サイバー・N・ワールド

登録日:2011/12/14 Wed 10:37:26
更新日:2024/04/16 Tue 16:40:32
所要時間:約 6 分で読めます




サイバー・N・ワールド》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。


【解説】

サイバー・N・ワールド SR 水文明 (6)
クリーチャー:サイバー・コマンド 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の手札と墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、それぞれ、5枚カードを引く。
W・ブレイカー

見て分かる通り、CIPでお互いの手札の枚数を5枚に戻してしまう能力を持つ。
DM版の時の逆転とも言える能力である。

一見、相手にも手札を与えてしまうので微妙に感じる人もいるかも知れないが、相手との手札差を完全に無くしてしまえるため、相手の手札が減りにくくこちらの手札が減りやすいビートダウン等のデッキで用いると、上手く使えばこれ一枚で莫大なアドを得ることも可能。

また、ビートだけではなく、ハンデスが大きな弱点となるコンボデッキやランデスデッキにもよく入る。

さらに、場に残る6000のWブレイカーであり、出した後の打点として見ても十分な戦力になる事もこのカードの強さを押し上げている。

また、墓地もデッキに戻るので、ライブラリアウトを防止したり、流行していたディアスΖの返霊を封じたりと利点はかなり多い。

しかし、勿論弱点もある。
相手も5枚の手札を得てしまい、更に基本的にはNを出したターンはマナ的に大した行動はできない場合が多く、相手が先にその手札を使う事になるだろう。
その際に相手に一気にアドバンテージを取られてしまう事もある。最悪なのはロスト・ソウルを撃たれてしまう場合だろうか。


総じて、何も考えずに出して強いカードではなく、使うデッキやタイミングにより真価を発揮するカードと言えるだろう。


【相性の良いカード】

■《エンペラー・キリコ

マナブーストに専念し、キリコの早期召喚を狙うデッキとなる……マナが多ければ有利になるこのカードとの相性は絶大で、まさに鬼に金棒と言えた。
この能力で《ボルバルザーク・エクス》まで登場してしまうと、マナのアンタップにより冗談の様なソリティア展開が可能となる。

■《母なる紋章》

「Nを出したターンはマナ的に大した行動はできない」を解消するカード。
母なる系呪文の仕様上、紋章によってこのカードをコスト踏み倒しした場合、わずかコスト2で手札を5枚に出来る事となる。それどこのTimetwister?
後述のボルバルザーク・エクスとも抜群の相性を誇ったため、現在はプレミアム殿堂に指定されている。

■《ボルバルザーク・エクス

Nエクスのキーカードであり、Nによってドローしたこのカードを大量展開する事が可能となる。
マナのアンタップにより、共にドローした超竜バジュラロスト・ソウル等の大型カードを阻害しない点も強力。

■《焦土と開拓の天変》

手札と墓地がリセットされると言う事は、マナゾーンとバトルゾーンで優位に立っている者が有利なのは自明の理。
相手のマナを削り自分のマナを増やすため、それは大きなアドバンテージとなる。


【弱点】

■《ボルバルザーク・エクス》/《ロスト・ソウル》

お互いに手札補充させる都合上、自分が使って相性の良いカードは相手に使われると厳しい事となる。
下手なタイミングで使用すると自分のNが相手のエクスの呼び水となる、まさかの「逆Nエクス」が成立してしまう。
相手のマナが7前後となった時は十分注意したい。

■《父なる大地》/《獰猛なる大地》

Nのドロー能力は強制の為、相手から引きずり出される事で利用される恐れもある。
《父なる大地》は軽く、相手から先に増えた手札を利用されやすくなる。
《獰猛なる大地》は重い物の、踏み倒しの順番によりNの能力だけを利用される事も。
さらに相手が《ボルバルザーク・エクス》を踏み倒した場合、「マナのアンタップ+手札リセット」と、あの凶悪呪文「時のらせん」に近い効果を発揮させてしまう事も……


