クソゲーオブザイヤー

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登録日:2010/12/06 Mon 00:41:03
更新日:2024/03/26 Tue 22:51:06
所要時間:約 75 分で読めます






Hello! KOTY!



2003年に2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の家庭用ゲーム板で突然始まった、その年で一番クソなゲームを決める負の祭典
略して「KOTY」
なおエロゲー版についてはこちらを参照。



概要

そのスレを指して曰く、据え置き版2013年総評の言葉を借りると「その年一番のクソゲーを追い求める、どうしようもないやつらのアジト」
大賞が決まるのは、いわゆる年末の魔物(詳しくは後述)の関係もあり、だいたいは年度末(翌年の2月頃)になる。
言うまでもなく、こいつの総評に書かれるというのは大変不名誉なことであり、それゆえ業界側がKOTYに言及したことなども殆どないが、怖いもの見たさ故か当該作品の知名度は大きく上がる(もちろん、根本的な売上には貢献しないが…)。
その性質上、嫌いなゲームを貶めるためのアンチスレ的な存在と勘違いされやすいが、後述の通りむしろその手のアンチとは真逆の存在である。
むしろこのKOTYが貫くのは「クソゲーへの愛」に他ならない。

最初は据え置き機部門のみだったが、2007年に携帯機部門と乙女ゲー部門(乙女ゲー的クソゲーオブザイヤー)、2008年にエロゲー部門(クソゲーオブザイヤーinエロゲー板)が新しく設立された。
乙女ゲー部門は「一般向けの乙女ゲー」であればハードに関係なく扱う(携帯アプリ/ソーシャルゲームの投稿も認められている)。
ちなみに、エロゲー部門が設立されたのはアイ惨がきっかけ。また、据置以外の各部門の設立は後述の「四八ショック」の影響も少なくない。
なお、これら4スレはそれぞれ別部門のスレのことも認識しており、相互に交流もあるものの、あくまでも並行的に活動している「別のスレ」であり、住民層は違うことに留意されたし。
乙女ゲー、エロゲー部門はわかりやすいが、据え置きと携帯機の両スレも本来は関係なくそれぞれでやってきたスレである。
なお、Nintendo Switchは任天堂の定義に従って据え置き機部門で扱われる。

しかし現状では2015年以降活動が縮小し始め、2022年を最後にエロゲー部門以外すべての活動が停止するに至った
理由としては、基本無料ゲームの増加、スマホゲーの隆盛、インディーズゲームに代表されるダウンロード販売による
勢力が強まるなど、ゲーム発表の裾野が広がったために、
  • 個人や小規模な体制でもゲームを作れる環境が整ってきており、作品が増えすぎてクソゲーを探せなくなった
    • 今までKOTYで扱っていた怪作が、ソーシャルゲーム同人ゲームなど、ルール上扱えない市場で出るようになった
    • 価格帯や開発規模の違うゲームを同じ目線でジャッジしてもいいのか判断がかなり難しくなった
    • ゲーム制作・販売の敷居が下がり、元々真面目に作る気の無いゲーム*1 爆発的に 増えた
  • 柔軟な販売体系を選択できるようになったため、予算や納期の問題によるクソゲーが生み出されることが減った
    • インターネットの普及により、アップデートで問題点の修正が容易になった(後からでも改善ができる)
  • スマホでのソーシャルゲームなどの台頭により、携帯ハードが下火になった
    • PlayStation Vita: 2019年で生産終了、ソニーは後継機も考えていない模様
    • ニンテンドー3DS: 2020年で生産終了、任天堂はSwitchが携帯機の役目を果たしていると考えている模様
  • 他のネットサービスやコミュニティの発達・流行により5ちゃんねる自体が衰退傾向にある
    • クソゲーハンターが個人ブログや動画投稿サイトでクソゲーをレビューできるようになり、あえて5chで選評を行う必要がなくなった
    • クソゲー情報がSNSに一瞬で拡散されるため、企業側にクソゲーを出すリスクが大きくなった
    • SNSの発達で多様性が可視化されるようになり、どんな最低最悪の作品であろうとクソゲー呼ばわりして盛り上がるのは行儀が悪い・許せないと考える人も増えた
    • スパム対策による規制がかなり広範囲に及んで単純に5chに書き込めない人も増えていた。(2023年7月のJane Styleサポート終了の騒動後に一気に解除されたようだが、今後どうなるかは不明)
などが理由として挙げられるだろうか。


