六道仙人(NARUTO)

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登録日:2014/06/22 (日) 13:30:00
更新日:2024/03/15 Fri 20:49:00
所要時間:約 19 分で読めます







我は安寧秩序を為す者……名をハゴロモと云う




六道仙人とは、漫画NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。
おそらく作中最強候補の1人。

CV:立川三貴、中根徹(九喇嘛の回想)、加藤将之(青年期)


●目次


◆概要

本名は「大筒木ハゴロモ」。
地上では輪廻眼の最初の開眼者であり、同時に十尾を己の身体に封印した最初の人柱力
世を救った僧侶で忍の神と崇められ、すべての忍術やシステムの元となった忍宗を作り人々を繋げようとした。


◆人物

九喇嘛モードナルトと同じ髪型をした茶髪の男性で、長い顎髭を蓄え額には赤い波紋模様が浮かび角も生えている。
長年十尾の人柱力だった影響か肌は灰色であり*1、顔のシワがちょうどナルトのひげのような形になっている。

厳かで険しい見た目に似合わぬ慈悲深い人格者であり、忍宗によって人々を繋げようとしていた他、尾獣達にも慕われていた。
口調に関しては意外にも柔軟であり、ナルトと対話した際には彼の口調に合わせて若者言葉を軽快に話す厳格そうな爺さんというあべこべな姿を見せている。


◆能力

戦闘シーンは無いに等しいが、数少ない描写だけでも六道マダラにも通じる仙術を霊体で託す歴代の五影全員を霊体として召喚する術者で無いにも関わらず穢土転生を解術するなど規格外の描写が目立つ。
中でも、一度発動してしまえばあの大筒木カグヤでも為す術なく封印される六道・地爆天星は突出しており、忍の始祖を名乗るに相応しい最強クラスの実力者である事がわかる。


◆使用術

地球上では初の開眼者。
アニメでは白眼から写輪眼を経てこの噇術に至っている。

  • 六道の術
輪廻眼の開眼者なので当然使えるが、劇中で使用してみせたのは下述の地爆天星のみとなっている。

  • 六道・地爆天星
十尾を封印した際にハムラと共に使用した封印術。特殊な陰陽のチャクラを用いて、封印対象その物に引力を発生させて術の核へと変える。
通常の地爆天星は核を破壊するか引力に逆らう力があれば脱出が可能だが、この術はそうした対処法が取れないので、肉体を完全に封じ込めて脱出を不可能にする。

  • 輪廻眼の固有噇術
輪廻眼を開眼しているためハゴロモにも備わっているはずだが、輪廻眼の開眼者の中では術の詳細が唯一不明になっている。

額の赤い輪廻眼模様にこれの瞳力が宿っているらしい。

疾風伝で十尾と戦った際に発動。
色はマダラと同じ。直立した十尾と並ぶほど巨大で、十尾の尾獣玉を受けきる程の防御力を持つ。

本人なので当然使用可能。疾風伝では妙木山の蝦蟇仙術がルーツとなっている。

  • 求道玉
性質変化を四つ以上混ぜ合わせた血継淘汰を上回る能力。触れた物を消し飛ばす性質がある。
六道仙人の場合は足下に九つの求道玉を浮かべており、錫杖は両端がそれぞれ陽と陰の形をしている。

  • ぬのぼこの剣
求道玉で形成されるDNAのような形状をした神剣。想いの強さがそのまま剣の強度となる。
オビト曰く仙人はこの剣でもって世界を創造したらしい。

  • 陰陽遁・万物創造の術
無から形を作る陰遁の術と、形に命を吹き込む陽遁の術の極み。十尾のチャクラから九体の尾獣を創造したのもこの術。

現在まで伝わっているものと同じだが規模が尋常ではなく、歴代五影を魂のみで呼び寄せる、カグヤの隔離空間からナルト達を呼び戻すなど桁が外れている。


◆六道仙人の宝具

六道仙人が作製した五つの宝具。
いずれも強力な性能を誇るがその分チャクラ消費も激しく、テンテンやダルイは少しの使用で息絶え絶えになっており、まともに扱えたのは九尾の肉を食らい擬似的な人柱力となっていた金角・銀角兄弟くらいだった。

