削除厨

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登録日:2016/03/15 Tue 19:52:04
更新日:2021/12/13 Mon 22:09:59
所要時間:約 4 分で読めます




削除厨とは、主にwiki形式、すなわち多数のユーザーが参加し共同作業で文書を書き換えていく形式のサイトにおける、荒らしの一形態を指す蔑称である。
呼び名の通り、コンテンツ上の文書や画像、項目や記事といったページなどを「一方的に削除する」ことからこの名称で呼ばれる。
またDEATH NOTE魅上照も口癖が「削除」でテンションが上ってくると「削除、削除削除ォォォォオオ!!」と叫ぶだめ、削除厨と呼ばれることがある。

概要

Wikipediaをはじめとし、当wikiも含まれるwiki形式をとったサイトでは、様々なユーザーが書き込んで記事を作成する。
その際意見の相違があれば当事者同士はもちろん周囲の編集者も交えて広く意見を集めながら様々な形での議論を行い、お互いの意見をすり合わせながら記述内容を調整・編集したり、それがかなわなければ両論併記や別項目への分離などを行っていく。

ところが、削除厨は、これらの過程を一切無視して自分が不要と判断した内容をとにかく削除する

むろん「誹謗中傷」「個人情報」「虚偽の内容」「犯罪行為につながるような内容」等、一般的には記述すべきではない内容や、運営や管理者が定めた規約、あるいはユーザー同士が定めたローカルルール等により記述をしてはならない内容というものはもちろん存在するが、それらの記述などでも、個々人により受け取り方が違ってくるようなものであれば削除対象か否か多数の意見を仰ぐのが好ましい。
これを単独で不要な項目、と断じ(中には全くそのような内容がなさそうな記述部分もそうであると称する場合もあり)、一方的に前置きも無く削除してしまうような利用者が「削除厨」と呼ばれがちである。

ただし一方的な削除と思われるような大幅な編集を行ったのであっても、それが他のユーザーに受け入れられる内容であったり、編集後他編集者との話し合いに応じ、あらためて内容を考えていくようであればいわゆる荒らしと呼ばれるような行為ではない。
彼らと「削除厨」を分かつ最も重要な点は、編集方針で他者と対立しない、あるいは対立した時に他編集者との話し合いに応じるか否かであると言え、互いを尊重し歩み寄りながら議論を交わすようであれば、いかに活発であったとしても荒らしとは言えないだろう。

ところが自分の主張するところをまったく譲らず、その挙句大規模な編集合戦を発生させたり、利用者や記事内容等への誹謗中傷やサイトやユーザーへの粘着行為などをおこなうようになると完全に荒らしという扱いになる。
このような相手に普通のユーザー相手のように議論を求めても、どれだけ譲歩を行おうと議論が成立することは難しいため、しばしば編集合戦にまで発展し、編集に関わった一般ユーザーまで巻き添えで規制を受けることも多い。

なお、Wikipediaの首領ことジミー・ウェールズも、自分が作った記事を建ててから22分後に消されたことがあると明かしている。


特徴

「削除厨」とまとめられてい入るがその行為は規模も内容も多種多様であり、規模としては特定の記事に生息するものからサービスをまたいで存在するもの、また削除単位に関しても数行程度から見出し単位、ひどいものだとページごと削除してしまう場合もある。
内容についても様々で、文章の特定の部分( 単語、文法、文字数、内容、ネタ、タグなど多岐にわたる )にこだわり自らのルールにそぐわないものを消していく場合がある。
また悪質なものだと特定の内容の記述を集中的に消していく、無作為不特定に記述を削除する、削除のため文章の前後の意味が通らなくなるなど、荒らし行為と変わらないことさえある。
これは他の荒らしとみなされる編集者にも該当することであるが、「コミュニケーションが全く不可能」あるいは「コミュニケーションは取れるが、その内容は支離滅裂であるか、人のいうことを全く聞いていない、あるいは編集に関しては自分の意見を絶対に曲げない」点が指摘される。
こう呼ばれるユーザーの基本的な行動は以下の通り。
  1. どの記事でも基本的には編集は文章の削除のみであり、
    追記や修正をすることは少なく、記事を作る事は基本的には行わない
    (ただし粘着行為の際自身が嫌うユーザーのアンチ記事などを作成したり編集するユーザーも中には存在)
  2. 話し合いに応じることが少なく、応じたとしても自分の意思は曲げない、あるいは人の意見に耳を傾けない。
    折衷案や両論併記などをいっさい聞かず、自分の言い分が100%通ることだけを要求する。

