紹介(スチームパンクポータルより)
──西暦1906年、惑星カダス。
──遙かな異境の果て。青空と星空の下に在る砂漠都市。
それは、アデプトと呼ばれる屈強な若者以外は外に出ることを許されない都市だ。
広大な《未知世界》南部砂漠の中央に位置する巨大都市。
1000年の長きに渡り、ドーム状の《大天蓋》で空を多い隠してきた、しかし現在では青空と星空とに見守られる都市、その名はヴァルーシア。
数年前、尊き血統を受け継ぐ太守ハールートの決断により《大天蓋》は開放された。
世界の果てである《世界の水殻》を超えて訪れる《北央帝国》をはじめとする列強諸国と交流を持ったことで、ヴァルーシアには、さまざまな人種と、進歩的機械技術である蒸気機関の流入が行われつつあった。
それらにより、都市は姿を変えつつあった。
《大天蓋》に守られながら、外を恐れて暮らしてきたはずの民は、列強からの異邦人や、大陸の北部および東部から訪れる異形人種たちと交わりながら、1000年の慣習の揺らぎと歪みを感じ──
過去よりの伝統によってアデプトとなり、秘宝と危険に充ちた都市外の遺跡迷宮を探索する若者たちは、1000年の歴史を以て自分たちを管理してきたギルドが解体され、列強の一国たる“帝国”の息がかかった碩学協会による新たな管理の下、曲刀を振りかざして遺跡迷宮にはびこる妖物《ホラー》と戦い──
列強の人々がもたらした発展的技術たる蒸気機関はヴァルーシアの隅々にはびこり、機関工場や機関塔なるものが建造され続け、今日も青空へと機関排煙が噴き上げられるさまは、何処のハーレムからも眺めることができた。豊かさと繁栄とを約束する蒸気機関を、太守と都市の人々は受け入れたが、しかし──
原因は定かではない。
ただ時期が重なっただけかも知れない。
けれど、この半年というもの、本来であれば迷宮にしか顕れないはずの《ホラー》が都市に出現するという事件が起きていた。巨大な、かつての《大天蓋》にも届きそうなほどの巨躯を備えた、超大な《ホラー》が──
人々が巨大な《ホラー》に恐怖するさなか、都市は更なる変化を受け入れる。
列強国《北央帝国》の姫が太守の宮殿へと訪れたのだった。
太守との婚礼を挙げるために。
ヴァルーシアと帝国との結びつきを強めるために。
そして、都市に、更なる変化をもたらすために──
そして、或る星空の夜に。
ひとりの少年が輝くものを目にして。
ひとりの青年が愛するものを知って。
ひとりの娘が星空の意味に触れ。
ひとりの刺客が後悔の涙を流して。
やがて、ひとりの歌姫が、旋律と共に物語を紡ぎ出す──
登場人物
元ネタ
ヴァルーシア
クトゥルフ神話に登場する超古代の王国。蛇神を奉じる蛇人間が住まう都であり、別名『影の王国』。
出典元は、ロバート・E・ハワード著『影の王国(The Shadow Kingdom)』
- ヴァルーシアはアスルとクセルが少年少女らしくまっすぐに描かれててすごい好きなんだけど、テンポが悪いのは否めない -- 名無しさん (2013-01-19 21:06:12)
- 何度か途中までプレイして積んでいたがクリアした。負の感想をそこそこ聞いてたせいか楽しめた。が、テンポ等色々ともったいない作品だなとも思う。 -- 名無しさん (2013-07-20 19:48:31)
- ハールートとか最初おっさんが主人公の一人かよって思ったが、やってみると王としての自覚や苦悩があって今ではすごい好きになったな -- 名無しさん (2013-07-20 23:32:04)
- 色々とっつきにくさはあるが、全体の流れだけ見れば超正統派のボーイミーツガールなんだな -- 名無しさん (2015-07-26 23:26:33)
- スチパンシリーズじゃ一番好き -- 名無しさん (2015-07-26 23:56:59)
最終更新:2015年07月26日 23:56