  • 芭蕉扇
扇を振るう事で五代性質変化全てを操る事が出来る。
第四次忍界大戦後ではテンテンがちゃっかり回収しており、武器屋の店頭に並べられていた。

  • 幌金縄
  • 七星剣
  • 紅葫蘆
「幌金縄」で触れた対象を縛って言霊を追い出し、「七星剣」で言霊を切って呪い、「紅葫蘆」により言霊…生涯で最も口にした言葉を録音し、その言葉を口にした対象を封印してしまう。
なお、口に出そうと出さなかろうと時間差で紅葫蘆に封印されてしまうため、厳密には七星剣で切られた時点で詰みである。

  • 琥珀の浄瓶
名前を呼ばれ、それに返事した者を封印してしまう強力な壺。
上記の四つの宝具は過去に金角銀角に持ち去られてしまっていたがこれだけは健在であり、第四次忍界大戦では九尾の力を解放した金角に対して用いられた。


◆劇中の活躍

来歴(アニメオリジナル)

疾風伝ではハムラともども若かりし頃の姿が描かれている。

少年期

チャクラを最初に手にした大筒木カグヤと、時の皇子テンジとの間の息子として生まれた。
産まれたときから輪廻眼を開眼していたわけではなく、当初の眼球は特に能力のない普通の目だった(遠隔視の際にいちいちハムラに振っていたため、本人は瞳力をまだ持っていなかった模様)。
肩肘を張る独特の歩き方が癖。

ある時村の田に引かれる水が減少するという事件が発生、川を塞き止める原因を突き止めるべくハムラを伴って上流の調査に向かったところ、言葉を話す謎のカエル・ガマ丸と遭遇した。
この地を潤していると言われる神樹が、実際には大地や大気の力を吸い取ることでこの地が緩やかに死につつあることと、真実を知りたければ神樹を覆う峠の向こうを見に行くように聞かされる。

帰って来たところでカグヤに販売の許可を求める薬売りと遭遇するが、ハムラが白眼で商品の薬をただの干し草と見破りペテン師だと看破して追い払うが、気になったハゴロモは一人で後を追い、薬売りの持病の腰痛を治した見返りに村の外での母の評判の情報を要求した。
そこで彼から、カグヤが神樹に対して行っている「しきたり」に反対しての反乱が各地で勃発しており、カグヤがそれを沈めるためにカの国の者を皆殺しにしており、そのために暴君と呼ばれ恐れられているという噂を聞かされる。

さらに、その直後に「しきたり」、すなわち神樹への生贄の列の中に、仲の良かった少女・ハオリを見つけて動揺。これを機にハムラ共々カグヤへの不審を募らせ、ガマ丸の言葉に従い峠へと向かう。

そこで見たのは草一本ない地表へ根を露出させて沈黙する神樹であったが、白眼で透視したハムラが神樹に縛られた無数の人々の繭を地中に発見。根の隙間から地下へと潜った二人が見たのは、ハムラが透視した通りの人の繭であった。
一つの繭を切り開いたハムラに言われてそれを解いたところ、中から現れたのはハオリの亡骸だった。衝撃のあまり慟哭するハゴロモだったが、その悲しみから写輪眼を開眼した。

その後、ガマ丸に導かれて妙木山を訪問。仙力(現在で言う自然エネルギー)を感じ取とってみせ素養の高さを評価された。
ガマ丸から「記録石」という水晶玉を通じてカグヤの来訪から現在までの詳細、神樹がある限り大地も人も動物も自然エネルギーを根こそぎ吸われて枯れていき、いずれは全てが滅ぶことを伝えられる。
そしてガマ丸が自分たち兄弟に関わり始めたのは、夢を通じて二人がカグヤと戦う予言を見たからであり、万が一戦うことになった時に母へ対抗するためにハゴロモは仙術を会得し始める。

母との戦い

恐るべき素質と才能を以って、後の自来也はもとよりナルトでさえも比較にならないスピードで仙術をマスターすることに成功(この当時は「チャクラ」がまだ大筒木母子だけのものだったので、後の「仙術チャクラ」とは違い「仙力」と呼ばれていた)。
しかし、その矢先にカグヤが里へ帰還し、一足先に戻っていたハムラと対峙していた。企みが露見したと踏んだハゴロモはガマ丸と共に里へ戻り、里の人々を戦いに巻き込まぬため外へと追い出した。
そして、カグヤのいる館の前で、ガマ丸から妙木山の秘法たる仙術の札(ガマ丸以前の仙蝦蟇達が仙力を詰め込んだもの)を渡される。

