ダイナソー竜崎

登録日:2016/10/22 Sat 15:33:13
更新日:2024/02/25 Sun 16:44:01
所要時間:約 5 分で読めます





ダイナソー竜崎とは遊☆戯☆王シリーズに登場するキャラクター。

CV.藤井欣→中村悠一(バトルシティ編以降)*1

⚫︎目次

【概要】

深く被った帽子と三白眼関西弁が特徴の少年で一人称はワイ。

決して語尾ドンやザウルスをつけたりはしない。
12月29日生まれで年齢は15歳。



【作中での活躍?】

原作

◆デュエリストキングダム編

作中で初めて登場したのは決闘者の王国編の冒頭。
遊戯達がテレビで観戦していた全国大会の決勝でインセクター羽蛾とデュエルを繰り広げていた。
1600もの攻撃力を誇る《二頭を持つキング・レックス》を自信満々で召喚するも、装備魔法で強化された羽蛾の《昆虫人間》に破壊されて敗北。
全国大会の決勝にしてはモンスターやタクティクスのレベルが些か低いようにも思われるが多分気のせいである。
ちなみにアニメでは梶木もこの大会に出場しており準決勝で羽蛾か竜崎のどちらかに敗北した模様。

遊戯達とは王国に向かうための船の中で出会った。
他のデュエリスト達が大部屋にすし詰め状態にされている一方で、全国大会準優勝の竜崎は特別待遇で個室を用意されていた。
ゲロマブでボンキュッボンなに鼻の下を伸ばして個室に連れ込んで体のシャッフル(意味深)を目論むが、デュエルに敗北して部屋から追い出されてしまう。
この際に舞はアロマタクティクスを使用していたものの、仮にまともに勝負をしたとしても竜崎が勝てたかはなんとも微妙なところ。
ただし舞との決闘では切り札を引けておらず、後述の決闘でお披露目された際には驚愕していたことからワンチャンはあったかもしれない。

王国上陸後、舞にリベンジのためデュエルを申し込もうとするが自分を負かした城之内に勝利したら再戦してやるという条件を突きつけられる。
竜崎としてもデュエル初心者の城之内は確実にスターチップを奪える絶好の相手であり、条件を承諾して城之内にデュエルを申し込む。

そのデュエルでは腐っても全国大会準優勝者。《真紅眼の黒竜》を筆頭に高パワーのモンスターを展開した。
一方の城之内の単体でのカードパワーは全体的に低めであり、更に舞戦で決め手になったからといって考え無しにベビードラゴンを出すなど、
初心者並(以下)の失策をしていたことや引きの関係から城之内を圧倒。
観戦する舞も、内心最早ワンサイドゲームだろうと見ていた。

デュエルが進み、伏せられている《時の魔術師》に警戒しながら決闘を優位に進めていた竜崎は、ふと《時の魔術師》のカードが城之内が舞を逆転して倒したキーカードであったことを思い出し、再戦の約束をしている舞を倒すため、数十万の価値がある真紅眼と時の魔術師とのアンティを城之内に提案する。
元々、妹の手術代を目的として大会に参加した城之内にとってもこの提案には大きなリターンがあったため、両者の合意でアンティルールが成立した。

しかし、この提案と、異議を唱える舞と口論の様子を見た城之内が二人がそれだけ揉めるほど重要視している《時の魔術師》の存在と効果を思いだし発動
《時の魔術師》のランダム効果で真紅眼を破壊されてまさかの逆転負けという結果に(効果を使わない場合やルーレット失敗した場合は城之内が負けていた)。

哀れ竜崎は敗北した挙句、数十万円もする真紅眼を奪われてしまうのだった。まさに口は災いの元。
とはいえ舞戦でもそうだったように自身の発言には責任を持つようで、素直に真紅眼の黒竜を城之内に渡した。

その後は切り札を失ってしまったためか、いつの間にやら敗退していた。


◆バトルシティ編

今度こそ全国大会準優勝者の華麗な戦略を見せてくれる……と一部の読者は期待していたがここでもエスパー絽場に描写すらされずにあっさりと敗北。

モブから「あの竜崎が手も足もでなかった…」と一目置かれているようだったり、
実力だけで負けたわけではなく絽場が弟達の協力で相手の手札を覗くインチキをしていたのがまだ救いか。
また、城之内に「奴にはこっちの戦略がお見通しだから止めたほうが身のため」と忠告してくれるなど特に恨んでいる様子も見せておらず、むしろ真紅眼を城之内のカードとして認めている発言すらあるほど(既に真紅眼をレアハンターに奪われていた城之内はその際に謝罪している)。

