バナー広告

登録日:2014/07/23 (水) 20:27:20
更新日:2023/08/16 Wed 11:51:25
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【概要】

バナー広告とはWebサイトによくある広告の一種で大概のホームページに設置されている物。
アニヲタwikiを閲覧している人も横長や縦長の画像がちらちら表示されているだろうが正にそれのことである。
そして当wikiでも利用している@wikiでは、見出し(wiki構文で行頭に*を入力した行)の直上にもねじ込まれてしまう。

画像をクリックすることで広告主のページにリンクする方式になっており、
無料ホームページとかを作成するサイトなんかには付き物であろう。
自身の作ったページを公開する代わりに広告主のページの宣伝として表示されるといった関係か。


物によってはページ作成者に見返りとして広告収入が入ることもあり、
表示回数方式、クリック回数方式、成果報酬方式などに分類されている。
まあ尤もこれで手に入る金額は本当に微々たるものなので、よほどの人気ページの作成者でもなければ小遣い稼ぎにもならないだろうが。

歴史としては1994年に電話会社AT&TがWeb雑誌に掲載したのが始まりとされており、
そこから次々と同じ雑誌会社に各社が掲載していった結果、爆発的に広まっていったんだとか。

パッと見は無駄に見えるが、さにあらず。我々が特に費用を負担することなく掲示板やブログやWikiなどのサービスを使えるのも、これらバナー広告による収入があるからこそ。

近年ネットの利用者が激増するにつれバナー広告の内容は多様化の一途を辿っており、モバゲー、ソシャゲー関連や電子書籍を中心として、様々な会社の広告が日夜時間を問わずに掲載されているのを目にすることだろう。
こういった広告を見て楽しむのもネットサーフィンの醍醐味の一つと言えるかもしれない。




追記・修正は広告をクリックしてからお願いします。







お使いのPCのスペックが低下しています

ふはははは、サドルマン参上!
















































……OK、それでは本題に入ることにしようか。


幅広い広告主のページを宣伝し、それによってネットを支えてもいるこのバナー広告なのだが、ここ数年では特に携帯スマホ向けのページを中心にある問題が深刻化している。




――すなわち、エロ漫画広告の出現である。――




これは冥殿が運営していた旧アニヲタWikiからあったことなのだが、
バナー広告にやたらと見る者を不快にさせるようなエロ漫画系の広告が多く表示されるようになったのである。
しかもエロなら何でもよかろうとばかりにNTR凌辱ものなど、人を選ぶジャンルのものがかなりの頻度で出てくる。
今このページを見ている人たちもこんなのこんなのこんなのを目にしたことがある筈だ。


自分のお気に入りの項目を探して楽しもうとページをクリックした矢先に
妹の弱みを握って無理やり~だの電車の中でオジサンたちに囲まれて~だの息子の彼女と○りたいだのといった単語が、
女キャラをに覆いかぶさって腰を動かしているブサメンの画像と共に出現するなんてことが多発すれば気分も萎えて当たり前だろう。


現在は普通のページや当たり障りのないゲーム関連の広告も増えてきているので目撃回数自体は激減したが、
それでも今現在でも結構な頻度でこういった類のエロ漫画広告が容赦なく登場するのだからたまったものではない。
(最盛期なんかほぼ9割エロ漫画系といった感じだったのでこれでもマシになったと言えるのだが)
むしろホラー、パニック、胸糞社会問題系に代わっているので以前より重苦しく殺伐としている。


だがそれ以上にタチが悪いのがスマホでページを見ている時で、
@Wiki関連などのページを見て居るとこういった横長画像のバナー広告が出現するのだが、
何とこの広告、ページのスクロールに合わせてスライドしてくるのである。
普通にページ上部や下部にちょこんと載っている広告とは違って見るのを回避することすら出来ないという嫌がらせにも似た何かを感じてしまう。
特に検索や編集など文字入力が必要なときにはご丁寧にもソフトキーボードを避けて表示されるため、ソフトキー+変換候補+広告で画面がほとんど埋まったりする。

