「等分除」とは*1

 ある数量を等分したときにできる、一つ分の大きさを求めるようなわり算を、「等分除」といいます。これは、わり算が用いられる具体的な場合の一つであり、これと別に「包含除」と呼ばれるわり算もあります。
 12個のあめを3人に同じ数ずつ分ける、というのが等分除の例で、これを12÷3=4という式で表します。人数が多くなっても*2、みな同じ数だけもらえる、というのに由来して「ニコニコわり算」とも呼ばれます。
 かけ算とわり算の関係として、意味づけを図ることもできます。□×3=12の□を求めるのが、等分除です(3×□=12の□を求めるのは、包含除となります)。

英語

 「等分除」の英語表現は、partitive divisionとするのが一般的です。sharing divisionとも書かれます。divisionを後ろにつけずに,partition, partitioning, sharingとなっていることもあります。
 「商」は、包含除でも等分除でもquotientと綴ります。

文献


外部リンク

 用語:包含除をご覧ください。
最終更新:2014年05月11日 20:31

*1 ここの説明の多くは、文献:算数解説2008 110頁によります。

*2 とはいえ、人数があめの数より多くなってはいけませんが。