しましまとらのしまじろう

登録日:2020/11/08 Sun 17:56:14
更新日:2024/01/21 Sun 08:44:22
所要時間:約 10 分で読めます





『しましまとらのしまじろう』ならびに『はっけん たいけん だいすき! しまじろう』→『しまじろう ヘソカ→しまじろうのわお!』は、テレビ東京系列(TXN)などで放送されているテレビアニメ・幼児向けの教育番組。
ここでは1993年12月から放送されているテレビシリーズを中心に紹介する。


概要

ベネッセコーポレーションの事実上の看板キャラクターであり、未就学児向けの通信教材『こどもちゃれんじ』に登場するトラの男の子・しまじろうを主人公としたテレビアニメ。

元々しまじろうは、ベネッセが福武書店*1という社名だった時代の1988年に小中高向けの通信教材「進研ゼミ」の未就学児向け講座「進研ゼミおやこ講座・幼児講座」の名称で開講*2した時からいるキャラクター。
なので、この項目を見ている人の中にはかつて『こどもちゃれんじ』を通過儀礼として受講していた人もいるだろう。

改編期でもない中途半端な時期である1993年12月には、30分のテレビアニメとして放送開始された。
ちゃれんじ島を舞台とする日常系アニメ。
もっとも、『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』、『クレヨンしんちゃん』などと違って人間は登場せず、登場人物のほとんどは擬人化された動物(ほとんどが哺乳類)。ただし牧場の牛など、擬人化されていない動物も一部存在する。
ベネッセ本社が岡山県に存在する関係で制作局はテレビ東京(TX)ではなくテレビせとうち(TSC)となっており、「東名阪以外の局が制作して全国ネット放送」という珍しいアニメになっている。

他のアニメは大抵漫画が原作だったり、アニメ制作会社が企画したものだが、本作の場合は原作・連載としてクレジットされるのが「通信教育の教材」なので、キャラクターを引用したぐらいで教材とはだいぶ内容が異なっている
例えば『しましまとらの~』の時代にはしまじろう達が幼稚園に通っていなかったり、黒猫三兄弟(ドカペ三兄弟)など教材には登場しないオリジナルキャラクターが設定されている点などがある。
また、初期の頃はしまじろうを始めキャラクターの性格にも棘があり、幼児向けアニメとは思えないほどブラックな描写もあった。まあこれはこれでアニメとしては面白いのだが。
幼児向けにそぐわない内容やVHSの製作元の倒産などから、2002年以前の初期の話はソフト化や配信などの公式な視聴手段がなく、初期の話を視聴する手段は当時の録画のみと難しい。封印作品の項目も参照の事。

劇場版も上映されている。

後継作品

2008年にタイトルを『はっけん たいけん だいすき! しまじろう』に変更。デジタル放送ではハイビジョン放送となった*3
番組構成も変更し、しまじろうたちの着ぐるみが登場する実写パートを挿入した。その代わりにアニメパートが短縮された。
一部キャラクターの入れ替えがなされ、ドカペ三兄弟やメエメエ博士などが唐突に番組から姿を消した。
これは『しましまとらの~』時代の総監督が降板して程なく急死した事やベネッセ以外のスポンサーが2009年4月に変更された事情があるという。

2010年より『しまじろう ヘソカ』に変更。
ここでは教材を意識したストーリーに変更され、しまじろうたちはちゃれんじ幼稚園に通っているという設定になっている(後の『しまじろうのわお!』でも継続)。
また、『しましまとらの~』開始から教材を含めて長年変えなかったしまじろう・みみりん・らむりん・とりっぴいの服装が変更された。
このシリーズの最終回をもって初期メンバーのらむりんが教材と番組から姿を消す事になった。

2012年より『しまじろうのわお!』が放送されている。
前年に東日本大震災があった事を切っ掛けに「命の大切さ」をテーマに実写パートも生き物や自然を中心に取り上げる強化がされた。
しまじろう・みみりん・とりっぴいの服装が再び変更され、新キャラクターのにゃっきいが追加された。


ネット局

地上波ではTXN系列の6局の他、TXN系列の放送局がない地域でも大半の県でネットされている(ただし、2020年現在、高知県宮崎県では放送されていない)。
なお、『しましまとらの~』の末期には全国放送としてはBS11で放送されている。BSテレ東(昔のBSジャパン)じゃないんだ……

