キン骨マン

登録日:2019/07/28 Sun 00:09:53
更新日:2024/04/22 Mon 15:22:23
所要時間:約 5 分で読めるわいな~!






ムヒョヒョ~ヒョ~ヒョ~ヒョ~!

やっとキン骨マンの項目ができただわいな~!

キン骨マンとは、漫画『キン肉マン』の登場人物。

声優: 二又一成、掛川裕彦(キン肉星王位争奪編)、堀秀行(キン肉マンⅡ世及びGC以降の各ゲーム作品)
所属: 怪人/残虐超人→正義超人
出身: ドクロ星
年齢: 25歳、70歳(Ⅱ世時)
身長: 178cm
体重: 80kg
超人強度: 20万パワー
必殺技: 直下型バックドロップ
主なタイトル: 100万円クイズ優勝

テーマソング: キン骨エレジー(歌:二又一成)


【概要】

ドクロ星出身の怪人で、本名はシャレコウベ
ガイコツの浮き出た黒い身体*1に白い長髪を持ち、額には『骨』の文字がある。
赤いスカーフとガンベルトを巻き、登場時には何かとポーズを取るキザな性格である。「ムヒョヒョ~」と笑い、「~わいな」「~だわさ」が口癖。
初登場時にはキン肉マンミートくんの弱点をうまく突いて行動不能にしており、頭も切れる一面もあるが、詰めが甘い。

戦闘力はあまりなく主に武器頼りで、手にしたライフルでの狙撃の他、後述のテンドンを産み出した『モンスターガン』をはじめとした発明品で戦う。
一応、超人オリンピックの場外乱闘で真弓とミートくんを蹴散らしているが、タイマンではキン肉マンに勝ったためしがない。

登場当初はまだ設定が固まっておらず「怪人」の扱いだったが、アメリカ遠征編では「怪人だって超人のはしくれ」と発言しており、Ⅱ世では自らを悪行超人だったと称している。*2
実際、息子が超人なので彼も超人である可能性が高い(どう見ても母親似だけどね)。


【主な活躍】

怪獣退治編

上記の通りキン肉マンの弱点を突いて動きを封じ、怪獣スプリンタソードと共にトドメを刺そうとしたところでテリーマンの助太刀により形勢逆転され、敗れてしまう。
それ以降は同じくキン肉マンに(2ページで)敗れたイワオを舎弟にして、「打倒キン肉マン」を目的として彼の邪魔をするようになった。
なお、イワオからは「先生」と呼ばれている。

ある時はキン肉マンに捨てられた天丼のえび天を怪獣テンドンに変え*3
またある時はテリーマンの弱点である翔野ナツコを巨大化させて街で暴れさせ、
更には過去にキン肉マンに倒された怪獣たちと結託してキン肉マンをリンチにする等をして追い詰めるが、ことごとく失敗している。


第20回超人オリンピック編

大会の混乱とキン肉マンへの妨害をするために暗躍。この時はイワオの他、一時的にカニベースも結託していた。お前正義超人だろ………
最終選考のバトルロイヤルで出場超人たちをコントロールガンで洗脳して全員にキン肉マンを襲わせるが、テリーマンによって失敗に終わった。
キン肉マンが準決勝を突破すると超人用ライフルで狙撃しようとするが、テリーマンに見つかってしまい誤って発砲、彼の左足を負傷させてしまう
その後警察に指名手配され逮捕されるが脱獄、ラーメンマンに捕まるが、決勝戦でロビンマスクから逃げるキン肉マンにビンタの活を入れて、彼にリングに戻るきっかけを作った。
キン肉マンの優勝に一役買っているが、前述のテリーマンの足の傷が後に悪化し、テリーマンは左足を切断することとなってしまった………


アメリカ遠征編

スカル・ボーズと結託してチャンピオンベルトを奪う計画の片棒を担ぐが失敗。
後にタックリーグ戦では独自に開発した超人ブラックシャドーをイワオと組ませて凸凹ブラザースとして出場させた。
このブラックシャドーは、パワーはビューティー・ローデスばり、残忍さはラーメンマン、技はロビンマスク、頭脳はキン骨マンという
ウルトラ超人という触れ込みだったが、イワオ本人が「頭脳がキン骨マンなのが気になる」と不安がっていたとおり、イワオともども全く活躍ができなかった………


その後

原作ではこの後、100万円クイズ番組でキン肉マンとミートくんのコンビを破って優勝したのを最後に表立った出番は無くなった。
とは言っても存在が忘れられたわけではなく、キン肉マン対バッファローマン戦で観客として描かれたコマが存在するほか、
キン肉星王位争奪編ではネプチューンメッセージを受けて、イワオやカニベースと共に応援に駆け付けている。