後年には一部ネットニュースで大賞やノミネート作が取り上げられるなど知名度が高くなっていたこともあり、休止には某笑いのニューウェーブはじめとする多くのクソゲーハンターらから残念がる声が上がった。

スレのルール

2006年ごろまでは現在とルールが異なり、選考が投票制で被害者の数を重視していたためゲハとアンチの介入による不毛な言い争いが避けきれなかったが、
2007年以降はこれを防ぐ為にスレに選評を提出し議論で話題作入りか選外かを決め*2
後に一年の総評を出してその中からスレ住民が選出することで大賞を決めるというシステムに変更。
それと時期を同じくして、四八ショックによる選考基準のインフレも進行していったため、
現在では「投票制時代の候補作はあくまでもゲハの目線から見たクソゲーであり、今やったら選外orガッカリゲー止まりになるものが大半であろう」と言われている。

選評を書かなければならなくなった都合上、クソゲーだと思った作品を大賞に推したい場合は知識やプレイ経験だけでなく、ある程度の文才も必要になる。
が、とりあえず提出すれば住人からのアドバイスや添削を受けられることもあるため、幸いそこまでハードルは高くない。
また、他の住人が選ぶという都合上、「他者が読んで同意できる」客観性も重要であり、「俺が糞だと思ったから糞」的な主観丸出しの選評はまず相手にされない
その他当然「正確である」である事も要求され、間違いが判明した場合は選評その物が取り消される場合もある。
勘違いされ易いが「今年一番のクソゲーとして大賞を取り得る程に、突出したクソゲーを選りすぐる」ので、
スレッドで名前が挙がらないから良ゲーという訳ではない。またクソゲーだと思えばとりあえず名前を出してみる、という場ではない点に注意。
この選評制によって、KOTYはかなりの知名度を持ちながらも2chの名物スレらしからぬ荒れにくさを誇っているが、
一方で「ゲーム自体の出来より選評の面白さで賞が決定してしまう」という点は再三指摘されている。
とはいえ投票制に変えた場合、ゲハ・アンチの介入により「こんなに大勢が言ってるんだからクソゲー」という数に任せたごり押しが起きる事は目に見えているため、
選評制を変更しようという大きな動きがあった事はこれまでない。
また、「本来はあくまで総評を楽しむためのネタスレであり、クソゲーのレッテルを貼るためのスレではない」という指摘もあり、
事実、KOTYは何の権威もないただのネタスレというスタンスを一貫している。

KOTYの選評は「ゲーム業界で最も信頼できるレビュー」とする声があるが、それは恐らくゲームの有りのままのクソ要素を直視し味わった者が吐き出した悲鳴である事に起因している。
どの板にせよ、提出される選評及び総評は、総じてレベルが高く堅苦しくなくブラックジョークとウィットに富んだ文章であるため普通に読んでも面白い事から、
「選評(総評)執筆者の中に本当に文字書きとして飯食っている人がいるのでは」「クソゲーをやるより選評(総評)読んだ方が有意義」という意見も見受けられる。

所謂キャラゲーは若干選出ハードルが高い。ファンアイテムの趣が強く、ゲームとしてのクオリティが低いことはままあるため、
「ファンなら満足できるor楽しめる」という最低評価水準を満たしておらず、ファンからも擁護されない、あるいは激怒される出来でない限りは相手にされないのである。
「ゲームとしては低クオリティだが、ファンアイテムとしては優秀」なキャラゲーの好例としては、『涼宮ハルヒの激動』などが挙げられる。
反面、ゲームとしてもファンアイテムとしても低クオリティで、普通のゲーマーはもちろんその作品のファンすら擁護しない、あるいは激怒して入賞した作品としては、
『ドラゴンボールUB』や『ビビッドレッド・オペレーションHIP』『仮面ライダー サモンライド!』『Newガンダムブレイカー』等が挙げられる。
また、『逆転裁判4』や『サンダーフォースⅥ』、『スーパーロボット大戦K』『遊戯王タッグフォースエボリューション』のように、ファンが激怒するような内容や『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』のようなシリーズ全体で見るとクオリティがイマイチであっても、ゲームとしてはいちおう普通に遊べるというものも相手にされない*3

