~ハチマキ手帳欲しがるの巻~

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~ハチマキ手帳欲しがるの巻~」(2014/01/20 (月) 16:56:27) の最新版変更点

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<p><strong>(お互い清楚な感じで周りからも知的なカップルって思われてるんだけど、もう家では狂ったようにシテるカップル。<br /> あ~モテてェェェなぁあああああ!!モテアイテム欲しい~~くぅ~~!<br /> あっ。ハギノのあの手帳いいよな…。すげー気になるなぁ!<br /> 何書いてんだろう!え!?あれに何書いてんだろ!?<br /> なんか自分で考えた動物とか描いてんのかな。かわいいな<br /> どんぐらいの重さだ、あれ?でも見た感じ軽そうだしな。<br /> というか見た感じ女の子がそういうの持ってたら、かわいいな…。<br /> 女みんな手帳持てばいいのに~!あ~欲しいナァァァァ!!アレ欲しいナァァァ!<br /> だってよ、だってよ!女が持って可愛いってことはよぉ!<br /> 俺みたいな…ふふ屈強な…ヘヘへ…男なんかが持ったらよ!それはそれはギャップがあってさぁ!<br /> こりゃ~モテモテでしょうね!!)</strong></p> <p><strong>「ってそう思わない?」<br /> 静かに読書をしているミヤタに問いかける。</strong></p> <p><strong>「この前も言ったけど、お前の頭の中で発した言葉は俺には聞こえてないからな」<br /> 「ああ、そうか。でもよぉ、頭のなかでしゃべってるとよぉ。今実際にしゃべってるのかそれとも頭の中でなのかって区別つかなくないっ???」<br /> 「つくよ。やっと『黙る』を覚えたかと思ったらこれか。不器用かお前は」<br /> 「えへへ」<br /> 親に褒められた幼女のような笑顔をしたハチマキを見て、気持ちわりっと思ったあとミヤタは読書に戻った。</strong></p> <p><br /><strong>沈黙に耐え切れなくなってきたハチマキはウネウネしている<br /> 「ミヤタく~~ん…‥ミヤタく~~ん…‥<br /> ハチマキはね~~何か思いついた時に<br /> サッと書けるなにかがあったら便利だな~~って思うんだよね~~紙的な本的な~~」<br /> 肌寒くなってきたので窓を閉めるミヤタ<br /> 「例えばさ~~料理でいいなって思ったレシピを書いといたりさ~~それってとっても便利だと~~」<br /> 「お前料理しないだろ。」<br /> 「何を言うか!!俺はアレだぞ!アレ!なんだアレ!?あの~爆発音のやつ!」<br /> 「パン?」<br /> 「そう!!あれうまくて好き」<br /> 「良かったな」<br /> 「うん!!!」</strong></p> <p><strong>(はっ!今オレはうまく丸め込まれたのか!くっそ、巧みな話術か!!お前は巧みな話術の人か!<br /> それにしても手帳をどう手に入れたらいいものか。よーし!作戦はこうだ!<br /> ミヤタが読んでいた本がそこに置いてある。<br /> それを俺が持つ。<br /> ミヤタ見る。<br /> ミヤタしっくりくる。<br /> 「もしかしてお前は手帳がしっくりくる人か!」<br /> 手帳もらう<br /> おおおお鳥肌が立ったぞ!名・案!)</strong></p> <p><strong>ミヤタが座っていた椅子に読みかけの本が開いたまま置いてある。<br /> そこにゆっくりゆっくり、そろ~りそろ~り近づいていく。<br /> いつも俊敏に動くデカイ男がそんなことしてるのは逆に怪しすぎる。<br /> その一部始終をミヤタはキッチンから見ていた。<br /> 本をサッと手に取りポーズを決めるハチマキ<br /> 「本は軽いから鍛えられないぞ」<br /> チッチッチと人差し指を振る<br /> 「どうだ?」<br /> 「どうだって」<br /> 「頭良く見えないか?」<br /> 「知識量で言えば本のほうが頭いいからね。お前より」<br /> 「くぅ~辛辣だな~おい!どう!?これとか!このポーズとか!」<br /> 「今日なんなんだ。またなんかあるのか。」<br /> 「そうなんだよ~~あのなあのな欲しいものがあってだな!」