アグナコトル

登録日:2022/04/18(月) 09:14:22
更新日:2023/03/26 Sun 23:38:31
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火の海に棲む竜
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター3』(MH3)。

目次

◆概要

種族:海竜種
分類:海竜目 海竜亜目 焔竜下目 アグナコトル科
別名:炎戈竜
危険度:☆5、☆6(MHP3)

火山地帯に生息する大型の海竜種。溶岩獣ウロコトルが長い年月をかけて成体へと成長した姿。

外見は赤系の体色の他海竜種の大型モンスターの例に漏れず長大な体躯を持ち、30メートル台にも及ぶ個体もザラにいる。
巨体の割に四肢はやや短いが機動力自体は高く、陸上と地中どちらにおいてもハンターの走行速度を優に上回る。
背面には頭部と尻尾以外に隙間なく背ビレが並び、頭部には碇口(いかりぐち)という堅いクチバシが生えている。
そのクチバシと後述する生態から炎戈竜(えんかりゅう)*1の別名でも知られ、その戦闘力はたった一頭で小国一つを半壊させたという信じがたい事例があるとされる。

その甲殻は耐熱性に優れており、その上に溶岩を纏う。纏った溶岩は時間の経過に伴って冷え固まり、アグナコトルの防御力を大幅に高める。
鱗の隙間からは不燃性の体液を分泌しており、一切火傷を負わない。そのためグラビモス以上に長い時間に渡ってマグマの中を潜ることもでき、
更にはまるで水中を泳ぐかのような驚異的な速度でマグマの中を泳ぐという芸当もやってのける。
潜った際に取り込んだマグマを圧縮し、口から熱線として打ち出し、外敵を焼き払うことも可能。

最大の特徴はそのクチバシの硬度と発達した筋力を以て岩盤を貫き、ドリルのように回転しながら掘り進むという行動である。
その勢いで地上は勿論の事、地中や天井をも縦横無尽に移動してのける。

肉食性のモンスターで、主に小型モンスターを狙うが、その頑強なクチバシはリノプロスなどの堅い甲殻も容易く傷つけ、抉りながら捕食する。仲間同士でコミュニケーションを取る際もクチバシを鳴らす習性がある。

繁殖期には火山の山頂に集まる習性がある。
この時に天井裏を移動することを覚えるため、天井から攻撃する個体は大半が繁殖を経験したと思われる。


亜種

別名:凍戈竜(とうかりゅう)
危険度:☆5(MH3G)、☆7(MHP3)

MHP3で通常種とは真逆の環境の「凍土」に生息する亜種が登場した。
外見は銀色と水色の体色を持つが、通常種と比べるとやや小柄。
通常種が「火の海」に対し亜種は凍土をまるで水中かのように泳ぎ回る。
ただし通常種の熱線に対応する亜種の攻撃は水ブレスであり、被弾すると水属性やられになる場合もある。

また、地中から出現した直後は体表が凍結しているため、通常種とは逆に肉質が硬化している。

因みにウロコトルの亜種は2022年の時点では未登場。

◆登場作品


【MH3Gまで】


MH3に幼体のウロコトルと共に初登場。フィールドは火山。


ゲーム内では強敵として幅を利かせているが、MH3Gのムービーではブラキディオスとの縄張り争いに破れ、最後は殺害される(としか思えない構図で退場する)憂き目に遭っている。
スピードではやや上回ったものの同じ火山住まいの相手故にレーザーは岩に叩き付ける程度にしか効かず、締め付け攻撃も解かれた上に貼り付いた粘菌の爆発でノックアウトされてしまった。


【MHX/MHXX】


MH4シリーズではリストラされてしまったものの、幼体と共に復活。
幼体は下位から登場する一方、成体は上位以上にしか登場しない。

出現フィールドには地底火山が追加された。

【MHWorld(IB)】


MHWorldでは海竜種の接地面の多さが段差の多いフィールドとは相性が悪いという理由により、海竜種が全員リストラの憂き目に。
当然アグナコトルもこれに巻き込まれた。

【MHRise(SB)】


MHRiseでは海竜種が見事復活。加えて幼体のウロコトルや火山系の新フィールドである「溶岩洞」の登場も発表され、彼の復活は有力視されていたが…、


まさかの不参戦

…グラビモスと同じオチである。


一応モンスターリストに記載されたウロコトルの説明文には「幼体」と書かれているため、アグナコトルの存在そのものは仄めかされているものの、
今までは必ずウロコトルとセットで参加してきたため、片方しか参加できなかったのはシリーズ初の事例である。

本作には幼体(子分)はいるのに成体(親玉)が不在のモンスターが多く、その中には溶岩に潜る熱線使いの先輩であるグラビモスもいる。

タイトルアップデートで追加されると思われていたがそれも叶わず、超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』で参戦するか否かという状況になってしまっていた。

しかし2022年5月に公開されたPV第2弾に、
  • 炎属性
  • ウロコトルと同じく溶岩洞に生息
  • 体内に溶岩を蓄える
  • 溶岩から出ると赤熱した姿になる
といった、類似する特性を多数合わせ持つ溶翁竜オロミドロ亜種が登場。
亜種のほうもイソネミクニ亜種が氷属性と揃って立場が奪われており、最後まで登場できない可能性が強まってしまい、結局登場できなかった。