クソゲーとして名を上げていても年内に修正版やパッチが出れば選外になる事もある。
年内に間に合わなかった作品やパッチでクソゲーとしてより昇華した作品もあるが。

スレで色々やらかすとオプーナさんやメジャマくんに裁かれるので注意。

携帯機部門では長らく全部門のジャッジを務めていたオプーナさんに代わり鬼帝ちゃんが担当するようになった。
その後、鬼帝ちゃんは続編2作がまずまずの良ブロック崩しゲーとなった事もあって担当を卒業した。絶望のネクストステージ?何それ。

一方、オプーナさん(やる夫プーナ)は慣れ親しんだ名誉会長的存在として今尚スレの顔である。
が、ぶっちゃけた話、上記のような過去の基準で選出されたような作品であり、
オプーナさん自体はクソゲーという程ではなくむしろ今では佳作以上の希少ゲーとして評されている点にも注意。


用語

  • 選評
クソゲーの紹介文。KOTYへの推薦文みたいなもの。
どんなにクソゲーと言おうと、それが本当にクソゲーでありスレで話題をさらおうがこれが無ければ始まらない。
ただ出せばいいと言う物ではなく主体性や詳細に欠けるものは相手にされない。
総評と違いユーモアよりも正確さと詳細さを求められる傾向があるが、選評内でその年を代表するパワーワードが生まれる事もある。
遊ばなくてもこれを読むだけでクソゲーだと理解できる ということが求められるので
「わからないなら遊んでみろそうすればクソだとわかる」などのワードが出たら選評としてはまず不足と言っていい。
また、選評受理されたとしても総評入りするとは限らない点には注意が必要。
逆に言えば酷いクソゲーだろうとスレの中で検証する人がいなかったり、そもそも話題にならなかったりすると選評が出ないのでKOTYでは見逃されることもある。

一方で「どんなに酷いクソゲーだとわかっていても選評さえ完成しなければ大賞候補=次点にならない」というルールには穴があり、
検証しに来たクソゲーハンターの心を次々折ることで選評が書ききられず、話題作のラインに強引に踏みとどまろうとした(?)破壊兵器も存在する。

あと、据置・携帯スレ的には「ノミネート」という単語・制度は使っていない。大賞・次点をまとめて便宜的にノミネート作と言うことはあるが、
基本的には「選評うp」+「住人の了承」を経て初めて大賞争いに加わる。
一方乙女ゲーとエロゲー版では、「選評」が上がった段階で大賞争いに一応「エントリー」するという制度になっている。


  • 総評
その年の大賞及び次点入り作を決める、1年を振り返る文章。
大体2カ月程で完成するが、大抵年末の魔物的な大物がその頃に出ると検証に時間がかかるため3月以降になり、場合によってはそこに滑り込み参戦し(門番に弾かれ)てくるクソゲーが出ることすらある。
また、実力が拮抗したクソゲーが2つ以上存在していると審議が難航し中々決まらない事も。
逆に年末までに圧倒的な怪物が登場しており、年末にそれを越えるようなゲームが出なかった場合はそのまま逃げ切ってしまうため完成が早まる事もある。


  • 門番
その年最初に選評が届いた作品のこと。
その年から総評決定までの基準となるクソゲーとして扱われ、以降の作品はこれと大賞を争えるレベルでなければ総評にすら残らない選外になってしまう。
よって候補作の中では相対的に弱くなる事が多く、大賞争いでは影が薄くなりやすい…が、それが大賞に手が届く超ド級のクソゲーだった場合は、その年の次点リストに載れる候補作(話題作)はどうしても少なくなってしまう。
2014年据え置き部門の「大戦略P」「赤サブレ」や、2012年エロゲー部門の「SEX戦争」はその難攻不落っぷりから「デモンズウォール」などとも呼ばれていたが、
2015年据え置き部門の門番『アジト×タツノコレジェンズ』、2016年携帯機部門の門番『Wizardry 囚われし亡霊の街』*4はそれを上回る理不尽さで後追いを無双し続けた結果、
該当年での次点はそれぞれたったの1作(つまり門番の他は対抗1作のみ)に終わり、しかもその上で門番が逃げ切る形で大賞獲得に至っている。

