サイバー・ダーク(遊戯王OCG)

登録日:2011/03/15(火) 05:59:20
更新日:2023/11/27 Mon 07:38:56
所要時間:約 11 分で読めます





鬼にならねば見えぬ地平がある!!


「サイバー・ダーク」とは、アニメ遊戯王デュエルモンスターズGXならびに遊戯王OCGに登場するモンスター群。
丸藤亮らが属するサイバー流の闇の側面というべき存在であり、「裏サイバー流」という別名を持つ。

初登場はソスパックと名高い『CYBERDARK IMPACT』。




【概要】

闇属性機械族が大半で、一部ドラゴン族が混在している。
機械族サイバー・ダークの共通効果として、召喚成功時に墓地のドラゴン族を装備し、その攻撃力分強化され、
戦闘破壊時にはそれを身代わりにできる、というサクリファイスに似た効果を持つ。

下級サイバー・ダークには装備可能なドラゴンのレベルに上限があるが、
元々の攻撃力が800あるため、余程弱いドラゴンでない限り一線級の攻撃力を得られる。
また、闇属性で攻撃力が容易に上がるので、ウイルスカードとも相性が良い。

アニメでは「進化を求め続けるデッキ」と言われているが、このデッキはマジで進化し続ける
シンクロ登場時はブラック・ボンバーやドラグニティからシンクロ要素を取り込み、
エクシーズ登場時はレスキューラビットやブリキンギョからエクシーズを取り込んで進化した。

そして更なる追い風として、2017年6月発売の「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」では、
遂に新規サイバー・ダークとサポートカードが登場。
この時初めて「サイバーダーク」としてカテゴリー化*1し、裏サイバー流は更なる進化を遂げる事となった。
そして2021年5月15日には表と裏のサイバー流をテーマにしたストラクチャーデッキ「サイバー流の後継者」が販売された。


▼サイバー・ダークシリーズ

機械族の下級サイバー・ダーク

キメラ以外の共通効果として
(1):このカードが召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(3):(固有効果)
(4):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。
という効果を持つ。

星3ドラゴン族の最高攻撃力は1700、最大で攻撃力2500とデーモンの召喚クラスまで強化できる。
さらに一度だけだが戦闘で倒されるのを免れることができる。
しかし、攻撃力の源である装備モンスターを破壊してしまう上、再度モンスターを装備する能力もない。
生き残ったサイバー・ダークは《サイバーダーク・インフェルノ》で再利用するか、エクシーズ素材などで処分しよう。

  • サイバー・ダーク・ホーン
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
(1):このカードが召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(3):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(4):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

鎧黒竜の頭部。
共通効果に加え、貫通効果を持つ。戦闘破壊耐性持ちを実質無力化できる。
エッジと違いモンスターを放置せずに戦闘ダメージを与えられ、かつキールよりもダメージを稼ぎやすいので最も使いやすい。
…と言われていたが、最近は守備表示モンスターを見る機会がめっきり減りキールと同等か下手すれば最底辺と言われることも。
環境の変化とは恐ろしい…。


  • サイバー・ダーク・エッジ
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
(1):このカードが召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
(3):このカードは直接攻撃できる。
その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。
(4):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

鎧黒竜の翼。
共通効果以外の効果は直接攻撃能力。
その際、攻撃力が半減するが仕方ないだろう。
相手の防御を無視できるが、相手モンスターは少ないに越した事はないので、大体の場合はモンスターを攻撃した方がマシなため「悪くはないが、ホーンよりは劣る」と見られがちだった。
戦闘破壊耐性持ち相手で攻め手が止まりそうな時なら利用価値もあるが、そちらもホーンの貫通で対処できる。
しかしながら上記の通り現環境では貫通の影響力も薄れたため、いざという時にトドメを狙えるエッジが最も優秀と評価する向きもある。
カノンとクローの登場で相手モンスターに攻撃したくない時に直接攻撃しつつ追加効果を狙えるという場面が増えたのも追い風か。


  • サイバー・ダーク・キール
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
(1):このカードが召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
相手に300ダメージを与える。
(4):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

