ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-絶望編

登録日:2016/07/16 (土) 00:49:01
更新日:2023/12/27 Wed 22:38:50
所要時間:約 21 分で読めます







これは、人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでのお話

最後に絶望で終わる、希望の物語

じゃあバッドエンドかって? うーん……


どうかしらね?





『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-絶望編』は2016年7月から放送中のテレビアニメ。
ダンガンロンパシリーズの一つであり、『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-未来編』と同クールでの放送となる。
未来編と合わせて「希望ヶ峰学園シリーズ最終章」と銘打たれている。

時系列としては『ダンガンロンパ/ゼロ』よりも更に前。希望ヶ峰学園シリーズの中で最も過去に当たる。
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のメインキャラクターである77期生、及び一人の予備学科生が希望ヶ峰学園に在籍していた頃が描かれ、
やがて超高校級の絶望と呼ばれる事になる彼らに何が起こったのかを明らかにする物語。
つまり、存在そのものが壮絶なネタバレ。このシリーズではある意味今更だが。

↓今ここ
タイトル(時系列順) 媒体
ダンガンロンパ3絶望編 アニメ
ダンガンロンパ/ゼロ 小説
ダンガンロンパ1 ゲーム/アニメ
絶対絶望少女 ゲーム
ダンガンロンパ2 ゲーム
ダンガンロンパ3未来編 アニメ


■あらすじ



あらゆる分野の超一流の高校生を集め、育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」

この学園には、超高校級の才能が集まる「本科」と、高い学費を払えば誰でも入れる「予備学科」が存在していた。

才能だけではなく、性格も個性的な本科77期生
しかし彼らは才能の身に固執することなく、
「人生に大切な事は、才能ではなく、人との関わりで人格を磨き、思い出を作る事である」
という事を学び、それぞれ普通の高校生らしく学園生活を謳歌していく。

しかし、水面下では謎のプロジェクトの遂行、学園による学科差別が横行していた。

そして、才能を渇望した予備学科の少年・日向創

彼に起こる運命的な出会いが、学園を、未来を予想もつかない方向へ導いてしまう。

これは、人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでの物語。

絶望で終わる、希望の物語。



■登場人物

  • 雪染ちさ

本作の主人公(視点役)。未来編にも登場する新キャラクターである。
希望ヶ峰学園新任教師であり、元・高校級の家政婦として希望ヶ峰学園に74期生として在籍していた先輩でもある。
同期の宗方の推薦で希望ヶ峰学園の教師として赴任し、77期生の副担任となった。
担任の黄桜が二日酔いやらスカウト活動やらで休んでばかりの為、実質的な担任として77期生を任される事になる。
後にとある事件の責任を取る形で予備学科に転属になるも、2年生以降は77期生の正担任となる。

強引なほどに明るく快活な性格で、授業にもまともに集まらずてんでんばらばらだった77期生に青春を謳歌して欲しいと、一同をまとめ上げていく。口癖は「由々しき事態だわ!」。
底知れないスペック(辺古山相手に無刀取りを行う、体重3桁はあろう御手洗を平然と引きずる+七海まで担ぐ、どこからともなくドスを取り出す等)を持ち、
授業を休みがちな生徒達を力技で授業に引っ張り出し、一度しかない青春時代を謳歌してもらおうと考えている。ちなみに色々経験豊富とのこと。
また、決定的な場面に偶然出くわす事が多いらしい。家政婦だけに。

実は宗方の頼みにより、というより宗方の役に立つために、教師生活の傍ら希望ヶ峰学園の実状を調査している。
逆蔵と協力して評議員のIDを入手し、順調すぎるほどに「カムクライズルプロジェクト」の情報を入手するが…?
ちなみに潜入時には帽子を被る。家政婦ですから。

◆77期生

『スーパーダンガンロンパ2』の主要キャラクターであった、希望ヶ峰学園に才能を認められた16人の生徒の面々。『1』のキャラクター達の1年先輩。
『2』とは時間軸が異なるため、微妙に姿や名前等が異なるキャラクターもいる。微妙じゃなく異なるのもいる。
ちなみに77期生は豊作とのことであり、この主要メンツ以外にもクラスがあることが示唆されている。
以下のメンツは第1話の学園長の発言によると「第1クラス」所属(ただし教室は「1-B」の教室を使っている)。


