サトシの手持ち(ジョウト編)

登録日:2016/07/26 Tue 15:34:05
更新日:2024/03/20 Wed 11:46:11
所要時間:約 5 分で読めます






出典:ポケットモンスター(金銀編)、149話『ヨーギラスがんばる!』、
1999年10月14日~2002年11月14日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



概要

ジョウト地方サトシがゲットしたポケモン達。

AG編以降とは異なり、この頃のサトシはカントーでゲットしたポケモンを連れてジョウトに旅立ったため、
パーティーにはカントー編のポケモンも手持ちに混ざっているが、この項目ではジョウト編で新たに捕まえたポケモン達について紹介する。
カントー編及びオレンジ諸島編のポケモンについてはこちらを参照。

同シリーズ内ということもあってか、御三家3匹に鳥、虫とゲットしたポケモンのタイプがカントー編と被っているのが特徴。
どのポケモンも決してレベルが低いというわけではないのだが、フスベジムやジョウトリーグといったここ一番の場面でサトシがリザードンなどを呼び出してしまったため若干活躍の機会に恵まれない。
サトシがタイトル変更以降のシリーズで手持ちをリセットするのは、本パーティーがカントー編の手持ちに出番を食われたことの反省の意味合いもあるのではないかと噂されている。
御三家に関しても、誰一匹最終進化まで到達しないままシリーズを終えたのは本パーティーが初めて。
とはいえジョウト編終了後もバトルフロンティアシンオウリーグに召集されたりと、出番自体には比較的恵まれているポケモンも少なくない。

この頃はまだ一体につき技4つの縛りは絶対ではなく、5つ以上の技を覚えていたポケモンも多かった。他ならぬピカチュウもそうである。
ヒノアラシやヘラクロスに至っては一試合中に5つの技を使用した。
しかし、終盤になるにつれて4つのみの技構成になっていった。そのため終盤ゲットしたゴマゾウの技は従来の覚え方で説明できる。
なお、技に記載しているのはサトシが明確に指示して覚えていたことが確定しているものに限る。
(例えばヨルノズクは羽ばたいて風を起こしているが、サトシが「かぜおこし」を指示したことはない)


手持ちポケモン

ピカチュウ

(CV:大谷育江
技:10まんボルト でんこうせっか こうそくいどう かみなり でんきショック*1

ご存じサトシの最初のポケモンでパートナー。

オレンジ諸島ではウィナーズカップでユウジカイリューを倒す大金星を挙げたピカチュウ、
ハヤト戦ではホーホーとドードリオを二タテ、ツクシ戦ではトランセルを倒すとなかなかの出だし。
また、アカネミルタンクには何もできず一度敗れてしまうが、アカネ再戦ではそのミルタンクに勝利する。
だが、マツバ戦ではゴースの「ナイトヘッド」で一撃敗北、つづくシジマ戦では相性のいいニョロボンにすら完敗と、少し噛ませ臭のする扱いに……
それでもミカン戦では持ち直しコイルを撃破、ヤナギ戦ではヤナギの最強の手持ちイノムーをTKO(テクニカルノックアウト)まで追い詰めた。
つづくイブキ戦ではキングドラには歯が立たなかったが、イブキ再戦ではそのキングドラよりも強いらしいギャラドスを相性のよさもあって倒している。
ジョウトリーグではオオタチ、ジュンイチのマリルリハヅキカクレオンに勝利するも、トリは一度も任せてもらえなかった。
シゲル戦では残念ながらメンバーに選出されず*2。ちなみにサトシがピカチュウをフルバトルに出さなかったのは全シリーズ中この試合だけである。

ジョウト地方では浮き沈みの激しかったピカチュウ。しかし、つづくAG編では……。


ヘラクロス

(CV:小西克幸
技:つのでつく にらみつける みだれづき たいあたり とっしん
技(ジョウトリーグ):みだれづき メガホーン
技(AG):つのでつく みだれづき メガホーン たいあたり
技(DP):つのでつく メガホーン ねごと (きあいパンチ) → はかいこうせん

