GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動

登録日:2016/09/28 (水) 0:54:00
更新日:2024/02/21 Wed 18:32:58
所要時間:約 19 分で読めます






少女は、空に落ちる



GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』(GRAVITY RUSH)とは、2012年2月にソニーから発売されたPSVita用ゲームソフト。
2015年12月にはPS4版も発売された。



重力操作能力を持つ主人公が、広大で立体的なオープンワールドを縦横無尽に落ちていく「重力アクションアドベンチャー」
空を飛ぶのではなく落ちるというのがキモで、落ちた先の天井や壁面などをテクテク歩くこともできる。

隅々まで作り込まれた空中都市は散策しているだけでも結構楽しく、更にあちこちでパワーアップ用のアイテムが回収できるので飽きにくい。
人によってはストーリーそっちのけで街を飛び回っていることだろう。

SF要素を交えた独特なファンタジー世界観や随所に挿入されるバンドデシネ風の演出、そして何より主人公キトゥンの可愛らしくて元気で素直なキャラクターは多くのファンの心を掴んだ。



●目次




◆あらすじ◆



物語の舞台は、巨大な柱を囲むように固定された空中都市ヘキサヴィル。
その遥か上層から落ちてきたリンゴがぶつかって目を覚ました記憶喪失の少女キトゥンは、謎の黒猫ダスティに与えられた重力操作能力を使って街の人々の力になっていく。

街を襲う怪物ネヴィ、突然発生して周囲を飲み込む重力嵐、自称神のホームレス、ネヴィを操る怪盗……。
様々な事件や依頼を通して、世界観の根幹と自身の正体に関わるさらなる謎の核心に迫っていくことになる。




◆キャラクター◆



主人公。
重力を操る能力を持つ記憶喪失の女の子。
謎の黒猫ダスティに与えられた重力制御能力を使って街中のトラブルを解決していく。
記憶喪失なので本名はわからず、町の人々からは「キトゥン(子猫)」と呼ばれている。※英語版ではCat

チューブトップとホットパンツがワンピース化した肩と太ももを大胆に露出した衣装と金色の装飾をつけている。
住人からないむね扱いされることがあるが、イラストを見ればわかる通りないわけではない。

怪しい人にホイホイついていって、褒められると簡単にノセられ、イケメンを見たら勝手にときめいて、雰囲気や情に流されやすい所謂チョロイン
というか知らない人に平気でホイホイ付いて行くわ何回騙されても人の言うことすぐ信じるわで、正直心配になるくらいチョロい
最初は街の厄介者として敬遠されているが、様々なイベントをこなして高感度を上げるとだんだん街の人気者になっていく。
サブシナリオではメイドになったりスパイになったり軍隊に入ったりと大忙し。グラビティ・キトゥンに休日なし

よくファンやGoogle先生からは「くさそう」などと言われているが、これは序盤で通行人に体臭を指摘されたこととオルドノワ下層の下水土管に自宅を構えているため。
とは言え前者は長い間体を洗っていなかった所為だし、後者はそれなりに清潔な住居に魔改造しているしシャワーも浴びているので実際は臭くない。きっといい匂いする。
そのシャワーは土管内部の部屋で浴びている。…それって生活排水じゃ?(まさか下水を浴びているはずは無いので、上水道から勝手に水を引いていると思われる)
ちなみに各種家具は町の人達が捨てようとしていた物を掻き集めて使っている。

シナリオやDLCを進めると衣装が手に入り、自宅で着替えることができる。スカートもあるが能力の都合上、下にレギンスを履いているのでパンチラはない(が足のラインはしっかり見える)。
各衣装には重力に逆らわない部分があり(髪や装飾品)どちらが下かを判断するのに使える。

ところで右も左もわからない序盤はともかく、なんで重力姫として人気者になった後も廃材と一緒に下水道に住み続けているんですかね……。


  • グラビティ・クロウ/CV:木下紗華
キトゥンと同じ力を持つクールな女の子。
何故かキトゥンに対して敵意を持っており、会う度に戦闘を仕掛けてくるライバルキャラクター。