アニメではバトルシティのルールによってここで《エビルナイト・ドラゴン》を奪われている。
全国大会二次予選通過者への記念品として配られたカードらしいが絽場からの評価は「まあまあ」。
まぁ王国編ならばまだしも生贄に関するルールが決められたバトルシティではそんなものだろう。


原作での出番はここで終了。
結局一度もモンスター以外のカードを使うことはなかった。おい全国大会準優勝者。
おまけにアニメも含めて(描写されたデュエルでは)一度も勝ってない。

アニメ版『遊戯王デュエルモンスターズ

アニメオリジナルエピソードなどで出番が追加。


ドーマ編

秘密結社ドーマの一員グリモを相手に羽蛾とタッグを組んでデュエルし、負けている。

遊戯達を追いかけてアメリカへと渡り、力欲しさに羽蛾と共にダーツに懇願。
執念でオレイカルコスの力を掴み取り、ドーマの傘下入り。

オレイカルコスの結界や新たに与えられたカードでデッキを強化し、王国で自分を負かして惨めな現状へと追い詰めた城之内にデュエルを挑む。

かつては全国大会準優勝者ということで多くのデュエリストから尊敬され、サインも求められていた。
だが、その見返りにレアカード(《冥界の魔王ハ・デス》とか)を要求するなど散々威張り散らしてしていた。
しかし、王国編後は掌リバースされ、ハ・デスもリアルファイトで奪い返されるなどぞんざいな扱いを受けていたらしい。正直自業自得と言える。

そんなこんなで城之内を逆恨み。*2新たな切り札の《タイラント・ドラゴン》で苦戦させるも結局は敗北。代償として魂を吸われてしまった。
同時進行していた遊戯vs羽蛾がお互いに憎悪バリバリだったのに対し、こちらはトドメを刺す直前まで城之内が竜崎の身を案じてくれていたのが救いか。
ただ、その同時進行していたデュエルが有名な「ドロー! モンスターカード!!」で決着したため、竜崎はいまいち印象に残らくなってしまったが。
ドーマとの決着後、羽蛾共々無事意識を取り戻した。


◆KCグランプリ編

羽蛾とコンビを組んで登場。

ドーマ編で散々な目にあったにも関わらず懲りていないのか相変わらず城之内への復讐を果たそうとしていた。
出場者に成りすまして大会に潜り込もうとするもあっさりと失敗。
ジーク・ロイドの提案により羽蛾とのコンビでジークと2VS1のデュエルを行うが、二人まとめてワンキルされてしまった。

◆王の記憶編

羽蛾と二人で遊戯の家に忍び込んで三幻神のカードを盗むもバクラに阻まれ制裁を受ける。
原作においてはこの役回りはモブが担当しているのだが……
一体この二人はどこまで堕ちていくのか。

最終話のエピローグでは羽蛾とデュエルをしていた。キミ達本当に仲良しだね。

東映版アニメ『劇場版 遊☆戯☆王


あまり知られていないが実は東映版時代の映画にチラリと登場している。
ここでも海馬に惨敗して泣きながら去っていくという見事な噛ませ犬っぷり。
真紅眼の黒竜を題材にした映画なのがなんとも言えない。

劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

実は登場している。
セリフは無いが、海馬の演説シーンで羽蛾と共に本当に一瞬だけ登場している。
大勢の観衆が映るシーンで、画面の左上付近をよーく注意して見てみよう。


原作とアニメでの扱い


原作では扱いとしてはただの噛ませ犬ではあったが、悪意をもって何かするということも無く、ろくでなしという認識はされていなかった。

むしろ王国編では自身が有利な状況になるよう誘導を行ったり、挙げ句の果てにはイカサマをする決闘者たちも少なくなかった…というか大半の中で、
良くも悪くも小細工をせずお互いに有利なフィールドを提案し、真っ向勝負を挑んだ点については数少ない決闘者の一人。

勝ち確からのアンティ提案に対して読者からの批判も少なからずあるが、劇中では意外にも遊戯及び城之内から批判されていない。批判したのは、竜崎との再戦時に不利となる舞のみ。
竜崎自身にしても、超プレミアカードである真紅眼なら文句ないだろうという体で提案しており、都合のいい提案であることは自覚している模様。
現実の倫理観で考えると間違いなくアウトだが、現実と少々倫理観が異なる遊戯王の世界ではギリギリセーフ…なのかも知れない。

