SNo.0 ホープ・ゼアル

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登録日:2015/07/05 (日) 21:35:20
更新日:2024/04/22 Mon 23:35:11
所要時間:約 9 分で読めます





受けよ縦横無尽なる希望の力を!!

これが新たな時代の天地開闢!!!

「SNo.0 ホープ・ゼアル」とは、漫画版遊戯王ZEXALで登場したカードである。


漫画版の概要

効果モンスター
ランク0/光属性/戦士族/攻 ?/守 ?
このカードの特殊召喚時に相手はカード効果を発動出来ない
このカードの攻撃力は、エクシーズ素材となったモンスターのランク×500アップする


e・ラーの操る絶望神アンチホープの凄まじい力の前になす術が無くなったと思われた矢先、
ZEXALとなった遊馬アストラルシャイニングドローで作り上げた
「輝 望 道(シャイニング・ホープ・ロード)」の効果で、SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングら3体のナンバーズをエクシーズ素材とし、
さらに、アニメではやりそうでやらなかった希望皇ホープと一体化することによって生まれた。

そして、自身の効果で攻撃力を9500に上昇させてアンチホープを撃破、デュエルに終止符を打った。

FNo.0 未来皇ホープに続いて2体目のランク0のエクシーズモンスター。
遊馬の雰囲気を模している未来皇と比べると、カードイラストはアニメのZEXALに非常に酷似しておりなかなか格好いい。
因みに遊馬たちがこの姿になっている際、デュエルディスクが消滅していた。
どうやってプレイしていたのか非ッ常に気になるところだが、所詮遊戯王ではよくあること


OCG版の概要

2015年Vジャンプ7月号の応募者全員パック「レジェンダリ―コレクション」にて、このカードのOCG化が発表された。
発表当時は効果が判明しておらず、このパックには他の漫画版主人公のカードや
当時最も熱いテーマであるレッドアイズの新規カードも収録されており、そこまで熱い注目はされていなかった。

というのも、原作での効果が先程書いた通り、
  • 特殊召喚時の効果の発動を無効
  • エクシーズ素材としたモンスターによるバンプアップ

……と、決して弱くは無いものの、どうにも地味な感じが否めなかったからであろう。

さらに言えば、このカードの情報が出る少し前に登場したライトニングが、
明らかなオーバースペックでありながらもそれなりに原作通りに再現されたことで、
「原作再現されても大したこと無くね?」とライトニングと比較されることも少なくなかった。


だがしかし、数週間後、全国のデュエリストたちのド肝を抜く詳細が明かされることとなる。

↓以下、OCG効果

エクシーズ・効果モンスター
ランク0/光属性/戦士族/攻 ?/守 ?
同じランクの「No.」Xモンスター×3
ルール上、このカードのランクは1として扱う。
このカードは手札の「RUM」通常魔法カード1枚を捨て、
自分フィールドの「希望皇ホープ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードのX召喚は無効化されない。
(2):このカードのX召喚成功時には、相手は効果を発動できない。
(3):このカードの攻撃力・守備力はこのカードのX素材の数×1000アップする。
(4):相手ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、相手は効果を発動できない。



まず1、2の効果。
これは原作効果を完璧に再現できているといってもいいだろう。

召喚条件は正規の方法で狙うと途轍もなく手間がかかる上、利益が非常に少なく、
ホープに重ねられる召喚条件は通常魔法のRUMを墓地に送るという関係上妨害されると非常に辛いので、
確実に場に留まらせられるこの効果は非常にありがたい。
この利点は新マスタールールに移行してからより顕著になった。

なお、ホープに重ねる場合の召喚条件のためのコストは「通常魔法の『RUM』カード」なので、
速攻魔法RUMが多くを占める【RR】でこのカードをホープ経由で出すのは少々困難。
(通常魔法のRUMを採用してるなら出せるし、ランク4「No.」三体そろえるというのも一応手だが)


続いて3の攻撃力アップ効果。

爆発力は劣るものの、上手く行けば攻撃力4000以上も視野に入れられるので単純な殴り合いにも強い。
ただ、後述にあるように上げ下げの幅が非常に大きく不安定なので長丁場は不向きか。




さて、問題は4の効果である
もう一度読んでいただきたい。

エクシーズを一つ取り除くことで、



相手は効果を発動できない





効 果 を 発 動 出 来 な い







発  動  出  来  な  い

大事なことなのd(ry
???「うわあああああ!」
???「イワーーーーーク!!!!」
???「貴様ぁぁーーーー!」
??? 「ア…アリエナイ」
???「インチキ効果もいい加減にしろ!」
???「やめろぉ…!やめてくれぇ!」
???「何処までも俺の…!俺たちの希望を打ち砕く気かぁ!!」
???「ふざけるなテメェら!なんで俺に気持ち良くデュエルさせねぇんだ!!」


相手の効果の発動を 一切封じるマジキチロック効果を引っ提げてきたのである。


デュエリスト諸君には釈迦に説法だと思うが、まず遊戯王OCGでは、
モンスター効果、魔法、トラップカードの効果が非常に重要である。
どれだけ特殊なデッキであろうとも、効果を全く使用しないデッキなど存在しない、これは他のTCGでも同じことが言える。