重力制御のキャリアがキトゥンより長いためか、実力は彼女を大きく上回る。
クスィという名前のカラスを連れている。おそらくダスティと同様の存在と思われる。

キトゥンの衣装とは逆に胴体部の露出が大きく、袖や裾が大きい。

+ ネタバレ
過去のスクールバス転落事故の被害者の一人、本名はサチア。
ほかの生徒とは別にクスィと出会い、助けを求めるためにヘキサヴィルのある層まで戻ってきた。
後述するボゥトヌの時間差により子供たちとは年齢に差があり本人とは思われていないが、関係は良好でみんなのお姉さんといった具合。
スパイまがいの行為をしているのも子供たちを助けるためでキトゥンに敵対していたのは活動の邪魔だったからだが、最終的に意気投合し重力制御に反応する遺物を浮かせて全員で脱出した。
ラスボス戦ではイベント扱いであるものの共闘するなど、まさに相棒と呼べる存在となっている。


  • シドー/CV:四宮豪
いきなり不良に絡まれていたオルドノワの冴えないヘタレ警官。
キトゥンに厄介事を頼んでくるトラブルメーカーで、よく一緒に行動している。キトゥンと名付けたのも彼。
土管にいきなりやってきて、彼女の全裸をバッチリ見たラッキースケベ野郎。


  • ゲイド/CV:高岡瓶々
自称創造神のホームレス爺さん。
この世界を作った神様らしいが詳細は不明。

土管の中に住んでおり、迷子を探していたキトゥンと偶然知り会う。
最初は痴呆老人と間違われて介護されかけたが神の力を示して以降は友人関係になり、キトゥンの土管の隣に引っ越してきた。
身体にワームホールのようなゲートを開いて時空を超えたりと超常の力を持っている。

ゲートを開く際はキトゥンのほうを見いて上着を両手で広げる(露出狂じゃないよ)。


  • シアネア/CV:谷井あすか
自称想像神の女の子。
普段は臆病な少女だが、眠ると想像神であるシアネアの意識に切り替わる。
ゲイドと同じくこの世界を作ったらしいが詳細は不明、なぜかボゥトヌにいた。
彼とは違い、他人の記憶にアクセスする力を持っているようだ。
どうやってかキトゥンの土管にやってきて住み着いている。

+ ネタバレ
彼女に話かけると記憶にアクセスするという体でいつでもボゥトヌに戻れる。


  • エイリアス
ヘキサヴィルを脅かす神出鬼没の怪盗。
不気味なモノアイの被り物にスーツをキメた猫背が特徴。
他人に化ける能力やネヴィを呼び出す力を持っており、その正体も目的も全てが謎に包まれている。

+ ネタバレ
キトゥンの過去について知っているような発言をした。
ファンの間では正体は「どうせアイツだろ」「アイツしかいねーだろ」とか言われていたが、続編で遂に明らかとなった。


  • ユニカ
軍属の女の子。
両手両足の義肢と飛行用パーツを装備したエリート兵士で、シーワスプのコードネームを持っている。
実際には義肢どころか体まで改造されていて、体内に重力粒子発生装置が埋め込まれている。
そのハイテク兵装によってキトゥンやクロウに匹敵する戦闘力を持つ。
お硬い軍人なのでキトゥンとは出会った時から険悪で反りが合わない。彼女がシーキャットとして軍で働いたときも対立していた。
市民を守ることを使命としている。
上官のユーリを尊敬しているが、ユーリが指揮する飛行母艦は戦闘の度にピンチになって轟沈しかけている。

+ ネタバレ
終盤にこれでもかってくらいデレる。
特にラスボス時はキトゥン、クロウ、ユニカで見事な連携攻撃を仕掛ける。


  • ドネリカ議員
ネヴィや重力嵐問題に対する対策が後手後手な現政府と違い、積極的な行動で支持を得ている。
穏健で日和見な現政府と真逆で強硬派であり、クロウを使って暗躍しているようだが。
ネヴィ対策としてパリトア・トキシカという自立兵器の開発の指揮をとっている。

+ ネタバレ
よくある権力大好き人間で別に市民のことを思っているわけではない。
パリトア・トキシカ暴走時もいち早く逃げ出した。
クロウのことも子供たちを"いつか"は助けるから協力しろとこき使っている。