高校級の体操部。喰うことと闘うことしか考えていない、色々とダイナミックな体つきのスーパーアスリート。
『2』登場時より髪が伸びており、よりフェミニンな姿になって好評。『2』当時の公式人気投票ブービーの汚名は返上された。
初登場シーンではその身一つで巨大な校舎を壁伝いに高速でよじ登るという体操部どころか人間離れした身体能力を見せ、
露骨に授業を面倒くさがっていたが、花村の肉料理に釣られて出てきたところを捕まる。
2話でドーピングコンソメスープを飲んで100%中の100%を発揮し、ゴンさんと化した。


高校級の極道。国内最大の指定暴力団、九頭龍組の跡取り。
群れたり慣れ合ったりすることを嫌っている為、クラスメイトとは距離を置きたがっており、口調も人を遠ざけるようにぶっきらぼう。
肩書に似つかわしくない小柄かつ童顔だが、本人は思いっきり気にしているので命が惜しいなら触れぬが吉。
一方規則事には非常に真面目であるらしく、第1話では憎まれ口を叩きながらも男子で一人だけ授業にちゃんと出ている良い子。

同姓の人物が予備学科に入学してきたようだが…?


高校級の写真家。様々な賞を受賞している現役のプロカメラマン。人の笑顔を撮ることを信条とする。
77期生では最も「普通」に近い生徒で、教師含めて変人だらけのクラス内では一番まともな存在だと言える。
授業には出つつも日寄子以外のクラスメイトはどうでもいいと思っていたが、雪染に説教を受ける事に。
予備学科生に中学時代からの親友がおり、お昼休みのたびに一緒にランチをとるなど仲睦まじい関係にある。

後述するサトウの件で表情が沈みがちだったが、2年の段階では立ち直っていた様子。


高校級の幸運。毎年学園が抽選で選ぶ「幸運枠」で入学した生徒。
自称「超高校級の超高校級マニア」として才能が持つ希望の力を信じており、自分を卑下しつつ周囲を応援している。
異常なまでに極端な「幸運」の才能を持ち、凄まじく強い運と引き換えに数々の常識外れな不幸も経験しているが、
本人はそれにすっかり慣れ切ってしまっておりどこか恐ろしさを覚える程に飄々としている。

その出鱈目な運勢は入学後も変わらず発揮され続けており、常にその渦中にある。だいたい左右田がとばっちりを喰う。
今のところ、その裏に隠された「狂気」は鳴りを潜めているが……。
また、何気に未来編にて絶対絶望少女 ダンガンロンパ AnotherEpisodeに登場する彼と同一人物であることがハッキリ明言された。別人だったらそれはそれで困るが

劇中では、ある事件を引き起こして無期限停学処分となる。また、その事件の影響で3人の先輩が退学処分になり……。
その後連絡が取れなくなっていたが、停学中に乗っていた飛行機がどこかの砂漠地帯に墜落したようで、たまたま見つけたオアシスで謎のサービスシーンを披露した。

余談ではあるが、希望ヶ峰学園…というよりその評議会は数値で測れない「幸運」の才能を軽視しており、実は78期生において「幸運」枠を取るつもりはなかった。
しかし77期生の「幸運」枠である狛枝があまりにも規格外な「幸運」の持ち主であったため、学園は続く78期生でも「幸運」枠を取ることを決める。
そして、78期生の「幸運」枠として入学してきた平凡な生徒は後に……。
自身の存在によって彼を学園に引き寄せたことが、ある意味狛枝にとって最大の幸運と言えるのかもしれない。


高校級の日本舞踊家。日本舞踊界期待の若手で、いつも着物を着ている(ただし、自分では帯が結べない)。
高校生とは思えない低身長でロリな容姿で、その見た目から客層はだいぶ偏っているらしい。
見た目と裏腹に自分より弱い生き物に容赦がなく、特にメインターゲットである罪木は事あるごとに西園寺から暴言を吐かれている。
その他のメンバーにも頻繁に悪口を言ったり悪戯を仕掛けるが、本人は意外と打たれ弱い。やり過ぎて自分に返ってくる場合も。