アンティの結果にしても城之内はおろか、イカサマを用いたエスパー絽場に対しても恨み言一つ言わず筋を通しているところから、闇のプレイヤーキラーと並ぶ正々堂々とした決闘者として少なからず評価さえされていた。

対してアニメでは上記のように羽蛾と同レベルの卑劣漢へと改変されてしまった。
出番が増えたからといってプラスの方向に働くとは限らないという良い例である。
コンビ扱いの人物に恵まれなかったとも言えよう。
もしこうした扱いに泣いているダイナソー竜崎のファンがいたら優しくしてあげよう。


【ゲーム作品において】

しかしそんな竜崎にも転機が訪れる。
アニメの扱いが不憫だったと判断されたのか(?)、スマホアプリデュエルリンクスでは原作寄りの性格で登場し、イベント会話では城之内や梶木*3と割かし仲良く絡んでいる様子が見られるなど微笑ましい場面も。
更に、リンクス黎明期の環境では何と通常モンスター中心の【恐竜族】が環境トップを争うデッキとなっており、竜崎のスキル「恐竜王国」及びエースの《二頭を持つキング・レックス》もアタッカーとして大活躍
【恐竜族】とダイナソー竜崎の名は「黎明期の環境トップクラスのデッキ・キャラ」という評価を欲しいままにし、デュエルリンクスの歴史に末永く刻まれる事となったのだった。

他にも竜崎がピックアップされるイベントがあったりとアニメでの扱いよりは大分優遇されているので、竜崎ファンの方は当時のリンクスを調べてみると嬉しくなれるかも知れない。
なお、当イベントにおいて竜崎は《二つの口を持つ闇の支配者》が恐竜族である事にツッコミを入れており、これには当時多くのユーザーが同意したという・・・・・・


ゲーム『モンスターカプセルGB』では3面のボスとして登場する他、その後も負けを認めずにリベンジを挑んでくるイベントがある唯一のボスキャラ。
2回目の敗北で完敗を認め、更に黒ずくめの男たちが遊戯を探し回っていると忠告してくれるなど、原作のしつこいが潔さもある竜崎のキャラクター性を最も再現したゲームと言える。


【使用カード】

ダイナソーという如何にも恐竜族を愛用していそうな二つ名を名乗っているが、実際のところ使用するのは恐竜族ドラゴン族が半々といったところ。
原作においては竜崎のデュエルシーンが少ないこともあってエースはドラゴン族*4の《真紅眼の黒竜》である。
アニメ版でも《エビルナイト・ドラゴン》やら《タイラント・ドラゴン》*5やらを使っている始末。
ジーク・ロイド戦でようやく大型恐竜族モンスターの《暗黒恐獣》を召喚したが、残念ながらこれが竜崎のラストデュエルとなった。

恐竜族やドラゴン族に拘っているというより高パワーのモンスターを好んでいるのかもしれない。
また、アニメ放送当時の恐竜族はマイナー種族だったのでこうなるのも自然だろうが、決闘者としてのプライドに欠けている気も……

原作では魔法カードや罠カードを使わずじまいであったが、アニメ版では装備魔法《闇竜族の爪》で攻撃力をさらに強化するなど結局パワー重視ながらもモンスターの攻撃力を最大限に引き出す戦術を行っている。
その後は多少成長したのか《超進化薬》や《ジュラシックハート》などのカードを使用している。


主なOCG化カード


《二頭を持つキング・レックス》
通常モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1600/守1200
原作における恐竜族最強のレアカード…と言う割には城之内戦で《剣竜》や《メガザウラー》と言った完全上位互換*6を使っていたりする。羽蛾戦の後で新パックが出たのだろうか?
ぶっちゃけそれだけのカード…なのだが、ゲームでは竜崎がこのカードを「魂のカード」と発言していたり、リメイクが2種類も出ていたり、このカードを基準にしたサポートカードが作られたりと現在では竜崎を代表する恐竜族として扱われている。
OCG的にもバニラサポートに加えて《ブラキオレイドス》や《メカ・ザウルス》の融合素材に指定されてるために一部の融合サポートを受けれたりと地味にサポートが厚い。

