文献情報

  • 中島健三: 乗法の意味の指導について, 日本数学教育会誌, Vol.50, No.2, pp.2-6 (1968).

調査内容

 「かける数が整数から小数・分数になっても、かけ算の式で表せること」すなわち「かけ算の拡張された意味」に関して、昭和42年4月に、東京都内の8つの小学校の5年生児童を対象に、以下の点について調査を実施しています。
  1. 乗法の概念について,その拡張の必要性を意識しているかどうか.
  2. 乗法の一般的な意味として,どんなことをつかんでいるか.
  3. 割合ということの意味がどう理解されているか.
  4. 乗法の式の表す抽象的(関数的)な意味について
 このうち最後の項目には、「被乗数と乗数とを区別して意味づけを行なってきていることが,乗法の意味をさらに抽象していく上に,どのような影響を及ぼしているか」(3頁)というねらいがあり、かけ算の順序と関係のある設問が含まれています。しかしその回答結果はは、著者の期待するものではなかったようです。

被引用

 文献:今井1994文献:浅田2006で引用されています。また、引用という形ではありませんが、文献:中島1968bの中で言及しています。

外部リンク

最終更新:2012年12月20日 21:47