サトシがジョウトで最初にゲットしたポケモン。
カイロスとの縄張り争い騒動を解決してくれたサトシに懐き、自ら率先してゲットされる形で手持ち入り。
植物の蜜が大好きでフシギダネの背中の蕾から蜜を吸おうとしてはムチで叩かれることもしばしば。
そんなこともあってフシギダネには若干疎まれている反面、虫が苦手なカスミにはこれといって嫌われる様子はなかった。
やはり虫の王様カブトムシは別格ということなのかもしれない。

タケシから潜在能力の高さを指摘されサトシも強くしてみせると息巻いていたのだが、
2番目のヒワダジム突破後という序盤で、とある町で開かれたケンタロス大会に出場する為にケンタロスと交換され研究所へ。
大会を終えてケンタロスを返却した後もオーキド博士の要望で研究所に留まり、
再び手持ちに加わるのは終盤も終盤のジョウトリーグのシゲル戦……と強くすると言った割にサトシは殆ど育ててない。それでいいのか。

バトル面ではジム戦においては不遇……というか一度も出場すらさせてもらえなかった。
ジョウト編のジム戦はピカチュウと御三家で突破することが多いうえ、上記の通りヘラクロスは序盤で研究所に預けられたため仕方ないといえば仕方ないが……。
それでもジョウトリーグのシゲル戦では相性の悪いブーバーに勝利、バトルフロンティアのウコン戦ではフシギバナに「ソーラービーム」で敗れはしたが善戦はできていた。
シンオウリーグでは「ねごと」を覚えて登場し、ナオシ戦ではナオシの切り札で催眠使いのコロトックを倒した。
タクト戦では一番手に登場、ダークライの攻撃を「はかいこうせん」で相殺し、「ダークホール」には「ねごと」からの「メガホーン」で対抗した。
結局敗れはしたものの、強敵ダークライにも十分なダメージを与えられた。
それにしても催眠に対して「ねごと」でメタを張るあたり、サトシの大きな成長がみられる。


チコリータ → ベイリーフ

(CV:かないみか
技:つるのムチ はっぱカッター (たいあたり) → ずつき のしかかり

ジョウトの草御三家。サトシのポケモンでは(おそらく)最初の♀。
ゲット前は気性が荒くサトシに対して敵意を剥き出しにしていたが、サトシに危機を救われて手持ち入りしてからは一転デレデレに。
懐き度が高いというどころの話ではなく完全にサトシにぞっこんLOVE状態で、嫉妬のあまりピカチュウを威嚇することも。
うずまきカップでキングラーと入れ替わりでオーキド研究所に送られた際は、研究所内で暴れたほどである。
チコリータ時代はサトシに身体をこすり付けて愛情表現をしていたが、進化してからはのしかかってサトシを押し倒すように。身体が大きくなってしまったためだろう。以降のシリーズでもそうしているため、発情期ではないはず。

フシギダネ同様「つるのムチ」でピンチを切り抜けることが多かったため、別れた後もサトシがついついクセで繰り出そうとする場面があった。
(ちなみに原典ゲームのチコリータが「つるのムチ」を覚える方法は、第二世代から第八世代までずっとタマゴ技限定)

初のジム戦となるハヤト戦ではゲットしたてなうえに相性の悪さもあり見せ場がなかったが、以降のツクシ戦やシジマ戦ではきっちりと勝利している。
特にシジマ戦ではピカチュウを倒したニョロボンとゴーリキーを倒す大活躍であった。
ジョウトリーグでは相性で有利なシゲルのカメックスに敗れるも、ハヅキ戦においては相性で不利なヘルガーに勝利した。
シンオウリーグではヘラクロスに割り込む形でサトシの元へ押しかけてきたが、結局試合では使われなかった。

新無印編第39話でのシジマ戦の回想シーンでは、ニョロボンを倒しているシーンが描かれた。


ヒノアラシ → マグマラシ

(CV:うえだゆうじ
技:たいあたり スピードスター かえんほうしゃ えんまく でんこうせっか
技(ジョウトリーグ):スピードスター かえんほうしゃ えんまく
技(DP):かえんぐるま かえんほうしゃ ふんか つばめがえし 