KOTYで取り上げられるレベルのクソゲーにはなぜか毎年年末に出てくるものも多い。ヨンパチ、ダメジャー2、アイ惨など、大賞の多くがこれ。
何故生まれるかというとメーカーが売上を求める為にクリスマス、冬休み、ボーナス、正月、つまり年末年始商戦を狙って突貫工事で出してしまうから。
また○周年記念等のアニバーサリー作品発売を年内に間に合わせようとしたり、オンラインアップデートが当たり前になった今では「未完成で出して後でアップデートパッチ配布すればいいや」という認識がそれにつながってしまう事が多い。
年末の魔物とは意味合いがやや異なるがクソゲーオブザイヤーのルール的にも年末に出たクソゲーの方が有利となる。
後述のパッチの項目に詳しく書かれているが、アップデートされる場合は その年の12月31日までの内容を基準として判断する ため
12月28日に出たクソゲーが 4日後の 1月1日のパッチで神ゲーになったとしても パッチ適用前の内容で判断しなくてはいけない
そんなギリギリの状況になったことはないが、1月に出たクソゲーは11ヶ月の猶予があるのでそれまでに改善パッチが当たって大賞を逃れるケースは往々にしてある。
ただし、ここで年末の魔物と呼ばれるようなソフトはそんなルールの隙間に救われて受賞できたようなものは少なく
改善する余裕が半年あったとしてもとても足りない、もしくはそもそも直す気なんてサラサラねえよ というものが珍しくない。
また、KOTYeにおいては銀行からの融資の返済猶予期間とかぶるため、年内に出さなければ会社が消滅するという危機にある事から年末の魔物化するパターンが多い。
亜種として「年度末の魔物」が存在する。決算前の強行発売や年明けに出す予定がずれ込んだ結果として、3月下旬発売のゲームも危険度が高めになってくる。

  • 夏の怪物
主に携帯機部門で出没。代表例は『めざせ!甲子園』『覇王鬼帝』。
最近ではエロゲー部門でも度々顔を覗かせており、2013年度及び2014年度大賞作品は夏頃の発売だったが、遅れて選評が提出され大賞となった。
由来は何故か大賞レベルの化け物が夏に発売、若しくは冬に差し掛かった段階で夏に発売された大賞レベルのクソゲーが発掘される事が多く、それが「怪物」「逸材」と言われる野球選手が発掘される夏の甲子園を悪い意味で彷彿とさせる事から。
年末の魔物も出現した年は大抵一騎打ちとなり、大賞の選考が難航する。
夏に大賞レベルの化物が現れる原因としては、夏休み・お盆商戦を狙うこと、年度末に出す予定だったソフトが諸般の事情で夏に発売がずれ込んでしまうこと、などが考えられる。

2007年大賞『四八(仮)』があまりにクソすぎた結果、翌年以降に要求されるクソ度の高さが凄まじい状態になった事。
2006年度KOTYまでは期待されていたシリーズ物が挙がる事が多く、所謂ネガティブキャンペーンやゲハの介入による面が強かったが、
「ゲハを黙らせた」「事実上KOTYを終わらせた」事件として有名。
クソゲーの定義が大きく変わった為ヨンパチショック以前の大賞争いはもう別物だと思ったほうがいいのは先述の通り。
終わらせたというより、むしろ「KOTYを一旦生まれ変わらせた」事件といえる。

2008年据え置き機部門大賞&次点作の総称。別名「七大驚異」
ヨンパチショックを経てクソゲー飢餓が危惧された中、クソゲーの「質」も量も良かった為に名付けられた。
なおクソゲー的な質が良くても良い事はこれっぽっちもないことは言うまでもない。
2010年携帯機においてもハイレベルなクソゲーが7本出たためそちらを指す事もある。ただし、据置との区別の為「携帯七英雄」と称される事が多い。

  • 四天王
2009年据え置き機部門大賞&次点作の総称。
合わせて5作あるが、『魁!!クロマティ高校』や次点作の一つである『戦極姫』にも5人で出てくる。というか龍造寺四天王なる5人組が日本史上に実在した。