<br /> 「この前の、はたおり</strong><strong>機みたいのはダメだぞ。無理して貸してもらったのにほとんど使わねぇし」<br /> 「あれは女の子が見たら家庭的なんだなぁキュン///ってなると思ったんよぉぉぉ!でも家でしかできないからさぁ!誰も見ないの!」<br /> 「わかったから、今回はなんだ」<br /> 「て~ちょ~う~~」<br /> 「手帳?なんでまた」<br /> 「モテるでしょうに~~!!」<br /> 「あ~あ、またそれか!やめだやめだ!そろそろハギノが帰ってくる頃だから。ほらほら片付けろ。その石達」<br /> 「おいおいただの石じゃないんだぞ!ここにちいちゃい顔が</strong></p> <p> </p> <p><br /><strong>「ただいまです~」<br /> 「ああ、おかえり」<br /> 「こむら返り~~!!あ、間違えたおかえり!!!」<br /> 買い物袋を両手で抱えて少し疲れ気味のハギノ。<br /> もともと買い物はハチマキの係だったが豚しか買ってこなかったり、<br /> 役目を忘れて近所の少年たちに変な入れ知恵をしてることが多かったので首になった。<br /> 「疲れただろ?今日は俺が夕飯作るよ」<br /> 「ああ、いいんです!今日当番アタシですからっ」<br /> 「はいはい、ハギノは座ってろ。ハチマキ食器洗っておけよ!」<br /> ハギノは席につき一息ついた。<br /> ハギノはなにか思い出したような顔をしたあと買い物袋を漁った。<br /> 「ハチマキくん、あのーこれー」<br /> その手には手帳。<br /> ハチマキは歓喜した。<br /> 「ハギノちゃん…!ハギノちゃん…!やったああああぜえええええ!ほおおおお!ほら!ほら、ハギノちゃんは俺の頭の中の言葉わかんだよ!!!はっ!」<br /> 「いやあのちが」<br /> 「ああああ、ハギノちゃんやっぱり俺らは以心伝心なんだよォォォ!」<br /> 「違うんです…!夜、起きちゃってそしたら隣の部屋から声が聞こえてっ!よく聞いたらハチマキくんで!ええと!寝言で手帳ほしいって言ってて!」<br /> 「えええそうだったの!!ヤダァ!恥ずかしいな!!」<br /> 「でもありがとう!うれしいよぉぉ!」<br /> 手帳に頬ずりしながら言った。<br /> 「喜んでくれてうれしいですっ!アタシのと似てるの選んできたんです!」<br /> 「おお!聞いたか!ミヤタくん!アタシと似てるねだってよ!」<br /> 「そうは言ってないだろ」<br /> 「ああミヤタくんにも買ってくればよかったです…そしたら3人お揃いできたのに」<br /> テーブルに前菜を運ぶついでにミヤタはハギノの耳元で小声で言った<br /> 「その必要はないだろう。一人すぐ飽きる奴がいるし」</strong></p> <p><strong>ハチマキは手帳を眺めながらニコニコ独り言を言いながら揺れている。</strong></p> <p> </p> <p><span style="color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19.45599937438965px;"> ―――――――――――――――――――― </span></p> <p>あああああああああ<br /> ハチマキ<br /> ハチマク<br /> ハチマカナイ<br /> 手帳の使いかたがわからないので日記を書く<br /> 今日はミヤタが俺の好きなあのおいしいやつをつくってくれた。白いやつ。白くておいしいやつ<br /> 目の前でハギノちゃんが白いのを食べてたし<br /> オレも白いのを食べてたからなんかちょっと変な気持ちになった<br /> ミヤタ本読んでる。あっ、ページめくった。<br /> めがねクイッとした。めがねか<br /> めがねいい、めがねかっこいいな<br /> 頭良さそうに見える、めがね欲しいなあああ</p> <p> </p> <p>今ミヤタにしゃべりながら書くなって言われた<br /> そう言われるとなんだかしゃべりたあっ外で猫鳴いてる二匹</p> <p><strong>この日以降手帳が開かれることは無かった。</strong></p> <p><span style="color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19.45599937438965px;"> ―――――――――――――――――――― </span></p> <p>初めてこういうの書いたからいろいろ許してちょ~~~~</p>