  • シングラ&ナラ
ヘキサヴィルの各所にそれぞれ現れては消える夫婦。
別の世界での重力炉の実験の失敗で離れ離れになってしまい、今も時空の狭間を彷徨っている時空の旅人

彼らを全て見つけると、謎の多い本作世界観がほんの少しだけ理解できるが、ついでに別の伏線をバラ撒いて謎を増やしてくれる困った人達。
お互いパートナーとの再開を願っているが……。

所謂収集要素なのだが、オープンワールドかつどこにでも行けるゲーム性のため、重力制御関係のレベルをマックスにして本気で探すか攻略を見ない限り自力ではほぼ見つからない。



◆用語◆



  • ヘキサヴィル
本作の舞台。
巨大な柱を囲むように建築されていて
旧市街オルドノワ
歓楽街プレジューヌ
工業都市インダストリエ
ダウンタウン ヴァン・ダ・センタリアレ」の4つの街で構成される。
因みに広さは横1000m.縦7000mくらいあるとか。
街から離れすぎるとダスティによって強制的に戻される。

すべての街はシームレスで繋がっているので、目的地にマーカーを付けて直接落ちていけばテンポ良く移動できる。
各都市間はレールでつながっており、住民は主に列車で移動している。

各街に抉り取られたような跡があるが、これは重力嵐が発生して吸い込まれてしまったため。
物語開始直後はそのせいでインフラが機能しておらず、都市間の移動はできない。
発生した重力嵐が未だに残っており、その上かなり巨大なのでキトゥンでも通り抜けられない。

転落事故は以前からあったようだが、最近は特にキトゥンの重力制御に巻き込まれて奈落へ落ちる住民が後を絶たない。「ウワー!」「ヒエー!」
基本的にこの世界の住人はイベント時以外は某ヤギゲー並に不死身なので遠慮せずに巻き込もう。
ちなみに警官の前で巻き込むとホイッスルで注意される。

住人曰く「慣れれば済みやすい、ゴミはその辺に捨てればいい」らしいが…


  • 旧市街オルドノワ
これと言って特徴のない中流層や貧民達が住まう街。
キトゥンが最初に落ちてきた「始まりの街」であり、住居もここに構えている。
彼女の家は下の下、下水の排水土管の出口付近である。……やっぱりくさそう(配管だらけなので下水とは限らないが果たして…)。
この世界の住人は重力嵐によって難民化していることが多いので拡張に次ぐ拡張により迷宮と化したオルドノワやその配管のなかで「はいかんぐらし!」をしている人間はかなり多い。


  • 歓楽街プレジューヌ
一面紫色の光が照らす歓楽街…にもかかわらずなぜかヘキサヴィル唯一の学校が近くに建っていたりと、貞操観念が心配になる街。
他の都市のお父さん達も、ここへ遊び(意味深)に来るのは最高の娯楽らしい。
軽快なBGMは本作屈指の人気曲。


  • 工業都市インダストリエ
排気ガスとゴミの臭いが漂いそうな工業区画。
そびえたつ巨大な煙突が特徴的。


  • ダウンタウン ヴァン・ダ・センタリアレ
ヘキサヴィル最大の街で、巨大建造物が連なるオサレな大都会。
街中央に建つ巨大な時計塔がトレードマーク。
その広さから、まともに散策していたらリアルで半日近く潰れるともっぱらの噂。


ヘキサヴィルを支える巨大で長大な柱。というか枝のない大木と言ったほうが正しい(よく見るとちょこちょこ枝がある)。
場所によっては近付きすぎるとダスティによって強制的に戻される。
上層は霞んでよく見えず、下層は柱周辺の重力嵐で遮られて全く確認できない。
稀に重力嵐が収まる事があり、下へ下へと降りて行くと…?