ひどいものだとページを表示後ワンテンポ遅れて画面の真ん中からゆっくりと移動してくる。
このタイプは単純に閲覧の邪魔であるのもさることながら、バナーの処理がおかしくなっているときは画面上を荒ぶる広告がガクガクと動き回り、普通にリンクを踏むことすらままならないため特に忌み嫌われている。
漫画の場合だと「スワイプすると試し読みできる広告」と称して広告の部分だけ上下へのスクロールを効かなくしているパターンも多く、読み飛ばしているだけで誤タップして飛ばされるという困ったパターンもある。
リンク先が割とメジャーなアプリで、インストールしてあるとアプリごといちいち切り替えさせられるので余計イライラさせられることも。

さらに、更新頻度が低い@Wikiだと上のほうにも出てくる。つまり、右メニューを開こうとすると間違ってもクリックして別のページに飛ばされてしまうSANSかこいつは。
これが普通の広告ならまだしもエロ漫画系の広告では不快感も倍増である。
こんなんだから外出中など人目に付くところではエロ広告が気になってページを開くのが心配だという声すら上がっている程である。
実を言えば他人の携帯の画面なんぞを一々ジロジロ見てる人間などまずいないので、そこまで過敏になる必要も無かったりするんだけどね。


対策としてはFirefoxなどに搭載されている広告表示のストップ機能を導入するか、Android標準ブラウザ(Chrome)であれば「PC版サイトを表示する」オプションを使う*1といった方法がある。

また、被害は携帯のエロ広告に留まらずPCにも関連していることがあり、
人によってはつべなどの動画サイトを開いた時に「お使いのPCのスペックが低下しています」みたいな警告風の広告を目にした人がいるだろう。


だが間違ってもクリックしてはいけない。
実を言うとこれ、yontooという名前のマルウェアを用いた詐欺紛いの広告であり、
クリックすると別にスペックの低下なんてしてないのに商品の購入を勧めるページへと飛ばされてしまう(最近はスマホにも同様の広告が出るようになった)。

そしてもう一つ問題になっているのは、一部の美容関係の広告に見られる、不快な画像を使用した広告である。
毛穴汚れで黒い点だらけの鼻の拡大写真、染みで真っ黒になった顔、取った角栓の塊といった、人を生理的に不快にさせ、特定の人物にはコンプレックスを刺激する画像を広告として使用した物である(いわゆるコンプレックス広告)。
これらの広告は、見た人に不快感しか与えず、宣伝されているはずの企業やバナー広告というジャンル全体のイメージダウンにも繋がるという本末転倒な結果をもたらす上、エロ系広告ではないのでエロサイトではない通常のサイトにも現れてしまう。
そういう意味では、見る事で一部の人間に得を与える可能性があり、エロサイトでなければ現れる可能性が低いエロ広告や、一応クリックさえしなければ害にはならない詐欺紛い広告よりもタチが悪いと言えるかも知れない。


ありとあらゆるジャンルを網羅しているが故に、こういった悪質な物ばかりが目に付くようになるのもある意味で悲しい話である。
というかエロサイトでもないのにエロ系漫画の広告を放置しているというのもおかしな話なのだが。
ネット上では「行政はあんなのこんなのみたいなくだらん法律決めてる暇があるなら、まずこういう悪質な広告をどうにかしろよ」という声も少なくない。

またほとんどの人は知っていると思うが、広告の隅にある小さな「×」を押すと"不適切な広告"に指定できる。その広告と、類似の広告の表示を抑制できるので嫌な広告を見かけたらやっておこう。

各広告主に直接「○○の広告が××のようなサイトに表示されていて不快です」などの苦情を入れると広告が差し換えられることがある(偶然かもしれないが、少なくとも広告主にこちらの感情と現状を把握してもらわないと改善されないのも道理ではある)。目に余るようなら苦情をいれるのもひとつの手だろう。

さらに裏技として、お取り寄せグルメ、アクセサリー、靴、大手旅行会社等の自分にとって許容範囲内で安全そうなバナー広告をわざと踏み、エロ系漫画広告の出現率を下げるという手もある。