そしてそれから40数年の時が立ち…(後述)


アニメ版

アニメ第5話で怪獣軍団のボスとして登場するが原作同様にキン肉マンに連戦連敗、
その後は彼を逮捕しようとする五分刈刑事と共にコメディリリーフとして準レギュラー化、話の所々でイワオや五分刈と共にコメディを展開させた。

当初は五分刈の事を疎ましく思っていたが、後に一緒に行動することが多くなり、奇妙な友情が生まれた様子。
第21回超人オリンピック後は改心したのか正義超人を応援するようになるが、モンゴルマンによってブロッケンJr.を助けるためにミスターカーメンのミイラパッケージの身代わりにされる*4等、扱いは雑だった。
ちなみにキン骨マンは元々ミイラみたいな体質だったので無事だった。
また、ザ・魔雲天と戦うテリーマンが左足の古傷を痛めた際には、過去の自分の行いを悔やむシーンもあり、
テリーが魔雲天に道連れとしてリングから谷底へ転落させられた際には、五分刈やイワオと共に捜索に向かい、
河岸に倒れていた彼を発見・救出した。
この活躍を聞いたブロッケンJr.からも「漢(オトコ)」として賞賛を受けている。
この一件のせいかイワオ共々正義超人への転身を志すようになる。

黄金のマスク編ではアニメオリジナルの叔母であるキン骨オババが登場する。彼女にはキン骨マンも頭が上がらないらしい。
また、アニメオリジナルエピソードの『地獄の極悪超人編』ではイワオ、キン骨オババと共に裏超人界の出身であることが明かされている。

キン肉星大王に即位したキン肉マンがキン肉星に帰る際にはイワオとブラックシャドーと共に見送りに駆け付け、
「キン肉星まで追っかけてって、ぶっ潰してやるだわさーっ!!」と憎まれ口をたたいていた。


【キン肉マンⅡ世】

70歳になり、ヨボヨボな老人の姿となって登場する。
ミートくんに頼まれてコールドスリープ装置の蓋を閉めており、地球に旅立つ万太郎を陰から見送っていた。

後の『火事場のクソ力修練編』で、沖縄でノーリスペクト最後の1人である殺し屋ボーン・コールドと戦う万太郎の元へ駆け付け、父親であるミンチの死に悲しむミートを励ますと同時に、
ボーン・コールドが自らの息子であるという衝撃の事実を告げる。
かつてキン肉マンに勝てなかった憂さ晴らしに家族にDV*5をしており、そのせいでボーン・コールドは家出をしていたのだ。というか、初代の時点で妻子持ちだったことにビックリである
ボーン・コールドが万太郎に敗北後、キン骨マンはリングから落ちる息子を受け止めると、かつて家族に対して行っていたことに後悔していたと涙ながらに謝罪、
ボーンに(全うに働いて稼いだ)大金を渡すとある悪行超人―――本名シャレコウベ、通称キン骨マンの暗殺を依頼する。
ボーン自身は腕の負傷と万太郎抹殺に失敗したため、殺し屋を廃業すると言って断るが、それでもキン骨マンを許したらしくそのまま超人刑務所に戻って行った。
なお、キン骨マン自身のその後は誰も知らない……

【刻の神編(仮)】

新シリーズ開始から10年余りの時を経た2024年、まさかの再登場を果たす。

刻の神及びその配下「五大刻」に対抗すべく、ザ・マンに召集された正義超人たち。
その中にはあのテリーマンもいたが、彼は今の義足では対抗し得る力はないと語る。
それに対し、ザ・マンが「例の者」として呼びつけたのが他ならぬキン骨マンであった。

テリーと向き合い、「今さらだが…あんたには…本当にスマンことをしただわいな~っ!」と、地面に両手をついて涙ながらに謝罪。
あの一件の後、全宇宙のため戦うキン肉マンやテリーを見ていくうちに心を痛めはじめ、
特にテリーに対しては「脚が万全ならもっと楽に勝てたのではないか」と思い悩んでいたことを明かす。
そしてジャスティスマン戦で義足が壊れ、作り手だったバックランドもこの世にいないことを知るキン骨マンは
バックランドの作業場に忍び込んで金庫から設計図を入手、それをもとに自らの優れた技術力でアップデートした新たな義足を制作していたのだった。