  • 最下端の街ボゥトヌ
ヘキサヴィル4都市の遥か下層に位置し、柱の真下まで行ってようやくたどり着ける謎の街。
柱の根の部分にしがみ付くように建築されている、材料は上層から落ちてくる廃材や廃棄された船。
真下には重力嵐とは違う黒い大穴がワームホールのように空いており、その穴は年々近づいてきているらしい
呑まれたら一体どうなるのだろうか…
ボトゥヌと間違えやすいが正しくはボゥトヌ…にもかかわらずamazonのサントラではボトゥヌになっている。

+ ネタバレ
過去に起きたスクールバス転落事故の被害者(全員子供)が住んでいる。
この世界は層によって時間差があり、数年前に起きた時間にもかかわらず子供たちは当時のままの外見をしていた。
キトゥンも訪れることになるのだが、ボゥトヌでの数日が上層での数か月になっていた。


  • ネヴィ
突如出現しては人々を襲う謎の赤い怪物。
重力嵐が頻発するとともに現れ出した。
形は様々で動物の形をしたものや殻や爪を持った個体も存在する。

雑魚もボスもコアを持っており、そこを攻撃しないとビクともしない(コアが殻に守られている個体もいる)。
その正体も行動原理も何もかもが不明で、人間に懐いているかと思えば憑りつくのような個体もいる。


  • パリトア・トキシカ
対ネヴィ用の新型自立兵器。
形状は球体で浮かび上がって空中からネヴィを退治する。
これが完成すれば重力姫の役目はなくなるが…

+ ネタバレ
内部機構というか内部がネヴィそのものであり案の定暴走、本作のラスボスである。
倒した後の残骸は逃げたドネリカの乗った船を落とす為にぶつけられた。


  • プレシャスジェム
街のあらゆる機械の動力源で、キトゥンのレベルアップにも使われるエネルギー結晶体(多分)
街の屋上や最下層の裏側に大量にあったりするので、隅々まで探索してみよう。
住民たちは採集機械を使って集めているようで、専門の職業も存在する。
キトゥンはバイト代としてジェムを受け取っているが、これを通貨代わりにしているのかは不明。


  • 重力炉
プレシャスジェムを燃料にする動力。
街には欠かせないものだが大半が燃料がなく放置されている。
起動させると好感度が上がるとともにチャレンジが解放されていく。

キトゥンの乱暴な動かし方は必見。


  • 重力嵐
突発的に発生して周囲を飲み込んでいくブラックホールのような現象
ネヴィ以上に危険で、街や人もかなり飲み込まれて行方不明になっている。
近付きすぎるとダスティによって強制的に戻される。
重力嵐を消滅させる機械もあったが、工場区域ごと重力嵐にのまれた。

+ ネタバレ
吸い込まれたものは消滅するのではなく異世界に飛ばされる。
キトゥンが異世界の主を倒して救い出すと住民ごと元の位置に戻る。
もちろん時空の不安定な嵐には違いないので、巻き込まれた際に普通に死ぬ人もいるようだ。


  • 土管
各所に点在するマンホールから入れる不思議な下水道。キトゥンの家もこの土管の一部である。
ヘキサヴィル全域がつながっており、ここからファストトラベルができる。
明らかにつながっていないはずの別の都市へも移動できる不思議な不思議な下水道。
近場だとキトゥンの能力的に直接飛んで行ったほうが早く、快適な場合が多いので遠出するときに向いている。

飛ばなくて済むので、酔いやすい人はぜひ活用しよう。



◆アクション◆



  • キック
□ボタンで繰り出す。
普通のけりなのだがこのゲームの魅力の一つ。
キトゥンは戦闘の際に蹴りを多用するのだが、
ホットパンツ並みの股下の短さとハイヒール、スカート時は足のラインのはっきりとわかるレギンス、タイトなパンツで強調された御御足をこれでもかと振りまくる。
レベルが上がると回し蹴りやひねり蹴り、膝蹴り、掌底をコンボで繰り出す。


  • 回避キック
回避後に蹴りあげる、後方回避の場合はサマーソルト。
やや高めの位置のコアにもあたる。


  • 浴びせ蹴り
ジャンプ後すぐにボタン入力で繰り出せる、範囲がかなり狭いが威力が高く出が速い。


  • 飛び蹴り
ジャンプ中に蹴る、浴びせ蹴りと誤爆しやすい。


  • 重力キック
重力対空か重力落下中にボタン入力でくりだし、ある程度ホーミングする。
最強技、アクションを楽しまないのであればこの技だけで余裕でクリアできる。

序盤は殆どの敵を一撃で倒せてしまい、飛んだ距離(落ちた距離)で威力が上がる上にレベルアップでえげつない威力とかっこいいエフェクトが付くので終盤まで有効。
躱されたり普通に撃ち落とされることもあり、囲まれるとどうしようもないので過信は禁物だが。


