キミキス pure rouge

登録日:2009/05/30 (土) 23:07:41
更新日:2024/04/07 Sun 22:00:07
所要時間:約 5 分で読めます




「キミキス pure rouge」は2007年10月から2008年3月まで放映されたアニメです(全24話)。


監督はカサヰケンイチ。
製作はJ.C.STAFF。


主題歌
OP:「青空loop」 marble
ED:「願い星」 snow* (~12話)
  「忘れないで」 Suara (13話~)


アニメ化が発表された当初は様々なメディアで宣伝され、
1話の開始前週には特番が組まれるほどの熱の入れようであった。

しかし、特番内では本編映像は一切公開されず、ファンの不安を煽るばかりであった。


事実、その不安は現実のものとなってしまった……。


○1話放映後当時のコピペ
  • 主人公が2人に分裂。1人(光一)は原作に近い感じだが、もう1人(赤毛)の方は全くイメージと違う意味不明なキャラ
  • そのぽっと出の赤毛が原作1番人気のえりりんとフラグ立て、しかも即効キス
  • えりりんは誰かれかまわずキスするようなビッチでないのに、アニメでは出会って即効赤毛とキスでまるでビッチのような扱い
  • 「消極的な兄と積極的な妹」の構図で人気の高い妹、菜々がぽっと出の赤毛の妹に設定変更
  • 2番人気の魔王姉が、分裂でもない全くのオリキャラ、しかもDQNぽいのとフラグ
  • 魔王姉は「姉キャラ、主人公より年上、幼馴染、一途」という属性のおかげで人気があるのに、その属性を全く活かせない同い年DQNとフラグを立てた
  • 複数主人公、主人公分裂などを匂わす要素を公式HPなどから放送まで一切明かさず、放送されるまで隠蔽してたかのような感じに
  • 原作は突飛な髪の色のキャラなんて誰一人いなかったにも関わらず、(むしろその素朴さが売りのゲームなのに)新主人公が赤髪
  • しかもその赤髪にハーレムフラグ

新規ユーザー獲得を狙った複数主人公やそれに伴うヒロインの設定変更は、
たいした成果も出ず、ただ原作ファンから不評を買うばかりであった。



さらにこのアニメが史上最悪の原作レイプ黒歴史……。
などと呼ばれる所以となったのは最終話が原因であろう。


○ストーリー概要

【前半】
1年の時からお互いを意識していた光一と結美。
光一の結美への想いを知った摩央は応援を申し出る。
その結果、2人の距離は少しずつ近付いていくのであった。

順調に進展していく2人の仲に転機が訪れたのは夏休み前。
いつもと様子が違う結美を問い詰めると、結美は自分が転校することを打ち明けた。

しかし、光一、は

「学校が変わっても必ず毎週逢いに行く!」

「転校してもずっと一緒だから」→ハグハグ

二人の仲はより親密なものに……。



【後半】
光一と結美の交際が上手くいくにつれて、摩央の中での光一への気持ちは強くなる一方だった。

それが原因で甲斐との仲が気まずくなり、ついには別れてしまう。
二人が別れた事を知った光一は、姉を心配する弟のように摩央を問い詰める。

そこで摩央が衝撃の告白、

「私が好きなのは光一よ!」

この告白がきっかけとなり、これまで抱いていた結美への想いはどこへやら、次第に摩央を気にしだす光一。

そんな2人の雰囲気に気づいてしまった結美は、不安を抱きつつも交際を続けていく……。



【最終話】
結美との最後の学校生活となる文化祭を過ごす光一だが、
既に彼の心は摩央に向いており、結美は邪魔な存在でしかなかった。

文化祭の終盤に偶然摩央を見つけると、感情を抑えきれなくなった光一は結美に

星乃さん……話があるんだ。約束……したよね。転校しても必ず会いに行くって。ずっと一緒だって……

ごめん、約束守れない。星乃さんとは……もう会えない。僕は、摩央姉ちゃんが好きなんだ! ……ごめん

そう言い終えるやいなや、自身の欲情を満たすかのように、摩央の元へ無我夢中で走る光一。 
そして……、

______

摩央「光一……何してるの? 結美ちゃんは?

光一「星乃さんとはサヨナラした。もう会わない。僕が好きなのは摩央姉ちゃんだ!


摩央「……結美ちゃんと約束したんでしょ。転校してもすぐに一緒だって……。すぐに追いかけなさい!
光一……

光一「ずっと……嘘ついてきた。自分に嘘ついて……星乃さんに嘘ついて……摩央姉ちゃんに嘘ついて……、もうイヤだ! 嘘ついて誰かを傷つけるのはイヤだ!
決めたんだ! もう二度と摩央姉ちゃんを泣かせない! 傷つけない! 一人にさせない!
摩央姉ちゃんを……二度と離さない!

摩央「生意気なのよ……弟の癖に……アタシを傷つけないって? アンタはいつも余計な気ばかり回してアタシを心配さ――

光一「大好きだよ。摩央姉ちゃん……

摩央「わたしも……私も光一が大好き!!


ヽ(○´3`)ノちゅっ!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


今まで積み上げた結美との日々を「」と吐き捨て、摩央を選んだ光一……。
文化祭当日、結美に対して「光一をよろしく」と身を引く発言をしておきながら、結局感情に流された摩央……。
そして、思い出の場所(光一にずっと一緒だから! と言われた場所)で一人涙目で佇む結美……。


このあまりの結末に、アニメからキミキスを知った層からは首を傾げられ、
原作ファンは、「キミキス? まだアニメ化してませんよ? 早くアニメ(ry」状態。

最終回後、公式HPで公開されたキャスト陣のコメントでは、
相原役の水島は「光一を嫌いにならないでくださいw」と前代未聞のコメント。
結美役の小清水は「何も言うことはありません」とし、三年後に水橋とラジオで話した際は、
「キミキスはー……」と引きずっていた事から、この結末がショックだったとうかがえる。

企画の段階で、エンターブレインのスタッフらが、三話ずつくらいで各ヒロインとの話を描くオムニバス方式を提案したが、
それを監督が却下し、自分の考えた脚本で2クールやるようごり押ししたという噂がまことしやかに囁かれているが、はたして……。


~フラグ~

#05
「jump up」
映画の脚本作りに悩む光一に結美は何冊かお勧めの小説を紹介したのだが……、

______

光一「林檎の……木?

結美「それ好きなの!
恋人と結婚を誓い、駆け落ちまでしようとした主人公が、別の女性に心惹かれ恋人の元を去るの。
残された恋人は、悲しみのあまり、思い出の場所で自殺……

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

/(^O^)\




そんなこんなで光一サイドは納得も救いようも原作の影も無く何を描きたかったのかすらもよく分からない評価となり、
光一・結美・摩央の全員に対してファン一同がもうキミキスのアニメなんて無かったということにするしかない有り様だが…

一方で当初フルボッコにされていた赤毛こと相原サイドはと言えば、終始一貫して二見さんに一途であり、
同じ部活に所属し、本人の意識せぬ間に地道にフラグが積み重なっていた明日夏に告白されようともブレることなかった。
二見さんは二見さんで別にビッチでも何でもなく、何やかんやキレイな形で相原と結ばれこのアニメにおける数少ない救いとなった。


実はエンターブレインから小説版がでており、そちらでは結美ENDである。


追記修正はキミキスがアニメ化したらお願いします

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最終更新:2024年04月07日 22:00