機は必ず白く染め上げる」というこだわりがあり、この機体も例外ではなく特別性が際立っている。

性能に関しては、パイロットのウルフに合わせ敢えて操作性を犠牲にし、機動力と運動性を高める事に成功している。
背部は強化スラスター2基搭載の大型バックパックに換装。
バイザーに覆われているためわかりにくいが頭部センサーも改修されており、内部にツインアイ状の高感度センサーを採用。さらに頭部アンテナを増設している。


操縦性こそピーキーになったものの、その性能は当然ジェノアスを大きく上回っている。
しかし所詮、原型機は作業用MS(モビルスタンダード)を雛型としたジェノアスである。UEのMSと比べればその性能差は未だ大きく、ましてそのUEを撃破出来るガンダムAGE-1とはもはや比較にもならない。
にもかかわらず模擬戦でガンダムを圧倒出来たのは、ひとえに本機のパイロットが"最高の男"ウルフ・エニアクルだったからに他ならない。



【武装】
  • ビームスプレーガン?B
ジェノアスのビームスプレーガンを対UE用にアップデートしたもの。銃身下部にバヨネット(銃剣)を装備している。
しかし、やはりUEに対しては無力である。
本編未使用。

  • ヒートスティック
ジェノアスのものと同様。
本編未使用。

  • シールド
ジェノアスの(ry
表面にはウルフのパーソナルマーク(赤い狼)が描かれている。

  • マーカーショット
ガンダムとの模擬戦に使用された訓練用の模擬弾。つまり正確には本機の武装ではない。
特殊な信号弾であり、撃ち込まれた部位に応じてポイントを算出し戦闘データを割り出すもの。ヒットすると軽い振動が伝わる。
当然戦闘の役には立たず、せいぜい牽制や目眩ましがやっと。



【劇中の活躍】
ガンダムを賭け、暗礁宙域にてフリット搭乗のガンダムとマーカーショットを用いた模擬戦を行った。
ウルフの卓越した操縦技術からガンダムを追い詰めるも、Xラウンダーに目覚めつつあったフリットの先読みにより反撃を受ける。

そんな折、突如UEが出現。やり過ごそうとするもフリットが錯乱して仕掛けてしまい、発見され反撃を受ける。
さらにステルスシステムによって隠れていたUEの母艦まで現れ窮地にに陥ることに。

そこでウルフは、フリットがドッズライフルを持って戻るまでの間、殿(しんがり)を勤める。
満身創痍となりながらも何とか持ちこたえ、ガンダムのドッズライフルで粉砕したデブリを目眩ましに使い後退。無事ディーヴァに帰還することに成功する。まあこの件が原因で視聴者の間に「ライフルあればガンダム要らなくね?」という風潮が広まりかけたわけだが。*1



以上が初登場にして、最大の見せ場である。つまりそれ以降目立った活躍が無い
一応「ファーデーン」沖でガンダムがデシルに奪われた際にも出撃しているが、単なる解説役に留まり特には何もしていない。
そうこうしている内に、ウルフがGエグゼスの開発をマッドーナ工房に依頼しに向かう際に用いられ、彼がファーデーンへ戻って来た時にはウルフはGエグゼスへと乗り換えていた。
大方の推測ではマッドーナに払い下げたかして置いてきたと考えられている。
更に言えば、マッドーナ工房をUEが襲撃した時は使用できる状態ではなかった*2らしく、ウルフはフリット共々シャルドールで応戦している。

本機は第一部のOPにガンダムやジェノアスと共に戦闘を行う姿が描写されており、当面はこれら三機のチームで戦うと視聴者から予想されていたのだが……。


プラモ売る気あるんかい



小説版では

展開がいくつかの点で異なっている。

まず模擬戦中にUE艦に見付かった本機とガンダムは、UEの追撃を回避しながらアステロイド帯を超高速で移動。ガンダムが予測したディーヴァの位置に向かい、ウルフの勘を頼りに飛んだ。
無事にディーヴァへとたどり着いた二機は、ディーヴァ、そしてラーガン率いるジェノアス隊と連携しUEを撃退したのだった。

一見、ディーヴァが危険に晒されかねない行動だが、このような行動をとったのはウルフが「敵艦はこちらを追って来ない」と判断した*3からである。

ガンダムが奪われた際は、ジェノアスではガンダムに追従できないと考えたフリットが本機に搭乗。(ウルフは本機を置いて、既にマッドーナへGエグゼスを受け取りに向かっている)
結果、デシルに踏み台にされたのは本機になっている。

その後は、ファーデーン戦で損傷したラーガンのジェノアスのパーツとなり、重装甲のFSG(前線航宙統制)機に生まれ変わらせた。
どのみち本機の活躍が少ないのは変わらないが、払い下げられるよりかはマシか。

漫画版ではバクトにラリアットをかまし、苦戦するフリットを助けている。


第二部では、本機を元に一般兵向けに調整し装備をアップデートされたジェノアスⅡが登場している。



ガンプラ
AG、HGで発売。

HGには劇中で使用したマーカーショットが付属。ただし一丁だけなので、ガンダムとの模擬戦を再現したい場合はキットを二個買うか、部品注文するしかない。

元々色分けが少ないのも手伝って、どちらも出来はいいのだが、前述の活躍の少なさから余り売れ行きは芳しくない。
というか小売り殺しにもほどがあ(ry
真っ白なのを逆手に取ってジェノアスⅡを参考に自分専用カラーに塗るのも一興




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最終更新:2024年03月17日 13:39

*1 極論ではあるものの、完全に間違ってもいない話ではある。後にジェノアスを改修してドッズガンを持たせた「ジェノアスⅡ」が後継機になっているあたりもこの理論に追い風となった模様。

*2 売り飛ばされたのか、解体されて部品にされたか…

*3 暗礁宙域でステルスまで使っていたことから、ウルフは彼らが奇襲の準備ではなく、恐らくは補給を行っていたと考えた