  • 重力グラブ
○ボタンでシャボン玉のような空間を作り範囲内の物体や人を持ち上げて自身の周りに滞空させる。
掴んだものは○ボタンで敵に投げつけることもでき、重力キックが当たりにくい動きの激しい敵にとても重宝する。
つかむ範囲と掴める数はレベルを上げないと狭い上に一つしか持てないので運ぶにしても不便。とりあえず1レベルくらい上げておくと楽。
グラブ中に攻撃を食らうと落としてしまう。


  • 重力スロー
グラブで持ち上げたものを敵に向かって飛ばす。
ホーミングする遠距離攻撃かつ威力は高め。

戦闘中に重力グラブをする必要があるのだが、上記の通り範囲が狭く焦ると掴み損なう。
当たり前だが投げたものは戻ってこないし(わき直すまで一定時間必要)掴むものがあるのは地面なので壁や天井、空中で戦ってるときは意味がない。
遠距離攻撃する距離があり、落ち着いてグラブできる状況なら重力キックしたほうがいい場合が多い。
ただし動きの激しい敵に対してはとても重宝する。近接が難しい場合や、物が用意されている場合用。


  • スクラッチトルネード
必殺技1。
双掌底の状態で重力の渦を纏い、きりもみ回転して突撃する。
重力キックようなわかりやすい挙動と連続ヒット、次々コアに向かって行くホーミング性と使いやすい。
耐久力のある大型の敵との戦いでは重宝するが、逆に雑魚戦では一匹倒したらそのままあらぬ方向へ突き進むことも。
タイフォン以外の必殺技は発動中無敵で、技によって必殺技再使用までの時間が異なる。


  • グラビティタイフォン
必殺技2。
ワームホールからオブジェクトを呼び出して連続で重力スローする。
微妙に使いにくい重力スローの欠点をすべて補っているのでかなり強い。
発生までのタイムラグが長くその間無敵にならないな点を除けば、驚異的なホーミング性能に長射程も相まってかなり使いやすい。


  • マイクロブラックホール
必殺技3。
自身を中心としたブラックホールを生み出し、敵を吸い込んで連続ダメージを与える。
多数を相手にするときに絶大な効果を発揮する。
特に近距離で囲まれた際には他2つ以上に有用。


  • フェイタルムーブ
ボス用とどめ技。
実質ムービーで弱ったボスのコアをダスティと合体したキトゥンがヒロイックな技で破壊する。
その様はまるでニチアサのスーパーヒロイン。
演出はボスによって違う上にだんだんパワーアップしていく。
ラスボス戦のカッコよさは異常。


  • 重力スライド
立っている面を急な坂として高速で滑る移動技。
VITA版だと画面タッチ+ジャイロなのでとても操作しづらい。
飛ぶほどではない距離を移動するには便利。




◆チャレンジ◆


様々な条件でスコアアタックするミニゲーム。
シナリオの進展や重力炉の起動でマップに配置されていく。
目標スコアが三つ(ゴールド、シルバー、ブロンズ)設定されていて、それぞれ大量のプレシャスジェムが商品でもらえる。
レベルアップが適用されるので後半のほうが簡単になるが、レベルアップのためにはジェムが必要なのでブロンズやシルバーだけもらっておくと楽。


  • バトル
ネヴィを倒した数や時間を競う。
重力キック固定や重力スロー固定チャレンジもあるので普段使わない技があると厳しい。


  • レース
マップ上に設定されたチェックポイントを順に通過していき、最後のチェックポイントまでの時間を競う。
ゲージ回復なし(アイテムのみ回復可能)、スライド前提や固定のものがある。


  • 運搬
人や物を指定された場所にグラブで運ぶ。
基本的にネヴィが配置され邪魔をしてくる。




◆注意点◆



これまでにないジャンルのゲームであるため、洗練されきっていない点や幾つかの問題点も存在する。
後に発売されたPS4版では欠点の多くを改善しているので、どうしても携帯機でプレイしたいという人でなければ是非PS4版を手に取ってみよう。(続編もPS4だし)
グラフィックも向上してるので重力姫の可愛さも街の美しさも倍増している。