【ストーリーズ】


MHSTでは通常種はドヴァン火山に、亜種はセリオン山に生息している。残念ながらオトモンに出来ない
MHSTのモンスターでは珍しく攻撃パターンが規則的で、バトルラインが出ない場合は何かしらのスキルだが、バトルラインが出た場合は経過ターン数でテクニックスピードかが決まる。

◆戦闘能力


ハンターが侵入できないマグマに潜る特性上、必然的に地上で戦うことになる。

◆攻撃手段


  • 突進
地面を滑るように突っ込んでくる。
ホーミング性能がとても高い。

  • 叩きつけ
クチバシをハンターに向けて振り下ろす。

  • 地中急襲
ドリルのように回転しながら地中に潜り込み、そのまま地上と地中を行き来しながらハンターに突っ込む。

  • 地中突進
背ビレを地上に出した状態で泳ぐように突撃する。

  • 囲い込み
上半身でハンターを囲むように攻撃する。 たとえ逃げても尻尾が当たる可能性がある。

  • 熱線
通称アグナレーザー。アグナコトルを象徴する代名詞的な技。
クチバシを打ち鳴らした後に、体内に取り込んだマグマを勢いよく口からビーム状にして放出する
予備動作によって撃ち方に違いがあり、
    • 体全体を地面から出した状態で打ち鳴らすと、下から上へ突き上げるように撃つ
    • 胸より上を地上に出した状態で打ち鳴らすと、下から上へ突き上げ、そこから回転する
といった違いがある。

亜種は圧縮した冷水を打ち出す。



◆破壊可能部位

尻尾を切断する以外は一見すると表面のマグマが剥がれるだけだが、よく見ると本体もきちんとボロボロになっている。なので一度でも破壊すればマグマが定着しなくなる。

  • 頭部

  • 四肢
四か所とも破壊可能。作品によっては全て壊さないと爪系の素材が出ない。

  • 背ビレ


  • 尻尾
切断限定。

◆弱点属性・部位

  • 通常種
弱点属性は水、次点で氷。
火属性はマグマの鎧を軟化させることができるが、本体には火属性が通用しないジレンマ。
肉質無視+火属性付きの砲撃を撃てるガンランスが輝く相手でもある。

  • 亜種
弱点属性は火、鎧を剥がした後は竜も有効。
火は本体と鎧のどちらにも有効。

弱点部位は共通して頭部。

◆武器


命名法則は主に「アグナ」や炎ないし水や氷に関係する言葉が入る。
性能面では攻撃力がやや低いものの、高めの属性値と会心率がそれを補う。
斬れ味は武器によってまちまちではあるが、なぜか亜種の方は該当作品での最高ランクの斬れ味が短いことが多い。
ヘビィボウガンはある種のネタ武器としても知られており、その作品において最強クラスか最弱クラスかというとんでもない両極端な性能を持つ。
これだけでも相当なものだが、性能の傾向が武器の名前が『銃』か『砲』で決まるという点。
『銃』がつくヘビィは珍しいのだが、この武器に限っては基本的に実用に耐えないひどいものである。

◆防具


名称はアグナシリーズ。外見はアグナコトルの鱗やヒレを中心に作った甲冑風。
性能面ではガード系のスキルや属性強化が付く。
亜種の装備の場合は基本的にガード性能とガード強化を両立したランス系御用達の装備となる。
見た目も重装歩兵っぽいので雰囲気は抜群である。
ガンナー用は基本的にボウガン用であることが多いが、通常弾特化だったり、パーツ運用の方がしやすかったりであんまり見かけない。

◆余談

初代現場監督

MH3で「護石」が登場して以来、シリーズでは大抵狩猟をほったらかしてひたすら護石を採掘し厳選し続ける炭鉱夫と呼ばれるプレイングが存在する。
炭鉱夫が好んで受注する「護石の採掘作業をしやすいクエスト」において採掘の障害となるモンスターはスラングで現場監督と呼ばれ、炭鉱夫たちに忌み嫌われて親しまれている。

モンハンにおける現場監督といえば、多くの人はMHP3以降『主任』と呼ばれ活躍するウラガンキンを思い浮かべるだろう。

だが、実はアグナコトルはウラガンキンよりも前、MH3で火山の採取ツアーが無いために主に炭鉱夫を焼き払う作業に従事していたことから、『初代現場監督』と呼ばれたりしている。
ただ、それ以降は炭鉱夫を相手にする場面がほとんどなくなってしまったため、ウラガンキンに比べて影が薄くなっているのである。

闘技場

大半の大型モンスターの例に漏れず闘技場で狩猟を行うクエストがあるのだが、闘技場においても潜ると当然軟化する。
不可思議な物理現象はいつもの事とはいえ、闘技場の地下はどうなっているのか……

それ以上に特徴的なのはMHP3のイベントクエスト「カウンターバランス」。
集会浴場上位 ★★★★★★★★
狩猟クエスト
カウンターバランス
目的地 メインターゲット 報酬金 16800z
闘技場 アグナコトル1頭と
アグナコトル亜種1頭
の狩猟
制限時間
50分
契約金 受注・参加条件
1400z HR4以上
まさかの通常種と亜種の2頭クエストである。
通常種が潜るとマグマ、亜種が潜ると氷塊が発生するわけだが、本当に闘技場の地下はどうなっているのだろうか……?

由来

名前の由来はインド神話に伝わる神「アグニ(agni)」とナワトル語でヘビをあらわす「コアトル(coatl)」。

追記修正はアグナレーザーを搔い潜ってからお願いします。

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最終更新:2023年03月26日 23:38

*1 「戈」は、矛やピッケルを意味する