<p><strong>(お互い清楚な感じで周りからも知的なカップルって思われてるんだけど、もう家では狂ったようにシテるカップル。<br /> あ~いいなあああ!!モテてェェェなぁあああああ!!モテアイテム欲しいな~~くぅ~~!<br /> あっ。ハギノのあの手帳いいよな…。すげー気になるなぁ!<br /> 何書いてんだろう!え!?あれに何書いてんだろ!?<br /> なんか自分で考えた動物とか描いてんのかな。かわいいな<br /> どんぐらいの重さだろ、あれ?でも見た感じ軽そうだしな。<br /> というか見た感じ女の子がそういうの持ってたら、かわいいな…。<br /> 女みんな手帳持てばいいのに~!あ~欲しいナァァァァ!!アレ欲しいナァァァ!<br /> だってよ、だってよ!女が持って可愛いってことはよぉ!<br /> 俺みたいな…ふふ屈強な…ヘヘへ…男なんかが持ったらよ!それはそれはギャップがあってさぁ!<br /> こりゃ~モテモテでしょうね!!)</strong></p> <p><strong>「ってそう思わない?」<br /> 静かに読書をしているミヤタに問いかける。</strong></p> <p><strong>「この前も言ったけど、お前の頭の中で発した言葉は俺には聞こえてないからな」<br /> 「ああ、そうか。でもよぉ、頭のなかでしゃべってるとよぉ。今実際にしゃべってるのかそれとも頭の中でなのかって区別つかなくないっ???」<br /> 「つくよ。やっと『黙る』を覚えたかと思ったらこれか。不器用かお前は」<br /> 「えへへ」<br /> 親に褒められた幼女のような笑顔をしたハチマキを見て、気持ちわりっと思ったあとミヤタは読書に戻った。</strong></p> <p><br /><strong>沈黙に耐え切れなくなってきたハチマキはウネウネしている<br /> 「ミヤタく~~ん…‥ミヤタく~~ん…‥<br /> ハチマキはね~~何か思いついた時に<br /> サッと書けるなにかがあったら便利だな~~って思うんだよね~~紙的な本的な~~」<br /> 肌寒くなってきたので窓を閉めるミヤタ<br /> 「例えばさ~~料理でいいなって思ったレシピを書いといたりさ~~それってとっても便利だと~~」<br /> 「お前料理しないだろ。」<br /> 「何を言うか!!俺はアレだぞ!アレ!なんだアレ!?あの~爆発音のやつ!」<br /> 「パン?」<br /> 「そう!!あれうまくて好き」<br /> 「良かったな」<br /> 「うん!!!」</strong></p> <p><strong>(はっ!今オレはうまく丸め込まれたのか!くっそ、巧みな話術か!!お前は巧みな話術の人か!<br /> それにしても手帳をどう手に入れたらいいものか。よーし!作戦はこうだ!<br /> ミヤタが読んでいた本がそこに置いてある。<br /> それを俺が持つ。<br /> ミヤタ見る。<br /> ミヤタしっくりくる。<br /> 「もしかしてお前は手帳がしっくりくる人か!」<br /> 手帳もらう<br /> おおおお鳥肌が立ったぞ!名・案!)</strong></p> <p><strong>ミヤタが座っていた椅子に読みかけの本が開いたまま置いてある。<br /> そこにゆっくりゆっくり、そろ~りそろ~り近づいていく。<br /> いつも俊敏に動くデカイ男がそんなことしてるのは逆に怪しすぎる。<br /> その一部始終をミヤタはキッチンから見ていた。<br /> 本をサッと手に取りポーズを決めるハチマキ<br /> 「本は軽いから鍛えられないぞ」<br /> チッチッチと人差し指を振る<br /> 「どうだ?」<br /> 「どうだって」<br /> 「頭良く見えないか?」<br /> 「知識量で言えば本のほうが頭いいからね。お前より」<br /> 「くぅ~辛辣だな~おい!どう!?これとか!このポーズとか!」<br /> 「今日なんなんだ。またなんかあるのか。」<br /> 「そうなんだよ~~あのなあのな欲しいものがあってだな!」<br /> 「この前の、はたおり</strong><strong>機みたいのはダメだぞ。無理して貸してもらったのにほとんど使わねぇし」<br /> 「あれは女の子が見たら家庭的なんだなぁキュン///ってなると思ったんよぉぉぉ!でも家でしかできないからさぁ!