ちなみに上記の通り、デュエルリンクス黎明期では《屍を貪る竜》と共に大活躍した実績を持つ。

《屍を貪る竜》
通常モンスター
星4/地属性/恐竜族/攻1600/守1200
《炎の剣士》に蹴散らされていたモンスター。
原作ではレベル5でこちらもレベル6だった原作版キング・レックスの完全上位互換だったりする。
OCGではキング・レックスと同じくレベル4になったため、カード名とフレーバーテキスト以外全く同じになった。またこの2体で《ブラキオレイドス》が融合召喚出来たりと何かとキング・レックスと縁が深い。

剣竜(ソード・ドラゴン)
通常モンスター
星6/地属性/恐竜族/攻1750/守2030
《メガザウラー》
通常モンスター
星6/地属性/恐竜族/攻1800/守2000
竜崎の使用した恐竜族バニラ達。
登場から長らく使い途が無かったものの、レベル6恐竜族バニラが重要になる超越竜の登場で競合相手は多いものの救済の道が見えた。
特にメガザウラーは超越竜にてリメイク版が出たため、合わせて使うのも乙な物。ちなみにこいつは転生したラッシュデュエルの方では結構活躍していた。
一方で剣竜はそのあまりにも中途半端な守備力以外目を惹くものはない。

真紅眼の黒竜
初代切り札なドラゴン族モンスター。詳細は項目にて。

《エビルナイト・ドラゴン》
通常モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2350/守2400
アニメで使用したドラゴン族モンスター。
ぶっちゃけ真紅眼の黒竜の前座。


《闇竜族の爪》
装備魔法
闇属性モンスターにのみ装備可能。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備モンスターの攻撃力は600アップし、相手の効果では破壊されない。
(2):装備モンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚し、このカードを装備する。
この効果で装備されたこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
アニメの王国編で使用した唯一の魔法カード。真紅眼の黒竜に装備してさらに攻撃力を引き上げた。
城之内も後に使用しており*7、効果破壊耐性及び装備モンスターの復活&再装備は城之内vsキース戦を意識している。
余談だが、城之内が使用したカードは元から持っていたかアンティで竜崎からもらったかは不明。*8


《タイラント・ドラゴン》
効果モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2900/守2500
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、
そのプレイヤーは自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。
ドーマ編で使用した切り札。当時としては中々の強さを誇ったカード。

暗黒恐獣
KCグランプリ編にて竜崎がようやく使った最上級恐竜族。
ただし強さは…詳しくは項目参照。

《双頭竜キング・レックス》
効果モンスター
星6/地属性/恐竜族/攻1600/守1200
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合、
自分フィールドの恐竜族モンスターの攻撃力の合計より低い攻撃力を持つ
フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

まさかのリメイク版キング・レックスその1。
原作同様レベル6となったが、自分の場にモンスターがいないと言う緩い条件で特殊召喚出来るので出す事は容易。
《ベビー・ドラゴン》を一撃粉砕した際のイラストの通り、場に出た際に自分の恐竜族の攻撃力の合計より低い攻撃力を持つモンスターを破壊する効果を持っている。

《竜王キング・レックス》
効果モンスター
星9/地属性/恐竜族/攻3200/守1200
(1):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。
(2):このカードがこのターンに召喚・反転召喚・特殊召喚されていない場合、
1ターンに1度、相手フィールドのモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

まさかのリメイク版キング・レックスその2。今度はレベル9の最上級モンスターに。
モンスターを戦闘破壊したら追加攻撃、召喚・反転召喚・特殊召喚されたターン以降に相手モンスターを2体まで破壊する効果を持つ。

《ジュラシック・パワー》
永続魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの恐竜族モンスターの攻撃力は300アップする。
(2):自分はレベル5以上の恐竜族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。
(3):自分の手札・フィールド(表側表示)から恐竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから守備力1200の恐竜族モンスター1体を手札に加える。

まさかの竜崎を意識したOCGオリジナルのサポートカード。
恐竜族全体強化に加え、王国編ルールを意識した恐竜族のアドバンス召喚の際のリリースを免除する永続魔法。
更に手札・場の恐竜族をコストに守備力1200の恐竜族サーチする効果もあり、竜崎の使用カードである《二頭を持つキング・レックス》や《屍を貪る竜》に《ジャイアント・レックス》だけでなく、リメイク版キング・レックスや《怒炎壊獣ドゴラン》、《らくがきじゅうーてらの》辺りもサーチ可能。