鎧黒竜の尾。
固有効果は相手を戦闘破壊した際に300ダメージという大変しょっぱいバーン効果。
しかし攻撃表示モンスターを攻撃するなら一番ダメージ効率が良く、神の宣告・警告を多用する現環境ではこの300が地味に効く場面も多い。
元々ホーン・エッジともにダメージを稼ぎやすく、また切り札の鎧黒竜で超火力を出せたりするので割とバカにできないのである。
上記2体とは違いバーン効果なので、フュージョン・ゲートのトリガーにしてドラゴン族融合モンスターを墓地に落とし、
鎧黒竜の餌を強引に確保するというコンボもできなくはない。

またホーンが可哀相なことになってきているので、下手すれば普通に使ってもキールの方がダメージを稼ぎやすく優秀なんてことも…。


  • サイバー・ダーク・キメラ
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法・罠カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「パワー・ボンド」1枚を手札に加える。
このターン、自分はドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスターしか融合素材にできず、自分が融合召喚する場合に1度だけ、自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
同名カードが自分の墓地に存在しない「サイバー・ダーク」モンスター1体をデッキから墓地へ送る。

『ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-』で登場した合成獣のサイバー・ダーク。
上記サイバー・ダーク三体を組み合わせた鎧黒竜に似た姿を持つが、合成獣(キメラ)の名を持つだけあってその造形はあちらに輪をかけて歪なもの。
決してサイバー化したダーク・キメラではない。

最大の特徴としてサイバー・ダーク固有のドラゴン族装備効果を持たない。
よって上述の三体と違いアタッカーとしては使えないが、代わりに従来のサイバー・ダークをサポートする効果を持つ。
一つ目の効果は場にいるとき手札の魔法・罠カード1枚をコストにパワー・ボンドをサーチし、さらにそのターン墓地のサイバーモンスターを融合素材にできる効果。
《パワー・ボンド》の難点であったカード消費の激しさと能動的なサーチの両方を補完できるという裏サイバーだけでなく表サイバーにとっても嬉しい効果を持ったカード。
手札かフィールドから融合素材にする分には除外しなくていいので、うまく使えば墓地リソースを減らさずに大型融合モンスターを召喚できる。
しかしこの効果を使うターンには《融合呪印生物》に代表される融合素材代用モンスターを使えないことには注意。
特にドロドロゴンは下級サイバー・ダーク+ファランクスで容易に出せるので併用する際はこの制約を念頭に置きながら使うこと。

二つ目の効果は墓地に送られた場合に同名カードが自分の墓地にないサイバー・ダークをデッキから墓地に送ることのできる効果。
墓地に送られた『場合』の効果なのでタイミングを逃さず使うことができ、《サイバー・ダーク・カノン》の効果で墓地に送るのはもちろん、融合素材やシンクロ素材、リンク素材などで墓地に送られた場合や、エクシーズ素材や他のカードのコストで墓地に送られた場合にも発動できるので非常に緩い条件で墓地肥やしが可能。
言わずもがなサイバー・ダークにとって墓地リソースは最重要事項であり、装備カードとなるドラゴン族や融合素材となるカードを手軽に墓地に送るこの効果はデッキの潤滑油として十二分に活躍してくれるだろう。
墓地融合が可能となる一つ目の効果とシナジーを持つのも嬉しいポイント。


ドラゴン族の下級サイバー・ダーク

  • サイバー・ダーク・カノン
効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから機械族の「サイバー・ダーク」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードを装備カード扱いとして装備しているモンスターが 戦闘を行ったダメージ計算時に発動できる。
デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(3):モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