  • フリュー三銃士
メーカー「フリュー」が3連続でボッシュートしてきたクソゲーの事。2009年携帯部門、「バレット」「さらば」「ふしぎ」の3つ。
なぜこうなったかと言うとフリューが業界参入1年目だった事が大きく挙げられる。
事実、同じくフリューの作った『カードファイト!!ヴァンガード』のゲームはマトモであり、一概に悪いメーカーではない(その後のクソゲー率が低い訳ではなく2015乙女大賞作もフリュー産)。

  • 七つの大罪
2011年据え置き機部門で大賞の座を争った7作品の総称。
全てがシリーズものであり、シリーズブランドの名に泥とクソを豪快に塗ったためこう名付けられた。
因みに「憤怒:亡霊」「色欲:Pia4」「暴食:誤当地」「嫉妬:C18」「強欲:投資」「怠惰:待」「傲慢:UB」。

  • 修羅の国
エロゲー業界版クソゲーオブザイヤー(KOTYe)の事。
諸々の事情から、当時の据え置き部門や携帯機部門ではまずあり得なかったクソゲーが多く、そんな魔境にあって戦い続けるユーザーたちに畏怖を込め、
奇しくもクソキャラゲーの多い『北斗の拳』に登場する「ザコの強さがこれまでのボスレベル」という戦士の国:「修羅の国」になぞらえて、こう呼ばれるようになった。
ただ、一般ゲー(KOTY)とは評価方法が異なり、更に評価基準(総評テーマ)もその年の選評ごとに変動しやすいという特徴がある。
「多少の駄作」や「作品の完成度は高いが、明確なジャンル詐欺」などでも、ちゃんとした選評さえ出せばその時点でとりあえずエントリーとなる。
ただし、どのエントリー作を総評に載せるかは総評作者次第であるため、エントリーしたのに総評案で言及されない、ということはある。

  • 真KOTY
2018年から始まったネタスレ「真クソゲーオブザイヤー」の事。
元々は某有名シリーズの新作をエントリーさせに来て門前払いを食らった荒らしが勝手に立てたスレだったが、
その荒らしの面白過ぎる言動を見て悪ノリした住人たちに即座に乗っ取られ、その後はKOTY住人の遊び場(兼お客様の隔離場)と化した。
「選評不要で何でも大賞」が基本ルールであり、スレで「〇〇はクソゲー」と宣言しさえすればゲームじゃなくても大賞認定を受ける事ができる無法地帯懐の深さが最大の特徴。
また、選評も「不要」であって「禁止」ではないので、ちゃんと他の住人が読んで面白い内容であれば問題なく受け入れてくれる。
流石に「大賞受賞は約一名の例外を除いて一回まで」という建前制限は一応あるものの、名義をちょっとでも変えれば別枠と見なされるため*5ほぼ形骸化している。
ちなみにルール上タイトル以外の情報は不要であるため、お客様が選評で内容を語ろうとして住人に袖にされるという皮肉な光景が展開される事も。
2020年末あたりから次第にスレが過疎化していき、2021年10月2日をもって終了することとなった。
2ヶ月後には復活するも、本スレ以上の過疎化により本スレで荒らしが出現したタイミングでたまにレスがある程度に。

  • ストロングスタイル
「仕様通りに完成している(と思われる)のにクソゲー」な作品の総称。「純粋なる無価値」とも言う。
ヨンパチショック以降急増したバグやメーカー対応等の盤外戦に頼らず、ゲーム本来としてのダメさのみで他作品と渡り合える程マイナスに突き抜けている作品を、ある意味で畏怖を込めてこう呼ぶ。
据置では『猿』『ラスリベ』『NGB』等が代表格。
携帯では『覇王鬼帝』が超絶バグゲーである『大戦略P』『プーペ』に対して「仕様通りなのにクソ」で真の無価値さが評価され大賞を勝ち取った。
エロゲーでは他はそれほど悪くないのにテキストの破綻具合1つで大賞となった『りんかね』が代表例。
四十八(仮)が比較対象となった『グリモ』、価格に反した薄さと前代未聞かつ過去最悪レベルのイラストがマリアージュしている『ママ2』も該当するのではという声もある。