さらに、荒らし扱いされるこの種のユーザーに関しては以下のような性質も持ち合わせるといわれる。
  1. 法律や利用規約、あるいはマナー等を無視、あるいは恣意的に解釈する
  2. 自らの編集が差し戻された場合、気づき次第削除する。それこそ1度や2度じゃなく相手が諦めるまで繰り返し、編集合戦を発生させる
  3. 運営側からアカウント停止ブロック、編集保護などの規制をされても、それをのりこえて編集しようとする
  4. 粘着性が高く、特定の記述などはもちろん自分に批判的なユーザーに粘着する場合がある


対処方法

このような「コミュニケーション不能な」削除厨はいわゆる「荒らし」とみなされ、対処方法は他の荒らしに対するものと類似する、すなわちユーザー側の基本相手にしないことである。
修正してもすぐに差し戻される、またコミュニケーション不能などの特徴を持ち相手があきらかに削除厨であると確信するなら、活動中に無理に編集内容を差戻したりはするべきではない。相手が削除厨であれば間違いなく再度編集するため、こちらも意地になってしまっては編集合戦になるだけである。
いったんそのページからは手を引き、管理者および運営、あるいは法律の専門家等、ふさわしい相手に報告及び相談の上裁定を待ち、破壊された記事は彼らが対処したのち、そのままであれば修正する、ということが肝心となる。
荒らしにかまうのも荒らし」という至言を今一度かみしめよう。
運営や管理者の場合は報告者と報告されたものの編集の内容を確認し、必要であれば対処を行い、できれば対処内容をユーザーに対し報告すべきである。
なお運営や管理者が何ら対処しない、あるいは対処が機能していない、という場合、それは彼らの怠慢であるため、あきらめて別のサービスへの移動を検討したほうが良い場合が存在する。


終わりに

削除厨と呼ばれる人に限らないが、その手段が編集であれ追記であれ削除であれ自分と異なる意見を一切受け入れず強行する行為はもはや荒らしと変わらない。
逆に削除厨に対して周囲の声も聞き入れず「荒らしにかまうのも荒らし」の至言も忘れてひたすら差し戻しのみ行うようでは、最悪の場合自分が[復活厨などと揶揄、荒らし扱いされるという本末転倒な結果}になる恐れがある。
他にも、自身が編集や追記した内容が後になって削除されるということもwiki上ではよく発生するが、それを理由に一方的に相手を削除厨とレッテル貼りするのも早急すぎで当然褒められた行為ではない。削除したユーザーは悪くない可能性があるためである。

その上でwikiの編集・修正を行う際に自分が「削除厨」に堕すことが無いようこころすべきことは、
そもそも複数のユーザーが編集等が可能である以上多種多様な価値観が混在するのは当然であるということ。
そしてそれらが対立したときには対話による解決が求められることが多いということだろう。

価値観というものはけして絶対ではなく、それこそ隣の家同士でも違うものである。
ましてwikiという不特定多数の参加を前提としている形式のサイトでは、互いの価値観を尊重しあい歩み寄ることが強く求められるため、対話や議論に関わらないどころか報告すらもない大幅削除はローカルルールにより禁止・制限され、規制の対象になる場合が存在する。

「削除厨」と呼ばれる行為、正しくは「誰でも編集可能なシステムにおいて自分の編集を押し通す行為」が他の利用者が困惑・迷惑する行為だというモラルの問題である以前に、まずwikiの規定に背くルール違反であることを心しよう。

アニヲタwiki

当アニヲタwikiの編集に携わる以上、他編集者とは互いを尊重しつつ忌憚なくユーモアもまじえた議論を交わし、より面白おかしい記事を目指してゆるく切磋琢磨していってほしいところ。
自分が作った記事・参加した記事にさらにたくさんの人の手が加わり、変化・成長していくことに怒りではなく喜びを感じてもらえれば幸いである。

なお、アニヲタwikiでは「過度な自治」は禁止されているため、記事の大幅かつ大量な編集等は規制される可能性が高いが、禁止事項に当たる項目や推奨されない内容など、例えば作品等の項目でその作品等に批判的な文章を入れることは推奨されない行為であるため、基本的にはそれらの項目や内容は項目内容から削除しても基本的には削除厨には該当しない
例外として、例として挙げた批判的な文章に関しては、批判点ばかりではなく肯定的意見も記述するなど、一定の状況のもと許諾される場合があるため、一応削除する前にコメント欄や相談所で相談すること推奨である。

ただしコメント欄のコメントに関しては例え荒らしコメントでも無断削除は許されず、一度相談所に報告してから削除しなければならない。
そこで異論が出たのなら、他利用者や編集者と議論や協議をしてから改めて決めなければいけない。
詳しくはりどみ内「 荒らしや煽りコメントの対処法 」を参照されたし。





追記・修正は、他編集者との話し合いの上でよろしくお願いします。

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誹謗中傷コメントが頻発したため、コメント欄の撤去を行いました。
相談なくコメント欄を復活させるのは規制対象になる可能性があります。
最終更新:1970年01月01日 09:00