他の多くのビジネス・カルチャーにおいてと同様、フランスでも、メモ(覚え書き)や書簡、議事録などを書くのは、コミュニケーションのためというよりもむしろ、自己防衛のためである場合がよくあります。

多くの企業では、メモを聞き書きさせることは時間の無駄と考えられており、人々は自分でそれを書くか、電話で用をすませます。

しかしながら、調査や報告書といった書類は、意志決定のプロセスにおいて重要です。

情報を配布することや、意志決定に必要な情報収集のため、口頭によるプレゼンテーションやディスカッションを行うことは、アングロ・サクソンによる発明です。

フランスでは、各人が個別に検討したりコメントを出したりするための報告書の回覧のほうが重要です。

高橋ナツコ

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最終更新:2015年04月21日 10:08