OFF THE LOCK(B'zのアルバム)

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登録日:2018/07/20 (金) 19:20:33
更新日:2021/10/29 Fri 17:42:29
所要時間:約 4 分で読めます




OFF THE LOCK」はB'zの2ndアルバム。
1989年5月21日に、2ndシングル「君の中で踊りたい」と同時発売された。

概要

キャッチコピーは「マインドも進化する
タイトルは直訳すると「鍵を外せ」だが、メンバー曰く「既成概念を捨て、新たな一歩を踏み出す」といった意味合いもあるという。

前作「B'z」のリリース直後から全曲シングル並のクオリティを目指して制作が行われた。
総制作時間は約1000時間にも及び、特に作詞に関しては稲葉氏が周囲からダメ出しを受け続け、半ばスランプ状態に陥るほど難航したという。

前作からわずか8ヶ月というスパンでのリリースとなった本作だが、ギターと打ち込みという必要最低限の音のみで製作された前作に比べ、今作では松本氏のギターサウンドが前面に出てきており、ドラマーも参加して一曲一曲の音の厚みが増している。
稲葉氏のボーカルに関しても徐々に安定感が出始め、全体的に大幅な進歩を遂げている。
デジタルサウンド重視な面は変わっていないものの、実際に前作と聴き比べれていただければ、クオリティの差は歴然だろう。

上記のようにメンバーの血の滲むような努力の末に完成した力作であったが、リリース当初の売り上げは前作同様に振るわず、上の方々からお叱りを受けてしまったそうである。(少々理不尽な気もするが...)

しかしその後、ミニアルバム「BAD COMMUNICATION」がじわりじわりとヒットし、その影響を受け最終的に60万枚以上を売り上げた。

知名度の低さや古臭さは拭えないが、このアルバムの楽曲を評価するファンも少なくないので、まだ聴いたことのない方は一度聴いてみてはいかがだろうか。

収録楽曲


前作には稲葉氏が作詞、松本氏が作曲を行なっていない楽曲が存在していたが、今作からは全曲作詞稲葉浩志、作曲松本孝弘となり、以降30年以上に渡りこのスタイルを貫いている。

1.君の中で踊りたい
2ndシングルの表題曲。B'zで初めてタイアップが付いた曲でもある。*1
PVにはボディコンを身に纏った女性が映り、歌詞もバブリーなご時世を反映したような内容となっている。
また、アルバムの一曲目ということもあり、「心の鍵溶かして」と、タイトルを意識したフレーズも登場する。
後にミニアルバム「WICKED BEAT」で全英詞のダンスアレンジが収録された。

2.HURRY UP!
タイトル通り疾走感溢れるアップテンポナンバー。
歌詞はB'zとしては珍しく、恋に悩む友人を応援するシチュエーションとなっている。

3. NEVER LET YOU GO
1人の男の失恋を歌った泣きのバラード。
メンバー曰く、「B’z究極のラブソング」。
「B'z The "Mixture"」にバンドアレンジのリメイク版が収録されている。

4. SAFETY LOVE
2ndシングルのカップリング。
2017年のSHOWCASEツアーでは約26年振りに演奏された。
演奏回数こそ非常に少ないものの、メンバー達はこの曲を気に入っている模様。

5. GUITAR KIDS RHAPSODY
青春をギターに捧げる少年を歌った一曲。
松本氏の実体験を基にした…訳ではないのでご注意を。
ジミヘンストラトなど、如何にもなワードが散りばめられ、音楽好きなら心をくすぐらることだろう。

6. 夜にふられても
夜のドライブをイメージしたロマンチックなアップテンポナンバー。
初期のライブでは起爆剤的な楽曲として披露されていた。

7. LOVING ALL NIGHT
アダルティな雰囲気漂うミディアムナンバー。
ミニアルバム「MARS」に、全英詞かつやたら稲葉氏の歌声が官能的なハードロックアレンジでリメイクされた。

8. OH! GIRL
爽やかなアップテンポラブソングで、本作屈指の人気楽曲。
Pleasureツアーではもはや定番曲となっている。
「B'z The "Mixture"」にバンドアレンジのリメイク版が収録されている。

9. ROSY
松本氏のソロアルバム「Thousand Wave」収録の楽曲「“99”」をベースに作られたロックバラード。
間奏のギターソロは松本氏の2ndアルバム「Wanna Go Home」収録の「99」でも使用されている。

10. OFF THE LOCK
本作の表題曲。歌詞は3フレーズのみで、ほぼギターインストといえる。
演奏時間は1分弱と短いが、哀愁漂うギターソロは、何とも言えない余韻を残し、アルバムを締めくくる。
B'z初の無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5」では、新録された本曲が冒頭で流された。

その他

本作のリリース後、十分な楽曲数が揃ったことで、B’zとして初のソロライブツアー「B'z LIVE-GYM #00 "OFF THE LOCK"」を敢行した。
全3公演と小規模なツアーではあったが、全てホールクラスの会場で行われ、駆け出しアーティストとしては異例の好待遇だった。

当時のライブの模様は公式側がしっかり保管しており、youtube公式チャンネルのヒストリー動画などで一部を観ることができる。

いつかライブDVDなどの形で、初々しい彼らのライブの全容が公開されることを願いたい。


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最終更新:1970年01月01日 09:00