放送時間(TXN系列の場合)は最初の1年間(1994年12月19日まで)は月曜日の夕方6時からだったが、年末年始の特別編成による休止を挟んで年が明けた1995年1月9日からは放送時間を月曜朝7時30分に移動。
長らくの間、毎週月曜日の朝7時台後半で固定されていた*4
2015年に平日朝7時30分枠が情報番組に改革され(後に終了)、アニメや子供番組が一掃されることとなったが、
『しまじろう』も例外ではなく、土曜日の朝8時台後半に移動した。2024年4月から毎週火曜日の午前7時25分。

『しましまとらのしまじろう』は『はっけん~』以降のシリーズとは設定や一部キャラクターが異なっているため、独立した別番組として切り離している。
当然『しましまとらの~』と『はっけん~』以降の話数も別にカウントしている。
ただし、後継作品を含めたシリーズとして捉えるなら、TXN系列で最長寿のアニメ番組であり*5、あのポケモンよりも歴史が長いのである。
また、3大都市圏以外の地方局制作のアニメとしても極めて珍しい全国ネット作品でもある。

しかし、2022年秋改編を境にTXN系列外での番組ネットが縮小され、系列内外合わせて最大34局ネットから12局ネットにまで減少した*6


主な登場人物(動物)

幼児向けアニメではあるが、意外とキャラクターの設定は細かい(例えば、苗字が設定されている、など)。『アンパンマン』などと比べると尚更そう感じるかも。
また、しまじろうを含めネコ科の動物の比率が比較的高い。

なお、『こどもちゃれんじ』は受講者の年齢に合わせて名称や内容が微妙に違い、教材に出てくるしまじろうも成長していくという形式を取っているため、原則としてしまじろうの年齢は決まっていない。
なので教材によってしまじろうは小さい子どもだったりする*7
アニメシリーズでのしまじろう達の年齢は開始当初から4~5歳(『こどもちゃれんじ・すてっぷ』時の年齢)で固定されている。

また、担当声優の多くは逝去した場合などを除いてアニメシリーズ開始時から一切変わっておらず、1994年度以降は原作となる『こどもちゃれんじ』の教材など全メディアで原則共通となっている。それまでの教材は現在とは全く違う声優が演じていた。

主要キャラクター

縞野(しまの)しまじろう

CV:南央美

主人公。黄色いトラの男の子。元気で好奇心旺盛。
明るく優しい性格で、メイン4人の中ではリーダー的存在。
反面、お人好しなところがあり、他のキャラクターからの頼みを断れない場面もしばしば。初期の頃はそれを黒猫三兄弟にからかわれることもあった。

現在でこそ優等生的な性格が定着したが、初期の頃は磯野カツオ野原しんのすけも真っ青ないたずらっ子だった。一例としてとりっぴいとグルになって、自分に付いたのは赤いペンキだが、それを「血」と嘘をついて救急車に乗り込む悪行を働いたことがある。絶対にマネしないように。
やがて、2000年代に入るころにはその性格が描かれなくなり、黒歴史と化した。

好きな食べ物はドーナツとイチゴ。逆にピーマンが苦手。
恐竜、昆虫、冒険が好き。逆に怪談話、雷が嫌い。
運動神経が良く、スポーツはだいたい得意。特にサッカーが大好きで、将来のはサッカー選手。
ただしネコ科の動物らしく水泳は苦手。また、お風呂嫌いでもある。

誕生日は5月5日(こどもの日)午後5時55分。血液型はO型。
一人称は「ぼく」(はなちゃんに対しては「おにいちゃん」)。
にゃっきい登場前は友達が3人ともトラに捕食される動物だったのは有名な話。

緑原(みどりはら)みみりん

CV:高橋美紀

事実上のメインヒロイン
白いウサギの女の子。出っ歯。教材ではしまじろうの最初の友達になることから、しまじろうの一番の親友と言われることも多い。
実家は花屋。お淑やかなお嬢様という印象が強いが、やや甘えん坊でワガママな一面も。
好きなものは可愛いもの全般と、イチゴのショートケーキ。逆にヘビと毛虫が苦手。そしてウサギのくせにニンジンが嫌い。
ウサギらしく走るのが得意なのが自慢。また、歌うことが好き。
お姫様に憧れている他、看護師(看護婦)を将来の夢としてあげたこともある。

誕生日は10月10日(旧・体育の日)午前10時10分。血液型はB型。
一人称は「みみりん」。(教材では「わたし」)

