ウルトラマン Fighting Evolution 3

登録日:2009/08/12 Wed 20:01:13
更新日:2023/11/22 Wed 00:37:31
所要時間:約 5 分で読めます






今度は、タッグが面白い!!



ウルトラマン Fighting Evolution 3 とは、円谷プロの特撮作品『ウルトラマン』シリーズを題材にしたPS2用対戦アクション。2004年にバンプレストから発売された。

【概要】

ウルトラマンや怪獣を操作しての対戦や、各作品のストーリーを再現する「ウルトラモード」等が搭載されている。

ウルトラモードや必殺技の再現度が高く、キャラクターや技、
ステージ数も豊富かつやり込み要素もあるので、特ヲタの間ではかなり評価が高い。

対戦は親子揃って楽しめる仕様だが、ミッションの難易度は意外にシビアであり、子供向けにしては結構キビシい。

また、リプレイモードで対戦映像を記録でき、原作再現でウットリしたり、MADの素材にしたり(実際動画サイトではよく見かける)となかなか活用できる。


【ゲーム解説】

【対戦方式】

通常攻撃や投げ攻撃を駆使して相手のふらふらゲージを溜め、○ボタンで相手をぶっ飛ばすと、△○×□に設定した最大4つの必殺技を発動できる。
通常攻撃は□ボタンによるコンボアタックと△ボタンによるジャストアタックが存在。前者はタイミング良く押すと攻撃が繋がり、後者はヒット時に再度△ボタンを押すことで威力が上がったりダウンを奪えるようになる。

通常攻撃で体力を削るまではできるが、必殺技を使わなければとどめを刺すことはできない。この仕様により難易度が上がっているミッションも。
吹っ飛ばし攻撃を受けた相手はふらふらゲージの長さに応じた行動不能時間を経過するか、必殺技かもう一度吹っ飛ばし攻撃を受けることでゲージがリセットされる。
体力1のときはふらふらゲージが最大のノーガード状態になるので、相手の体力が少ないときは吹っ飛ばし攻撃のふらふらを活かして通常攻撃で体力を削ってしまうのも手。

必殺技を放たれた相手はその必殺技と同じボタンを押すことで、バリアや吸収・カウンター技を発動する事ができるため、逆転劇が非常にアツい。
ただし、吸収・カウンター技よりはバリアの方が、さらにはバリアを装備しない方が相手のふらふらゲージが溜まりやすくなるという利点もある。
また反射吸収不可だったり、バリア防御もできない必殺技もある(主に投げ技系の必殺技)が、一応ガードに成功するとダメージが多少は軽減される。
そのため、バリアを持たないキャラクターが必ずしも不利というわけではないし、バリアを持つキャラクターであっても、戦闘スタイルに合わせてカスタマイズが問われる。

必殺技は4つまで装備できるが、基本的に多く装備するほど威力が下がってしまう*1
威力が高い必殺技ほど相手のふらふらゲージを溜めてから吹っ飛ばす必要があり、逆に威力が低い技はほとんどふらふらゲージが溜まっていなくても撃つことができる。
攻撃と同時にふらふらゲージを溜める必殺技もあり、弱めの技だとすぐにもう一度撃つことができるものもある。

必殺技の種類はウルトラマンのスペシウム光線やセブンのアイスラッガーなどメジャーな物から、
ジャックのシネラマショットやエースのスター光線などの超マイナーな必殺技まで揃っている。

キャラクターによっては、防衛隊のメカや円盤を呼び出しての援護攻撃や、
特定キャラとの合体技が用意されており、平成ウルトラマンにはタイプ(モード)チェンジも用意されている*2
ただ、コスモスのコロナモードは本作では使えない。
また、相手がウルトラヒーローの場合は、防衛チームの援護は使用できなくなっている。

【ウルトラモード】

シリーズのシナリオを追体験する、いわゆるストーリーモード。
何気にCGムービーを多く取り入れている。
バトル終了後に最大Sまでのランク認定がされ、原作と同じ技で止めを刺すなどの原作再現を行うとランクが高くなりやすい*3
条件を満たすことで隠し要素が登場する。
収録シナリオは下記の通り。

ウルトラマン

  • さらばウルトラマン
なぜかこのミッションがウルトラマンのものではデフォルト解禁。
初戦のゼットンは常時スーパーアーマーでとんでもなく高性能。
敗北してもミッションクリアになるが、高評価を狙うにはゾフィーがゼットンを倒すif展開が必要。