カードの効果は、勝利を掴みとるためには絶対に無くてはならないものなの
である。


しかし、こいつが出てきてしまえばそれらのほぼ全てが封じられる。

ホープ・ゼアルの効果が発動すれば、

手札誘発などの防ぎにくい効果も根本から潰し、
近年暴れに暴れている儀式召喚すら封殺する。

さらに言えば相手の展開も大幅に抑制できるため、シンクロ召喚やエクシーズ召喚すらも難しくなる。

そしてダメ押しと言わんばかりにペンデュラムも、ペンデュラムカードをセッティングするのも発動扱いになるという関係上不可能。


もうこれくらいでいいだろう。

こいつの効果の発動に成功すればほとんどのデッキが機能停止する。

何しろ自分のターンに何も出来ないのだから、カード効果で除去することも出来ないし、展開も絶望的。
出来るのはチェーンに乗らない特殊召喚とセットくらい。

1ターンに大量展開するタイプのデッキや特定のカード効果に依存するデッキだと、それこそ何も出来なくなる。
召喚時に奈落の落とし穴や神の宣告を打てないこともこいつの強さを際立たせている。

一応相手ターンのみの抑制だが、これもエフェクト・ヴェーラーに妨害されないという強みにもなっている。
トラップカードを伏せられなければ、反撃の芽は完全に潰されたと思っていいだろう


類似する効果を持ちながら現在禁止カードに指定されているルーラーですら、
指定できるカードは一種類である事から、このカードの対応範囲がどれほど異常なのかは理解できると思う。



このように、効果だけ見ればライトニングとそうそう変わらない異常さを引っ提げて登場したこのカード。

素材の関係上、どんなデッキにも採用できるわけでは無いが、希望皇ホープを軸にしたデッキや、
RUMと相性がいい「金華猫」などでは割とあっさり出せる。

特に希望皇ホープでは「エクシーズ・チェンジ・タクティクス」や「希望郷‐オノマトピア‐」などでフル回転させれば、
先攻1ターン目でホープ・ゼアルとライトニングが同時に並ぶこともザラに起こる。
そんなことされたらもう泣いていい。

ちなみに海外では先攻制圧のために使用され、「RUM-アージェント・カオス・フォース」が海外にて禁止カードに指定される原因となった。*1


こいつの登場により、「ホープ系列は殺意の波動に満ち溢れている」という元々確固たるものだったはずのジンクスをより確固たるものにした。




弱点


……とまあ、このように明らかにオーバースペック(ちょいオーバーに言ったが)であるこのカードだが、
実際のところはいろいろ出し抜ける穴も存在しており、少しずつ無視できない弱点も露わになり始めている。


1.カードの効果そのもの、チェーンは無効にできない点。

相手のカード効果発動に対してこいつの効果を使っても、今後の発動は封じられるが、発動したカードの効果は無効にできない。
これらの事態を防ぐためには、相手のドローフェイズなどに発動することが望ましい。

しかし、それでも既に発動している永続効果や、サイバー・ドラゴンなどの特殊召喚には無力である。
特に壊獣に至っては特殊召喚を止められないばかりかリリースで簡単に除去されてしまうため非常に注意が必要。

さらに、このカードにチェーンして禁じられた聖杯を打たれると、
攻撃力400のバニラモンスターと化してしまう。

相手ターンに発動するモンスター効果なのでもちろんブレスルも天敵。
墓地に置いておくだけでただの攻守0のバニラと化します。

このように、全ての効果を封じられるわけでは無いので注意。
それでも、早いターンでこのカードを展開できれば相手に大きなプレッシャーを与えられることには間違いなく、
そういったカードをこのカードに強制出来るのもこのカードの利点でもある。

ぶっちゃけ希望皇ホープ軸のデッキだとライトニングやらVやらヤバいのがポンポン出てくる


2.不安定な攻撃力

このカードの攻撃力はエクシーズ素材に依存するので、効果を使えば使う程攻撃力が下がっていく。

正規召喚したり素のホープに重ねた場合、一度効果を使えば攻撃力が2000になるので、
サイバードラゴンやフォトンスラッシャーなど汎用性の高いモンスターに戦闘破壊されやすくなる。

ターン数を重ねれば重ねるほど戦闘破壊の危険性が高まるため、早めに決着を着けるか、
いっその事使い切りのロックカードとして運用するのもありか。
はっきり言って1ターンやられるだけでも大打撃ではあるが

だがしかし、希望皇ホープ→ホープレイ(orホープONE)→ホープ・ゼアルに重ねれば、素で4000、効果を使っても3000と格段に場持ちが良くなる。


3.自分のターンは無防備

ライトニングの無効効果はバトルフェイズのみとはいえ出しやすく、ホープドラグーンは対象をとるモンスター効果に耐性がある。
しかしこのカード、相手ターンは上述の効果で発動を全部封じれるが自分のターンはX召喚を無効にされないだけである。
つまり、フリチェ筆頭の強制脱出装置はおろか、ミラーフォース、魔法の筒その他もろもろ、X召喚時以外の除去効果は普通に受けてしまう。