《ヘルホーンドザウルス》
融合・効果モンスター
星6/闇属性/恐竜族/攻2000/守1800
「ヘルカイトプテラ」+恐竜族・ドラゴン族モンスター
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地からフィールド魔法カード1枚を自分のフィールドゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードは特殊召喚したターン、直接攻撃できる。
(3):自分メインフェイズに発動できる。
恐竜族かドラゴン族のモンスター1体の召喚を行う。

《ヘルカイトプテラ》
効果モンスター
星4/風属性/恐竜族/攻1400/守1000
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドに風属性モンスター以外の表側表示モンスターが2体以上存在する場合、
その相手モンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加える。
(3):このカードが除外された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、自分の墓地から「融合」1枚を手札に加える事ができる。

ドーマ編で使用された恐竜族達。
前者はアニメの直接攻撃能力を再現しつつ、現代に対応しフィールド魔法を「置く」サーチ効果と竜崎を意識した「恐竜族&ドラゴン族」の展開サポートを行える。特にフィールド魔法を置く効果は発動を伴わないので《オレイカルコスの結界》と共存可能にすると言うアニメ再現にもなっている。
後者は《ヘルホーンドザウルス》の融合素材である点は同じだが、特に描写されなかった効果が融合サポートに魔改造されている。


主な未OCG化カード

ドーマ編で使用したもの。


《ジュラシックハート》
カウンター罠
自分フィールド上の恐竜族モンスターが罠カードの対象となった時、そのカードの発動と効果を無効にして破壊する。
自分の恐竜族モンスターを相手の罠から守るカード。
現在のOCG基準だと種族を限定する割に無効化する範囲も狭すぎるのでかなり使いづらい。
というか当時としてもミラフォ奈落には無力なので微妙。

《冥界の鎖》
通常罠
相手フィールド上のモンスターが戦闘またはカード効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。破壊された相手モンスターを相手フィールド上に特殊召喚し、そのモンスターの攻撃力は700ポイントダウンする。その後、相手はデッキからカードを1枚ドローする。
戦闘で破壊したモンスターを再びフィールドに引きずり出すカード。
かつて自分の切り札だったレッドアイズを蘇らせ、タイラント・ドラゴンの二度目の攻撃で葬り勝つために使われた。
連続攻撃が可能な状況でダメージを通すためのカードだが、アド的には大損なので確実にトドメを刺す時にしか使えない。
普通に攻撃力アップや別のモンスターを特殊召喚した方が良いだろう。


【実力】

描写されたデュエルでは全戦全敗。見るも無残。
一応王国編では城之内との決闘の前にスターチップを5個に増やしていたため、モブには勝っているようだが……
計算上は2~3勝程度はしていると思われるため、(闇遊戯相手とはいえ)初戦敗退して先に消えた羽蛾よりはマシな立ち位置だったのかも知れない。

上に書いたように魔法・罠カードのプレイングに関して大きな問題があると思われる。
ルールなどがまだ甘い原作初期のデュエリストですら、
羽蛾の心理戦、舞のアロマタクティクス*9、梶木のシーステルスなど固有の戦術を持っている者は多数描かれているにもかかわらず、竜崎はパワー押し*10
その割に初期の切り札の《二頭を持つキングレックス》は海馬の《ミノタウルス》に、《真紅眼の黒竜》は遊戯の《デーモンの召喚》に劣っているなど、パワーキャラとしても疑問がある。
ただ、遊戯や(この時点での)羽蛾の様な強豪にしても攻撃力1500未満のモンスターの採用率は(コンボ前提の採用もあるが)高く、竜崎は描写されたデュエルがたったの1戦だった割には《メガザウラー》・《剣竜》・《二頭を持つキング・レックス》・《屍を貪る竜》・《ワイルド・ラプター》・そして《真紅眼の黒竜》(アニメでは《エビルナイト・ドラゴン》)と攻撃力の高いモンスター自体は多い。
竜崎もさすがにフィールドパワーソースは理解しており、モブデュエリストが攻撃力1000前後のモンスター*11を採用している事も珍しくない環境であったため、「パワーキャラ」という描写は決しておかしいものではなかったとも言える。