  • 怪獣殿下
大阪城での戦いだが、ゴモラの尻尾は斬れていないので八つ裂き光輪で斬る必要がある。
また、原作とは異なり、大阪城を破壊されるとゲームオーバー。
ゴモラの角を折ると大阪城に向かわなくなるが、ガードを多用するようになるので計画的に。

ウルトラセブン

  • ウルトラ警備隊西へ
最初はキングジョーは無敵。ワイドショットも通用しない。
ライトンR30でも一撃では倒れず、改めてセブンで倒す必要がある。

『帰ってきたウルトラマン』

  • 二大怪獣東京を襲撃
実際には「決戦!怪獣対マット」の内容。
まだブレスレットを貰っていない頃なので光線技しか使えないがどれも低威力な上2対1なため慣れない内はかなり苦戦する。
ツインテールを自力で倒すのも出来なくはないが、何も得はないのでおとなしくグドンに倒してもらおう。なお、グドンから倒すと……

ウルトラマンエース

  • 死刑!ウルトラ5兄弟
最初はエースロボットを操作するが、ただでさえ弱いのがさらに弱くなっている。
エースキラーはこちらが隙を見せると何度もウルトラ兄弟のエネルギーを吸収して回復するチート。
Cランクでクリアすると「スター光線」が解禁されるが、ある意味Sを取るより難しい。
因みに頑張ればエースロボットでエースキラーを倒す事も可能でありその場合は…(詳細は後述)

ウルトラマンタロウ

  • ウルトラ兄弟を超えてゆけ!
原作とは異なり、全員でウルトラサインを出す必要があり、サインを出さなければ次に戦う戦士はタイラントの奇襲で体力半分からのスタート。
早く倒すほど評価が高くなりやすく、慣れると正攻法よりもマンやセブンで倒すほうがSランクが楽かも。
ゾフィーで倒す事も不可能ではないがタイラントが滅茶苦茶強い上、マンで倒してもSランク確定*4なのであまり意味はない。

ウルトラマンレオ

  • 大沈没!日本列島最後の日
最初はセブンで戦うが、イベントでギラススピンを受けると体力が0になってしまう。
敗北するとレオで戦うことになるが、原作とは異なり、マグマ星人を逃してしまうと評価が下がる。

  • MAC全滅!円盤は生物だった!
本作屈指の難関ステージ。
制限時間が短い、ステージが狭いのに護衛対象がある、シルバーブルーメは空中にいて攻撃が当たらないと難しい要素がてんこ盛り。
上手くダウンを取って投げ技を仕掛けると……

ウルトラマン80

  • 恐れていたレッドキングの復活宣言
原作通りレッドキングを倒す以外にも、壺に戻してしまうこともできる。
極稀にレッドキングの初期位置が壺の近くになってしまい、開始と同時にクリアになってしまうことも。
壺を破壊するとレッドキングは大幅にパワーアップ。ふっとばし攻撃が一つを除いて通用しなくなり、とどめを刺すのが難しくなる。

  • 激ファイト!80VSウルトラセブン
もうそうウルトラセブンは病院の近くにいるほど能力が上がる。
サッカーキックを使わせる必要があるのだが、出してくれるかは運次第。
病院の近くだと確率は上がるが、下手すると一撃で体力の3分の1を持っていかれるので、ハイリスク。

『ウルトラマンティガ』

  • ゴルザの逆襲
途中まではゴルザには必殺技が無効。
攻撃が通用するようになってから、素早い決着が求められる。

原作ではすでに倒されているゲオザークも登場。
Sランクを取るには原作通りにあるゼペリオン光線とイーヴィルショットの撃ち合いを発生させる必要があるが
「光線撃ち合いが発生するのは体力50%以下、Sランク要件としては体力40%以上残して勝つ必要」のため体力調整が難しい。体力ゲージをよく確認しよう。

グリッターになる前にガタノゾーアを倒してしまうことも可能。
というよりもグリッターティガは体が光っている以外に特別強化されているわけでもない上、Sランクを取るにはグリッターゼペリオン光線とタイマーフラッシュスペシャルの2発発動が必須になるためそちらの方が難しいかも。
グリッターになる前にはGUTSを操作することになる(と言ってもボタン連打するだけだが)。

ウルトラマンダイナ

  • 移動要塞浮上せず!
大したイベントが起こらない戦いだが、ダウンするとレイキュバスが足場を破壊していく。
海に落とされると即死になるのでそこだけは注意。
なお、レイキュバスは落としても普通に上がってくる。

