文献情報

  • 布川和彦: かけ算の導入―数の多面的な見方、定義、英語との相違―, 日本数学教育学会誌, No.92, Vol.11, pp.50-51 (2010).

かけ算、学術

 この文献は、「『かけ算の順序』は、学術的にどう扱われていますか?」という疑問に対し、その答えを探るための糸口となるものです。
 「被乗数と乗数を明確に区別して扱っている」「(一つ分の大きさ)×(幾つ分)として構造化」と記されています。
 その一方で、「順序」という言葉は出てきません*1。このことは、算数・数学教育の学術や実践において「かけ算の順序」という表記が適切でないことを意味しているように思います。

外部リンク

最終更新:2013年01月22日 20:50

*1 「逆」という言葉が、「例えば英語では6×4=24とするので,被乗数,乗数の意味は逆になる」として出現します。