  • サイバー・ダーク・クロー
効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「サイバーダーク」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードを装備カード扱いとして装備しているモンスターが戦闘を行ったダメージ計算時に発動できる。
自分のEXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(3):モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「サイバー・ダーク」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-』で11年ぶりに追加された新規下級サイバー・ダーク。
それぞれ鎧獄竜の砲台と爪を担当。
なんとどちらも☆3・ドラゴン族のサイバー・ダークであり、
  • 手札から捨てる事で「サイバー・ダーク」モンスターor「サイバーダーク」魔法・罠サーチ
  • 装備モンスターが戦闘を行なった時にデッキorEXデッキから墓地肥やし
  • 装備状態で墓地に送られたらドローorサルベージ
と言った具合に、ホーン・エッジ・キールの共通効果とのシナジーを見込んだ効果を持っている。
どちらも攻撃力1600と高く、装備した下級サイバー・ダークの攻撃力を帝ラインにまで引き上げる事も可能。
特にカノンの方はホーン・エッジ・キールをサーチしつつ墓地でスタンバイし、初動を安定させることが出来る為可能な限り早めに引き込んでおきたい。
クローは登場当初こそサーチできるカードが二種類と乏しかったものの、のちにサイバー流の後継者で登場した《サイバーダーク・ワールド》をはじめとする強力なサイバーダーク魔法・罠が多数追加されたことで以前よりもかなり有用性が高まった。


ただし、サーチ効果と装備モンスターのバトル時に発動する効果は同一ターンには一度ずつしか発動出来ず、
上記のアキュリスと同じく装備モンスターが場を離れてカノンorクローが墓地に送られた時にはドローorサルベージ効果が発動しないと言う点には注意したい。


サイバー・ダーク以外のドラゴン族サイバーモンスター

  • アタッチメント・サイバーン
効果モンスター
星3/光属性/ドラゴン族/攻1600/守 800
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードを装備したモンスターの攻撃力は600アップする。
(3):モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

サイバー流の後継者に収録されたサイバー流の新たな強化パーツ。
その名前と効果からは《アーマード・サイバーン》が想起されるが、効果はよりサイバー・ダーク寄りのものとなっている。
手札かフィールドから機械族のサイバーモンスターに装備できる効果と装備時に攻撃力を600アップさせる効果を持つ。
攻撃力アップ効果はサイバー・ダークモンスターの効果と重複するため、彼らの効果で装備した場合は攻撃力を2200ポイントもアップさせる装備カードとなり、帝ラインどころか青眼ラインと同じ3000までアップすることができる。
手札とフィールドから装備できる効果もサイバー・ダークネスの効果の弾にできたり、サイバー・ダーク・エンドの攻撃回数を増やせるようになるなど見た目以上に有用。
さらにカノンやクローと同じく装備されているこのカードが墓地へ送られた場合の効果も持つ。
その効果は墓地に送られたこのカード以外の自分の墓地のドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を特殊召喚できるという蘇生効果であり、蘇生制限さえ満たせば融合モンスターであるサイバー・ダークネスさえも蘇生することが可能。
無論、自分から墓地に送ってさらなる展開につなげたりすることも可能。

さらに光属性を持つドラゴン族サイバーであるということもポイントで、後述する《サイバネティック・ホライゾン》のコストとしても有用。
もちろん墓地に送った後は下級サイバー・ダークの装備カードとして無駄なく使える。


融合サイバー・ダーク

  • 鎧黒竜(がいこくりゅう)-サイバー・ダーク・ドラゴン
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻1000/守1000
「サイバー・ダーク・ホーン」+「サイバー・ダーク・エッジ」+「サイバー・ダーク・キール」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分、及び自分の墓地のモンスターの数×100アップする。
(3):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。

サイバー・ダークの融合体、というよりほとんどただの合体。
普通の融合だとディスアドがひどいので普通は墓地での融合を狙う。

固有効果は攻撃力上昇の永続効果。下級サイバー・ダーク達はそこそこの効果を持つのにコイツときたら。
しかも攻撃力上昇以外に効果は一切無し。ぶっちゃけ下級の方が使い勝手は上。
どうしてこうなった……

しかも、8ツ星モンスターでありながら素の攻守はなんと、

1000

攻守、たったの1000である。素材と200しか違わないって………
が、下級組と違い星4以上のドラゴンを装備できるため爆発的な攻撃力を叩き出せる。墓地が肥えていればさらに火力も上乗せ可能。
F・G・DSinトゥルース・ドラゴンならば6000+αのロマン火力になりうる。
前者はクローの効果でエクストラから直接墓地に落とせるし、後者は後述のハウンド・ドラゴンとともに終末の騎士や竜の渓谷・霊廟で墓地に落とせるので、さほど無理なく共存できる。

