SCP-155-JP

「削除予定」の検索結果
SCP-155-JP」 から 次の単語がハイライトされています :


登録日:2018/02/01 Thu 22:20:46
更新日:2023/12/18 Mon 20:12:26
所要時間:約 5 分で読めます




迎えに来たよ。


SCP-155-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。

オブジェクトクラスは「Euclid」で、JPのコードが示す通り日本支部の管轄にある。
項目名は「ほしのおひめさま」。



概要

  • 収容経緯
最後の健康診断から7か月後、夏休み明けに不登校状態になり、2か月後に負傷した状態で医療機関に運ばれたSCP-155-JP-1を財団が発見。収容した。

SCP-155-JP-1

生物学的には通常のヒトと変わらないローティーンの女の子。
異常性はSCP-155-JP-2の意志をテレパシーで受け取ることと、本来ヘソがあるべき部分に棘皮動物海星目を思わせる開口部の存在。消化能力もあるこの開口部は本来の小腸、子宮、卵巣、膀胱に繋がっており、問題なく機能している。

要するに、ヒトデの口みたいなものがあるだけであのヤバい幼女みたいなものではないのだが、この部分の遺伝子検査にはこの子本来のものに加えてヒトデのそれが検出されていて、公開するとヤバいレベルの■■■■■■■■■■。

ちなみに小学2年生以前の記録にはなんの異常も無かった。

  • 特別収容プロトコル
通常、職員が愛着を抱かないように「SCP-155-JP-1」と呼ばれることになるのだが、普通に名前で呼ぶことになっている。
また、両親の死去を本人には伝えず、収容されている理由を「異常存在として収容」ではなく「難病のために入院」と本人に信じさせるなど心理的動揺を防ぐ必要がある。

SCP-155-JP-2

上空350kmに生息する宇宙ヒトデの群れで、今までに確認された個体は全て雄。回収された個体は通常の海星と同様の餌を食うが、生息環境の真空に近い環境での呼吸方法や食事、生殖の有無は判明していない。
宇宙線や低温に問題なく耐え、互いに集合、離散を繰り返すこいつらは大きさも様々で、財団が観測した5cm以上の個体だけでも約4000体とかなりの数に昇る。

NASAや各国の宇宙軍に対してはデブリとして偽装報告されているがこいつらのスピードは非常に速く、1.5時間ほどでかつ必ず日本上空を通過するルートで地球を周回している。

日本上空に群れが到達すると、SCP-155-JP-1へ情報発信の後、1体が腕の一部を未知の化合物の反応で破裂させ、女の子のいるポイントへ向かって体積を増やしながら大気圏突入
この際、表皮に含まれる銅成分により緑色の流れ星として観測される。

分離した時点でテレパシー能力は失われるらしく、女の子も存在を感知できないのだが、この時の進入角度、位置調整は非常に正確であり、過去の誤差は50m以内とかなーり精密。

着地後1時間から2時間後、ヒトデは黒く焦げた表皮を割り、更に数倍の大きさに成長した後、女の子に接近を試み、ルートを遮る位置にいる人間を襲う。

受信者である女の子が幼いため、多分に主観を含んだ抽象的な表現になっているが、とりあえずインタビューで分かったことをまとめると、

  • 自分は宇宙に住む一族の一人
  • 変異した腹部は王族の証
  • ヒトデたち(女の子はこのことは知らない)は、地上に落ちてしまった姫を星の世界へ迎えに来ようとしている

と、群れ全体の意志であるテレパシーで女の子の位置を特定しているようだった。が、逆に極度の心理的動揺が見られた場合、あるいはテレパシーが遮断されている場合でも突入して来るため、財団は現状維持を続けている。

インシデント記録

ところで、収容直前と収容後、現在までにあわせて6回の事件記録がある。
時系列順に見ていくことにしよう。

事件番号 発生日時 概要 備考
155-JP-0 20██/8/21 あるアマチュア観測者が、自宅近くに落ちる緑色の流星を発見 対応するヒトデは未発見
155-JP-1 20██/11/2 女の子の家に緑の流星が落下。両親は死亡し、女の子は収容された ヒトデを発見。全長70cm、精巣の肥大が確認された
155-JP-2 20██/12/9 サイト-8181に移送後、女の子がヒトデの落下を感知。対応できないままサイト付近に落下したが被害はない ヒトデを発見。幅長60cm、精巣の肥大を確認
155-JP-3 20██/12/15 女の子を電磁波遮断施設に移動。12体のヒトデがサイトに落下し、施設に被害 ヒトデを複数回収。解剖したが生物的変化はなし
155-JP-4 20██/01/14 女の子を別の小島の施設に移動。島内にヒトデが落下 ヒトデを回収。幅長50cm、精巣の肥大を確認
155-JP-5 20██/02/17 移動してから1か月後、女の子の収容室にヒトデが落下 接触前に機動部隊がヒトデを破壊。しかし、ヒトデとその破壊を見た女の子は激しく動揺した
155-JP-6 20██/02/17 事件5から1時間半後、大量のヒトデがサイトに落下。人的物的含め損害多数 捕獲できる数ではなかったため全個体を破壊、女の子には記憶処理。以後、同日の落下はなし



恐らくは夏休み終盤の8月21日夜に宇宙ヒトデが落下。
それによりヒトデが身体に寄生した少女は登校拒否になる。
その約二ヵ月後突撃してきたヒトデに巻き込まれ両親が死亡。

この事件で女の子の異常性に気付いて収容という流れだろう。

そして、事前の観測どおり雄しか存在しないヒトデの繁殖方法も大体推測できる。
地上に落下して寄生した一体が雌の子宮、卵巣を確保。次いで落ちてくる個体が交尾して繁殖するのだろう。


最後に女の子に関してもう一つ。

収容当初は空想に基づいてティアラを被り魔法のステッキの様な物をもった「ほしのおひめさま」である自分を笑顔の可愛いヒトデが囲んでいる絵を描いて遊んでいる。

しかし、事件5と6の直後(記憶処理の前)に描いた絵は、



「ほしのおひめさま」に襲い掛かる、
巨大でグロテスクなヒトデの絵。



今はまだ幼い彼女も、いずれ大人になる。

その時、彼女は何を知り、どんな選択を下すのだろうか。




流れ星を見ながら追記するか、潮干狩りでヒトデを修正してからお願いします。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-155-JP - ほしのおひめさま
by mizuno
http://ja.scp-wiki.net/scp-155-jp

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • SCP財団
  • SCP Foundation
  • ヒトデ
  • SCP-JP
  • 幼女
  • mizuno

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:1970年01月01日 09:00