初めこそ怪訝そうな表情をするテリーだったがキン骨マンに薦められるまま義足を装着。
義足が光り輝いた後、あの時の意趣返しといわんばかりの蹴りが放たれキン骨マンに…


当たらなかった。


テリーが放ったキックは背後からキン骨マンに襲い掛かろうとしたコブラいやなんでそんなとこに丁度良くいるんだよの身を砕いており、彼を救うためのものだったのだ。
そしてテリーは「バックランド爺のものと遜色ない」「コイツは最高の義足だ!!」と力強く賛辞を贈るのだった。

…なお、罪滅ぼしといいつつ不法侵入に金庫破りを働いているのだが、
状況が状況なことや、あくまで善意によるものだったからか周囲の誰もそのことは咎めていない。

また、相方のイワオは登場しておらず、その存在についても触れられていないためどうなっているかは不明。


【派生作品】

◆いただき!キン肉マン

イワオと共にキン肉マンを狙うばいきんまんポジション。
「さくれつ!ゆうじょうパワーのまき」では町中の骨を集めて巨大怪獣ホネックスを作成。
ビクトリーラーメンの豚骨やテリーマン牧場の牛骨に加え、更にブロッケンJr.の髑髏の徽章バッファローマンのロングホーンまで投入したため、
ブロッケンとバッファの力まで兼ね備えたとんでもない強敵であったが、最後はテリーマンの友情の牧場牛丼を食べたキン肉マンに倒された。

「たいけつ!てんどんかいじゅうテンドーンのまき」では原作のエビテンドーンに加え、ナスやキュウリのテンドーンも作っているが、
ロビンマスクやバッファローマンの活躍により倒されている。

また「さいきょうタッグ! ザ・マシンガンズたんじょうのまき」では封印されていたアシュラマンサンシャインを発掘している。


キン肉マンレディー

超人たちが女体化したパラレル作品だが彼とイワオは例外的に男性キャラのまま登場。
イワオ共々バカな悪役としてキン肉マンレディーの足を引っ張る。
時々アメコミのヴィランのようなかっこいい姿になれるが、ギャグマンガの世界の住人の為数秒しか持たず元の姿に戻ってしまう。
こちらでもレディ・ロビンをロケットに詰めて宇宙に追放し、バラクーダに変装してウォーズマン・ジェーブシカに超人オリンピックを滅茶苦茶にさせようと目論むなど
悪行の限りを尽くしたが、最後はウルフマンに宇宙へ追放された。


キン肉マン 四次元殺法殺人事件

派生作品初のミステリ小説ではなんと主人公であるミートの相棒として登場。時系列的にはキン肉マンの大王即位後。
キン肉マンが地球を訪れていると聞いて待ち伏せしていたが、キン肉ハウスに彼が来なかったため、あてが外れて暇を持て余していたところミートと再会。
物騒な動機を語りつつ、お互いキン肉マンの行方を捜すことが目的という点から休戦を持ち掛け、一方的に協力関係を結んだ。

ミートが探偵ならキン骨マンは助手といったところだが、実際は金儲けに目がくらんで超人レスリングの試合会場で売り物を買い占め、昭和の時代から転売に走るなどロクなことをしない。
しかしそんな彼の行動が結果的に犯人(超人)のアリバイを崩し、何気ない発想からの一言で犯人を(意図せず)精神的に追い詰めるなど妙な所で役立っており、どこか憎めないオイシイ役回りである。


【余談】

テーマソングである『キン骨エレジー』は、担当声優である二又氏が歌っている。
キン肉マンで担当声優がテーマソングを歌うのは珍しく、キン骨マン以外ではキン肉マンとミートくんくらいである。無駄な優遇……

ちなみに、『Ⅱ世』アニメの後期ED『恋のMy chop!!』では、ボーン・コールドの後ろにさり気なく登場している。
このED映像ではテリーマンとキッド、ブロッケンJr.とジェイド、ロビンとケビン、スグルと万太郎といった具合に『親子』や『師弟』がセットになって登場するのだが、
ある意味その流れに則っているようにも見える。



これでもキン骨マン、結構大変なんだわさ~



追記・修正は骨身を削ってやってほしいだわさ~
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最終更新:2024年04月22日 15:22

*1 初期はショッカー戦闘員のような「ガイコツ柄の服」にも見える描かれ方だったが、『Ⅱ世』以降のイラストでは有色透明の黒い体からクリスタル・ボーイよろしく内部の骨格が透けて見えるようなデザインで描かれている。

*2 資料によっては「正義超人に転向した」とするものもある。

*3 余談だがこのえび天、ドンブリのご飯の上で恋人に対しハッスルしていた変態

*4 原作ではレフェリーだったので、ある意味順当な役割ではある。

*5 アニメではスパルタ特訓に変更された