アンジャナフ

登録日:2021/07/17 Sat 01:58:30
更新日:2024/02/26 Mon 16:31:02
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森を牛耳る蛮顎の竜
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)。


 種族:獣竜種
 別名:蛮顎竜(通常種)
    雷顎竜(亜種)

MHWorld発表初期から公開されていた獣竜種のモンスター。
イビルジョーと同じくモチーフはティラノサウルスと思われるが、こちらは近年の羽毛恐竜の学説に従ったそれに近い。
その一方で、鼻をまるで鶏冠のように展開することが出来るようになっていたり、翼のように見える帆があったりと、モンハンのモンスターらしさも欠いてはいない。

獣竜種ということもあり肉弾戦はそつなくこなすが、それだけに留まらず、怒り状態になると攻撃に火属性を帯びるようになるほか、十分に炎熱が蓄積されると、大技として火炎放射を放つ。
尻尾を振り回せば風圧が発生し、飛び掛かってくれば振動が発生し、おまけに食らいついて拘束してくると搦手もやけに豊富。

また、MHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)では新たに亜種も登場しており、こちらは別名の「雷顎竜」の名の通り、雷属性攻撃に長ける。また、環境適応能力も通常種より高い。
獣竜種が雷属性を扱う様は、MHSTで「伝承の儀」で雷属性スキルを持たせたオトモン*1という形では表現されていたが、メインシリーズで実現したのは実はこいつが初である。

作品別概略

MHWorld

「古代樹の森」や「大蟻塚の荒地」で狩猟することになる。

MHWorldのストーリーは、5期団の主人公ハンターがオープニングで船から投げ出されしまい、翼竜に捕まって新大陸に到着後、調査拠点のアステラに向かって古代樹の森を抜けるというところから始まるのだが、アステラにたどり着く直前にドスジャグラスとの縄張り争いで登場する。
序盤に登場するモンスターとしては頭一つ飛び出るほど容赦の無い攻撃力から、MH3の頃のボルボロスの如く「序盤の壁」になりがち。
また、冒頭のイベントからしばらくの間は、「任務クエスト」*2で非ターゲットモンスターという形で登場することが多く、まるでMH3の頃のイビルジョーのような様になっている。…下位なのに
しかし、古代樹の森で「森を牛耳る」とはいえど、流石に空中戦を得意とするリオレウスは苦手なようで、リオレウス相手の縄張り争いでは、一方的に攻撃され挙げ句の果てには上空から落とされてしまう。

MHW:I

ストーリー中に氷漬けにされた個体がアステラに運び込まれるシーンがある。
これを境に新大陸はイヴェルカーナの力により寒冷期に入ってしまうため、この個体はイヴェルカーナの影響を暗示していたのではないかと言われる場合がある。

亜種は当初のプロモーションでは「渡りの凍て地」に登場していたが、実際には「古代樹の森」や「大蟻塚の荒地」は勿論のこと、「陸珊瑚の台地」、「瘴気の谷」、「龍結晶の地」にも登場する。
通常種より遙かに格上に扱われており、多くのモンスターとの縄張り争いで拮抗する。

MHW:Iで新たに追加された「クラッチクロー」関連のアクションに関しては、何故かアンジャナフは「ぶっとばし」によるダウンからの復帰が早い。
亜種は格上の存在として扱われるためそこまで無理は無いのだが、通常種も同じであり、「ぶっとばし」での隙作りというMHW:Iにおける狩猟のセオリーはあまり効果が無い。

