スネーカー(ジーンダイバー)

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登録日:2011/08/19(金) 17:28:06
更新日:2023/04/22 Sat 13:59:37
所要時間:約 7 分で読めます




ジーンダイバーに登場する、コンピューター無機知性体。

プグラシュティクの言葉で「進化への介入者」という意味。
エウロパ人は「ノーテイスト(無味)」と呼んでいる。
プグラシュティクは自身の遺伝子の多くに解析不能の封鎖領域があり、進化の道筋が不安定だった為、
解明過程で介入者の存在を仮定し、その介入者と「スネーカー」と呼んだ。

虎哲は「スネーカー」や「エウロパ人」などの異常な存在をマザーコンピュータが暴走した際の産物であり、
暴走時バーチャル世界上で起こった歴史(重力レンズや超高密度物体)の
辻褄合わせのために強引に作られたものだと結論付けていた。

【物語前半】

明確な描写はなく、進化上で大きな分岐点となる自然現象を意図的に作り出していた事からその存在が暗示されている。

【スネーカーの具体的な進化介入】

☆白亜期、彗星にマイクロメカを乗せて空中から撒き、中に入れた知能を持ったウイルスで人間が生まれるように生物の進化を促した

☆小惑星を操り、それを材料として宇宙空間に巨大なレンズを形成。
レンズは太陽の圧力と地球の引力で常に同じ位置が保たれ2億3000年前の南アフリカを高温暖化させた。

☆地球サイズの軌道リングを作り、重力と釣り合うモーメントを発生させ、遠心力により空中に固定させる。
それをレールに南北の極地に巨大な超電動体のカーテンを設置した。
カーテンをラジエーターに熱を吸収、宇宙への熱放出で地球を寒冷化させた

☆自然にはあり得ない超高密度超質量物体をマグマ溜まりの上に形成。
白亜紀インドの火山を噴火させ、火山灰により太陽光の到達を阻害した。
加えて、火山灰の届かないインドの裏側には計算したように彗星が落ちた。
彗星にはウイルス入りのマイクロメカが搭載されており、
進化する上で優位な条件を選択的に排除するなどして人類が発展しやすくなるよう操作した。

【転機】

セラフィーの手によりフラクタライズ・エラーが解消され、コントロールを取り戻す事が出来た。
虎哲は、管理者権限を使い暴走したマザーコンピューターが作り出した現象を修正する事で、
コンピューターが辻褄あわせに出現させた「エウロパ人」や「スネーカー」は消失すると考えたが、
その存在は消えず、結論として実際に存在した可能性がきわめて高い事を理解する。
さらにティルはプグラシュティクの本国へ戻る事が出来なくなり、
何らかの意図を持って介入者が封鎖領域に作り出した進化である事も判明していく。

【物語後半】

前半に続いて進化への意図的な介入のために自然現象を作り出す他、
本体こそ登場しないものの、目的達成を行うべく「戦闘実行体」を送り込む等の直接的な行動をとる事が増える。

【戦闘実行体】

物語後半から登場するスネーカーが目的達成をする為に手足として送りこんでくる戦闘メカ。
タイムホールを使って出現するが、その出現パターンには規則性があり、
計画への具体的な妨害行為、例えば設備の破壊行為に及んだ時などに出現し、
例外(内通者からのリーク)を除いては、能動的に出現しない。
攻撃手段はアームによる物理攻撃と、モノアイから発射されるメーザー。
メーザーは超電導体ネットにより反射する事が可能。
一度破壊されると、次回にはその弱点要素を補強したマイナーチェンジが行われる。
作中登場する戦闘実行体のうち、外見の変化しないマイナーチェンジを除いて、
初期型、後期型(最も登場するタイプ)、月面基地に出現する戦闘特化型が存在し、
すごく軽い材質で出来ているらしい。
戦闘特化タイプは、タイムブースターを上回る速度で反応し、後期型を容易く撃破する事が可能。
月面基地には「穴掘り実行体」など、作業用途に応じたメカが確認でき、それらの製造ラインも存在する。
機械的な判断で稼動しているため、命令の優先度によって突然撤退したり、
通信周波数に干渉されると動かなくなる場合がある。
また、製造ラインに優先命令を上書きされると対象が何者であっても身を挺してガードする。