ドーマ編での城之内戦は魔法・罠や《オレイカルコスの結界》を使用。
さらに切り札の《タイラント・ドラゴン》を軸にした戦法で善戦していた。
だが、メタ的に言えばラストターンで城之内は《ヘルモスの爪》をわざわざ使わずとも、適当な装備魔法があれば勝てていたのが悲惨なところ。
もちろん、城之内からすれば竜崎を改心させるためにとった行動だろうが。



【余談】

OCGでの恐竜族


現在からすれば考えられないことだが、3期ごろまでのOCGは優遇種族と不遇種族がハッキリとわかれていた。
その中で恐竜族は不遇に属し、なんと《暗黒恐獣》まで最上級モンスターが存在しなかったのである。
GXではティラノ剣山によりテコ入れされ最上級モンスター事情に関しては大分改善された。
この時期には恐竜族をメインとしたストラクチャーデッキが発売された。

エクシーズ召喚導入直後に登場したエヴォルカイザー・ラギアが強力な効果を持っていたため、その素材に指定されていた恐竜族が一時期注目を浴びた。
しかしラギア自体はドラゴン族。
恐竜族使いを自称しながらエースがドラゴン族というのが竜崎そっくりだが、この時期が登場から最も恐竜族が輝いていた時期かもしれない。
恐竜族は下級に意外と器用なモンスターが多い為、下級恐竜族モンスターの再評価が行われたりした。

第9期に入っても「サイキック族より数が少ない」「9期に入ってから海外先行以外は2枚しか新規がない」
「(精々エヴォルカイザーのエクシーズ素材になれる、ディノインフィニティくらいで)これといった強みが未だにない」などの悩みを恐竜族は抱えていた。
また、炎属性の恐竜族がジュラックまで存在しなかったのは原作で炎属性に弱いという点がクローズアップされていたからだろう。
使い手の竜崎ともども、なんとも恵まれない種族である。
3年続いた第9期においては約2年半で通常パックで登場した恐竜族が幻創のミセラサウルスのみという悲惨極まりない状況だった。

しかし、ストラクRにて希望のが差し込んだ。
「恐獣の鼓動」では多数の新規が追加され、恐竜デッキに革命が起きた。
特にエンジンの「魂喰いオヴィラプター」、切り札の「究極伝道恐獣」が強力であり、サポートも豊富なことから【恐竜真竜】が環境のトップに躍り出た。
展開の途中で恐竜が除外されることからディノインフィニティとの相性も良好であり、かなり強靭なデッキタイプとして生まれ変わっている。

第10期現在では恐竜=弱いという認識は過去のものと言っていい。
この革新っぷりは現実の「恐竜どもは馬鹿でのろまな冷血動物」という古い認識が近年の研究によって正されていくかの様である。
とりあえず竜崎はこれを使っておけば城之内くんにもリベンジできるだろう。

アニメ版恐竜族使い

OCGでの恐竜はようやく救済されたが、それ以前は不遇な時代が長く続いていた。
アニメでの登場した恐竜族の使い手も正直に言ってしまうと微妙な扱いである。

我らがティラノ剣山は勝ち星があるにはあるがレギュラーとは思えないほどに負け数が多い。
漫画版の竜牙先生は切り札がOCG化で機械族に(しかも強くない)。

5D'sでは専門のデュエリストが登場しない。

ZEXALの陸王海王は《No.61 ヴォルカザウルス》と《No.19 フリーザードン》で多くの決闘者の財布ポイントを泣かせ、

ARC-Vのしびれデブことフトシは【らくがき】というみょうちくりんな恐竜族を使用する。
一部敵キャラも混じっていたりするが、恐竜族使いはネタキャラが揃っている気がしなくもない。

真紅眼使いとしては他に城之内と吹雪がいるが、城之内はギャンブルや戦士族も使うし、吹雪は強キャラだが戦績に恵まれない。
今でこそ真紅眼もそれなりに戦えるようになったが登場当時は本当にひどかった&城之内の切り札がサイコショッカー寄りになっていったため、
一時期は「全財産はたいて真紅眼を買った竜崎が一番真紅眼を愛している」とネタ混じりに言われたりもする。

二代目担当声優の中村悠一は当時からは考えられないくらい出世したが、何故か違うカードゲームアニメでの活躍が目立っている。
果ては某番組で杉田に「ダイナソー竜崎やってたころの初心思い出せ」とイジられていた。