実は教材では初期(1988年)には登場せず、1991年に追加されたキャラクターである。

空野(そらの)とりっぴい

CV:山崎たくみ

しまじろうの友達。緑色のオウムの男の子。作中で数少ない鳥類のキャラクター。
お調子者でお喋りなムードメーカーだが、口が軽いという欠点を持つ。そのため真面目な話をする時はだいたい仲間外れにされる。
好きな食べ物はタコ焼き。逆にラッキョウと納豆が苦手。
鳥と会話できるという特殊能力を持つため、(主に探し物の際)ときどきしまじろうたちにこき使われる

誕生日は1月1日(元日)午前7時。血液型はO型。
一人称は「とりっぴい」。

トリッピーは誤表記。

桃山(ももやま)にゃっきい

CV:杉本沙織(初代)鈴木真仁(杉本休演時の代役および逝去後の2代目)

2012年にらむりん(後述)の後継者として新規追加されたキャラクター。アニメでは『しまじろうのわお!』で追加された。ただし、担当声優はらむりんと同じ杉本沙織氏が続投していた。しかし、しまじろうのテレビ化から28年近くにわたりメインキャストを演じた杉本氏が2021年10月に食思不振症に伴う鬱血性心不全のため58歳の若さで逝去*8。一時休演時に代役を務めていた鈴木真仁氏が正式に2代目を引き継ぐ事になった。

ピンク色のネコの女の子。ボーイッシュ
しまじろう以上に運動神経が良く、スポーツは全般的に得意。特に好きなのはサッカー、木登り。また、みみりんよりも足が速い。
ただし同じネコ科のしまじろうと同様に、水泳だけは苦手。
男勝りな性格で、幼稚園ではクラスのガキ大将ですら頭が上がらない様子である。他のキャラクターよりも精神年齢が高く、基本的にはしっかり者である。
しかし時々一人で突っ走って失敗することもある。また、負けず嫌いな性格故に、(試合に勝ちたくて)キツいことを言ってしまい、後悔して泣き出してしまったことも。
好きな食べ物はブドウ。
将来の夢は陸上競技の選手としてオリンピックに出場すること。また、意外にもパティシエール(お菓子職人)にも憧れている。

誕生日は4月4日午前4時。血液型はA型。
一人称は「わたし」。
ちなみに4月4日は3月3日(女の子の日、桃の節句)と5月5日(男の子の日、端午の節句)のちょうど中間に相当する日である。

主要キャラクターたちの家族

縞野家

トラの一家。

  • 縞野しまたろう
CV:茶風林
しまじろうのお父さん。縞野家の大黒柱。とても体が大きい。
職業は郵便局の職員で、主な仕事は配達。そのため、よく自転車に乗っている。ただしちゃれんじ島の郵便局が民営化されているかどうかは不明(民営化されていなければ公務員ということになる)。
時々、肥満気味なのを気にする発言をしている。
日曜大工を趣味としているが、出来はイマイチである。また、料理も苦手。
しまじろうからは概ね尊敬されている模様。

  • 縞野さくら
CV:井上喜久子、篠原恵美(井上休演時の代役)
しまじろうのお母さんで、しまたろうの妻。背が高い。
昔バレエを習っていた関係で、ダンスが得意。
優しい性格だが、怒るとかなり怖い*9。また、嫉妬深い一面も。
昔は専業主婦だったが、時代の変化に伴い2020年度以降はライター業をしている設定に。その関係で縞野家にはパソコンがある。

  • 縞野はな(はなちゃん)
CV:高橋美紀
しまじろうの妹。しまじろうより3歳年下という設定なので、教材の対象年齢によっては赤ちゃんだったりするがアニメでは2〜3歳ぐらい。お兄ちゃんのことが大好き。幼いので「おにいたん」(しまじろうへの呼び方)「あんがと」など舌足らずな口調で喋る。一人称は「はなたん」。性格も幼さからかかなりのわがままで自分の思い通りにならないとすぐに泣いたりする。「わお!」になってからは更にわがままになった。
担当声優がみみりんと一人二役だからなのか、しまじろう達と3〜5人で行動する事もよくある。

  • 縞野すみれ
CV:高月希海
しまたろうの母。しまじろうの父方の祖母。
しまじろうたちとは別の家に住んでいる。
祖父母は『ヘソカ』になって初めてテレビに登場した。

