ウルトラマンジョーニアス

登録日:2019/01/09 Wed 22:25:50
更新日:2024/01/31 Wed 19:03:15
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この世のルールを 乱したやつらは

宇宙のはてまで運びさる ウルトラマン

画像出展:ザ☆ウルトラマン(1979年4月4日~1980年3月26日) 第5話「パッセージャー号地底突破!!」より
@円谷プロ


ウルトラマンジョーニアスは、1979年放送のアニメ『ザ☆ウルトラマン』に登場する主役ウルトラマン。


身長:70m(最大120m、最少ミクロ)
体重:50000t(最大時85000t)
年齢:28000歳
飛行速度:マッハ8
ジャンプ力:1000m
CV:伊武雅之(現:伊武雅刀)、金光宣明(ウルフェス2019、ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀


概要

地球に起き始めた、怪獣をはじめとする災害や超自然的現象「アンバランス現象」に対抗するため、ウルトラの星のひとつ「U40」から派遣されたウルトラ人。
U40の住民である「ウルトラ人」の内で変身・巨大化能力を持つ8人のひとりであり、その中でも最強の戦士である。
通称「ウルトラマンJ(ジョー)」。

歴代のウルトラ戦士の中でもかなり異色の姿であり、ピカリの国のゼアスやTOY一番星のナイスがどちらかと言うと初代ウルトラマンに近い姿だったのに対し、
ジョーニアスは赤の多い体色に鋭い横長の目、額のアストロスポットや胸部のスターシンボルと言った独特の特徴が目立つ。
種族差により単純比較はできないものの、ゾフィー(25000歳)より年上と、割とウルトラ戦士の中でも年長者である。

地球上での活動限界時間は4分だが、宇宙空間では無制限に活動可能。

U40のウルトラ人としての姿は、地球人と同じ姿の人間タイプ。
生まれつきウルトラマンだが人間態がデフォルトという珍しいパターンのウルトラ戦士である。*1


画像出展:ザ☆ウルトラマン(1979年4月4日~1980年3月26日) 第50話「ウルトラの星へ!!完結編 平和への勝利」より
@円谷プロ

かつて宇宙ステーション「EGG3」に勤務していたヒカリ超一郎が、隕石獣ゴグランの幼虫から危険を顧みず人々を救ったのを目撃しており、
その一件で彼を共に戦うに足る人物と認めたことで、U40から派遣された際に彼とコンタクト、対話の後に一体化した。
この時超一郎に対して自身のことを「ウルトラマン」と名乗っており、彼からはその名で認識されている。また、科学警備隊が彼のデータを解析したところ、なぜか「ウルトラマン」と表示されている。
20話では本名である「ジョーニアス」の名が判明、以後超一郎はそちらの名で呼ぶようになった。

なお、ジョーニアス以前の地球人と一体化したタイプのウルトラマンは、長く融合していくうちに宿主とウルトラマンの意識が一体化していき、
ウルトラマンとして生きるにしろ地球人として生きるにしろ、最終回時点では変身者=ウルトラマンになっていることが多かったが、
ジョーニアスは後の『グレート』や『パワード』のように、ずっと超一郎とは別個のパーソナリティを保ち続け、最後には分離している。


超一郎と共に地球とU40を襲う危機と闘い続け、最終的にヘラー軍団との決戦を制し二つの星を救う。
地球に戻った際には超一郎と分離し、本来のウルトラ人の姿で科学警備隊と対面。
そして、妹アミアと共にU40へと戻っていった。


戦闘力

「U40最強の戦士」の惹句は伊達でもなんでもなく、その呼び名に恥じない確かな実力の持ち主。
アニメ本編でもほぼ負けなしであり、敗北したのは連戦に持ち込まれ疲弊した1度きり(加えて超一郎の過信によるミスが原因)。
後の時代ではほぼ無敵を誇っており、「大いなる陰謀」では相手が様子見を兼ねていたとは言え、アブソリュートタルタロスを相手に唯一タイマンで渡り合って撃退して見せたほどである。
その強さと濃い経験から、光の国の面々からも敬意を持って対応されている。


関連アイテム

スターシンボル

胸部に輝く星型のエンブレム。U40において勇者と認められた者にのみ与えられる。
地球人と一体化するための必須アイテムであり、ウルトラマンに変身した際にはカラータイマーとして機能する。
時間経過に応じて青→黄→赤の点滅と変化。赤の点滅が始まると残り時間が30秒となる。


ビームフラッシャー

変身アイテム。星型をしており、これを投げ上げて額に当てる、高く掲げてエネルギーを集めるなどしてウルトラマンに変身する。
元々はジョーニアス自身がウルトラマンになるために使用しているもので、U40にいる他の勇者も共通して持っている。
第21話以降は超一郎が他の勇者の変身を真似て「ウルトラチェンジ!」と叫ぶようになった。