高額カード

竜崎は長らく「数十万するレッドアイズを全財産をはたいて買った。」ことをネタにされてきたが、2005年に大会優勝賞品であったカオス・ソルジャー
約200万円、2010年にアジア大会優勝賞品であったレッドアイズが約30万円で落札されたことで現実が追い付き始めていた(追いつ…く?)。
その後記事作成された2016年頃から遊戯王全体で希少なカードの高騰が始まり、その数年後には大会入賞賞品カードの多くが数十万はザラで
上位入賞となれば数百万、優勝賞品となると数千万もあり得る。
2018年に世界に1枚しかない青眼の究極竜が攻撃力になぞらえて4500万円で売りに出されたが最終的には持ち主は別の人物になっている。

大会賞品以外にも一般流通したものでも多くのカードが高騰しており、まだ届かないとネタにされる光の創造神 ホルアクティは1万枚配布されたが
当選通知書付・未開封のものやゲーム特典だったホーリー・ナイト・ドラゴンの状態良好なものは10万円以上。
レリーフで再録された青眼の白龍DUEL TERMINALの再録弾で再録されたシークレットの氷結界の龍 トリシューラは2015年頃なら
1万円満たなかったものが数年後には5万円以上など倍以上・桁が一つ違うことになっているカードも多い。

2018年4月頃からはOCG20周年記念として新たに20thシークレットというレアリティも設けられ、約4箱に1枚という封入率の低さも相まって人気カードは
最低レアリティなら千円満たない物が数万で取引されることも珍しくなく、アジア版に至ってはその数倍で取引されているカードも多い。
2019年10月にはモンスターの種類が10000種類を超えたために記念として万物創世龍専用に10000シークレットが設けられ封入率が
3カートンに1枚(約10000枚に1枚)という封入率もありほんの数週間で倍以上に高騰している。

…とかつての竜崎を笑えないことが現実でも起きている。
もちろんこれらはレアリティやその希少性から高騰しているものが多く、レアリティを選ばなければ安価で手に入るカードも多く特に20thシークレット実装以降は
20th目当ててパックが剥かれ、目当てから外れたレアカードの中には環境で活躍できるカードが多く売りに出されて安価で手に入ることができるなど
初心者やレアリティに拘らないプレイヤーにとってはいい面もあったりする。


追記・修正は恐竜デッキで全国大会に準優勝してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王DM
  • 遊戯王登場人物項目
  • 恐竜族
  • 真紅眼の黒竜
  • 中村悠一
  • かませ犬
  • 不遇
  • 藤井欣
  • 全敗
  • ダイナソー竜崎
  • 恐竜
  • 準優勝
  • 関西弁
  • 三白眼

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月25日 16:44

*1 厳密にはバトルシティ編序盤までは藤井氏のままだが、アニメ版では間に乃亜編を挟んでおり、中村氏はそれ以降の放送分から担当。映像流用の都合で総集編のみ藤井氏の演じた映像も使われた。

*2 真紅眼を「友情のカード」と称する城之内に、自分が変な欲を出したせいで奪われたくせに「人から奪った」と人聞きの悪い物言いで返し、その真紅眼に対しても「裏切った」と一方的な敵意を向け、いくら決闘に勝つ為の戦術とは言え、一度戦闘破壊した真紅眼を後述の冥界の鎖で蘇生させて再度戦闘破壊をしようとする仕打ちを見せた。

*3 梶木とは原作でも一応全国大会上位入賞者同士で会話はあるが、そこまで深い絡みというわけではなかった

*4 ただしレッドアイズもタイムマジックで化石化していたため、恐竜族としても扱われる原作ルールがあった可能性はある

*5 ただし「タイラント」という言葉はティラノサウルスを連想させるもので、恐竜を意識したチョイスではある

*6 原作でのキング・レックスはレベル6。

*7 そもそも竜崎が闇竜族の爪を使ったのはアニオリ展開であり、アニメで竜崎が使うより先に原作で城之内がキース戦で使用している。

*8 原作・アニメでは「闇竜族」に分類されるモンスターにしか装備出来ないカードであるが、王国編で城之内の使用したカードには真紅眼の黒竜及びその派生を除いてそれらしきモンスターは居ない。とは言え、未使用カードの中に該当モンスターが居た可能性はあるので全ては神のみぞ知る。

*9 これはイカサマではあるが

*10 それが個性という事ではあると思われるが

*11 モクバによる窃盗被害に遭ったデュエリストに至っては《クロコダイラス》・《人喰い植物》を採用したデッキでスターチップを5個まで稼ぐ快挙を成し遂げている