  • シュレディンガー戦法
主に修羅の国で出没。
未完成商法の最悪かつ最上級版で、大企業も多く関わるコンシューマーで出現した場合は回収や返品騒ぎどころの話ではなくなる代物。
意図的にバグを組み込む、ある一定のタイミングでエラーを吐かせる等により強制終了させる事でゲームプレイを不能にする形で未完成を誤魔化し、
後に配信した修正パッチで未完成分を補填する形でお茶を濁す会社の良識を疑う*6作戦で、
「パッチを当てるまではそれがクソゲーであるか否かは観測出来ない」ということから、量子力学の「シュレディンガーの猫」理論に例えられた。
中には意図的にバグを組み込んだつもりが環境依存のせいで空振りに終わったり、有志がパッチを解析することで未完成がバレるというパターンも存在する事もある。
「雛遺書」が発祥。この他、その後14年度に現れた「ビッチ生徒会長のいけないお仕事」もその疑いが総評で言及されている。
『戦御村正(無印)』も、ある時点のパッチで「バグでストップする地点を世界地図上にマークしていくと、楕円を書くようになっている」というオカルトめいた状況証拠から疑われている。
とはいえ、これが割れ対策の一環になることも極々ごーくまれにあり、一概に悪いこととは言えないのも事実。

  • 1jks
修羅の国で使われる用語。
CG枚数の基準として偶に使われ、「フルプライスでCG枚数35枚」を意味する。
フルプライス9504円という価格でありながらCG総数35枚+SD画総数9枚という暴動レベルのCGの少なさや、
糞みたいに寒いシナリオ、未完成商法とメーカー側の対応に起因する同年の大炎上騒ぎの結果生まれた単位。
元ネタは2014年度KOTYeのエントリー作品「銃騎士 Cutie☆Bullet」で、「銃騎士」のローマ字読みの頭文字が語源。
値段に対する枚数の少なさなので、ロープライスやミドルプライスなどの場合はそれに応じて枚数が少なくても批判されることは少ない。
(極端な話、上記のCG枚数でも価格が300円だったら大満足ボリュームと言える。)

  • 画集
主に修羅の国で使われる用語。
どれだけストーリーが破綻していたり重大なバグを抱えていても、最悪CGのグラフィックが高クオリティならゲームではなくイラスト集としての価値は存在するという場合に用いられる。
画集としても評価出来ないレベルにグラフィックが酷い場合や、エロゲーとしての本来の使用用途として使えない場合は言わずもがな。
わかりやすい画集未満の例は「わくわく惑星プリンセス」や2017年大賞「ママとの甘い性活Ⅱ」が代表的。

  • パッチ
開発/発売元がネット環境に接続された据え置き機・携帯機・PC媒体で発売されたゲームにおいて不具合修正や追加コンテンツ等を目的として配信するデータの事。
ネット環境が整った現在だからこそ出来るものだが、未完成で強行発売して後から追加要素や発売時に盛り込めなかった要素をパッチや有料DLCとして配信するという手法も生まれてしまった。
一応パッチで改善すれば選外になることもあるが、パッチ適用による免除は年内のみに限られており、年内に間に合わなければそれを考慮せずに審査される。
そのため、強烈なバグゲーなどの選評が持ち込まれても、パッチを当てることができる機種の場合は「年内最後のアップデートが来るまでは保留」とされる。
パッチでの不具合修正となれば改善される事が殆どだが極稀にパッチを当てた結果悪化するパターンも存在する。後述の『ジャンライン』『アジノコ』『MVT』がその最たる例である。

修羅の国では亜種としてギガパッチが存在し、文字通り容量の単位がギガバイト並になっている事からユーザーのPCに掛かる負荷は相当なものになる。
また、修羅の国ではバグ修正パッチを適用する度にバグが悪化するというループが発生することがあり、
この原因はコンシューマー業界との開発力の差と、バグが前提で成り立っていた部分が修正されたことで前提が崩れてしまいバグが発生し、
その部分を修正した事でまたバグが発生し……という無限ループが発生する為である事が多く、エントリー作では『パジャマさんこんにちは』『戦御村正』が該当する。
まれに体験版に製品版用パッチを適用させることで全編プレイ可能となる、リアクションに困るバグを内包している場合も多い。