コンボとしては場から墓地へ送られた時に効果を発動する光と闇の竜やフェルグラントドラゴンなどの上級ドラゴンがあげられるがやはり使いにくい。
使いやすいブラック・ローズ・ドラゴンNo.17 リバイス・ドラゴンなどを装備するのが吉。それでも3000は越えるので充分だろう。

この子を特にメインに使いたいなら裏庭(ブラック・ガーデン)に連れてってあげるといい。
活躍できることうけあいである。


  • 鎧獄竜(がいごくりゅう)-サイバー・ダークネス・ドラゴン
融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻2000/守2000
「サイバー・ダーク」効果モンスター×5*2
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地からドラゴン族モンスターまたは機械族モンスター1体を選び、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(3):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分フィールドの装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-』で追加された融合サイバー・ダーク。
カノン・クローを追加し進化した鎧黒竜。
装備対象がドラゴンだけでなく機械族にまで広がり、装備カードを墓地に送る事で相手の魔法・罠・モンスター効果を無効化する能力を手に入れた。
装備効果は特殊召喚時に発動し、EXデッキから以外は召喚制限が掛かってないので、正規召喚してから蘇生や除外ゾーンからの帰還でも装備出来る。
無効化能力は範囲も広く、自身だけでなく味方の装備カードもコストに出来る上に、装備カードさえ用意出来れば何度でも発動出来るのが強み。
特に再融合との相性が良く、一度正規召喚してから再融合で蘇生させれば2回分のコストを用意出来る。ただし、装備状態になっているモンスターをコストにする場合、「時の任意効果」はタイミングを逃すことに注意。
なのでクェーサーをコストに無効→シューティング・スター特殊召喚、という流れは不可能である。

機械族モンスターも装備対象出来る関係上、装備カードをサーチ出来るパワー・ツール・ドラゴンとも相性が良い。ブラック・ボンバーからシンクロ出来るのもGood。

ただし、融合素材が「『サイバー・ダーク』効果モンスター5体」と非常に重いのがネック。
実に6枚のカードを消費する為、手札・場からの融合よりオーバーロード・フュージョンでの墓地融合が基本となる。
さらに進化前が持っていた身代わり効果もなくなっているので多少戦闘に弱くなっているのも注意。


  • 鎧皇竜(がいこうりゅう)サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン
融合・効果モンスター
星12/闇属性/機械族/攻5000/守3800
「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」+「サイバー・エンド・ドラゴン」
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●「サイバー・エンド・ドラゴン」を装備した自分のレベル10以下の「サイバー・ダーク」融合モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手が発動した効果を受けない。
(2):1ターンに1度、発動できる。
自分・相手の墓地のモンスター1体を選び、このカードに装備する。
(3):このカードは、このカードの装備カードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

サイバー流の後継者にて登場した超大型融合モンスター。
元ネタはアニメGXにおいてヘルカイザー亮が披露したサイバー・エンド・ドラゴンを装備した《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》
詳しくは当該項目で。


魔法カード

  • サイバーダーク・インパクト!
通常魔法
(1):自分の手札・フィールド・墓地から、「サイバー・ダーク・ホーン」「サイバー・ダーク・エッジ」「サイバー・ダーク・キール」を1枚ずつ持ち主のデッキに戻し、
「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」1体をEXデッキから融合召喚する。

文字通りサイバーダークのサポートカード。
サイバー・ダーク・ドラゴンの融合に使用するが、通常の融合と違い墓地・場・手札のカードをデッキに戻すことで融合できる。
ぶっちゃけこのカードの存在でサイバー・ダーク・ドラゴンはかなり救われている。というかなかったらヤバい。
サイバー・ダーク・ドラゴンはオーバーロード・フュージョンにも対応するが、こちらは手札に溜まった素材も活用できるので基本的にはこちらが優先される。