このカードの真骨頂は基本的に妨害効果とはいえ、自分のターンにできることはそれほど多くないため、
ライトニングやホープドラグーンより優先できるかは完全に状況次第となってしまう。


4.希望皇ホープでは無い

このカードは希望皇ホープとの共存を前提に作られたものだが、カード名に「希望皇ホープ」が存在しない。
つまり、ZWその他のサポートも受けられず、このカードを素材にしてホープドラグーンを出すことは不可能である。
ビヨンドと違い、「希望皇ホープとして扱う」という一文が無いのが惜しい。

これに関しては弱点と言っても微々たるものだが、ホープ軸だと結構不自由に思える場面に遭遇することもある。
読みは同じの「きぼうおう」が仲間になりたそうな目でこっちを見ているが放っておこう。



こんな感じで、このカードは強力な効果を持ちながらそれなりに弱点も存在し、
それもプレイング次第ではかわすことが出来る良カードという評価だった。







………ある時までは。
実は一部のプレイヤー達は本来は「この条件で出せるもんなら出してみな!」的なつもりであっただろう召喚条件の一つである「同じランクのNo.×3」のテキストから、ある未OCGカード群が実装された場合の危険を問題視されていた。
そしてそれは現実になってしまったのだ。

ヌメロンの襲来

2020年6月20日に発売されたCOLLECTION PACK 2020にて、アニメZEXALのラスボスのドン・サウザンドの使用したカテゴリ「ヌメロン」がOCGに登場した。
これには以下のようなカードがある。

ヌメロン・ネットワーク

フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ時に、発動条件を満たしている「ヌメロン」通常魔法カード1枚をデッキから墓地に送って発動する。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「ヌメロン」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、X素材を取り除かずに発動する事もできる。


ヌメロン・ダイレクト

通常魔法
(1):自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを4体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを召喚・特殊召喚できない。

そうドン・サウザンドが使った怒涛の勢いでNo.4体を出すカードである。

そして「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターはランク2のCNo.1以外は全てランク1の「No.」である。



…お分かり頂けただろうか。
「ヌメロン・ネットワーク」一枚からホープ・ゼアルが出せてしまうということに。


ヌメロン・ネットワークは専用サーチカードのヌメロン・ウォールのほかフィールド魔法のため「テラ・フォーミング」「惑星探査車」などでもサーチ可能である。
ヌメロン・ダイレクトの発動条件及び発動後の誓約の関係上モンスターはホープ・ゼアル1体のみになってしまうが、
魔法・罠に制限はかからないため、除去・妨害札をガン伏せしたり、ホープ・ゼアルを出す前に「希望の記憶」を使い4枚ドローしたりと出来た。
ちなみに「亜空間物質転送装置」のようなモンスターを一時的に除外するカード使えばホープ・ゼアルと別モンスターを並べることは可能。



エクストラデッキの枠は重いもののメインデッキの枠はあまり使わないという出張性の高さもあり、環境を完全制圧…とはならなかった。
地雷デッキとして顔を出すことはできたが、ホープゼアル以外のエース級を出す手段に欠けていたのでせいぜい2000程度のアタッカーを用意するだけで殺しきれない、というか疑似的な互いのターンスキップ以上の働きが上手くできなかったのだ。
時間の経過とともにあの騒ぎはなんだったのかというくらいに環境から徐々に引いていった。

とはいえ出しにくいから許されていたが、他の展開ついでに出てくるようになった制圧型モンスターの禁止化の前例もあってか、
あと出したばっかのヌメロンを規制したくなかったため

2020/10/1の制限改定で一発で禁止カードに指定された。
ちなみに「希望の記憶」も準制限カードに指定されている。


もともと使っていたファンデッカーには手痛い処置だが、
上述の通り海外で一度暴れアージェント・カオス・フォースを禁止にぶち込んでいるほか、
速攻魔法RUMが増えたり*2RUMサーチは直接フィールドにセットする形が多くなったりと「迂闊に通常魔法RUMやRUMサーチを出せない」とKONAMIが考えている節があったため、
一部ではその制約になっている主原因と考えられていたこのカードは遅かれ早かれ禁止になってたとの声もある。
そしてその通りか否か、このカードが禁止になって僅か三か月後、通常魔法のRUMやRUMを手札にサーチするカードが大量に登場した。

……それにしてもアニメと漫画の違いはあれど、
ラスボスに止めを刺した主人公のエースの最終到達点がラスボスのカードによって暴走し禁止カードに指定されたのは何とも皮肉な話である。
「『ヌメロン』カードのOCG化によって、我はホープ・ゼアルのレギュレーションを…書き換えたのだ…」
「絶対に許さねえ!ドン・サウザンドォォォォォォ!!」


受けよ縦横無尽なるwiki民の力を!!
これが新たな時代の追記、修正!!!

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最終更新:1970年01月01日 09:00