  • 死闘!ダイナVSダイナ
電撃のリングに囲まれた不利な状態で戦い、必殺技も防がれてしまう。
しかし、原作通り大ピンチから声援を受けての逆転はアツイ。

ウルトラマンガイア

  • あざ笑う目
普通にクリアするだけなら簡単だが、Sランクを取るには体内吸収されてから脱出する必要がある。
が、体内の目玉がとんでもなく強い。
必勝パターンがあるので、それに気付けるかどうか。

  • 決着の日
ゾーリム戦は異色のシューティングだが、これまた難しい。
深追いは禁物。

ウルトラマンコスモス

コスモスとジャスティス、初戦で勝った方でグローカービショップと戦う。
レジェンドを使うには毎回クリアする必要がある。

ゲームオリジナル

  • 怪獣標本
ダダを操作して、打倒ウルトラマンのために怪獣達を捕獲。
レッドキング、ベムスター、バキシム、ゼットンでウルトラマンを倒すとこれらのキャラクターや技が解禁される。なおバキシムはレア扱い。
グドンあたりでギリギリまで削ってからわざと倒され、解禁したいキャラに交代するといい。
なお、怪獣達で一度倒しても、最期は必ずダダで倒さなければならない。
ダダ一人で倒すのも出来なくはない(強制Sランクにもなる)。

  • 世界10拠点同時侵略指令
使用キャラはウルトラヒーローから自由に選択可能だが、技解放の都合から最終的には全員でクリアする必要がある。
各地に出現する宇宙怪獣や星人達を素早く倒していく。
拠点の大半が日本じゃねーかとか、なんで日本国内で時差があるんだよとか、南極や怪獣島って拠点なのかとか、なんでニセダイナやグローカービショップまで侵略に加担してるんだとかツッコミどころ満載。
途中で援軍が来てくれるので、耐久力の高いゼットン・キングジョー・グローカービショップは彼らに任せると楽。


なお、原作を再現せずとも、エースロボットがエースキラーを倒してしまったり、ゾフィーでゼットンやタイラントを倒したりする形で終わらせることも可能。

ちなみに、こういったオリジナル展開、それも原作の流れを断ち切って終わらせるような展開を導いた場合、ほぼ強制的にSランクとなる。

しかし、例えばタイラントであればウルトラ兄弟戦では超強化されており、
『原作でウルトラ兄弟不甲斐ねぇとか思ってサーセンでした』と言いたくなるほど難易度が高く、最初から狙ってプレイしても難しいステージも存在する。
ただしゾフィーVSゼットンのみ正規ルート*5となっている。

なお、コスモスのシナリオでは原作どおりにエクリプスモードで負けると何故かミッション失敗となる。
ルナモードで説得するとSランク評価の打ち切りエンドのようになるが、エクリプスモードでジャスティスを倒すとコスモスが単体でグローカービショップに立ち向かっていくIF展開になる。


【操作可能キャラ(隠しキャラ込)】

【ウルトラマン】

ウルトラマン
いわゆるオールラウンダータイプな我らがマン兄さん。
一撃を丁寧に当てていくタイプだが投げのダメージが高く、相手をブン投げてからのスペシウム光線でトドメはファンの醍醐味である。
最弱技のウルトラ水流でフィニッシュを決めちゃうのは誰もがついついやっちゃう。
ちなみに、ウルトラ水流の取得条件は「バトルモードの5戦をすべて時間切れで判定勝ちする」という普通にやってたら気づかないもの。

ゾフィー(隠し)
我らが隊長、ほぼウルトラマンのコンパチキャラだが、最高クラスの威力のM87光線と、並の必殺技より高威力で使い勝手の良い飛び道具のZ光線が魅力。
ウルトラモードではまさかの本編で没になった脚本が採用され、『安心しろ、ゼットンは倒した』が再現できる!
というか、本作ではこれが正史

バルタン星人
外見や必殺技は原作基準だが、その実態は今作最強キャラ候補の一人
通常技を行う度に一瞬姿が消え、当たり判定が無くなりガードやカウンターのタイミングが分かり辛いので敵として登場すると大いに苦戦させられる。
流石は宇宙忍者と言ったところか……。
因みに後にも先にもウルトラマンFEシリーズ全作に登場している皆勤怪獣はバルタンのみ。

