NOIR

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登録日:2009/05/28(木) 16:58:35
更新日:2023/07/18 Tue 22:48:51
所要時間:約 5 分で読めます





『NOIR……其は古よりのさだめの名。
黒き御手は嬰児の、安らかなるを、守り賜う…………』

NOIR(ノワール)は2001年4月〜9月までテレビ東京で放送されていたアニメ。
タイトルはフランス語の「黒」「闇」から。

同テレビ局のアニメ『MADLAX』、『エル・カザド』で有名な真下耕一監督の成功作であり、作曲家の梶浦由記の出世作でもある。
因みに、NOIR、MADLAX、エル・カザドは美少女ガンアクション三部作と呼ばれている。

映画『スパイダーマン』等で有名なサム・ライミをプロデューサーとして実写ドラマ化する計画が2010年に持ち上がったが、2013年に制作が遅々として進んでいないことが明かされ、以後の進展はない。

OP:コッペリアの柩/ALI PROJECT
ED:きれいな感情/新居昭乃

  • ストーリー
フランスのパリで暗殺代行業を営むミレイユ・ブーケはある日、夕叢霧香と名乗る日本の女子高生からメールを受け取る。
そのメールを開いたミレイユは驚愕した。メールにはミレイユが幼い頃、両親が殺された現場に流れていたオルゴールの曲が添付されていたからだ。

日本へ飛んだミレイユは霧香と会う。彼女は女子高生として暮らしていたが、過去の記憶を失っており、身元も家族もすべて偽造されたものだった。
霧香は自分の正体を知るためにミレイユに協力を依頼する。ミレイユもまた、両親の死の真相を探るために霧香をパリに連れて帰り、自分を超える暗殺術を持つ彼女をパートナーとして暗殺代行業を手伝わせることにした。

  • キャラクター
ミレイユ・ブーケ
CV:三石琴乃
本作の主人公の一人。
「もっとも信頼の置ける」と言われる一流の暗殺代行者。愛銃はワルサー P99
コルシカ・マフィアの有力者の家に生まれる。幼少時、何者かによって両親と兄を殺されたため、母方の叔父と共にフランスのパリに移り、叔父から暗殺者としての教育を受ける。
霧香をフランスへ連れて行き、「NOIR」という名の暗殺者コンビを組む。
一流の殺し屋…という設定だが、よく殺されかけては霧香に助けられるので、視聴者からは「ダメイユ」呼ばわりされている。
暗殺の技術に特化しているだけで、正面きっての戦闘は苦手なのかもしれない。

夕叢霧香(ゆうむら・きりか)
CV:桑島法子
本作のもう一人の主人公。
神奈川県立椿高等学校に通っている女子高生。
記憶を失っており、自分の正体を知るためにミレイユと共にフランスへ行き、暗殺業のパートナーになる。
口数が少なく、どこか儚げで表情に乏しいため、何を考えているかよく解らない印象を与えるが、優しさを感じさせる一面もある。
一方で戦闘、主に暗殺の技術に長けており、その圧倒的な腕前はミレイユ以上。愛銃はベレッタM1934。
ミレイユ曰く、「殺しの技術に長け、裏社会に精通し、あらゆる言語を話す」とのこと。
自分が何者か分かった時は殺してくれるようミレイユと約束している。

クロエ
CV:久川綾
霧香とミレイユの前に現れた謎の少女。自身を『真のノワール』と呼ぶ。
謎の巨大組織「ソルダ」の最高幹部の一人アルテナ(後述)に育てられ、両刃の小型投げナイフと大型ナイフを操る。暗殺者としての実力は霧香と同等。
ミレイユ宅にいきなり現れた上にそのまま上がりこんでお茶会を楽しんだり、霧香からフォークを貰って「宝物」と喜ぶ等、常人とは少し外れた感性の持ち主。
基本は人懐っこく礼儀正しい少女だが、戦闘の際には一切の容赦がない。
アルテナと霧香の二人を心から慕っているので、二人にはデレデレ。
霧香を窮地から救った際(この時ミレイユも同じく窮地だった)、「助けにきました、あなたを」と発言しているので、ミレイユのことは眼中にないようだ。
クールそうな見た目に反して、声が異様に可愛い。