最初はちんちくりんだったが成長期が来たらしく、1年経つ頃には物凄く成長した。通称「ビッグバン西園寺」。
ちなみに中身はあんまり変わってない。


高校級のメカニック。臭い。……油のだよ? 油のせいだってば! ……多分?
ノリが軽めであまり物事を深く考えない姿や派手な外見から一見『1』の桑田のようなチャラ男に見えるが、実際は極度のビビり&ヘタレ。
過去は真面目なガリベン君だったらしく、某桃鉄ライクなゲームをやった際は「多人数プレイは初めて」などと言っていたりと非リア臭が酷い。
『2』では黄色いツナギを着ておりすっかり黄色キャラだったが、今作では青いツナギを着ている。2話でやった阿部さんネタのためだともっぱらの噂
クラスメイトであるソニアに好意を抱いているが全く報われておらず、むしろ露骨に距離を置かれたりもしている。
同期の中では苦労人のツッコミ役ポジション。


高校級の飼育委員。どんな動物でも手なずけ、絶滅危惧種の繁殖にも成功した天才。
いわゆる中二病患者であり、破壊神暗黒四天王と名付けたハムスター4匹をマフラーの中で飼っている。
彼に与えられている飼育小屋は何故か神殿と化しており、ひとりでに空中に魔法陣が描かれたりする。もちろん五芒星。
『2』登場時より髪型が変化している他、アニメ化に際して見ての通りフルネームが封印されてしまっている。あと四天王が十二神将に増加した。
曰く、名前は封印されし忌み名のため口にしてはいけないとのこと。まあ権利的にマズいって言うかね?劇中で彼の名前が呼ばれかけたときは露骨に遮られていた。


高校級の保険委員。人に奉仕する事を生きがいとしている保険委員。
毎朝教室に来る度に転ぶドジッ子。パカーン。西園寺曰く「bot」。『2』同様、惜しみなくサービスシーンを披露してくれる。

御手洗のことを知る唯一の人物。彼の秘密を知った時は、タダでは済まされないと思って自分から脱ぎだした

CV.安元洋貴

高校級のマネージャー。色々な学校を転々としながら、様々な運動部でマネージャーをしてきた伝説のマネージャー。
胃腸が弱くよくトイレにこもっているが、たまに気張りすぎてトイレごと周囲一帯を吹き飛ばしたりと、登場早々終里と並んで人間離れっぷりを見せつける。
そういうのはどこかの国会議員だけにしてください。

CV.荒川美穂

高校級の王女。ヨーロッパの小国・ノヴォセリック王国の王女。
日本のトレンディードラマが大好きな事もあり、雪染の熱血指導には目を輝かせている。
集まりの悪いクラスメイトに寂しさを感じていたが、雪染の指導の下、全員が集まることに感激していた。
基本誰にでも優しいが、左右田のアタックは笑顔でかわす。
2話では色々経験豊富な雪染と同様、花村の媚薬のリバウンドが少なかった。つまり…。


高校級の料理人。食と同じかそれ以上に性に情熱を抱く料理人。
少女から大の男までオールオッケーなセクハラ野郎で、雪染によく折檻を受けているが、花村にとってはむしろご褒美になっている。
弐大による緊縛の刑にも悦る、変態の中の変態。
先輩の超高校級の薬剤師と仲が良く、ドーピング%コンソメ%スープや媚薬入りのスープを共同開発している。


高校級の剣道家
寡黙であまりクラスメイトとは関わろうとしないが信頼はしている。
本業の為に授業をおろそかにしがち。
席の位置は九頭龍の近く。


高校級の軽音部。人気ガールズバンドでギターを担当していたが、音楽性の違いにより解散し、現在ソロ活動中。
パフォーマンスの研究のために授業は休みがち。
ぶっちゃけセンスが絶望的で、彼女のソロライブは西園寺以外からの評価は最低である。学園は何でこいつだけスカウトしたんだ
ただしあくまで作曲と作詞のセンスが絶望的なだけであり、演奏や歌唱力の技術は超高校級と呼べるものである(だから尚更タチが悪いのだが)。

  • 御手洗亮太
CV.本郷奏多

高校級のアニメーター
神アニメーターとして有名だが、締め切りに追われて家に引きこもってばかりいる。
また、未来編の姿と比べて丸々と太っている。しかしこの体型にはどこか見覚えがあるような……?