ゴモラ(隠し)
王道怪獣らしいスタイルで相手に噛み付いたり突進したり長い尻尾を振り回したりなど近距離・中距離戦が得意なキャラ。
大怪獣バトルはこのゲームよりも数年先の展開なので勿論超振動波は使えない。
通常技の1つである尻尾でのあびせ蹴り(大回転打)はその後映像作品に逆輸入された。

レッドキング(隠し)
原作通り力任せのパワフルファイトスタイルが可能。
案の定必殺技は岩投げで、街であろうとどこであろうと大岩を取り出す
次の一撃の攻撃力を高める特殊技「吼える」を使用した後のふっとばし技の威力は全キャラの通常技で最高威力を誇る。
ぶっちゃけ下手すりゃエースロボットの必殺技「ロボットメタリウム光線」より強い。

ダダ(隠し)
このシリーズではどういう訳かネタキャラに改変されており、ケツアタックや駄々をこねるような連続パンチで攻撃する。
その他やたらモーションがカマっぽかったり、勝利後に変なダンスを踊ったりなど原作での怖さはどこへ行ったのか。
特に多方面から物議を醸したふっとばし投げは必見。
顔をチェンジすることが出来、Aはバランス型、Bは攻撃力重視、Cはふらふらゲージ重視となる。

ゼットン(隠し)
テレポートを駆使した奇襲を仕掛けたり出来るが、全体的にゆったりとした機動力のせいで(ツインテールほどではないが)使い辛い。
ウルトラモード『さらばウルトラマン』では補正がかかってとても強いのだが……
反面、必殺技の「一兆度の火球」は全キャラ中最強火力。大半のキャラは命中すれば9.5割近くの体力が無くなる。※これでも全キャラ2位の威力に過ぎない
防御力もキングジョーと並び最高クラス。
また怪獣キャラでは唯一、反撃必殺技の「ゼットンファイナルビーム」を持っている。


ウルトラセブン
マンと同じくオールラウンダーだが、こちらは細かい技を沢山当てていくキャラ。
ただジャストアタックの多くが手持ちのアイスラッガーによる斬撃できちんと当てないと隙が大きいため初心者には厳しいかも。
エメリウム光線は発射ポーズと威力が違う3種類がしっかりと用意されている豪華仕様。
また弱光線のアイビームは隙が少なく適当に撃つだけでも割と当たる。
ゴモラの超振動波と同じ理由で、息子についてはちっとも触れられない。

キングジョー
立ち回りは苦手だが、劇中の装甲の頑丈さが再現されているのか、
殆どの技にスーパーアーマーが付いていたり、他のキャラよりも防御力が高めに設定されているなど全体的にガードが固い。
カウンター技である回転攻撃が出の早さも威力も優秀で、不意に放たれるとガード仕切れないほど強力。
原作のようにダウンするとなかなか起き上がれないということはない。


ウルトラマンジャック
強キャラ候補の一人。コンボも優秀だがジャンプ攻撃各種が非常に強い。
初期の頃は光線技しか装備していないが、隠し要素を解禁していけばブレスレット技も習得する。
空中△ボタン攻撃は流星キックになっているなど原作再現も豊富。
そしてやっぱり夕日ステージが一番似合うウルトラマン。
ウルトラモードの『二大怪獣東京を襲撃』に限り、ブレスレットを装備していない初期ジャックのグラフィックになる。
隠し技「ウルトラハリケーン」取得条件の都合上、バトルモードの構成が他のキャラと異なる*6

グドン
とにかく技のリーチが長く、発生も早いため適当にボタンをポチポチしていくだけでも有利に立ててしまうキャラ。
コンボに関しては少々苦手だが、あまり気にならない。
本作最強の一角だが、クセがなく初心者でも扱いやすいのが魅力。

ツインテール(隠し)
何故参戦したのか分からないキャラその1
超上級者向けキャラでジャンプ・ステップ・投げ技不可、
移動・軸ずらしが超遅い、通常技のバリエーションが少ないと、とにかく使い辛い。
また、顔が隠れてしまうためか足場が水面のステージでは使用できないという妙な工夫がある。
ウルトラマンメビウス』で水棲怪獣という設定が追加される数年前なので仕方がない。

ベムスター(隠し)
クセが強いキャラが多い怪獣キャラの中ではそれなりに使いやすいオールラウンダー。
特に空中ふっとばしの急降下アタックは出が早く使いやすい。
上空or低空を使い分けたり、□ボタンで滞空時間を伸ばしてガードやカウンターのタイミングをズラしたりと、応用にも優れる。
勿論光線技を吸収して体力回復も可能。
ただし、攻撃力は低めなので手数で補いたい。