  • 縞野しまきち
CV:長嶝高士
すみれの夫。しまじろうの父方の祖父。

緑原家

ウサギの一家。夫婦でフラワーショップ(花屋)を経営している。
みみりん以外に子供はいない*10

  • 緑原そうた
CV:島田敏
みみりんのパパ。昔は消防士だったが退職し、花屋として独立している。
しまたろうとは良き友人であり、お互いを「たろちゃん」「そうちゃん」と呼ぶ仲である。
娘のことが大好き。

  • 緑原れんげ
CV:安達忍
みみりんのママ。バレーボールが得意。夫より年上で、そうたはれんげに頭が上がらない模様。

空野家

オウムの一家。ログハウスに住んでいる(初期はツリーハウスだった)。

  • 空野とりごろう
CV:伊藤栄次
とりっぴいの父ちゃん。電気工事士の仕事(「わお」からは大工)をしている。
口癖は「てやんでい!」。演歌が得意。少年野球の監督を務める。

  • 空野かなえ
CV:堀越真己
とりっぴいの母ちゃん。
悪い事をする子供がいたらたとえ他人の子供であっても怒る、肝っ玉母ちゃん。しかしこちらもさくら同様、後述の弟妹たちの悪さをすべてとりっぴいの責任にするなど、見る目のない親の描写もある。

  • 空野みちよ
CV:紗ゆり(初代)、西宏子(紗ゆり逝去後の2代目)
とりっぴいの祖母。高齢の割にはかなり元気。エレキギターが好き。

  • 空野とと、空野りり、空野ぴぴ
とりっぴいの下の弟妹たち。3つ子。
とととりりは男の子、ぴぴは女の子。
CVは山崎たくみだったが、途中からぴぴのみ南央美に変更された。
基本的に三人で共に行動するが、こいつらも普段からとりっぴいを馬鹿にしたり、悪行をとりっぴいに擦り付けたりするなどかなり性格が悪い。

桃山家

ネコの一家。
にゃっきいはメインキャラクターの中で唯一父親が登場しない(離婚や死別というわけではなく、別の島で働いている別居状態である)。
近年の日本では共働き世帯や母子家庭が珍しくなくなったことから、近年の一般的な家庭のイメージに合わせて追加された家族である。

  • 桃山ねね
CV:小幡あけみ
にゃっきいのお母さん。出版社に勤務している。
母子家庭である関係から非常に忙しいため、家事や子供たちの世話は基本的に母のよりこに任せている。
料理が苦手。

  • 桃山よりこ
CV:小林優子
ねねの母親で、にゃっきいのおばあちゃんでもある。
にゃっきいやにいすけの面倒は主によりこが見ている。
みちよ同様、高齢の割には元気。

  • 桃山にいすけ
CV:優希知冴
ネコの男の子。小学生。にゃっきいのお兄ちゃん。
手先が器用で工作が得意だが、ピアノは苦手。

ちゃれんじ幼稚園の関係者

『しましまとらのしまじろう』ではしまじろう達が幼稚園に通っているという設定は無かったが、『しまじろう ヘソカ』以降では教材と同様にアニメでも幼稚園のキャラクターが追加されている。

  • いけの ぞうた
CV:笹森亜希
ゾウの男の子。ガキ大将だがにゃっきいには頭が上がらないようだ。

  • かばやま かんた
CV:丸山ゆう
カバの男の子。お父さんはお医者さんだが、本人の将来の夢は保育士である。

  • きむら もんた
CV:宗川めぐみ
サルの男の子。メガネをかけている。インテリ風の男の子で図鑑を読むのが好き。

  • くさの きりんた
CV:島形麻衣奈
キリンの男の子。空手が得意。将来の夢は警察官。

  • こしば けんと
CV:赤﨑千夏
イヌの男の子。おとなしい性格。

  • こいぬま さくらこ
CV:丸山ゆう
イヌの女の子。将来の夢は歌手。

  • はやしだ きっこ
CV:平野妹
キツネの女の子。将来の夢はイルカの調教師。にゃっきいと仲が良い。

  • ささき まるりん
CV:豊崎愛生
パンダの女の子。実家はパン屋で、本人もメロンパンが大好き。

  • ましろ くまっきい
CV:戸田亜紀子
シロクマの女の子。食いしん坊で力持ち。実家はコンビニを経営している。
後述のぶうたと入れ替わる形で登場した。

  • しかこ先生(しかの しかこ)
CV:赤﨑千夏
シカの女性。しまじろうのクラスの担任。優しい性格。

その他

ぽん太郎(ぽんたろう)