と、視聴者が皆思っていたが、案の定その正体は『2』で登場した彼だった。本当の才能も『2』で語られたものと同じである。
元々は『2』と同じある人物の姿をしていたが、事情*1があってその姿でいられなくなったところ、
アニメを作ること以外の全てを煩わしいと思っていた御手洗と利害が一致し、彼に成り代わって学校生活を送っていた。
彼本来の性格は根を詰めすぎて体調を崩しがちな御手洗を心配したり、自分の正体がバレる事も構わず罪木を自宅に招き御手洗の看病を頼むなど、心優しいイケメン。
正体発覚以降は区別するために一部で「豚洗(ぶたらい)」と呼ばれているとかいないとか。
また、『2』では明かされなかった彼の本当の素顔も見ることが出来る。

彼の『2』での姿は「入学当時の記憶を再現している」という設定だったにもかかわらず、アニメで描かれた彼は御手洗の姿をしていたため、
キャラビジュアル発表当時は一部視聴者から不審に思われていたが、上記の経緯が明かされたことで彼の姿の変遷の辻褄が合った。
ただし、今度は「超高校級の御曹司としてスカウトしてきたのに途中でアニメーターにすり替わっている事に対して学園がノーリアクション」という謎が発生したが。*2

本物の御手洗は、前述通り全てを排除して(ほとんど強迫的に)アニメ作りをしていた。
神がかったアニメを作るために寝食すら忘れて没頭し、とうとう体調を崩したりもしている。
そんな彼の作るアニメには視聴者の脳に直接干渉する技術が多数使用されており、見る者を確実に感動させるらしい。
劇中では体調不良が祟って通院することになるが、その通院先の病院で御手洗を待ち受けていたものは……


高校級のゲーマー
気を抜くとすぐに眠ってしまい、ゲームに集中していると人にぶつかっても気が付かないくらいマイペース。
雪染先生によりクラス委員長に任命され、濃いクラスメイトをゲームやレクリエーションを始めとした様々な手段でまとめ上げている。
EDの77期生が仲良く行事に戯れている画像はまさに彼女の努力の結晶。花村に天殺龍神拳を決めた事も…
愛用のゲーム機はNantendoの携帯ゲーム機であるGame Girl Advance。

「ギャラオメガ」というシューティングゲームが大好きで、ある予備学科の生徒とその事で盛り上がり、そのうち腕前を見せてもらうと約束している。
彼女との交流はその予備学科生にとってもプラスに働いたはずだったが、最終的に彼は彼女の隣に立つにふさわしい才能を身につけようとすることに……

『2』の彼女とは別人。というか、そうでなければおかしい……はず。


◆希望ヶ峰学園関係者


  • 宗方京助

元・高校級の生徒会長
卒業後に希望ヶ峰学園の海外分校建設のため留学。
学園を正しい方向に導くために権力の掌握を狙っている。
雪染を教師に推薦した張本人であり、彼女からは厚く信頼されている。
そしてその理由は、評議会が予備学科から集めている大量の資金が何に使われているのかを調査するためであるらしい。

  • 黄桜公一

希望ヶ峰学園スカウトマン兼本科教員。
スカウトに忙しくて担任業務ができない……という名目で飲んでばかりいる教師。
しかし才能を見つける事にかけては右に出る者はいないと言われる。
雪染が来てからはほぼスカウト専任になり、78期生入学時にはスカウト主任になった。

  • 霧切仁

希望ヶ峰学園学園長。
学園の在り方に疑問を抱きつつも、才能の持つ素晴らしさに好奇心を抱かずにいられない。
黄桜とは古い仲であり、学園内で唯一軽口をきける存在。

  • 天願和夫

希望ヶ峰学園前学園長。現在は学園のアドバイザーを行っている。
学園の求めるものは理解しているが、それが本当の希望であるか疑念を抱いており、
本科の生徒にも予備学科の生徒にものびのび過ごしてもらいたいと考えている。
日向が学園から持ち掛けられているプロジェクトについても知っており、「普通である事を恐れるな」と安易な決断をしないよう忠告している。

