「包含除」とは*1

 ある数量が、もう一方の数量のいくつ分であるかを求めるようなわり算を、「包含除」といいます。これは、わり算が用いられる具体的な場合の一つであり、これと別に「等分除」と呼ばれるわり算もあります。
 12個のあめを1人に3個ずつ分ける、というのが包含除の例で、これを12÷3=4という式で表します。あめの数が多いとき、何人に分けられるかがわからない、というのに由来して「ドキドキわり算」とも呼ばれます。
 かけ算とわり算の関係として、意味づけを図ることもできます。3×□=12の□を求めるのが、包含除です(□×3=12の□を求めるのは、等分除となります)。

英語

 「包含除」の英語表現は、quotative divisionとするのが一般的です(例えば、Division (mathematics) - Wikipedia英語版)。
 しかし文献によっては、quotitive division(例えば、文献:Greer 1992)やquotitionとなっていることもあります。
 あるいは、measurement divisionとも書かれます。類義語に、repeated subtraction(累減)があります。
 「商」は、包含除でも等分除でもquotientと綴ります。

外部リンク

最終更新:2013年01月04日 05:18

*1 ここの説明の多くは、文献:算数解説2008 110頁によります。