タヌキの男の子。大きな屋敷に住んでいるおぼっちゃま。
大金持ちの家で育ったためか世間知らずでワガママな面が多い。

ひつじい

CV:小形満

ヒツジのお爺さん。ぽん太郎の執事をしている。
本人はぽん太郎に対し厳しく接しているつもりだが、時々甘やかしてしまうことがある。

たま子先生

CV:山門久美(初代、途中降板)、葛谷知花(2代目)

メガネをかけたネコの女性。劇中で子供たちに人気の絵本作家。
元々はちゃれんじ島の住人ではなく、途中から引っ越してきた模様。

ガオガオさん(レオナール・ガオガオ3世)

CV:稲葉実

ライオンの男性で、ふしぎ堂というお店を経営しているマッドサイエンティスト。
見栄っ張りな性格で、自分が作った商品についてホラを吹いたり、でっち上げた武勇伝について語ることが多い。
よくしまじろう達を遠足に連れて行く。
メエメエ博士(後述)の後継者。

過去に登場していたキャラクター

牧場(まきば)家

ヒツジの一家。芸術家。
1988年の開講時、またテレビシリーズ開始時からのキャラクターだったが、『しまじろうヘソカ』の最終話でちゃれんじ島から引っ越す形で引退した。公式Twitterによるとフランスに引っ越したという。

ベネッセによると引退理由として「降板時期の2010年代序盤の女の子としてのリアリティに欠ける上、ワーキングマザーやシングルマザーが増えた」ことを挙げており、その社会情勢に合わせた家庭であるにゃっきい一家と交代する形となった。
「モデルとなった動物が何なのかわかりにくい(ヒツジなのに角が生えていない)」「『しまじろうのわお!』へのリニューアルでCGアニメに変更されるにあたりらむりんが描きづらかった*11」という説もあった。

芸術だけで収入を得ており、頻繁に海外旅行に行ったりしていたことから、当時の主要4家族(縞野家、緑原家、空野家、牧場家)の中では最も裕福である。また、当時の主要4家族の中では最も家が大きく、玄関は自動ドアである。

『しまじろうのわお!』ではより現代的な家庭であるネコの桃山家が後継を務める。

  • 牧場らむりん
CV:杉本沙織*12
ヒツジの女の子。しまじろう達のお姉さんのような存在。
後継のにゃっきいほどではないが気が強く、男勝りな性格だった*13。口癖は「怪しい」。
長年頭にリボンをつけていたが、2004年にアニメのオープニング映像を変えた頃からはバンダナを付けるようになった。
相撲と柔道が得意で力持ちだが、走るのは苦手。
好きな食べ物はプリンで、おばけが苦手など女の子らしい一面も。
2012年をもってフランスに引っ越したものの卒業後も人気や愛着のあるキャラクターで、こどもちゃれんじシリーズ25周年の時には、にゃっきいと共演したりもしている。なお裏設定ではあるが、しまじろう達にときたま手紙を出したりと友好関係は続いており、他にリストラされたキャラと異なって存在自体がなかったことにはされていない。

誕生日は3月3日(雛祭り)午前3時3分。血液型はAB型。
一人称は「わたし」。

  • 牧場まっせい
CV:飛田展男
らむりんのお父さん。活動領域はとても広く、絵から彫刻まで何でもこなす。
収入は主に本の挿絵を描いて得ているらしい。
家にアトリエがある関係で家にいる時間は妻より長い。
らむりんがちゃれんじ島を去った理由はこの人の仕事の都合らしい。

  • 牧場ゆめこ
CV:小林優子
らむりんのお母さん。ピアニスト。

ののちゃん

CV:豊崎愛生
リスの女の子。家はドーナツ屋さん。
心優しい女の子だが、気が弱く思ったことがなかなか言えない性格。
しまじろう達が幼稚園に通うようになってから登場しなくなった。

とんだ ぶうた

CV:戸田亜紀子
ブタの男の子。将来の夢はたくさんあるらしくまだ決められていない模様。
『しまじろうのわお!』で別の島に引っ越していった。断じて出荷ではない。
教材でも2017年度を最後に登場しなくなった。

トミー

CV:坂本千夏
しまじろうの従兄で、海外からちゃれんじ島に引っ越してきた帰国子女。
英語交じりの日本語で話す。キザな性格だったため、とりっぴいや黒猫三兄弟からは嫌われていた。
教材では英語のコーナーに登場するキャラクターだったが、2000年度にトミーからしまじろうへ置き換えられたのを境にアニメでもいつの間にか国外追放存在自体が抹消された。
オープニング映像には抹消後もしばらくトミーの姿があったが、2004年のオープニング映像変更で完全消滅した。