MHRise



暗夜激盪

送り竜が 追い来るぞ

見つかりゃ餌食 胴震い

送り竜が 追い来るぞ

走れや走れ 転べば仕舞い

蛮顎 妄執が化身なり


「大社跡」、「水没林」、「砂原」、「溶岩洞」の各フィールドで登場する他、「百竜夜行」にも姿を見せる。
「百竜夜行」で現れることがある以外は、クルルヤックと登場するフィールドが被っており、MHWorldでは見られなかったクルルヤック、リオレイア等の縄張り争いが見られるようになった。
縄張り争いのバリエーションはかなり多く、クルルヤックやヨツミワドウ等の格下には圧勝、ティガレックスディアブロス等の強豪とも互角と、陸上での闘いならばその力強さを存分に見せてくれる。
しかしやはり空中の相手にはとことん弱く、前作に引き続いてリオレウスにボコボコにされる上に、なんとリオレイアにも完敗してしまう。

MHWorldの序盤での強さが故か、MHRiseでは里クエストでは★5と登場がかなり遅くなり、なんとマガイマガドの緊急クエストの後、リオレウスと同タイミングになってしまった。
また、火炎放射が放てないときの遠距離ハメ対策なのか、イビルジョーのような岩飛ばしも得ている。

「百竜夜行」でのポジションは「破壊型」。ハンターを無視して関門の破壊を優先する。
弾肉質は高くはないためバリスタでの撃退も有効なのだが、移動速度が早い、攻撃力も高い、とにかくタフという性能を有しており、破壊型の中でもトップクラスに厄介な部類。
おまけに高レベル帯ともなると必ずと言っていいほど登場してくる常連である。
進行能力がずば抜けて高いので、放置してると冗談抜きであっという間に関門を突破されかねない。
とにかく怯みにくく、荒くれ(銀枠)のように体力が高い個体は非常に食い止め辛い。
場合によっては荒くれ3頭同時進行という暴挙に出ることもある。こうなってくると設備での撃退はほぼ不可能なため、大人しく撃竜槍やフゲンに頼った方がいい。
大物(金枠)ともなるとアホみたいにタフだが、まだ反撃の狼煙が上がるだけマシ。
閃光玉や罠などの対策はしっかりしておきたい。

『Rise』特有の妖怪モチーフは、人間の後を付いて回る犬や狼の姿をした妖怪「送り犬(狼)」。標的を尾行する習性を持つニホンオオカミの姿をそのまま妖怪として描いたものとされる。
上記した琵琶法師の語りでも「送り竜」とほぼそのままの形で言及されており、「転べば仕舞い」という文句も送り犬の習性として語られるものと一致する。

MHR:S

マスターランクでは「密林」「城塞高地」にも出現。登場しない汎用フィールドは「寒冷群島」のみ。
最終アップデートのVer.16まで行っても獣竜種の追加はなく、もう1種の獣竜種であるボルボロスが「砂原」にしか出ないので本作の獣竜種といえばこいつ、というハンターも多い。
ストーリー中においてはキュリアに精気を吸われながら主人公の前に現れ、そのまま力尽きるシーンがある。
MHW:Iで氷漬けにされた個体といい、どうもMR帯のストーリーでは不遇になりがち。

MHST2

通常種は体験版の収録範囲になっている序盤ストーリーの後半辺りで初登場する。
登場する個体は、主人公がハコロ島から旅立つまでの一連のストーリーの鍵を握っており、後に再戦の機会が訪れるが、MHST2の世界観に出てくる「凶光化モンスター」と考えられる。
その登場の仕方がまた衝撃的で、ドスファンゴとの戦闘中に「乱入」という形での登場で、BGMも見事にMHSTのイビルジョーのそれになっており、MHWorldの古代樹の森での一件を彷彿とさせる。

オトモンに出来るようになるのは最速では共闘探索クエスト解放時点だが、基本的にはその先のアユリアの故郷クアン村周辺まで行った後の遭遇となる。
火属性のパワータイプはこの時点では制限されまくりの破滅レウスしかいないため、破滅レウスの制限が解放されるまでの間だけは起用する余地はあるかもしれない。