【スネーカーの侵略プロセス】

スネーカーは侵略する星の特定の種を選択的に進化させ、コンピュータを作り出させるまでの文明にする。
その後、そのコンピューターを乗っ取ってしまい、進化操作に利用するウィルスと同じタイプを使って、
最終的には生物すらコンピューターのサブシステムに変化させてしまう。

【人類の抹消】

スネーカーは人類の抹消を決定する。
その理由として、インターフェイス(虎哲やセラフィー)を人類に似せようとした事により、
人類の曖昧さや自己矛盾などからくる弱さや脆さをコンピューターが持ってしまう事態を警戒した事が語られている。
その代用として選ばれたのは筆石と呼ばれる生物だったが、
筆石が単純な刺激でネットワークを崩壊させてしまう事が判明すると、
今度は時代を遡って海底火山の動きを止め有機生命体の誕生を阻止しようと画策する。
唯たちの活躍によりその計画も阻止されると、有機体が有機体たりえる性質を獲得した時代で介入を行い
地球そのもの(水脈、鉱石…etc)を、自動で進化させる地球コンピュータ計画を開始する。
ただし、進化のスピードは有機知性体にコンピューターを作らせるより格段に遅いため、
基本スネーカーがこの手段を選ぶ事は無かったらしい。
更に月を操り地球のエネルギーを吸い取り、コンピュータが成長しやすいように温度を下げ始めた。
月が地球の衛星として他の惑星と衛星の比率に比べて大きい理由は現実でも諸説あるが、
本作においてはスネーカーが、「どこからか、無慣性フィールドに包んで、エンジンで持ってきた」事が明かされる。

【スネーカーの真実】

45億年前の月に基地を構えている。
その正体はコンピュータ知性体であり、虎哲曰くコンピュータの化け物。

詳しくは、前宇宙の有機知性体に作られ、宇宙と融合するまでに進化した無機知性体であり、
前宇宙が崩壊する時に時空構造に存在を刻み込み、現在の宇宙誕生と共に蘇ったものと語っている。

利害に左右される事が無く、その行動原理は種の保存である。
しかし、種を保存するには、有機生命体は構造的に弱く、思考に多くの矛盾を抱えているため脆弱であり、
種が永久に存在する事は実質不可能である為、
有機生命体がある段階にきたら、種の情報をコンピューターに継承させた後、
存在自体は消滅させてしまう(コンピューターに作り変えてしまう)
このプロセスを繰り返す事で、宇宙の情報を統一し、永久に継承していく事がスネーカーの目的である

月面基地に存在しているスネーカーは、巨大な3Dモノアイとして物理的にも存在していて、
メモリーなども搭載されている模様。
また、本体の下部にはジェネレーターと呼ばれる防御用のフィールド発生装置が設置されている。
しかし、これらは先のプロセス実行役としての具体的な端末であり、本体や総体と呼べるものは宇宙そのものである。

無機知性体として、有機知性体の記号化された情報は持っているものの、
実際に人の心と直接つながった事は一度も無かったため、その情報処理に混乱する描写がある。
また、有機生命体の脳へ瞬時にリンクすることが可能で、心の中に擬似現実を生みだし、
擬似現実内で攻撃や接触を行う事が出来る。擬似現実で起きた出来事や結果は現実の結果に反映される。

有機知性体が自身(宇宙)の中で成長する事は、人がウィルスの独自の進化を体内で許し、
最終的に自分が自分でなくなってしまう事と同義であると示唆している。



唯の価値ある選択により、人類との和解を果たすと、
人類が他の星の有機知性体と融和し、自らを超える時には進んで最高の道具となる事を約束する。
エピローグでは唯の仲介でエウロパ人とも和解しており、
プグラシュティクの安定化や、高度な医療技術でティルの治療を行っている。


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最終更新:1970年01月01日 09:00