誰も見ないの!」<br /> 「わかったから、今回はなんだ」<br /> 「て~ちょ~う~~」<br /> 「手帳?なんでまた」<br /> 「モテるでしょうに~~!!」<br /> 「あ~あ、またそれか!やめだやめだ!そろそろハギノが帰ってくる頃だから。ほらほら片付けろ。その石達」<br /> 「おいおいただの石じゃないんだぞ!ここにちいちゃい顔が</strong></p> <p> </p> <p><br /><strong>「ただいまです~」<br /> 「ああ、おかえり」<br /> 「こむら返り~~!!あ、間違えたおかえり!!!」<br /> 買い物袋を両手で抱えて少し疲れ気味のハギノ。<br /> もともと買い物はハチマキの係だったが豚しか買ってこなかったり、<br /> 役目を忘れて近所の少年たちに変な入れ知恵をしてることが多かったので首になった。<br /> 「疲れただろ?今日は俺が夕飯作るよ」<br /> 「ああ、いいんです!今日当番アタシですからっ」<br /> 「はいはい、ハギノは座ってろ。ハチマキ食器洗っておけよ!」<br /> ハギノは席につき一息ついた。<br /> ハギノはなにか思い出したような顔をしたあと買い物袋を漁った。<br /> 「ハチマキくん、あのーこれー」<br /> その手には手帳。<br /> ハチマキは歓喜した。<br /> 「ハギノちゃん…!ハギノちゃん…!やったああああぜえええええ!ほおおおお!ほら!ほら、ハギノちゃんは俺の頭の中の言葉わかんだよ!!!はっ!」<br /> 「いやあのちが」<br /> 「ああああ、ハギノちゃんやっぱり俺らは以心伝心なんだよォォォ!」<br /> 「違うんです…!夜、起きちゃってそしたら隣の部屋から声が聞こえてっ!よく聞いたらハチマキくんで!ええと!寝言で手帳ほしいって言ってて!」<br /> 「えええそうだったの!!ヤダァ!恥ずかしいな!!」<br /> 「でもありがとう!うれしいよぉぉ!」<br /> 手帳に頬ずりしながら言った。<br /> 「喜んでくれてうれしいですっ!アタシのと似てるの選んできたんです!」<br /> 「おお!聞いたか!ミヤタくん!アタシと似てるねだってよ!」<br /> 「そうは言ってないだろ」<br /> 「ああミヤタくんにも買ってくればよかったです…そしたら3人お揃いできたのに」<br /> テーブルに前菜を運ぶついでにミヤタはハギノの耳元で小声で言った<br /> 「その必要はないだろう。一人すぐ飽きる奴がいるし」</strong></p> <p><strong>ハチマキは手帳を眺めながらニコニコ独り言を言いながら揺れている。</strong></p> <p> </p> <p><span style="color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19.45599937438965px;"> ―――――――――――――――――――― </span></p> <p>あああああああああ<br /> ハチマキ<br /> ハチマク<br /> ハチマカナイ<br /> 手帳の使いかたがわからないので日記を書く<br /> 今日はミヤタが俺の好きなあのおいしいやつをつくってくれた。白いやつ。白くておいしいやつ<br /> 目の前でハギノちゃんが白いのを食べてたし<br /> オレも白いのを食べてたからなんかちょっと変な気持ちになった<br /> ミヤタ本読んでる。あっ、ページめくった。<br /> めがねクイッとした。めがねか<br /> めがねいい、めがねかっこいいな<br /> 頭良さそうに見える、めがね欲しいなあああ</p> <p> </p> <p>今ミヤタにしゃべりながら書くなって言われた<br /> そう言われるとなんだかしゃべりたあっ外で猫鳴いてる二匹</p> <p><strong>この日以降手帳が開かれることは無かった。</strong></p> <p><span style="color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19.45599937438965px;"> ―――――――――――――――――――― </span></p> <p>初めてこういうの書いたからいろいろ許してちょ~~~~</p>

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