使用できる技

U40最強の名は伊達ではなく、光線・肉体とも強力な技を多数使いこなす。

光線技

  • プラニウム光線
ジョーニアスの必殺光線。
二本指を突き出した両手を扇形に広げ、その手をL字に組んで放つ
発射方法は二つあり、組んだ後に右腕にプラニウムエネルギーを集め、ボール状に固めて投げつけるAタイプと、組んだ腕からそのまま光線として放つBタイプがある。
威力は前者、発射時間は後者が優れている。

  • プラニウム光線クロス撃ち
両腕をクロスさせて放つ変形型。

  • ロッキングスパーク
プラニウム光線のバリエーションの一つで、ジョーニアス最強の大技。
Aタイプの派生で、両の拳を合わせて放つ。

  • アストロビーム
額のアストロスポットから放つ光線。顔の前で両腕をクロスするアクションから放つ。
貫通力の高い破壊光線だが、細胞分解や、プラニウム光線との合わせ技であるエネルギー合成光線などのバリエーションも持つ。

  • スタービーム
アストロスポットから放つビーム。星型の弾丸を乱射する。

  • ブーメランギロチン
ウルトラ名物の一つ・切断技。プラニウムエネルギーを三日月型の刃に変えて放つ。

  • ウルトラレーザーショット
手の先から放つ光弾。威力は小さいが連射が利く。

  • リトル光線
食らった怪獣を恒久的に縮小する光線。U40では禁じ手であり、罪のない怪獣を助ける時以外は使ってはならないとされている。
ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマで久々に使用し、サメクジラの幼体を縮小した。

  • ウルトラスピニングフラッシュ
ウルトラ名物その2・「回ればなんとかなる」。両腕を開いた状態で高速回転し、光の弾丸を連射する。

  • ウルトラストッパー
敵の体をエネルギーで包み込んで活動を停止させる。ジョーニアス自身の消耗も激しく、多用はできない。
劇中ではウルトラアイによる弱点看破の時間稼ぎに使われた。

  • ウルトラメディカルパワー
両手から放つリング型の光線。傷ついた生命体を回復させる。

  • ウルトラバリヤーケース
敵を光の膜で包み込んで動きを封じる。ザローム戦で使用。

  • バリヤーガス
ガス状のバリアで敵を包む。気体化したレッドスモーギを宇宙へ運び去る際に使用。

  • ディフェンスファープ
両腕から発生させる防御バリア。

  • ウルトラバリヤー
障壁を作り出して攻撃を防ぐ。ジョーニアスのエネルギーの残量で強度が変化する。


格闘技

  • ウルトラパンチ
パワーを込めた鉄拳で敵を殴り倒す。最終話ではヘラーシティごとヘラーを粉砕した。

  • ウルトラキック
こちらは蹴り技。空中から放つことも多い。

  • ウルトラチョップ
手刀。水平に振り抜く「チョップH」と垂直に振り下ろす「チョップV」がある。

  • ウルトラスウィング
投げ技。自身の体重の倍以上も重いゲラドを投げ飛ばした。

  • ウルトラアタック
体当たり。

  • 急降下ボディクラッシュ
抱え込んだ敵を空中に持ち上げ、全体重をかけて地面に叩き付ける。

  • ウルトラボディスクリュー
「回れば何とかなる」その2。両手を突出し、ドリルの要領で高速回転をかけて貫く。


客演

原作がアニメ媒体であるため、客演にあたって実写用のスーツが作られている。
2次元で動かすことが前提のデザインを人が入る立体のアクションスーツに落とし込むため、どうしてもアニメ本編よりも丸顔になって印象が変わってしまい、
アニメと同年の1979年の『ウルトラマン怪獣大決戦』登場以降マイナーチェンジこそ行われてきたものの、ファンの間では造形的な評価はあまり高くなかった。

しかしU40出身の後輩・ウルトラマンタイタスが登場した縁からか、2019年のウルフェスから、よりアニメ内のイメージに近づけた完全新規造形のスーツが導入。
これまでとは打って変わってシャープな顔立ちが話題となった他、従来のスーツでは銀色で表現されていた部位が白色に変更され、カラーリングもアニメ本編準拠に。
更にマッシブなスーツアクターを採用しており、実写ならではの表現でオリジナルの雰囲気を再現している。
そして映像作品においても『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』以降、
ジョーニアスのファンである脚本担当の足木淳一郎氏による熱烈なアピールもあってこのリニューアル版スーツでの登場がデフォルトとなった。