いざ対峙したカグヤは、我が子に己の出自を語る。ハゴロモとハムラでは決してたどり着けぬ空のかなた、そこがカグヤの故郷にしてルーツ。そこからいずれ彼女の迎えがやってくる。彼らには愛など関係ない、力だけが物を言う。だからこそ神樹の力で兵隊を増やしているのだ、とカグヤは諭す。

しかしハゴロモは納得がいかず、食って掛かる。かつてカグヤも愛というものを知っていたはず。なのに、なぜそれを否定するのか。
カグヤは語る。かつて信じた愛に裏切られ、そして今また我が子たるハゴロモにも裏切られようとしていると。
血を分けた親子であろうと、所詮分かり合うことは出来ない。ならばこそ、いずれ来る大筒木の者たちと戦うためにその力を返せと、操られたハムラがハゴロモを襲ってきた。
柔拳と白眼を駆使する弟を相手に防戦を強いられるハゴロモだが、意を決し仙力を雷遁に変化させハムラを貫いてしまう。
その瞬間、心中を過ぎった強い思いに反応してか写輪眼から輪廻眼へと変貌し、さらに額には万華鏡写輪眼(輪廻眼と同じ形だが色が朱色)に相当する模様を開眼した。

洗脳が解けたハムラの傷を仙力の札で回復させ、六道の錫杖を作り出して改めてカグヤと対峙する。
しかし、隙をついてカグヤは神樹を遠隔コントロールして、十尾へと変化させた(ハゴロモ達はこれを、神樹がチャクラを取り返そうとしてついに暴れだしたと判断した)。
巨体を誇る十尾に対しハゴロモは完成体須佐能乎で応戦。
地上に凄まじい規模の被害をもたらした数ヶ月に渡る死闘の末、カグヤを六道・地爆天星で封印することに成功した。

無限月読を解術した後は大きすぎる十尾を九つの魂=尾獣へと分割し、己の内へと封印し史上最初の人柱力となったが、外道魔像の下りが不明瞭となっている。

月に向かうハムラを見送った後、自分達と母との戦いで荒廃した地上の修復と尾獣達の故郷の探索を兼ねた旅に出た。
かつて自身の人外の力で世界を滅茶苦茶にしてしまった反省から、忍術を使って世界を大規模に再生といったことはせずに、橋が壊れていれば材木を揃えて建て直すなど人の役に立とうとした。
その姿に感動を覚えて協力を願い出るものもあれば、ハゴロモを師と崇めて弟子入りを懇願するものもいたほど。
そうして弟子となったものには自身の力・チャクラを分け与え、人々の絆を深めることを目的とした忍宗を広めながら各地を渡り歩いた。

尾獣達の居住地が決まった後は人助けと忍宗の布教を弟子達に任せて自分の村に帰郷し、そこで妻をめとって二人の息子を授かった。
産後の容態が悪く妻はまもなく亡くなってしまうが、二人の息子達は元気に成長していくのだった。

忍宗から忍術へ

だがその後、インドラが忍宗のチャクラによる、本来はハゴロモのみの力である「術」を「印」によって可能とすることを発明してから方向性が変わり始める。黒ゼツの介入で写輪眼を開眼したインドラは、警戒感からどんどん力に傾倒し始め、周囲への当たりも厳しくなっていった。対照的にアシュラは落ちこぼれながら人望に恵まれていたもののお人よしが過ぎるきらいがあり、悪事の片棒をまんまと担がされることもあった。

一長一短の兄弟だったが、二人を見守っていたハゴロモは、力に傾倒するインドラの姿勢に危うさを覚える一方、甘さの過ぎるアシュラの在り方が「みんながいるからオレは生きている」という認識から来ていることを理解していく。