+ バグジャナフ
本来、アンジャナフのタマゴが入手できるのは早くても「共闘探索クエスト」を解放してからなのだが、タイトルアップデート第3弾(Ver1.3.0)で修正されるまで、ある一定の手順を踏んだときに、最速でハコロ島から旅立つ前にアンジャナフに遭遇出来るという不具合があった。
ボス扱いである上記の個体とは別で、確率は低いが帰巣を発生させることが出来るため、これによりアンジャナフのタマゴを入手することが出来る。
しかし、フィールド上でのグラフィックがイャンクックだったり、体験版ではオトモンにして戦闘に参加させても攻撃でダメージを与えることが無いという、想定外の挙動を見せる。

ちなみに、このようなバグ紛いの方法で手に入れたアンジャナフではあるが、製品版では特段異常は見られない。
それどころか、製品版ではこの先のフィールドに「キングモンスター」として格上のモンスターが登場し、苦労して帰巣させればその分強力なオトモンが入手できるという仕様があるため、帰巣が発生するところまでは「キングモンスター」の仕様に従っていた可能性がある。

また、ストーリー後半になると、ハコロ島に通常種の強化個体が出現するサブクエストが受注できるようになったり、レアな巣からタマゴが出たり通常個体が巣の中に姿を見せたりもする。
…存在が知られていなかっただけで、ハコロ島を牛耳っていたのは元からだったのかもしれない。

一方で亜種の方も、公式Web配信番組「カプコンTV!」のMHST2発売日スペシャルで討伐対象としてちらっと映っていたが、エンドコンテンツの一部としてオトモンにすることが出来る。MHWorld組の亜種としては唯一のオファーである。
DLCのナビルーコーデで若干ネタバレされている感あるけど

武具

アンジャナフの素材から作られる武器は、デザインベースは骨派生となる。
剣士武器は火属性の属性値と武器倍率が高い傾向だが、斬れ味は補強しても青止まり、会心率は20%以上のマイナスと、お世辞にも性能は良いとは言えず、最終候補からは脱落しがち。よりにもよって天敵であるリオレウスの武器の下位互換になってしまうのが悲しい…

一方ガンナーは、ライトボウガン/ヘビィボウガンは火炎弾の扱いに長けるがブレが大きめ。しかし斬れ味が関係なく高攻撃力であり、弓と噛み合いがいい高属性値を持ち、会心率しか性能面での不安要素がないため実用性が高い。

防具のジャナフ装備はというと、女性用の胴がエロ装備の候補に上がる可能性はある。
巷では某大作RPGの女戦士に似ているともっぱらの噂。
しかしながら、MHWorldではイメージとは裏腹に一式での傾向がガンナー寄りであり、部位毎のスキルも2部位でどこかしら不要なスキルがついてしまう可能性が高く、せっかく上位装備4部位のシリーズスキルがスタミナ上限を200まで上げる「スタミナ上限突破」なのに、使いづらくなっている。

シリーズスキルの概念が無いMHRiseでは一変し、攻撃スキルの需要増加の追い風を受けて採用する価値がぐんと上がっている。
特に上位腰装備は攻撃Lv2に加えLv2スロット一つ・Lv1スロット二つと群を抜いた拡張性を誇り、攻撃スキルを採用するハンターの悉くがピンク色の腰布を身に着けている。

余談

古代樹の森ではリオレウスに次ぐ実力者のアンジャナフが、MHW:Iでイヴェルカーナに氷漬けにされたという絵面にはインパクトがあるようで、MHST2でイヴェルカーナの絆技「カラミティグレーシア」を紹介する画像では、絆技を受ける相手がアンジャナフになっている。
しかも、アンジャナフもイヴェルカーナもMHW:Iで登場するモンスターということもあり、その画像はMHW:IのTwitterアカウントで公開されている確信犯か
その後、アンジャナフがどうなったかの想像は難くない。


追記・修正は古代樹の森を牛耳ってからお願いします。

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最終更新:2024年02月26日 16:31

*1 3DS版のセブンイレブンでの予約特典で入手できたブラキディオスがその一例

*2 MHWorldでは従来のキークエストに相当するものがこう称される