まんが世界ふしぎ物語

登録日:2016/09/29 (木) 13:41:12
更新日:2024/02/01 Thu 21:30:05
所要時間:約 3 分で読めます




『まんが世界ふしぎ物語』とは、理論社から発売されている歴史漫画のシリーズである。
全10巻。
たかしよいち+吉川豊コンビとしてはもっとも長期に渡り刊行されたシリーズで、主に古代エジプト文明を中心に取り上げている。
題材が題材なのでページの都合上さわりだけになっている面も有るが、分かりやすく古代文明の文化やそれらに魅せられた人々を生き生きと描き、
2008年には続編として『まんが新・世界ふしぎ物語』が全4巻発行された。

古生物は出ません。

◆あらすじ
歴史大好き少女のカオリちゃんは、古美術商店木乃伊堂(ミイラどう)に入店。
そこで彼女は、古代エジプトの子供のミイラであるマミー君と出会う。
マミーくんは、この店の店主であるキャット馬場が、世界中の古代遺物を盗みまくっている大泥棒であることをカミングアウト。
それを聞いたキャット馬場は、「私はただ、乱暴な考古学者や墓泥棒から守るため、それらを預かっているだけだ。」と弁明するが、二人はそれを信用しない。
そこでキャット馬場は、「古代遺物のものが如何に失われやすいか」を解らせるため、秘密の扉を使い、二人をエジプトのピラミッドへ案内する。
そこから三人の物語が始まった…。


◆登場人物
【メインキャラ】

  • カオリちゃん
木乃伊堂に入り浸りの、歴史ロマン大好き少女。
続編では大学院生にして子持ちに。

  • マミーくん
古代エジプトの子供のミイラ。享年10歳。
キャット馬場に盗み出され、木乃伊堂に置かれている。
得意技はミイラの呪い。上手く呪えればたまに腹痛を起こしたりする。
自分の墓に帰ることを望んだこともあったが、墓泥棒に見つかればバラバラ、考古学者に見つかれば博物館のガラスケース行きという現実を突き付けられ諦めた。
また両親を恋しがっているが、キャット馬場が彼の墓を訪れた時既に両親のミイラは墓泥棒に盗まれた後だった。

  • キャット馬場
表向きは木乃伊堂の主人。
しかし、裏では古代遺物の物を盗みまくっている大泥棒。
彼はこの事に関して「預かっているだけだ」と弁明。
この事に関しては半分正解で半分は間違ってるといえる。
出来心で値段次第ではマミーくんを売ってもいいと口走って自分が売られそうになったことがある。
「ネコババ」と言われると「キャット馬場だ!!」と返すのがお約束。
カオリちゃんらを連れてしょっちゅう店を留守にしているため赤字に悩んでいる。
それでも店を閉めてあちこち連れて行ってくれる辺り、わりといい人なのかもしれない*1
古代遺跡に出向くときは必ず正装する。
続編ではほとんど外見が代わっていない。


【読者のページに登場】
  • たかしよいち先生
原作者。
わざわざピラミッドに入ってピラミッドパワーで健康になったり、インカ帝国最後の皇帝タカッチ・ヨイッチを名乗ったり、
ギリシャ土産を豊先生にプレゼントしたりなど、珍妙で笑える行動をとったりしている。

  • 吉川豊先生
漫画家。
いつもたかしよいち先生に振り回されている。


◆ギリシャ土産

  • アガメムノン煎餅
大きな煎餅にマジックでアガメムノンの顔を書いただけ。

  • プリアモス饅頭
饅頭に「プ」と書いただけ。

  • ホメロス団子
串団子に「ホ」「メ」「ロ」「ス」と書いただけ。

  • 獅子門もなか

  • アテネ羊羹

  • ヘレネ蒲鉾

「まだまだあるよ~。ギリシャ釜飯…。」


◆シリーズ一覧

①ピラミッドの秘密
 ギザの三大ピラミッドと、それに至るまでのエジプト墳墓の歴史
②ミイラと墓泥棒
 ギザの三大ピラミッドを暴いた男たちの物語
③王家の谷に眠る宝
 ピラミッドなき後のファラオの眠る谷「王家の谷」の謎
④なぞの少年王ツタンカーメン
 世界一有名なミイラ、ツタンカーメンとその発掘者であるカーナボン卿&ハワード・カーターの大冒険
➄まぼろしの王国トロイア
 夢を掘り当てた男、シュリーマンの壮絶な生き様まあウソだと判明したがな!*2
⑥よみがえる黄金の宝
 古代ギリシャ・ミケーネ帝国を追うシュリーマンの後半生
⑦ジャングルに消えたマヤ
 メキシコの太陽王国・マヤの超科学(とナショナリズムこじらせたマミーくんの大人げなさすぎる一挙一動)
⑧インカ帝国のひみつ
 ペルーの高山に存在した黄金帝国インカはなぜわずか十数人の兵士により滅びを迎えたか
⑨ねむりからさめたミイラ
 世界各地の様々なミイラの物語
⑩日本に残るなぞのミイラ
 奥州の黄金郷・平泉に眠る奥州藤原氏四代


追記・修正は、古代遺物の物を預かってから。

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最終更新:2024年02月01日 21:30

*1 一度だけ我慢の限界でブチギレたことがある

*2 本作完結後にシュリーマンの著書『古代への情熱』のファクトチェックが行われた結果、現在ではシュリーマンが子供の頃から考古学を志していた可能性はほぼゼロだと判明している