ジョウトの炎御三家。
ヒトカゲやヒコザルポカブとは異なり純粋な野生産。ゲットの際に態度の悪いトレーナーと小競り合いにはなったが。
見かけ通り(?)マイペースな性格であり、当初はいざバトルが始まっても背中の炎が出ずにほのお技を使うまでに時間がかかるという欠点を持っていた。
一方で性格に反して素早さが非常に高く、必要最低限の動きで相手の攻撃を回避することが出来るという長所も。
同じ炎御三家のリザードンと比べると流石にパワーでは大きく劣るものの、こちらはテクニカルな動きで敵を翻弄することが出来る。

上記の特徴がよほどバトルで扱いやすかったのか、5つのジム戦に出場して必ず相手のポケモンを一体は倒している。
ツクシ戦とミカン戦では相手のエースを打ち破り、アカネ戦では(明らかに弱いポケモンとはいえ)ピッピニドリーナを二タテ、ヤナギ戦ではみずタイプジュゴンを倒すという活躍っぷり。
リザードンと別れた後のサトシには非常に頼りになる存在だっただろう。
もっともジョウトリーグでリザードンが復帰してからは出番がほぼなくなってしまったわけだが……。
一応予選のジュンイチ戦には出場したものの、相性で有利なレアコイルに敗れいい所なく終わってしまった。

後にシンオウリーグに挑むサトシに呼び出され、ロケット団との戦いの中でマグマラシに進化。
金銀編終了から約10年越しの唐突な進化に驚いた視聴者も少なくないだろう。
バトルの描写はカットされたが、その後のナオシ戦ではアーマルド相手に引き分けた。


ワニノコ

(CV:西村ちなみ)
技:みずでっぽう かみつく こわいかお ずつき たいあたり ひっかく きりさく
技(ジョウトリーグ):みずでっぽう かみつく こわいかお ずつき

ジョウトの水御三家。
カスミとの奪い合いの末にルアーボールでゲットされた。
ちなみにサトシがモンスターボール以外のボールを使ったのはこの時とケンタロス、ベベノムを捕まえた時だけ。
ボールから登場する度に踊りだす陽気な性格で、ゲストのマリルリに一目惚れしたことも。

ベイリーフやヒノアラシに比べて公式戦での出番が異常に少ない。
ジム戦に至ってはアカネ戦で登場したのみなうえ、登場してすぐにミルタンクの「ころがる」で倒れるという悲惨さ。(しかしリベンジ戦ではミルタンクのころがる突破に大きく貢献している)
リーグでは予選のモエ戦ではマグマッグを引かせた後、エレブーにあっさりと負けてしまった。(一応擁護すると、モエはワニノコにはマグマッグでは勝てないと悟ってマグマッグを引いた。)

それでもうずまきカップでは、強敵キングドラを相手に『噛みついて相手の口を塞ぎ「ハイドロポンプ」を暴発させる』という荒業で金星を挙げている。
その後のカスミ戦ではニョロゾに圧倒され敗れてしまったが。
またジョウトリーグ前に完敗したハヅキのニューラには、リーグ2回戦でリベンジを果たしている。この際にも噛みついて相手の技を止める戦法が活かされた。

総じて安定はしないものの、「ハマれば強い」タイプであると言える。惜しむらくはその「ハマる」機会にも恵まれなかった点だが…。
サトシのポケモンの中ではDP編ドダイトス噛ませ犬として挙げられることが多いが、そもそも出番のないワニノコとどちらが不憫かは微妙なところ。

シンオウリーグでも大会が始まる前に呼び出されたものの結局使われなかった。やはり不遇。


ヨルノズク

(CV:うえだゆうじ
技(無印):たいあたり さいみんじゅつ みやぶる ねんりき
技(DP):ゴッドバード エアスラッシュ じんつうりき

サトシ恒例の鳥枠もとい雑用枠。
性格面はこれといって特筆すべき点はないが、実はサトシのポケモンで唯一の色違い
ゲームの演出同様にボールから出てくる際はきちんと光り輝いている。
ヨルノズク自体が各メディアにおいてそれほど出番の多いポケモンではないのでサトシのヨルノズクを通常カラーだと思っている視聴者もいるのでは。
主な任務はロケット団の追跡や偵察であり、ピカチュウ以外を所持していなかったホウエン上陸直後のサトシはヨルノズクの優秀さを痛感していた。
一般的なヨルノズクと比べて小柄だが、その分賢いという設定がある。