  • 賽の河原
親に先立って亡くなってしまった子供が親の供養のため、三途の河原で積石をするが完成前に鬼がやって来て積石を崩してしまい、積み直すがまた崩され……という親不孝の報いを受ける場所の事。
KOTYに於いては、修正パッチ適用前後にセーブデータの互換性がない事からパッチが配信される度に検証の成果がゼロに戻されたり
セーブデータ破損の頻発や凶悪なバグによって検証が何もかもが振り出しに戻る事を指す場合が多い。
据置版における『アジノコ』によって完成した概念。
公式が出した2個目のパッチを適用するとゲームとして伝説級のバグが発生し、ゲームクリアさえも無理ゲー化。よりによってパッチ制作がそれで打ち止めになったようで、当然そのバグは放置されたままである。
後に、ストレスフル極まるUIに無数の不具合を持つ『MVT』もこう称されるようになった。
また、『覇王鬼帝』にも原因こそ異なるが「セルフ賽の河原」と呼ばれるステージが存在する。

修羅の国ことエロゲー業界では「セーブデータの互換性がない」のは日常茶飯事なのでしょっちゅう出てくる。

  • クソゲー飢餓/クソゲー乞い
クソゲー基準のインフレや諸般の事情により選評に足るクソゲーが長期間出なかった場合起こる現象。
これが発生すると大抵総評に記載される。
特にこれが起こったのは2011年度で、東日本大震災の影響で発売延期になったソフトが相当数出た事に起因する。
ただし、据置部門では「七つの大罪」が出現。携帯部門でも「対戦チンチロリン」が出現したため結果的には実りの多い年に。
また、据置版の2014年度でも門番となった2作品が強烈過ぎたため後に続ける作品が中々現れず、
もう一波乱欲しい」「停滞した状況を打破出来るヒーローが現れないものか」と願った結果……よりによって国民的ヒーローを扱った「サモンライド!」が年末に爆誕。

  • 対策班/処理班
選評が投下されたクソゲー、はたまたやばいという評判が立っている時点のゲームに大枚をはたいて突撃、検証プレイを重ねる猛者を指す事が多い。人柱とも
クソゲー飢餓に見舞われることの少ないエロゲー板に於いては年末年始に波乱が来なかった場合、よせばいいのに予備期間に暇を持て余した処理班が余興や暇潰しついでに未処理の地雷を叩いて遊び始める無法地帯になることがわりと多い。
そしてそれが原因で大賞ないし次点級の作品がうっかり出土してしまう場合もある。その例が『部室』『オロチ』である。
据置版でも審査基準を変えて迎えた2021年下半期、暇を持て余した住人によって『バラン』の恐ろしさが暴かれた。

「クソゲーがでないのはいいこと」の筈なのにどうしてクソゲーを求めるかは謎。一説にはクソゲーの過剰摂取による中毒症状とも*7

  • ゲー無
「楽しめるような中身がい事に特化した」タイプのクソゲーの事。
選評を書くのにも「中身が無い事」を上手く伝えられるだけのセンスが要求されるため、ある意味スレと選評・総評書き達の大敵。
『人生ゲーム(Wiiウェア版)』によって確立された概念*8
その後は多くの場合ゲー無の内、インディーゲームの類いを「虚無」と呼称するようになった。
2020年代に入ると、アセットフリップによる虚無乱発によりスレの機能不全が危惧され、CERO審査が行われたゲームが最低条件に昇格。結果的に据置機部門終了の一因になってしまった。


  • ゲー霧
あまりにも内容がカオス過ぎて、「いくらプレイしてクソと分かってもまるでに包まれたかのように全体像を把握する事が出来ない」タイプのクソゲーの事。
選評どころか「どういう類のクソなのか」を分析する事すら非常に困難であり、いざ検証する際には途中で挫折する遭難者が後を絶たない。
ここまで到達すると、ゲームの詳細な内容の選評が求められるKOTYにおいて最凶クラスの難敵と化す。
『嵐』(据置版)がその元祖とされ、2012年据置機部門と2016年携帯機部門のレビュワーを大いに悩ませた。特に後者は携帯機部門終了の一因になってしまった。

  • ゲー務
楽しめる要素はまったくないのに多大な時間と労力を要求される、「義感でも無ければやってられない」タイプのクソゲーの事。
言わば「中身(だけ)はあるゲー無」「全体像(だけ)は明瞭なゲー霧」とも言うべき存在であり、選評によってクソさを伝える事が困難なのも他2種同様。
元々は修羅の国で生まれた用語で、代表的な作品は『新世黙示録―Death March―』(チーズ)。
その他のKOTYでは携帯版の『覇王鬼帝』『古き良き時代の冒険譚』等が該当するとされる。