【メタゲームでの活躍】

■ファーストコンタクト環境

ガイアール・カイザーや復活の祈祷師ザビ・ミラと共にそのカードパワーの高さから注目を集める。

様々なデッキが考案され、中でもホーガンやランデスに組み込まれた形が発売直後に開催されたおやつCS等で結果を残す。
また、初めは少なかったが、徐々にキリコも練り込まれていき、次第に強力なデッキとして広まっていく。

■ダークサイド環境

永遠のリュウセイ・カイザーを投入したキリコが開発され、次第に結果を残していき注目される。また、ヴォルグ・サンダーの存在により重要度はかなり上がったと言えるだろう。

更に、4コス有効色超次元呪文の登場でトリーヴァカラーのビートダウンも生まれ、それにも3、4枚は投入されていた。

■フルホイル環境

最高のパートナー、ボルバルザーク・エクスが登場。共にキリコに積まれ、エリア代表の店舗予選で最大の戦力を展開する事になる。
しかし、エクスもNもリュウセイもかなり高価なことや、ほぼ必須なスローリー・チェーンや神秘の宝箱の値上がりもあり、予想されたほどの結果は残せなかった(それでも、かなりの結果を残していたが)

余談だが、このNエクスキリコは無限ループし出すとあのMoMaを彷彿とさせる凄まじい動きを見せる。

■エリア代表決定戦(E1限定構築)

当初の予想はNとエクスを使ったビート(俗に言うNエクス)がトップと言う予想。
蓋を開けると、初めの京都ではA、B共に優勝こそ逃したものの入賞者数は全体の半数以上を占め、トップメタということを知らしめた。っていうか優勝デッキは両方ともNエクスをガンメタしてた。
また、その後も川崎CSで午前のベスト4を独占したり、浜松や東京、仙台でも上位に多く食い込む等トップメタを突っ走った。

■ガイアール・ビクトリー環境

ドローソースを兼ねた進化クリーチャー《超電磁コスモ・セブΛ》の登場により、ビートでNを使用している暇が無い事が気になり始める。
とは言え本質であるコンボデッキでの回復能力は健在であり、ビート以外では相変わらず活躍し続けている。


このように、その強さや遅延の原因に成りやすいことから、早くも殿堂入りを望む声も多い。
これからが気になるカードである。


【派生カード】

新世界(ニューワールド) シューマッハ SR 火文明 (6)
クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の手札をすべて捨てる。その後、それぞれカードを5枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー

E3にてアウトレイジMAXへの転生を果たした姿。

元になったサイバー・N・ワールドとは違い火文明である。
こちらは元々持っていた手札はデッキに戻すのでは無く墓地に捨てるため、墓地利用との併用も可能だがデッキは回復しないため、若干LOに注意が必要。
火文明単色ながらも非常に質の高い手札補充としてビートダウンデッキ等に採用できるだろう。

弱点も本家同様、基本的にドローしたカードは相手が先に使えることだろう。召喚のタイミングには気をつけよう。


…そして、それとは別にもう一つ重大な欠点を抱えている。それは、相手の手札を捨てさせてしまう事。
そう、相手にマッドネスの発動を許してしまう点である。
「手札補充のためにこいつを出したらいつのまにか相手の場に永遠のリュウセイ・カイザーがいた」なんて状況も起こりうる。
「獰猛なる大地で無理やり引っ張りだされ手札補充に利用された揚句永遠のリュウセイ・カイザーまで出てこられた」なんてなったらもう泣くしかない。
また、墓守の鐘ベルリンの墓地回収効果の発動も許してしまうのも辛い。
このデメリットが非常に大きいため、本家と比べると使用率は非常に低く、
赤緑ギフト等の水文明が入らない一部のビートダウンデッキ等に少数採用される程度に留まっている。



追記・修正は手札と墓地をデッキに戻してシャッフルし、5枚ドローしてからお願いします。

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最終更新:2024年04月16日 16:40