初陣のマツバ戦では「みやぶる」持ちの切り札のはずが、マツバのポケモンで最弱?のゴースに手も足もでず圧倒されてしまう。
ピカチュウとヒノアラシが倒され、ゴーストとゲンガーをヨルノズクだけで倒さなくてはいけなくなるが……。
ゴースト戦でまさかの「ねんりき」習得、「ねんりき」と「みやぶる」を駆使しゴーストとゲンガーを二タテしサトシを勝利に導いた。

このままヨルノズク無双が始まるかと思いきや、続くジム戦での投入はまさかのイブキ戦である。
悲しいことにイブキのキングドラ相手に全く歯が立たず、ロケット団の騒動がなければ敗北寸前まで追い詰められた。イブキ再戦では使われなかった。
ジョウトリーグも活躍はなくハヅキのハガネールに敗北している。
どういうわけかヨルノズクはカビゴンの活躍の踏み台にされることが多い。ジョウト地方の公式戦でヨルノズクの敗れたキングドラとハガネールはどちらもカビゴンが倒している。

ワニノコ同様不遇にも感じられるが、何気にシンオウリーグのコウヘイ戦ではべロベルトに勝利しているあたり中々の実力である。
また、シンオウリーグで再登場した際は、技が大幅に変わっていた。
余談だが、サトシの手持ちでエスパー技を覚えている数少ないポケモンでもある。


ゴマゾウ → ドンファン

(CV:林原めぐみ → 三宅健太
技:ころがる まるくなる とっしん (たいあたり) → (じしん) → (めざめるパワー) → はかいこうせん

ポケモンライドというレース競技で優勝したサトシが賞品として貰ったタマゴから孵ったポケモン。
まだ幼いためか無邪気な性格だが、孵化したての頃から小さな身体からは想像出来ないほどパワーが高かった。

初陣はヤナギ戦(但し公式戦ではない)だが、ヤナギのジュゴンには敵わず敗北。
しかしジョウトリーグのモエ戦ではマグマッグを倒す活躍をした。そのあとモエのマグマラシには手も足も出ず敗北したが……。

ホウエン地方から戻ってきたサトシを追いかける形で合流し、バトルフロンティア編でレギュラーに復帰。
道中でのロケット団との戦いの中でドンファンへと進化した。
バトルチューブではそのパワーを活かしてアザミハブネークを倒すも、続くミロカロスには「ハイドロポンプ」の一撃で敗北。

シンオウリーグのコウヘイ戦にも参戦したが、「トリックルーム」で素早くなったヨノワール相手に何も出来ないまま敗北。



その他

ヨーギラス

(CV:伊東みやこ)
技:めざめるパワー

サトシがウツギ博士に預かったタマゴから孵ったポケモン。
密猟者に襲われてタマゴのまま母親であるバンギラスと引き離された経験から心を閉ざした状態で生まれた。
人間に対して不信感を抱いていたものの、サトシ達との旅を通じて徐々に打ち解けて心を開いていった。
ジョウトリーグ直前に故郷であるシロガネ山で母親と再会し、サトシ達と別れた。

ちなみにサトシが抱っこしてるシーンがあるがこいつの体重は72キロもある。スーパーマサラ人と呼ばれる要素の1つである。

スピアー

虫取り大会でサトシがゲットしたポケモン。
エレブーズファンのナナコにピンチを救われたことへの礼として虎柄模様が好きな彼女に譲られた。

アズマオウ

アズマオウ釣り大会で釣り上げたポケモン。
リリースしたか研究所に送ったかは不明だが、以後一切触れられていないので恐らくリリースしたのだろう。



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AG編

ゴールデン追記&シルバー修正!


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最終更新:2024年03月20日 11:46

*1 ジョウト編121話まで使用

*2 最強メンバーと謳っていたにもかかわらずピカチュウを選出しなかったことに疑問の声が挙がることもあるが、タケシ曰く「パワーバトルを想定したチーム編成」であったためスピード型のピカチュウはあえて外した可能性が高い。