以下、ステルス。

……が、人によっては極々まれに、本当に極々ではあるが、この手のエロ漫画広告からお気に入り作品を見出す人もいたりする。


基本的に上記したような他人を不快にさせるようなジャンルのエロ漫画が多く出てくるのだが、
場合によっては可愛らしい絵柄の、ノーマルなエロ漫画の広告が出てきたり。
それでなくても敢えて上述したような超マニア狙いな凌辱系広告でも構わずに、
そういったリンクをクリックして自分のオカズを探す上級者がいたりもする。


特にこういった電子書籍関連のサイトに載っている作品は表の世界の線引きなど知ったことかなフリーダムで修羅の国な作品が多数あり、
純愛、ケモミミ、レズ、BL、凌辱、キャットファイト、ファンタジーなどなど何でもござれな魔窟だったりする。
祖父が作り出したツンケンなあの娘のクローンと……とか、里帰りした矢先に幼馴染2人の可愛い娘と全裸でお見合い……とか、
親友と旅行中に迷い込んだ田舎の村で子づくりの儀式と称して無理やり……とか、兄のエッチを間近で聞いていた妹が発情して……などなど、
エロゲーですら誰狙いだよと言いたくなるような作品目白押しである。


ぶっちゃけた話、ストーリー性など皆無でニッチな展開から即エロ突入な内容の薄い作品ばかりなのも事実だが、
根気よく探せば自分の御眼鏡に合う良作を見つけられるかも……
もし最近暇だとかオカズがマンネリになってきているとか思っている人がいたら、
思い切ってエロ漫画広告をクリックして、この異界に足を踏み入れてみるのもいいかもしれない。


余談だが、エロ同人界隈でも有名なあのクリムゾン作品も有料でいくつか掲載されていたりする。


最近は亜種としてスマホゲームアプリの宣伝広告も増えており、こちらもこちらでかなり不快。なぜなら

下手くそ

の一言に尽きるからである。

スマホのSNSに載るパターンが特に多いのだが、どれもこれもゲームのパターンが少なくしかも異常に下手なプレイが大半。

例えば

  • 迷路のピンを動かして罠や魔物をかわして脱出!→マグマや水をいきなり無駄遣いして魔物にやられる。
  • 戦闘力の弱い順に倒してレベルアップ!→…する前に格上(レベルも書いてある)に突進してあっさり死亡。
  • ゾンビが攻めてくる!→大物が出てきた辺りで操作ミスを繰り返して死亡。
  • 正しい分岐を進んで戦力増強!→余裕で外れの分岐を選びジリ貧になって死亡。
  • 同じマスを3つ揃えて消すパズル→3つ目位から突如パニックになってタイムアップ。
etc…

…とまあ、実態は小学生レベルのゲームに異常に苦戦して視聴者をイライラさせるのである。
「見てられないから俺にやらせろ!」と煽ってインストールさせる魂胆なのであろうが、実は広告はミニゲームで本編は全く別のゲームだったり、広告を見させられる頻度がやたらと多いクソゲーだったりするのでインストールしても結局つまらず、無視したら上記の有様でイライラしたりとどうしようもない悪質さである。

あまりにも下手なプレイが多すぎるためか、この手の広告を揶揄して「OMG.I can't beat this level!」と危ない表情の人物が幼児用の積み木に苦戦する画像も出始める有様。
わざとらしく間違えさせられるデモを指して「なんてこったい、俺はこの程度の問題にも手を出せないのか」と自虐しているのだが、機械通訳の様な変な日本語が多い点も皮肉って「オーマイガー。私はこのレベルを打ち倒すことができません!!」とぎこちなく訳すのがお約束らしい。
更に情けなく意訳して「あれれぇ?難しい過ぎてクリアできないぞぉ~?」となるパターンも。
最近ではこの要素を持ちながらさらに上記のニッチなエロやホラー(グロ要素多め)等と組み合わせた誰得すぎる広告も出てきている。


追記・修正は漫画広告に突撃し、購入したことのある方がお願いします。

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最終更新:2023年08月16日 11:51

*1 これで画面追従バナーは消すことができる