文献情報
- 馬場卓也: 数学教育協力における文化的な側面の基礎的研究,平成13年度 国際協力事業団 客員研究員報告書 (2002).
概要
「日本が得意とする数学教育における国際協力を考察する。」(要約より)
「かけ算の順序」
38頁に、「5×4=20」「4×5=20」という2つの式を挙げたのち、「そこで問題となるのは、例えばタイでは自然な語順が日本語式であるにもかかわらず、教科書は英語式の順番に従っている。単にかけ算の順序が逆になっただけで小さなことのようであるが、初めての学習者にとってはかなりの認知的な負担が強いられるだろう。」とあり、カリキュラム開発の行う際の注意点を指摘しています。
要約(i頁)にも,「例えば3個のりんごが載った皿が4皿ある状況で、英語と日本語では、4×3と3×4という具合に掛け算の順が異なっている。(略)最終的な値が同じだからと言って看過するわけにはいかない。」と記されています。
外部リンク
最終更新:2012年12月01日 06:20