ケファラスピス(古代生物)

登録日:2012/02/11 (土) 09:41:29
更新日:2023/06/21 Wed 07:05:13
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\やあ/
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ref.2017/8/15



ケファラスピスCephalaspis(「頭の盾」くらいの意味)とは、現在から約4億1600万年~約3億6000万年前、
古生代のシルル紀後期からデボン紀に主にヨーロッパや北米に生息していた魚類である。

大きさは15cm~20cmほどで小さいが、全長60cmもあるケファラスピス・マグニフィカ(すげえケファラスピスくらいの意味)などの種もいる。
流線型の体だが下面は真っ平らで、口も下向きだった

当時多数生息していたが、現在はヤツメウナギなど一部を除いてほとんどが絶滅した「無顎類」と呼ばれる系統の一種で、その名の通り顎を持たない。
川の底の泥の中の有機物やプランクトンを摂取する、濾過接触者だったと考えられている。要は掃除機。

いわゆる「バージェスモンスター」などよりも、姿は比較的現代の魚類に近く、胸鰭なども発生しているが、あまり発達はしていなかった。
そのため魚類の癖に余り泳ぎが得意とは言えず、川や海の底をゆったりと這うように移動して生活していたと推測される。

それよりも目を引くのは、その頭部である。



By Ghedoghedo - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0,
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ref.2017/8/15


この通り、頭部が丸々骨で覆われており、まるで鎧のようである。そのため甲冑魚という別名も持つ。
さらに化石から、頭部上面の中央にある線上の部分、及び眼窩の左右にある目の粗い粒子で覆われた部分がある。
これは一種の電磁感覚器の痕跡と考えられている。つまりこれを利用して周囲の電位の変化を探り、泥中にありつつ外敵や餌に対処していたということであろう。
体全体も硬く厚い骨質の外骨格で覆われている。
腹面は可動性の板状構造をなしており、水の底のほうで水を吸収して餌をとるのに扱っていたらしい。

固い頭のヘルメットに強力なセンサーを持ち海底を行く姿は、現代の生物に無い風格に溢れていたことだろう。




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最終更新:2023年06月21日 07:05