  • 九頭龍菜摘
CV.山崎はるか

希望ヶ峰学園予備学科生。自称・超高校級の妹。
九頭龍冬彦の妹であり、重度のブラコン。九頭龍や辺古山に言わせると「極道らしい極道な性格」。
同じ中学でもあった小泉に嫌がらせを繰り返して退学に追い込むことで本科に空きを作ろうと考えていた。
歪んではいるが、才能が無ければ超高校級の兄の傍にいる資格がないと考え、才能を得ることを決して諦めず努力していた。
その心情を知った日向は彼女にシンパシーを感じていたが、後日校舎にて謎の不審者により殺害される。

  • サトウ

希望ヶ峰学園予備学科生。
小泉真昼の中学時代からの親友であり、中学時代に小泉に嫌がらせを行っていた菜摘を危険視している。
小泉を心配 というよりも崇拝しており、感情が暴走気味なところがある。
菜摘が殺害された後、日向に問いただされて以降連日欠席していたが、その後、遺体で発見される。

この事件は『ダンガンロンパ2』で「トワイライトシンドローム殺人事件」という名前でモノクマによってゲーム化され、第二の殺人の動機となった。
それによれば菜摘を殺したのはサトウであり、それを知った冬彦がサトウを殺したことになっている。
が、これが実際の事件を忠実に再現したものなのかは不明であり、
事件自体を希望ヶ峰学園がもみ消してしまった事で真相は不明のままになった。

  • 逆蔵十三

希望ヶ峰学園警備部責任者。
元・高校級のボクサーであり、雪染と宗方の同期。
世界チャンピオンにまで上り詰めたボクサーだが、雪染と同じく評議会の調査のために警備部に入り込んでいた。
菜摘とサトウの事件について真相を確かめようとしていた日向の前に立ち塞がり、雪染に止められるまで暴力を振るった上に、
才能を持たない者を侮辱する容赦のない言葉を浴びせ、それ以上事件に関わる事を許さなかった。
これは希望ヶ峰学園の上層部がもみ消そうとしている事件を下手に嗅ぎ回れば日向の身が危険に晒される為、
それを止めようとした逆蔵なりの善意だったが、その行き過ぎた暴力・暴言は結果的に日向に無力感を突き付ける事になってしまい、
日向がプロジェクトへの参加を決意する最後の一押しになってしまった。
雪染のために結構な無茶をしているが、雪染と宗方の間につけ入る隙がないことを痛感している。
こう書くと雪染が好きなように思えるが、実は宗方を愛する同性愛者であった。
後に保身行為に走り、この行為と前述の日向への行為とが重なって、最悪の事態を招いてしまう…



希望ヶ峰学園予備学科生。予備学科とは、才能によるスカウトではなく一般入試で入学出来る学科のこと。その代わり学費が高い。
要は学園のネームバリューに肖ろうとした人間から搾取するための金ヅル学科
勿論、予備学科を卒業したからと言って本科とは異なり何の才能の証明にもならない。

才能を持たない自分の人生をつまらないと感じており、あるプロジェクトに参加することを条件に学費免除で予備学科に転入した。
誰よりも才能を渇望しており、向上心のない予備学科の雰囲気に馴染めず、一人でいる事が多い。
ちなみにエンディングテーマでは77期生の写真が流れるのだが、当然日向はどこにもいない。心痛え。更には、放送後に雪染に主人公の座を奪われた。

七海との出会いによって「人生は才能だけじゃない」と考えを改めつつあったが、菜摘とサトウの事件をきっかけに自分の無力さを痛感し、
「七海に誇れる俺になる」ために、プロジェクトへの参加を決断。
そして…




hope?


despair?