ウルトラマンエース
「技のエース」の名は伊達じゃなく、全キャラ中最多の必殺技を持つ。
「スター光線」といったマイナーな光線技までしっかりと再現され、ギロチン技は5種類もあるとスタッフの熱意が垣間見える。
残念ながらスーパーメタリウム光線やマルチギロチンはハブられた
更に特殊攻撃も豊富で、強制ダウンを奪える「エースファイヤー」に、打撃力アップの「フラッシュハンド」、飛び道具の「ダイヤ光線」「タイマーショット」と4つもある。
通常攻撃もややクセが強めだが全体的にリーチが長めでそこそこ使いやすい。

エースキラー
長い爪などのおかげでリーチと攻撃力は高いがスキが多い技を基本としている。
前作にあったヤプール人の援護はなくなった。
なお、原作では鳴き声が存在しないので、初代FEよりこのシリーズの為に新規ボイスが付けられ、後の本シリーズ以外のゲーム作品でも使用されている。
内部データ上はロボット扱いされていない。

エースロボット(隠し)
何故参戦したのか分からないキャラその2
エースのコンパチキャラだが、性能はエースの完全劣化版でとにかくモーションがガクガクでトロい。エース並の性能とは一体…
おまけに必殺技もやけにショボい威力なので上級者向け。恐らく最弱キャラ候補。接待プレイにはピッタリ。
実は「ロボットメタリウム光線」は撃ったそばから次に撃つ分のふらふらゲージが溜まるという特徴はあるので、そこをうまく生かしていきたい。威力低すぎるけど。
しかし、前述のとおりウルトラモード『死刑!ウルトラ5兄弟』でエースキラーを倒すこともでき、本編でぼこぼこにされた鬱憤を晴らさせてやることも可能。
(ただし、この時はただでさえ弱いのがさらに弱体化しているので、相応のテクニックが必要)
その時に取れる『強すぎたエースロボット』というド直球な評価はこのゲームを代表するネタとして有名だろう。

余談だが、後に本作のグラフィックを流用して『大怪獣バトルNEO』に参戦するのだが、
その時はスピード以外がすべて高性能で、能力値の合計はエースキラーを上回るという、とんでもない強さに変貌していた。
彼に何があったのだろうか。

バキシム(隠し)
遠距離攻撃であるミサイル技の使い勝手が頗る良く、キャラによってはこれだけでハメができる。
一発限りではあるが、全キャラ唯一の遠距離ふっとばし技である「角ミサイル」を発射することが出来る他、
相手を必ずダウンさせられる「火炎放射」で戦況を立て直すことができるなど、多種多様。
故にヘイトを溜めやすいキャラなので対人プレイでのご利用は計画的に。
逆にいざ近距離戦になると腕や足のリーチが足りず、コンボも出来ない為弱キャラと化す。


ウルトラマンタロウ
設定基準でパワーファイター。一試合に一回は投げ技の一つである「スワローキック」を当てるのがファンの嗜み。
ボクシングを彷彿とさせる戦闘スタイルは健在であり、パンチ連打によっては全キャラ最大数のコンボを繋ぐことも出来る。
コスモミラクル光線の解放は隠し技で一二を争うややこしさ。でも設定どおりに威力も一二を争う。

タイラント
左手のワイヤー攻撃が強力で、相手が少し離れた位置にいても捕まえてそのまま投げ技を行うことができる。おまけにモーションがジャストアタックと似ているため対人戦だとかなり難しい。
火炎放射と冷凍ガス攻撃もしっかり完備。起き上がりを見計らえばハメ殺しができるため対人戦での使い方には注意。
ウルトラモード『ウルトラ兄弟を超えてゆけ!』の兄弟戦ではさすがの強さを見せる。
が、頑張れば海王星の時点で倒せる。天王星で倒しても強制Sランクになるので、そこまでするのは余程のやりこみ派かゾフィーの大ファンくらいだろうが。


ウルトラマンレオ
格闘戦が得意なのは勿論のことだが、バトルモードをクリアすればするほど新しく必殺技が解禁されていくというレオの修行を彷彿とさせる愛のある仕様。
エネルギー光球やシューティングビーム、そして「アイツ」にトドメを刺したスパーク光線もラインナップされている。
援軍攻撃でマッキー3号がやってくるのだが、ダン隊長の特攻で一撃でふらふらゲージをMAXにしてくれる。