  • 予備期間
「年末の魔物・年度末の魔物」等の期限間近に発売されたゲームについて、クソゲー選評に値するかの検証・判定に時間が掛かる場合に、翌年1月以降に設けられる期間。
通常は多少の嵐が吹く程度で終わる事が殆どだが、当然そうならない年もあり、2011年度KOTY据置では、期限間近に選評が届いた作品が続出して検証が不十分だった為、数ヶ月掛けて検証が行われた。
特に2013年度KOTYeでは予備期間に選評が届けられた作品が続出。
その中で『明日もこの部室(へや)で会いましょう』の真の姿が明らかになってスレはパンデミックとなり、それまで大賞間違いなしと言われた『リア充爆発しろ! ~変身能力手に入れたんだけど質問ある?~』を蹴落としそのまま大賞に選ばれた。

  • 延期
読んでの字のごとく、諸般の事情から当初の発売日から発売を延期する事。
クオリティアップなど理由はそれぞれだが、発売を期待していた購入予定者はもちろん当初の発売日に向けて陳列スペースの確保や宣伝を行っていた小売店サイドにも迷惑の掛かる行為である。
KOTYに於いて発売延期はフラグ化しており、次点以上に挙がったソフトの複数が該当している。
KOTYでの有名どころは『大奥記』や2012年の『デューク』あたりか。特に後者はなんと15年も延期していたヴェイパーウェアっぷり。
なお、とあるラジオでのエロゲープロデューサー曰く「1ヶ月の延期で家が建つ」とのこと。

  • 移植
他機種で発売されていた作品を移植した作品。PCエロゲーを全年齢向けに移植したものも入る。
過去の機種や、現行だけど所持していない機種から移植され遊べるようになるのは本来喜ばしい事である。
しかし、移植度が低かったり余計な調整を加えて滅茶苦茶になった場合には原作レイプと見なされ大きく叩かれることになる。
この例は『海腹川背(PSP)』『ヴァルケン(PS2)』『MVT(PS4/switch)』が挙げられる。
しかし、何故かクソゲーを移植するという意味不明な暴挙に出る事もある。
「2005年に携帯KOTYがあったら大賞は確実だった」と言われる『めざせ甲子園』は移植の忠実さと誰得さが評価され大賞を勝ち取った。
その後、『戦極姫』は2008エロゲーで次点入り後、2009据置&携帯の双方で大賞という失態快挙を成し遂げている。
2010年携帯KOTYで『覇王鬼帝』に破れ、後に2014年据置KOTYに再登場した『大戦略P』はまともに遊べないバグゲーからシステム面でひたすら苦痛を与え続けるストロングスタイルに変貌した。覇王鬼帝との敗戦から学んだらしい

  • ドラ
バグ、メーカーやクリエイターのやらかし等、ゲーム本体の出来不出来とは直接関係のない要素を指す俗語。
元ネタは麻雀用語で、「それだけではアガれないが、持っているほどアガったときにボーナス点が加算される牌」というわけでm「バグはあくまでもドラにすぎない」とか言われてた。
しかし据置2009では「ドラもかき集めれば数え役満」と言わんばかりの大暴れをした『戦極姫』が大賞をかっさらっていった。
逆にドラが全くない、ゲームそのものの評価だけでヤバいのが上述の「ストロングスタイル」。

  • オブジイヤー
うるせー馬鹿。
…マジレスするとジの発音は、theの後が 母音(a/i/u/e/o)で始まる時だけなので発音はオブザイヤーで正しい(イヤーのイはY(ヤ)行)。「日本カー・オブ・ザ・イヤー」もあることだし。
間違いを指摘したと思ったら、自分が馬鹿扱いされるので注意。
まあ質問者が間違えている=馬鹿だから「うるせー」と解答で突っ込んでいるだけかもしれんが

ノミネート作品

又はが大賞、他次点

据置機部門



携帯機部門



エロゲー部門

当該項目も参照


乙女ゲー部門



大賞決定経緯解説(エロゲー部門除く)

エロゲ―部門の解説は個別項目を参照。









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最終更新:1970年01月01日 09:00