まだ希望も絶望もすれすれ紙一重




画像出典:ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-絶望編 第1話


追記・修正をお願いします。

















※注意※


ダンガンロンパシリーズを未プレイの方がこの先を見ると絶望する可能性があります














希望ヶ峰学園78期生。高校級のギャル
またの名を高校級の絶望。満を持して現れた希望ヶ峰学園シリーズにおける黒幕である。
ダンガンロンパ3公式ホームページのTOPを乗っ取ったり、メタ発言連発したりと相変わらずやりたい放題。
絶望編後半はまさに彼女による彼女の為の物語であり、ほぼ主人公と呼んで差し支えない活躍を見せる。

非常に飽きっぽい上に超分析力を持った異常な程の天才肌な為、大概の事が自分の思い通りになる世界に絶望し、
「絶望」だけが自分を楽しませてくれるものであり、予想もつかないものという思想の元、全世界を絶望に染め上げる事を夢見ている。
自分が絶望するのも他人を絶望させるのも大好きで、その為なら文字通り何でもする。
その極致こそが「人類史上最大最悪の絶望的事件」であり、その結果世界がどうなったかは言うまでもないだろう。

大抵の場合計画の中に「遊び」を仕込むという癖があり、そこが彼女に付け入る隙になる事が多いが、
練りに練った計画が計画通りに進むことに絶望を感じると同時に、
その計画が途中で狂わされる事にも絶望を感じる為、それはそれで彼女にとっては絶望的=喜びなのである。
最早性質が悪いとか救いようがないとかいうレベルを絶望的に超越している。

そして彼女の入学とカムクライズルプロジェクトによる“超高校級の希望”の誕生により、全ての要素が揃い、終わりの幕が上がる事になる。

+ 余談
彼女の起こしたある事件に”不運”にも巻き込まれ、”幸運”にも無傷で生還する生徒がいる。
この生徒が事件に登場するのは彼女の超分析力をもってしても完全に計算外のことであるらしい。
その生徒……【苗木誠】は江ノ島の分析力が通用しない江ノ島にとっての唯一の不確定要素。
しかし、そんな不確定要素に計画を潰されるならそれはそれで絶望できるとして放って置くことを決める。
苗木誠と江ノ島盾子のもはや運命的なまでの因縁はこれ以降も続いていくことになる。


  • 戦刃むくろ
CV.豊口めぐみ

希望ヶ峰学園78期生。高校級の軍人
汚れ仕事と肉体労働を担当する、絶望シスターズの臭い方こと、江ノ島盾子の姉。通称「残姉ちゃん」。
公式におけるアダ名名付け親であり、今現在の残姉ちゃんのイメージを固めたのは成田良悟
そんな残姉ちゃんの活躍が見たいあなたはスーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園をクリアしよう。

江ノ島の「絶望」を理解した上で彼女を溺愛しており、その計画にも全面的に協力している。
希望ヶ峰学園への入学もその一環であり、本人は入学式の前日まで自分が高校に入学する事になったのを知らなかった。
江ノ島に何度も殺されそうになっているが、それを「盾子ちゃんは私を殺すと絶望する=盾子ちゃんは私の事が好き=嬉しい」と解釈し、喜んでいる。
そしてそれがただの独りよがりではなく、事実であるというのだから最早性質が悪い*3

ちなみに残姉ちゃんの姿で動いて喋るまでに初代ダンガンロンパ発売から実に6年の歳月がかかった。
上述の成田良悟を始めとして地味にファンが多い彼女の正式な登場にファンが興奮したのは言うまでもない。
そして想像通りの残念ぶりを魅せつけてくれていることにファンが大喜びしている。

ちなみに同期生(78期生)のある男子にベタ惚れしている。
その男子と話す際はガチガチに緊張してあまりうまく話せなくなったり、ボロをポロポロ出す。小学生か。
江ノ島がその男子を殺害ターゲットにしようとした際、残念な方法で話をそらそうとしたり、動揺したりする。
この辺りはダンガンロンパ1やスクールモードをやるとひじょ~~~に分かりやすい。流石残姉ちゃん。


  • 希望ヶ峰学園生徒会

その名の通り、希望ヶ峰学園の生徒会メンバー。フードのオッドアイの子が可愛すぎると評判。
ちなみに生徒会メンバーはよく見るとダンガンロンパシリーズ主要キャラクターの初期デザインや没デザインを元にした者が多い。
使い捨てキャラなのにやたらと濃いのはおそらくそのため。

