夏、1年に一度の大規模な花火大会を弐番街南の海上で行う。
1年かけて準備されてきた花火が、2時間で全て打ち上げられてしまう光景はとても美しい。
花火大会の日には、街中に夜店が出、場所取りのために何日も前から居座ったり、特等席の鍵
が売買されたりする。
秋、蛟龍町で一番盛り上がるイベントで、神話の八咫鴉と蛟龍への感謝と祈りのための祭りで
ある。1週間ほど通して祭りは行われ、学校や祭りに関係ない殆どの会社が休みとなり、街中
が一丸となって盛り上がる。
この期間は、人々が熱狂するあまり街が混沌となり、どんな事件が起きてもスルーされる。
言い伝えでは、この祭りの間は、神である八咫鴉が人間に化けて参加しており、その正体に気
づいた人間は、八咫鴉に何でも願いを叶えてもらえるらしい。
蛟龍町独自の放送局。竜頭街に本社があり、街の各地にスタジオがある。
蛟龍町内の事件やニュースの放映はもちろんのこと、企業のCM、エンターテイメント、アニ
メ、その他もろもろのジャンルの放送を請け負っている。
ちなみに、外の世界のことも稀に放送される。たまに放送するものがなくなってずっと砂嵐だ
ったり、適当な放送局である。
本来、街は世界警察によって統制されているため、街独自の放送局も検閲が厳しいが、蛟龍町
には世界警察がいないため、何を放送しようと制御する者がいない。よって、たまにとんでも
ないグロやエロが無修正で流されることもある。
世界を支配する世界警察が、各街に強制的に受信できるように、強力な電波で放送している思
想統制用放送局。
世界中のニュースや世界平和のための思想統制用の教育テレビなど、少し偏った内容。企業の
CMの他、定期的に世界警察による「世界平和宣言」と世界警察に反抗的で、抹消されるべき
とされる「指名手配犯」の情報と賞金額が放送される。
蛟龍町でも一応見れるが、見ている人間はよほどの変わり者とされている。
蛟龍町では、誓約書や権利書といった書類には全く効力がなく、全てが「鍵」で管理されてい
る。家、金庫、車、契約、はては人間まで。
鍵は大体真鍮など燃えないもので作られる。鍵の所有者が、その鍵のかけられた本体の所有者
であるとされる。つまり、うっかり家の鍵を落とし、誰かが鍵を拾ってしまったら、その時点
で家はその拾った人間のものとなる。家に戻るためには、拾った人間から奪うしかない。
八咫鴉は、街中のあらゆる建物や財宝、約束手形、知られたくない秘密、誰かの鍵をたくさん
持っているので、ある意味街の一番の資産家であり権力者である。
合鍵として作られる、紙製の鍵。燃えたらなくなってしまうので、真鍮で作られた本物の鍵と
見分けることができる。燃やせるので処理も簡単。一応防水はしっかりしてある。
紙製とはいえど、ちゃんと錠を開けることはできる。悪用防止として、普段人々が持ち歩く家
の鍵などはこちら。
なお、この紙鍵を持っていても真の所有者とは認められない。
蛟龍町夏の風物詩であるうちわ型のあめ。普通にうちわとしても使える。
薄いので舐めたり噛み砕いたり食べ方は自由。少しひやっとしている。安い。
様々な味・絵柄があり、夏になると屋台が出始める。食べかけはべとべとする。
最終更新:2013年05月14日 23:38