黒猫三兄弟(ドカペ三兄弟)

3人のネコの男の子たち。アニメオリジナルキャラクターで、教材には一切登場しない。
黒猫と呼ばれているが、実際の体色は青に近い。
容姿は3人ともほとんど同じで、名前と同じ柄のネクタイで区別されている。
しまじろう達をバカにしたりいたずらを仕掛けることが多いが、ときには協力して物事を解決することもあった。
しかし初期の頃は窓ガラスを割ったり、窃盗をしたりなど、悪ガキを通り越して糞ガキだった。

『はっけん たいけん だいすき! しまじろう』に代わった際にスタッフ入れ替えなどの諸事情でリストラされ、代わりにポジション・キャラ設定・担当声優をスライドさせたモグラの3兄弟が登場していたが、「わお!」に変わる際にコイツらもリストラされた。

  • ドット
CV:島田敏
長男。ガキ大将。口は悪いが、弟達に対する面倒見は良い。

  • からくさ
CV:飛田展男
次男。3兄弟の中ではおとなしい性格。

  • ペイズリー
CV:安達忍
末っ子。兄2人よりも頭の回転が早く賢い。初期はみみりんに好意を持つ描写もあった。

メエメエ博士

CV:飛田展男

ヤギのおじいさん。
とても頭が良くメカの発明が得意。しかし基本的には自己満足であり、世の中のためになるようなものはほとんど作っていない。
『はっけん たいけん だいすき! しまじろう』に変わる際にやはりリストラとなり、ガオガオさんが後継者となっている。


追記、修正は『こどもちゃれんじ』を購読していた人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • しまじろう
  • ベネッセコーポレーション
  • こどもちゃれんじ
  • アニメ
  • テレビ東京
  • テレビせとうち
  • ケモナーホイホイ
  • メルヘンアニメ
  • 幼児向けアニメ
  • みみりん
  • とりっぴい
  • にゃっきい
  • らむりん
  • しましまとらのしまじろう
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • Benesse
  • トラ
  • すきすきすきすきっぷ~♪
  • 長寿番組
  • 長寿アニメ
  • ギャグアニメ
  • 90年代テレビアニメ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月21日 08:44

*1 1995年4月1日に現在のベネッセに社名変更。

*2 テレビアニメ開始後、進研ゼミからは独立し「こどもちゃれんじ」が正式名称となった。

*3 それまでは4:3のSDサイズで制作していた。

*4 1997年からは直前の7時台前半に『おはスタ』が始まり、2000年代前半は7時台後半が月曜日は『しまじろう』、火曜日はサンリオ枠の『キティズパラダイス』、水曜日は『のりスタ』、木・金曜日はディズニー枠の『ディズニータイム』と、7時台はすべて小学生・未就学児向けの番組で固めていた。

*5 2021年5月現在で28年目を迎えており、通算放送話数も1300話を超えている。現行の『しまじろうのわお!』単体としては10年目に突入した。

*6 系列外では放送局側が番組を購入して放送する番組販売というネット方式でありながらも、キャラクターの特性上系列内外問わずベネッセが必ずスポンサーに付く形で放送されており、事実上の提供縮小の形となる。同様の事例は、TXN系列のキー局であるテレビ東京制作で三越の一社提供(テレビ番組)だった『レディス4』などがある。

*7 こどもちゃれんじの公式YouTubeで一緒に届く映像教材が見られるが、年齢が小さいほどしまじろうも小柄で声が高くなっている。

*8 亡くなった直後に各ネット局で放送された分ではエンディングの終盤に追悼のテロップが表示された。

*9 『わお!』になった後のとあるエピソードでは、しまたろうを誤解したしまじろうに手を上げようとした事もあった。当然、しまたろうに止められ未遂に終わっている。

*10 ちなみにらむりんとにゃっきいが入れ替わってからは、みみりんはメインの4人の子供達の中で唯一の一人っ子となっている。

*11 後の再登場時も出てくるのは従来の平面アニメで描写される時に限られている

*12 アニメ開始初期は旧芸名の「鈴木沙織」名義で、途中改名している。

*13 ただし初期(みみりんが追加される前)はお淑やかな女の子という感じだったのだとか。