因州狐

いんしゅうぎつね

種別
別名  
住所 鳥取県
特徴  明治維新以前、江戸通いの飛脚を務めた狐がいて、鳥取から江戸までの往復を2日間で行ったという。ある日、津山街道で百姓が狐の罠を作っていた。そこへ飛脚に化けた因州狐が通りかかり、あまりの熱心さに興味を惹かれて声をかけた。百姓が狐に悪さをされて困っていることを話すと、因州狐は同じ狐の知識を生かして百姓の罠をより完全なものに仕上げてやった。翌朝、罠には首から文箱を下げた大きな狐がかかっていた。これは因州狐だと気付いた村の者達は大いに驚き、代官所へ届けを出す程の騒ぎになった。罠を仕掛けた百姓に祟りなどはなかったが、鳥取と津山の間ではこの狐横死事件が問題となり、いつまでも解決がつかなかったという。
資料 『名古屋新聞』明治42年7月
最終更新:2011年08月17日 18:23