アストラ(隠し)
レオのコンパチ。必殺技も少なくバリア技も持っていないというゲームとしては悲しいキャラに……。
しかしウルトラダブルフラッシャーはアストラが後ろに立つアクマニヤ星人戦のものになってるなど原作愛はある。
レオとアストラを対戦させてるときにウルトラダブルフラッシャーを使用すると、もう一人別のレオorアストラがやってくる。
ちなみに必殺技の「アストラキック」は元々このゲームオリジナル技だったが、後に『ウルトラファイトビクトリー』にて逆輸入されて映像作品に登場することになる。

マグマ星人
サーベルのリーチが長い為、グドンほどでは無いが中距離技が得意。
鉤爪装着で左腕の攻撃力を上げることが出来るが、そもそも左腕で行う技が2種類くらいしかない上、あまり使わない技なので実用性は皆無。
必殺技でギラス兄弟を呼び出すことが可能。


ウルトラマン80(隠し)
パッケージの絵や登場キャラクターで紹介されていない80先生。所謂サプライズ枠。
説明書の防衛隊の機体一覧にシルバーガルが載っていたのでバレバレだとか言ってはいけない。
解放条件は隠しキャラで一番条件が厳しく面倒で道が長い。
モーションが曲者揃いの上、必殺技の威力もあまり高くない。使いこなすには愛が必要。
昭和ウルトラマンでは唯一反撃技である「反撃サクシウム光線」を持つため、敵の必殺技防御成功からの大逆転を狙うことも可能。

妄想ウルトラセブン(隠し)
何故参戦したのか分からないキャラその3
性能はやはり劣化セブンだが、特殊技に相手を蹴り飛ばして打ち上げる「サッカーキック」、前進移動にスーパーアーマーが追加されていたり歩きなどのモーションも異なっていたりと、セブンと差別化されている部分は大きめ。
特にサッカーキックはコンボの繋ぎ技としては優秀な部類に入る。
必殺技「フェイクエメリウム光線」の威力は…察してください。

ちなみに、体の白いラインが本物と同じだがこれは本来は間違い*7。80本編では「人」の字に近い形だった。


ウルトラマンティガ
今作ではパッケージやタイトル画面、オープニングでもやたら初代マンと一緒にプッシュされており、主役級の扱いを受けている。
彼の特徴ともいえるタイプチェンジはしっかり再現されており、タイプチェンジすると構えの手の型が変わるところまで再現されている。
しっかり性能は変わりながらも、ダイナより癖が少なく扱いやすい。
また、ウルトラモード限定ではあるが、グリッターティガも使用可能。ゼペリオン光線には映像作品同様の三カット付き。
が、実はグリッターになってもあまり性能が変わらないため、パワーの火力かスカイのハメ技でごり押しする方が楽だったりする。

ゴルザ
ウルトラモード基準の為、通常形態ではなく強化形態で参戦(しかしあくまで普通の「ゴルザ」名義)。
アグレッシブな動きで連撃を決めていくのが主な戦法。ベムスターと同じく光線技を吸収することが出来る。

イーヴィルティガ(隠し)
ティガのコンパチ…と思われがちだが、かなり違う性能を持ちモーションも結構違う。ティガよりもラフなスタイルで相手をボコっていく。
尚、掛け声は劇中の流用ではなく、ティガの掛け声やダイナと今作のナレーション等を担当している声優の真地勇志氏による新規ボイスである。
ゲオザークの援護攻撃はウルトラモード限定。


ウルトラマンダイナ
モーションが特徴的なことや、フラッシュ以外の2タイプがかなり尖った性能になっていることなどから、慣れないと使いにくい。
タイプチェンジは原作とは違って一試合中に何度も可能な上、ティガのようなミラクル⇔ストロングのチェンジも可能になっている。
ファンならば原作通り一度しか行わないようにしたい。
しかしミラクルタイプはデフォルトで使える必殺技が反撃技のみという変なところで原作再現が光る*8
さらに通常必殺技を開放するにはバトルモードの5戦中1戦以上をミラクルタイプの反撃技でトドメを刺してクリアする必要があるという初心者には少々厳しい仕様になっている。*9

理由は不明だが、次回作ではリストラされた。

レイキュバス
ご自慢のハサミでの一撃は有効性が高く、使い勝手は良い方なのだが、ゴツい体とノロい動きのせいでカウンターを食らいやすい。
モードチェンジが存在するが、目の色がに変わるだけでモーションには変化がない。
必殺技を高威力の火炎弾連打or早めに出せる冷気攻撃に切り替えることができるため無意味ではないが、
他のキャラでも技のカスタマイズで似たような調整は可能なため、それほどのありがたみはなかったりする。