  • ウルトラマン怪獣大決戦
宇宙警備隊の隊員として客演。ウルトラマンキングによってM78星雲・光の国にウルトラ兄弟と共に招集され、新たな戦士として紹介された。
上述した通り初めて実写で登場した作品であり、同じくスーツが造られたは虫怪獣べドランと戦う新規映像が用意されている。

アニメ映像の流用でゲラド戦・バゴン戦が紹介されたほか、実写映像では他のウルトラ戦士と共に天空魔と戦っている。
なお、ここではスーツは流用だが、マスクは目が小さ目に作り直されている。

  • 新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE
他のウルトラ戦士とともにキングの誕生日を祝いにやって来た。

  • ライブステージ
ウルフェス2014で久々の登場。
ガッツ星人の繰り出す怪獣軍団を相手にギンガ達が戦う中、ビクトリーによって世界の壁が破壊されたことで『ザ☆ウルトラマン』の世界から乱入。
アクロバティックな動きでEXゼットンを翻弄し、プラニウム光線で撃破した。
その後は他の戦士たちとともにスーパーグランドキングに立ち向かった。

第100話でベリアル軍団に番組がジャックされた際に、第4話での活躍が紹介された他、『新ウルトラマン列伝』最終回でもべドランとの戦闘シーンがゼロから「とっておきの戦士」「滅多に見られない秘蔵映像」として紹介されている。

Episode.7にて、U40の偵察に来たアブソリュートタルタロスに声をかけたのが初登場。
ジョーニアスはその雰囲気や言動から友好的な来訪者ではないと判断し、タルタロス側も応戦する構えを見せたために戦闘に突入。
肉弾戦ではほぼ互角に渡り合い、アブソリュート・デストラクションの分散攻撃もやや小さめのプラニウム光線(Aタイプ)を複数展開し、適時発射するというやり方で全て相殺してみせ、
「U40最強の戦士」の呼び声に恥じない戦いぶりを見せたものの、タルタロスはその間に撤退したため、倒す事は叶わなかった。
その直後、U40を訪れたウルトラマンゼロに協力要請を受けているが、この時に初対面ながら既にお互いに相手の名前を知っていたようなやり取りをしている。
その後、惑星エビルにてゼロ率いるウルトラリーグと共にウルトラマンメビウス達の援軍に駆けつけ、タイタスのプラニウムバスターと共にプラニウム光線でハイパーゼットン達を倒した。

宇宙警備隊の戦術指南役として招聘された後、ゼロの頼みを受けて彼の指南も担当。
K76星にてウルトラセブンウルトラマンレオと共に3対1での組手を実行し、ゼロに「タルタロスへの復讐ではなく、彼の原点である守る為の力」を思い出させた。
その後は惑星バベルでセブンとレオ・アストラ兄弟と共にウルトラフォースとウルトラマンリブットの救援に駆け付け、アブソリューティアンの雑兵を倒してゼロを援護した。
それ以降はユリアン王女レスキュー隊による救出作戦の開始直前までゼロとアストラの組手を見届けた他、エピローグではゼロにウルトラリーグの正式メンバーの編成を促す姿を見せた。


★派生作品での登場

何故か作品名である「ザ・ウルトラマン」の名前で登場。
ウルトラマンの従兄弟でアメリカ星に留学していた帰国子女であり、日本……もといヨイトマカ星の文化に疎いために様々なトラブルを引き起こすことに……
(ぶっちゃけ、いじめようとしたレッドキングと彼の出鱈目を真に受けたウルトラマンの方が悪いのだが)

ウルトラの星の友好星・U-40の戦士として登場。
鋼魔四天王の襲撃を受けたウルトラの星を救うために参戦した。
その際に墜落したマットアロー2号を助け、「ウ、ウルトラマンが帰ってきた……?」と言わせ、『帰ってきたウルトラマン』第18話のオマージュ展開が挟まれた。

その後のヤプール編や銀河最強武闘会には出番が無かったが、主要メンバーがゴーデス細胞に侵されダウンしたゴーデス編にて、スターシンボルとスーパーマードックをモチーフとした重装鉄鋼を纏って再登場。
苦戦はしたものの、80との共闘でゴーデス五人衆の一人・ギガルスを倒した。

80曰く「ゾフィー隊長と双璧をなす、隠れた実力者」。……そこ、「ゾフィーと互角って……


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最終更新:2024年01月31日 19:03
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*1 他にこのパターンに該当するのはウルトラマンジードウルトラマントリガーくらいである。ただしどちらも出生がかなり特殊な為、深い理由もなく人間態がデフォルトの生まれつきウルトラマンはジョーニアスのみ