そして、ハゴロモは二人の息子に試練を課した。
十尾を倒しカグヤを封印した際、枯れ朽ちた十尾の抜け殻があちこちに飛び散っていた。大半はハゴロモが旅をする中で見つけて処理したが、残っているものが二つあった。それによって生じている問題をどう解決し、何をもたらすのかを見極めて後継者を決定することにしたのである。
インドラが継ぐものだとばかり思っていたアシュラは反発したが、ハゴロモは取り合わず二人を送り出した。ハゴロモの本心は、インドラとアシュラがそれぞれに足りないものを見つけて戻り、二人で忍宗を支えてくれるよう成長させることだった。しかしその一方、自らの瞳力を完全に制御できていないインドラが心を閉ざしつつあることにも気づいており、試練を課したのはハゴロモ自身に最後の選択をさせるためでもあった。

アシュラはその後、荒野の真ん中にある一つの村を訪れる。そこでは謎の病気が蔓延しており、ハゴロモの課した試練はこの問題を解決することだった(実はインドラに出したのも全く同じで、別の場所で蔓延する同じ病気の問題を解決させること)。
調査の結果、山になっていた神樹の根と、その地下に溜まる樹液が大地に染み出し、そこに宿る自然エネルギーが荒野に緑をもたらしたことと、それを吸って育った作物を食べたことが病気の原因だと突き止める(病気の正体は自然エネルギーの過剰吸収による仙人石化)。
しかし、村長はかつての飢餓の時代に戻るよりはと受け入れず、村人もアシュラ達を排斥する。同じ頃、インドラも排斥を受けていたが、己が力にものを言わせ、強引に意見を一つにまとめようとしていた。

考えあぐねたアシュラだったが、ハゴロモが「問題を解決しろ」と言っていたのを思い出し、神樹はそのままに井戸を掘ることで解決することを考案。この土地は岩盤に阻まれて井戸が掘れずにいたが、アシュラは風遁で地面を削りながら地道に掘り進める。
インドラが里に帰還し、1年が過ぎた頃にようやくアシュラは里に戻ってきた。帰ってきたアシュラは、村の代表を6人連れてきていた。

ハゴロモは兄弟双方から話を聞いたが、インドラは「村には平穏が戻った、何も問題はない」と言ったきりだった。アシュラの方はというと、あきらめの悪さに感化された村人たちが忍宗を教えて欲しいとやってきたのを受け、彼らにチャクラの使い方を教えて共同で作業を続行。1年がかりで大規模な水脈に行き当たり、巨大な湖を生み出して新たな水源とすることで問題を解決。さらにチャクラを使える人が増えたことで共同作業で病も回復させ、それから戻ってきていた。

インドラの強硬なやり方をガマ丸から聞かされていたハゴロモは、「絆という繋がりこそが真の力であり、それがある限り忍宗が悪用されることはない」と二人に説き、アシュラを後継者に指名。
だが、絶対の自信を持っていたインドラはこの事実が受け入れられず、黒ゼツの扇動もあってついに万華鏡写輪眼を開眼。
完成体須佐能乎を発動させ、里を襲ってきた。

インドラと対話していく中、インドラが(一部の支持者を殺害した事によって)万華鏡写輪眼を開眼した事を知り、「そこまで堕ちたか」と悲嘆した。インドラとアシュラの戦いが激化するなか、アシュラに教え諭した事により、アシュラの六道の力を解放させて勝利。しかし、それによってインドラとアシュラの兄弟仲は決裂する事となる。

晩年は上述通り、うちは一族の石碑を書き記したが黒ゼツに悪い意味で上書きされた。死期が迫り、アシュラとその一族に後事を託して世を去った(その前日の夜中、インドラと邂逅しており、「アシュラとその一族を滅ぼすまでに永遠に戦いをやめない。それを成し遂げるまで、何度でも俺の魂は蘇る」と宣告される。インドラと久しぶりに面会した時は「ワシを殺しに来たのか?」と、申し訳ない表情で会話していた)。


本編

長門の瞳を見た自来也より、輪廻眼と共に忍の始祖として初めてその存在が明かされた。
以降、話の要所要所で「月を作り出した」「十尾の人柱力となった」など数々の神話が断片的に語られ、本編終盤に全貌が明らかとなった。

伝説

チャクラの実を食らった大筒木カグヤより、チャクラを宿した初めての人間としてハムラと共に双子として産まれる。

ある時、十尾と化した神樹がハゴロモとハムラの兄弟に襲い掛かってきた。
兄弟はこれを神樹がチャクラの実を取り返そうとしていると考え、実を食したカグヤの罪をあがなうために戦いを挑み、死闘の末に十尾を自らの体に封印して史上最初の人柱力となった。