一度はウルトラマンを戦闘不能にした強豪怪獣とはいえ、かつてはそこまで知名度が無かったレイキュバスだが、
このゲームに参戦するに当たりCGモデルが作成されたおかげで『大怪獣バトル』などに参戦して知名度アップするなど、活躍の場を広げていくことができた。

●ニセウルトラマンダイナ(隠し)
ウルトラモード基準の為、常時ミラクルタイプ。ニセモノキャラだがハッキリ言って性能は本家ダイナより上
具体的に言うとフラッシュタイプの攻撃力と耐久力ミラクルタイプのスピードを兼ね備えた本家ダイナの良いとこ取りである。
掛け声の一部に何故かガイアのボイスが使用されている。


ウルトラマンガイア
特定の必殺技を装備することでV1からV2に見た目が変化する特殊なキャラ。
V2のみスプリーム・ヴァージョンへのヴァージョンアップも可能となっているが、
ヴァージョンアップに少し時間がかかる上に隙だらけのため、いつ移行するか見極めないと痛い目に遭う。
反面、その性能もとい攻撃力は最早バグかと疑うほどに凶悪。
原作ファンならばとりあえず投げ技を使いたい所。
原作で文字通りの必殺技であったフォトンストリームはゲーム中最強クラスの威力を誇る。大地ドカーンの再現度は微妙。

ウルトラマンアグル
ガイアと同じく特定の必殺技を装備するとV2になる。
補助技としてアグルブレード(セイバー)があり、右手から繰り出す通常技の攻撃力を大幅にアップさせることが出来る。
動きがやたらカッコよく、投げ技のモーションはどれも必見物。

ガンQ
トリッキーな動きで相手を翻弄するキャラ。 通常技の動きを読むのが難しく、立ち回りも高性能。
ただし横の当たり判定が極端に大きいため、軸ずらしを使っても攻撃をほとんど回避できないという致命的な弱点がある。
それでいて耐久力も低め。
ジャンプも低めなため、出の早い通常光線技(セブンのアイビームなど)を連射されるとそれだけで詰みかねない。
攻撃力も低めで、必殺技のインパクトも凄いが思った以上にダメージ量が少ない。
見た目はコードNo.01だが、コードNo.02で使用した目玉円盤飛ばしも使用可能である。


ウルトラマンコスモス
やりすぎなまでに原作設定に忠実であり、
ルナモード攻撃ができない
エクリプスモード勝手にふらふらゲージが貯まる(原作のエクリプスは1分間しか維持できない)、
フューチャーモード最強なのか怪しいと、
スタッフから違う意味での愛を注ぎ込まれている。
だったら一応同じ設定持ってるガイアSVのふらふらゲージも勝手に貯める仕様にしろよ

特にルナモードは本当に攻撃が一切出来ず、
相手の技を受ける瞬間に相手が出した技と同じボタンを押して捌いていく(猶予は10F(約0.16秒))
捌き続けていくと相手のふらふらゲージが少しずつ貯まっていき、10回捌いた瞬間カウンターでふっ飛ばし攻撃が自動で発動する
必殺技のフルムーンレクトが当たれば相手は戦意を失って勝利」という超上級者向けのモード。機械相手には効かない筈だがエースキラーには効く。
せっかちな人はさっさとエクリプスかフューチャーにチェンジしてボコって勝ちましょう。
流用の都ご…もとい劇場版第3作目準拠の為、上記のとおりコロナモードは存在しない。

ウルトラマンジャスティス(隠し)
使い勝手は良いが、ゲーム中での扱いは不遇であり、タイプチェンジに意味があまりないキャラ。
タッグモード専用のコスモスとの合体技を持っているが、正直それくらいしか特徴が…。

●グローカービショップ(隠し)
機動力は恐ろしくダメダメで、技のリーチが短すぎてまともにコンボを繋ぐ事すら出来ないが、投げ技によるふらふらゲージの増加量がハンパでは無くすぐに満タンにさせることが出来る。
おまけに必殺技である「ジルサデスビーム」の威力はゼットンとタメを張れるほど威力である。
耐久力もトップクラス。
また、特殊能力は機動力を補う「バーニアダッシュ」であり、バーニアダッシュで相手に接触するとそのまま投げ攻撃に繋げられる。
プレイアブルキャラの中でも屈指のデカさ(厚み?)を持ち、あまりにもデカすぎるためか、グローカービショップには投げ技が通用しない
投げ系必殺技は有効なので、ウルトラハリケーンやバルカンスウィングなどを使えばグローカービショップが宙を舞う姿は見られる。