アルテナ
CV:TARAKO
クロエと霧香を暗殺者に育てた張本人で、ソルダの最高幹部の一人。
スペインとフランスの国境付近の山岳部にある「荘園」と呼ばれる地域で、中世さながらの暮らしをしながら、クロエに指示を送っている。
その雰囲気や物腰から慈母と呼ばれ、クロエからは母のように慕われているが、一方で評議会からは死を司る存在として恐れられている。
幼少時に戦争で悲惨な経験をしており、その後ソルダに拾われ育てられた過去を持つ。愛銃はエンフィールドNO.2。

  • 組織
ソルダ
欧州に1000年以上前から存在する謎の巨大組織。
現在では世界中の政府や裏社会に内通者を有しており、いわば世界そのものと化している。
元々は戦争に巻き込まれた犠牲者たちが私利私欲で戦を起こす者を討つ、いわば悪に満ちたこの世界で悪を以て悪を討つための組織だった。しかし、時とともに腐敗していったのか、現在では最高評議会が富や権力に固執し、原初の理念からはかけ離れたものとなっている。

組織内では原点回帰(「グラン・ルトゥール」)を掲げ原初ソルダの理想を実現しようとするアルテナ派と、現状維持を望み富と権力を求める最高評議会メンバーが対立している。

以下ネタバレ含む








  • 真のノワール候補
真のノワールとはソルダの切り札とも言える存在で、固い絆で結ばれ、闇の世界で生きることを誓い合った2人の乙女を指す。
死を司り、万余の軍勢にも勝り、いかなる敵をも打ち倒すと言われている。また、聖母の慈愛と死神の冷酷を併せ持ち、あらゆる呪縛から解き放たれた至高の存在であるという。闇に在りて嘆きの子らを守るために罪にまみれて戦う真のノワールは、原初ソルダにとっていわば一種のメシアとも言える。

選出には儀式があり、候補者に殺し合いをさせ生き残った2人が真のノワールとなる。しかし、現在のソルダは組織の方向性が変わってしまった為、候補者はいるものの正式には存在していない。

候補者は、ミレイユ、霧香、クロエの三人。
ソルダに所属していないミレイユが候補者に選ばれているが、ソルダは元からミレイユを候補者にしようとしていた。それをソルダのメンバーだったミレイユの両親が拒んだため、アルテナはソルダへの裏切りと見なして幼少時の霧香にブーケ一家を暗殺させた。この一件はミレイユに対するソルダの洗礼とみなされ、候補者とされた。

ストーリー終盤ではミレイユが、記憶とともに本来の殺人者としての人格を取り戻した霧香が戦うが、霧香はオルゴールの音を聞き、過去にミレイユの母オデットを殺す際に彼女からミレイユを託されたことを思い出す。
霧香を慕うクロエはミレイユの殺害を霧香に止められたことで、嫉妬を露わに(霧香が自分でなくミレイユを選んだとみなした)して霧香と戦い、死亡。霧香はこの戦いで人を殺す悲しみを知る。
2人は全ての決着をつけるためにアルテナ派との決戦に挑む。儀式場でアルテナは自分を殺して真のノワールになれと2人を挑発するが、2人はアルテナの求める真のノワールになることを拒否した。
ただし、最終回のタイトルやエンディングを考慮すれば、結果として「固い絆で結ばれ、闇の世界で生きることを誓い合った2人の乙女」が生まれたと見ることもできる。





霧香
これから……どうする?

ミレイユ
パリに帰って、熱い追記・修正がみたいわ。話はそれからよ………どう?

霧香
……うん

ミレイユ
あんたが追記・修正するのよ

霧香
……うん

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最終更新:1970年01月01日 09:00