その後はかつて母が唯一絶対の力を持ったがために「女神」から「鬼」へと変貌してしまった反省から、人々が繋がり支え合うことを望み、忍宗を広め民衆を導いた。

また、妙木山の大ガマ仙人ことガマ丸から予言を受けたことと、二人の息子のうちの弟・アシュラが他者との繋がりで兄・インドラに匹敵する力を手に入れたことに感銘を受け、封印した十尾のチャクラを分割し、九体の尾獣として人格と名前を与えた(外道魔像は体内に残したので生存したが、消耗が激しく数ヶ月に渡って寝込んだらしい)。
尾獣達に色々なことを語り伝えて教え導く中、老いた自身の寿命を悟り、彼らを尾獣として解放。「いずれ、個々の尾獣として正しく導かれる日が来る」と諭して世に放った。この関係から、尾獣達からは例外なく親として慕われている。

そして、尾獣達が世界に散らばった後、残された外道魔像が死後に暴走することを防ぐため、封印を解除して出現させた後、ハムラとともに六道・地爆天星を発動、月として再度封印。一族を連れて月へ渡る弟に別れを告げてこの世を去った(人柱力であった以上、チャクラも魔像もなくなれば死ぬのみだった)。

現世への干渉

その後も忍宗の行く末を見届けるために、チャクラのみの存在として現世を漂っており、これまでも息子たちの転生者たちと対話してきた模様。
原作670話で仮死状態となったナルトとサスケの精神世界にてようやくその姿が登場し、母と息子たちの話を聞かせ、ナルトとサスケに自身の力を託した。

最初は昔の人間らしい難解な言い回しでナルトにツッコまれるが、一転してくだけたチャラい口調に大幅なシフトチェンジをしてしまい、ナルト及び読者を唖然とさせた。

インドラの子孫が誤った道を歩まぬよう石碑を残していたのだが、カグヤ復活をもくろむ黒ゼツによって改竄されてしまった。
その後うちは一族が改竄された石碑に従った事から考えると、弟を優遇し兄を信じきれなかった彼の所業が争いの遠因と言えなくもない。
ハゴロモ自身もこのことを後悔しており、今世ではナルトとサスケの双方に希望を託している。

ナルト達がカグヤとの戦いを繰り広げる中、柱間がマダラの下半身に触れたことでアシュラ・インドラ・九喇痲のチャクラが揃い現世にチャクラ体で出現することができた。
火影達に戦況を説明する*2と共に協力を促した。扉間には嫌味を言われた。

カグヤ封印が終わったことを確認すると、浄土から歴代五影を呼んで穢土転生達と共に口寄せの術を行うことでナルト達と尾獣九体を始球空間から帰還させた。
激戦を終え世界を救った第七班を、特にカカシを皆を纏めあげオビトの友であり続けたとして「これこそ神の御業」と大いに称賛した。
また尾獣達と戯れるナルトを見て、自分の理想が叶ったことに喜び笑みを見せている。
人柱力でなくなり死にかけのマダラに止めを刺そうとするサスケを止め、前任の転生者である彼の最後を見届けるよう求めた。

穢土転生の術を解除し自身が呼び出した歴代五影を昇天させた後、サスケの革命宣言に立ち会い、サスケとの決戦に向かうナルトを見送った。
自分がしてきた数々の過ちについてカカシに愚痴りつつ、サスケの憎しみを愛情に変えてくれるようナルトに任せ、最後にサスケもまたナルトを親友と思っていたことを回想しながら昇天した。


◆関連人物

母。神樹の実を食べにどこからかやって来てチャクラを最初に手にした。
両目に白眼を持っており、額に輪廻写輪眼を持つ。

  • 大筒木ハムラ
双子の弟。両目に白眼を持つ。
若い頃は白眼を駆使してトラブルシューターとして活躍。後にハゴロモと共に十尾と戦った後、外道魔像を監視するため一族と共に月に移り住んだ。
兄弟仲は極めて良く、別離した後も兄の作ろうとした世界に賛同していた。
彼の子孫が日向一族。
「陣の書」によれば厳格な性格とのことだが、若かりし頃は真面目な反面調子のいいフランクな性格であり、一人称は「オレ」。