まだプレイしていない人は、機種選び含めて判断材料にしてほしい。

  • ロードが長い(PS4版で改善)
Vitaでオープンワールドという無茶をやっているため、非常にロードが長い。
何かある度に数十秒のロードが挟むので、せっかくのシームレスで爽快なゲームテンポを崩してしまっている。
あまり無いが長距離を移動していると画面が止まってロードされることもある(街から街に直接飛んだ場合)。

チャレンジミッションは挑戦するたびに数十秒ロードを挟むため凄まじくやる気を削ぐ。
PS4版ではタイトル画面からのロード以外は5秒以内程度まで改善している。


  • Vitaのバッテリーの減りが早い(PS4版で改善……というかそもそも関係ない)
オープンワールドにジャイロセンサー含めたあらゆる機能をフルに使う影響か、バッテリーがけっこうな早さで減っていく。
出先で長時間やるのは難しいだろう。


  • 一部操作性が悪い(PS4版で改善)
床を滑る重力スライドはジャイロセンサーで方向転換するのだが、制御が難しく高確率で事故る。
レベルを上げるとスピードだけ一方的に上がるので更に悪化する。

回避もスライドパッドを弾くことで行うのでとっさには出しにくい。
ボタン数の少ない携帯機故の苦肉の策なのだろうが……。

PS4版ではそもそもボタン数が多いので格段に快適になっている。
重力スライドも制御しやすくなり、相対的にスライド系チャレンジが簡単になった。


  • めちゃくちゃ3D酔いしやすい
上下左右があってないような宇宙のようなゲーム性故、酔う人はかなり酔う
こればっかりは体質なので、三半規管をビルドアップするかガムを噛みながらプレイすると良いだろう。


+ ややネタバレ
  • ストーリーが続編前提
大量の伏線を張りながらその殆どが回収されないまま、「中盤の山場」的イベントの後に唐突にエンディングを迎える。
ファンから続編を希望する声も多かった。(続編発表自体は意外と早かったので続編ありきだった模様)
後に追加されたDLCサブシナリオも、あくまで「キトゥンちゃんのバイト奮闘記」なので、ストーリー本筋の完結は2までお預けとなった。
こちらは後に発売された2で綺麗に完結している。




◆備考◆


●ソニーファーストソフト故、度々PS+のフリープレイで配布されている。


●本作を手掛けたのは人気ホラーゲーム『SIREN』で有名な外山圭一郎氏。
ノリもゲーム性も全く違うので、言われずに気付く人はいないだろう。よく見るとSIRENで見たような形のオブジェクトもあったりはするが。

前作『SIREN:New Translation』の出来栄えがイマイチで、ファンからも微妙な評価を受けたため続編がポシャり、代わりに本作が作られたらしい。
その関係で本作の開発初期は、SIRENのキャラクターを使ってイメージビデオを作成していた。


●元々はPS3での発売を予定していたようで、初報PVはPS3準拠のグラフィックによる映像となっている。




◆続編◆



2017年1月19日に続編『GRAVITY DAZE 2 重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』(GRAVITY RUSH 2)が発売された。
対応機種はPS4のみで、現行据え置き機のマシンパワーを活かした美麗な世界が描かれている。

前作の舞台ヘキサヴィルに加えて、新マップや新要素が多数採用されており、新マップである大都市「ジルガ・パラ・ラオ」の広さはヘキサヴィルの2倍以上。
また、ヘキサヴィルは柱に鉄骨とボルトで固定していたのに対し、ジルガ・パラ・ラオは重力石の力で浮かぶ浮遊島群となっている。

キトゥン自身のグラフィックもパワーアップして可愛さ増し増し、状況に応じたフォームチェンジも会得してよりヒロイックに進化した。


そして目玉はオンラインとの連動……だったのだが、オンラインサービスが発売からわずか1年ほどで終了し、その際にゲーム内容も一切修正されなかったため、現在様々な弊害が生じている、
特に痛いのが一部のジェスチャー、アイテム、そしてキトゥン用の衣装が完全に入手不可能となっている点。
トロフィーコンプは一応可能だが、いくつか入手困難なものも。

もっともシナリオ自体は問題なくクリア可能である。



追記修正は"空"に落ちながらお願いします

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最終更新:2024年02月21日 18:32