文献情報
- 坪田耕三: 坪田耕三の算数授業のつくり方, 東洋館出版社 (2010).
著者情報
ブラジルでの「かけ算」
この本で,かけ算について読んでおきたいのは138-139頁です.
著者がブラジルに行ったときの出来事です。子どもたちに6の目のサイコロを見せ、目の数を式にしてもらったところ、ある児童が「3×2」と答えました。外国ではかけられる数とかける数の意味が逆のところ、なぜそうなったかを聞くと、「3個ずつのかたまりを作ってそれが2つ分」と答えました。すると、他の仲間みんなが違う違うと言いました。
このエピソードから、2つのことを知ることができます。一つは、認識は正しくても式で表すときに間違えてしまいやすいこと、もう一つは、海外でも「かける順序はどちらでもいい」ではなく、かけられる数・かける数の意味を理解して、式に表したり式を読んだりする子どもたちの姿があるということです。
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最終更新:2013年01月13日 22:00