ウルトラマンレジェンド(隠し)
今作における公式チートキャラ
強すぎるためか、出現データがセーブ出来ない仕様になっており、使う為にはゲーム起動時に毎回出現条件を満たさないといけない。
唯一の必殺技「スパークレジェンド」は吸収・カウンター・バリア・ダメージ軽減が完全無効一撃必殺技
尚、モーション自体はコスモスフューチャーモードのコンパチだが、全体的に隙がなくなっている。

【NPCキャラ】

シルバーブルーメ
ウルトラモード「MAC全滅!円盤は生物だった!」に登場。
常に空中を浮遊しており、突進してきたところに打撃を2回当てれば地面に落とすことが出来る。
地面に落とすとしばらく無防備になるので、再び空中に飛び立つ前に沢山体力を削ってやろう。
でも不用意にふっとばし攻撃して学校に突っ込むのは勘弁な!

ガタノゾーア
ウルトラモード「暗黒の支配者」及びタッグモードの第5戦目に登場。
その巨体から繰り出される無数の触手攻撃は驚異的。
タッグモードでは2人掛りとはいえ油断しているとあっという間に石化光線の餌食にされてしまう。

●ゾーリム
ウルトラモード「決着の日」に登場。
シューティングミニゲーム風に戦わされるのだが、これがやたら難しい
原作同様にガイアSVのフォトンストリームで倒されるのだが、演出の都合上地面から発射されたものを顔面に浴びせられて爆散する。

エースロボットや妄想セブン以上の強豪揃いなのは気にしてはいけない。たしかに三匹とも仕様上プレイアブル化が厳しいだろうが・・・



開発段階ではベロクロンバードンの参戦が検討されていたらしいが、
どちらも複雑で奇抜なデザインをPS2のスペックでのモデリング技術では再現しきれないということで没になった。
その代わり、ベロクロンの枠には人気・知名度も同等でデザインも比較的シンプルなバキシムが入ったという。

後の「大怪獣バトル」ではモデリング技術と筐体のスペック向上のおかげでこの無念が晴らされ参戦することになる。


【ステージ(隠し込み)】

昼間の街
昼間の丘
夕焼けの街
夕焼けの丘
夜の街
工場都市
大阪城
神戸港
氷河地帯
科学特捜隊基地
ゴルゴダ星
水没都市
霧門岳
ルルイエ
SRC宇宙センター
海王星
天王星
土星
木星
火星
怪獣島


【余談】

長い間入手困難なプレミアソフトと化していたが、2007年7月19日にBEST版として再発売された。

4を要望する声も大きいが、円谷はデータカードダスにて『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ』シリーズを展開。
終了から2年後も『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』を展開、
さらに現在は『ウルトラマン フュージョンファイト!』を展開しているため、期待はできないのが現状………
因みに、本作のグラフィックは10年以上にわたり、これら3シリーズすべてで流用されている
むしろフュージョンファイト新規キャラのグラフィックが流用したものより見劣りするという批判もある

とはいえ、望みが完全に断たれたわけではない。シリーズの今後に期待しよう。





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最終更新:2023年11月22日 00:37

*1 ただし、中には強力すぎて威力が下がらないものもある。

*2 元々バージョンアップしかしていないアグル以外。

*3 ただし、中にはゲーム的な都合もあって、原作とは異なる展開になるものもある。

*4 セブン以降は一段階ずつ確定評価が下がるので、他の条件を満たす必要がある。

*5 難易度がオリジナル展開と同等、強制Sランクなし。

*6 他のキャラクターはウルトラマンなら怪獣→ウルトラマン→怪獣→ウルトラマン→ライバル(怪獣ならばその逆)となるのだが、ジャックの場合は怪獣→ウルトラマン→怪獣→グドン→ベムスターorゼットンとなる。

*7 CGモデル共用によるコスト削減もあるのだろうが。

*8 ミラクルタイプ初登場回では反撃技のレボリウムウエーブリバースバージョンで敵を倒している。

*9 反撃技は相手の必殺技にカウンターするためゲームオーバーと隣り合わせ。幸いコンティニューは5回まで自由にできるので諦めずに挑戦するべし。