逆神伝説

加藤嘉一大先生は様々な政治家や有名人の名前を出して賞賛したりライバル視していますが、十七大(2007年の第17回党大会)以来の汚職政治家の代表とされる薄熙来、劉志軍を賞賛するなど裏目に出まくり、オバマ、金正雲など国家指導者クラスにも影が忍び寄るなどその影響力は衰えを見せません。

ここでは、大先生の逆神振りについてまとめています。

出展 内容 検証結果
薄熙来が目指す「重慶モデル」 経済成長と、人民の生活向上を同時に達成する」(2011年6月2日 加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ )) 重慶市で薄熙来が展開していた、打黒による治安改善と民生向上の成果を絶賛 打黒は当時既に行き過ぎや冤罪との批判があり、低所得者への市営住宅拡充の資金源は冤罪で逮捕された富裕層の財産だった。重慶市の連載は3週に渡って行われたが、大先生が重慶市の言うままに薄熙来を賞賛し、裏取りしていなかったことが分かる好例。
刘志军的高铁遗产(2011年2月23日 フィナンシャルタイムス中国語版) 劉志軍鉄道部長を、日本の敗戦直後の国鉄総裁・十川信二になぞらえ、中国鉄道の父と賞賛 コラム発表2日後の2月25日、劉志軍は鉄道部長を解任される。党中央首脳部にパイプがあると言い続けていたものの、少なくともこの時点ではパイプは無くなったと思われる。
加藤嘉一が予見する2012年の中国「共産党の最大のテーマは『何もしないこと』」(2012年01月30日 加藤嘉一の逆に教えて!!) 2012年の中国は政権交替の年になるので、例年以上に静かな状態が続くと予想 コラムを発表したのは1月30日。2月4日に王立軍の失脚に始まる薄熙来事件が始まる。劉志軍失脚に続いて、パイプが無いことを露呈させる。
『官製デモ』の実施なんか、いまの中国ではありえません(2011年8月22日 加藤嘉一の逆に教えて!!) 現在の中国で官製デモは100%ありえないと言い切る 1年後の2012年9月に、2005年、2010年を超える規模の反日デモが展開された。胡錦濤、呉邦国、温家宝、李克強ら当時の首脳がゴーサインとも取れる発言を直前にしており、この時点で反日デモの開催は決定していたものと思われる。デモ発生後の9月19日、「中国国内で起きている反日デモが表象に過ぎない。すべての表象には背景がある。構造がある。そして、黒幕がいる」、「中国共産党は、民衆のナショナリズムを利用して、日本に圧力をかけたいとは考えている」と軌道修正している。 Facebook加藤嘉一公式ファンページ(2012年9月19日 )
台湾・馬英九総統は、アジアではナンバーワンのカリスマ指導者です(2013年6月17日 加藤嘉一の逆に教えて!!) 熱心な国民党支持者でも希少と思われる、馬英九を賞賛 中間選挙に当たる地方選挙で、台北、台中など国民党の地盤だった市長ポストを失う惨敗を喫する。行政院長(首相)、秘書長(官房長官)が辞任。カリスマでもどうにもならないという意味なのかもしれない。

出展 内容 結果
中国語ジャーナル 2012年秋号) 単独インタビューを受ける 中国語ジャーナルは次号の冬号で休刊となる。前述の「読み違い」と比べると本人に非は無いが、こういうのが続くと逆神の名は高まる。
最終更新:2014年11月30日 10:03