江ノ島によって旧校舎に監禁され、コロシアイを強要される。
金に家族に秘密に私怨にその他もろもろ、ありとあらゆる動機と豊富な武器を用意され、殺し合った。
このコロシアイはよく映像化し放送出来たものだというぐらいグロいが、小説版において描写されたコロシアイの内容はもっとグロい。


母親を人質に取られて殺人を犯す者、自分が生き残るために他人を盾にする者、好きだった相手に殺されそうになり、身を守るためにその相手を殺してしまった者、
コロシアイなんかに付き合えないと二人で心中を図る恋人、それに怒り、二人を殺す好きな相手に殺されそうになった者など、正に地獄絵図。
最終的に残り二人にまでなったが、その内の一人が一部始終を見物していたカムクラに襲いかかって返り討ちに会った事で
生徒会長である村雨早春だけが重傷ながら生き残る事になったが、後に口封じのために殺されている。
ちなみにそれを行ったのは江ノ島でもむくろでもカムクラでもない。
詳細は『ダンガンロンパ/ゼロ』にて。

そして江ノ島はこのコロシアイとカムクラプロジェクトの存在を予備学科にリークし、これ以降予備学科による暴動が頻発する事になる。
犯人はカムクラという事にされており、希望の象徴が猟奇的な殺人事件を引き起こした事から「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」と呼称され、
希望ヶ峰学園はここから崩壊を始めていく事になる。

この事件は後のコロシアイの為の実験も兼ねており、江ノ島の評価は「サイコすぎてポップさが足りなかった」。
この反省からコロシアイにゲーム性とマスコットキャラを盛り込む事を思いつき、学級裁判とモノクマが誕生する事になる。


  • カムクライズル
CV,高山みなみ

高校級の希望。日向創の成れの果て。この物語の最後にして真の主人公。
希望ヶ峰学園が作り上げた人工の天才であり、あらゆる才能を持つ希望の存在。その過程において、才能の獲得に邪魔になる被験者の人格は消去されている。
希望と謳われてはいるが、あらゆる才能を持ち、全てを予測できてしまうが為に、ありとあらゆる事をツマラナイと感じる江ノ島の同類。
自分に接触してきた江ノ島の全く論理的でなく、予測もつかない絶望的な行動に興味を示し、彼女の誘いに乗る事を決める。

その存在を予備学科への起爆剤として利用され、「絶望による予想外」を江ノ島の傍で観察していたが、七海の死に対し、消え去ったはずの日向としての感情が涙を流させるという「希望による予想外」を体験した事で、絶望と希望、どちらが自分にとって真の予想外なのかを確かめたいという欲求を持つようになる。
そして……記憶を失い日向創に戻ったカムクライズルと絶望に落ちる前に戻った77期生達はコロシアイ就学旅行に参加。
そこで生き残った四人と共に最後の学級裁判で『彼』は『カムクライズル』から脱却し『日向創』として高校級の未来とでも言うべき己だけの才能に開眼。
全てを予測出来る『彼』の到達点が『希望も絶望も覚悟して未知の可能性を信じる』という『未来』であったのは、皮肉ではなく全てに意味があったという事だろう。



画像出典:ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 公式サイト

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最終更新:2023年12月27日 22:38

*1 恐らく、本物の十神白夜が78期生として希望ヶ峰学園に入学してくるという事態。

*2 これについては、彼が”超高校級の御曹司”としてスカウトされたのか、それとも”彼の本当の超高校級の才能”の持ち主としてスカウトされたかにもよるが。後者だった場合、彼のすり替わりについて恐らく学園は問題視しないと思われる。

*3 何せ想い人である松田に最後の最後で彼が『超高校級の神経学者』となった顛末の真相を伝え、絕望させながら殺害したのも愛の現れだし何なら無印の物語、つまり江ノ島の計画の大トリが『記憶を希望ヶ峰学園入学直前まで失った78期生のコロシアイ』なのもひとえに『大切なクラスメイト』だからである。寧ろ78期生達にこの上なく絆されたからこそ無印の凶行に及んだと言っていい