2人の息子。
この2人の確執が、長きにわたる千手一族とうちは一族の確執の原因となる。

  • ガマ丸(大ガマ仙人)
妙木山の主である仙蝦蟇。彼から「九匹のケモノの名を呼びたわむれる碧眼の少年が世界を変える」という予言を授かっている。
なお、初対面時はごく普通のカエルだったが、この時点でも大岩を動かすほどの仙術を身に着けていた。
仙人としての師匠でもあり、彼から仙術を教わった。
ちなみにハゴロモとハムラに人間よりもずっと前からこの地に住んでいると豪語していたが、神樹の飛来(カグヤがやって来るさらに数千年前)の時点でこの時と大して変わらない容姿だった辺りあながち嘘でもないようだ。
なお、忍宗の成立後は飲み仲間だった。


◆ハゴロモ語録

  • 「おい、ハムラ……オレの頭がおかしくなったのか? カエルがつまらぬシャレを言ってるぞ!?」

  • 「やめろやめろ、迂闊に神樹に近づくと死ぬぞ」

  • 「インドラは優秀だが、すべてを一人で解決しようとしすぎる。アシュラは人に対する優しさを持つが、なかなか先頭に立とうとしない。二人がこの旅で成長し、互いに支えあうようになってくれれば文句はないのだがな…」

  • 「私はもう長くない……。守鶴、又旅、磯撫、孫悟空、穆王、犀犬、重明、牛鬼、九喇嘛。離れていてもお前達はいつも一緒だ、いずれ一つとなる時が来よう」
    「それぞれの名を持ち、今までとは違う形でな。そして私の中にいた時と違い、正しく導かれる。本当の力とは何か……その時まで……」

  • 「ワシは時代錯誤である……長きに渡る時の流れは文化的伝統や観念……論理において大きな変化をもたらしたのだ。こうして時代を超え転生者に会う度にそれらの両者にある相違を大きく感じることになった……」
    ↓
  • 「あマジ? ならこんな感じで行くんで夜露死苦! …つって!」
    ↓
  • 「それは言い過ぎではないか? バカとは何事だ! ……まあ、さっきの喋りではそう思われても仕方がないが……」

  • 「忍術ではなく忍宗だ。ワシの忍宗は希望を作り出すものだった。戦いを作り出す忍術と混同してはいかん」

  • 「力が一人に集中すれば、それは暴走し、やがて力に取り付かれてしまう」

  • 「……そうだな九喇嘛よ……ガマ丸の予言通り……九匹のケモノの名を呼びたわむれる、碧眼の少年……」
    「ナルトよ、お前はやはり皆の協力を得る魅力があるようだ。ワシの魂をこうして呼べ、アシュラが転生したのも頷ける」
    ……守鶴。又旅。磯撫。孫悟空。穆王。犀犬。重明。牛鬼。九喇嘛。“予言の子”が世界を変える時が来たようだ

  • 「母カグヤも、初めは民の信望厚き女神だったそうだ。鬼と呼ばれるまでに変貌した理由はわからぬが……おそらくチャクラの実を食らった時から、何かが始まっていたのだろう

  • 「愛情とは難しいものだな……。かつてワシにも二人の子がいた。二人を愛し二人もワシを敬愛していた。だが、兄弟の弟だけに全てを託してしまった。それを機に兄はワシと弟を憎むようになってしまった。愛情が憎しみへと変わってしまったのだ」

  • 「過去は未来が変わらぬと気づかせるためではなく、未来のためにあるはずだ」
    「うずまきナルト……あの子は憎しみの塊になってしまった九喇嘛を救い、友となった男だ。ナルトに任せてみるとしよう……今度は憎しみが愛情へと変わるのを願いながら……いや、愛情を取り戻させると願おう」
    「ナルトだけではなく、サスケも母カグヤと違い、愛とは何かを知っている男だ」


◆余談

  • 上述のオチャラケ口調での会話で漏れた「宇宙人って何だよアハハ!つってあんま違わねーか…」という台詞は、母であるカグヤが宇宙人(=大筒木一族)であり、その息子であるハゴロモも半分は宇宙人(=あんま違わねー)である事を示唆した続編への何気ない伏線となっている。



「そして アニヲタの集いが閉鎖してもなお冥殿の作り上げた項目は消えることなく」

「時をおいて追記・修正された いく度となくな」

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最終更新:1970年01月01日 09:00