  • サイバーダーク・インフェルノ
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備カードを装備した自分フィールドの「サイバー・ダーク」効果モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):自分フィールドの「サイバー・ダーク」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻し、その後「サイバー・ダーク」モンスター1体を召喚できる。
(3):フィールドのこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-』で追加された新規魔法カード。
最早遊戯王名物となったフィールド魔法に見えないフィールド魔法
カードを装備したサイバー・ダークに対象耐性と効果破壊耐性を与える事で場持ちを良くし、カノンとクローの効果発動をサポート出来る。

また、(2)の効果で身代わり効果を使ったor蘇生・帰還などで特殊召喚して何も装備していない下級サイバー・ダークを回収し、他のサイバー・ダークと入れ替えor再召喚が出来る。
状況に応じたサイバー・ダークの使い分け、リミッター解除等のデメリットの回避、ファランクスやブラック・ボンバー辺りと組み合わせて連続シンクロ等、柔軟な対応が可能となる。

「融合」魔法カードや「フュージョン」魔法カードのサーチ効果もついているが、相手の効果で破壊される必要がある為、積極的に狙っていくのは難しい。
保険程度に考えておくのがベター。

  • サイバーダーク・ワールド
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、同名カードが自分の墓地に存在しない「サイバー・ダーク」モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
「サイバー・ダーク」モンスター1体を召喚する。
(3):「サイバー・ダーク」モンスターの召喚・特殊召喚成功時に発動する自身の効果で、自分が自分の墓地からモンスターを装備する場合、代わりに相手の墓地から装備する事もできる。

サイバー流の後継者にて登場した永続魔法。
古く《カイザーコロシアム》の頃からの遊戯王名物であるフィールド魔法にしか見えない永続魔法
ぶっちゃけ効果の方もインフェルノよりよっぽどフィールド魔法じみている。
まあすでにフィールド魔法のインフェルノが出てしまっている以上、こちらもフィールド魔法にしてしまうと双方のポジションがかち合ってしまうため致し方ないのだが。

発動時に墓地に同名カードが存在しないサイバー・ダークをサーチする効果と、サイバー・ダークモンスターを手札から召喚できる効果を持つ。
かねてより展開手段を通常召喚に頼ってきたサイバー・ダークにとってまさに福音となる効果である。
サイバーの名を持つため、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚してこのカードをサーチし即座に《サイバー・ダーク・キメラ》などの召喚につなげれば、《サイバー・ドラゴン・ズィーガー》《ユニオン・キャリアー》にアクセスすることが可能。
単純に下級サイバーを二体召喚して相手にビートダウンをかくるという使い方での十分強力。
そしてこのカード自身が「サイバーダーク」の名を持つ魔法カードであることもポイントであり、クローの効果によって間接的にカノンを含んだサイバー・ダークモンスターのサーチができるようになったのも嬉しいポイント。

最後の効果として、サイバー・ダークモンスターが相手の墓地からもモンスターを装備できるようになる効果を持つが、いかんせんピンポイントな効果なのであくまでおまけとして割り切った方がいいだろう。
とはいえサイバー・ダークネスなどの効果によって相手の強力なドラゴン族や機械族を奪うことで相手の動きを阻害する事ができるようになるので、あって損する効果ではない。
6月に出るANIMATION CHRONICLE 2021に収録される《輪廻独断》と合わせて相手の切り札をパクってヘルカイザーごっこするのも一興だろう。
終わったらちゃんと返そう

カード名の由来はサイバー・ダークが初収録された
CYBERDARK IMPACTのポスターのキャッチコピーから*3


  • サイバネティック・ホライゾン
通常魔法
このカードはルール上「サイバーダーク」カードとしても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):手札及びデッキからそれぞれ1体ずつ、ドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスターを墓地へ送って発動できる(同じ属性は1体まで)。
デッキからドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を手札に加え、EXデッキから機械族の「サイバー」融合モンスター1体を墓地へ送る。

サイバー流の後継者にて登場した、表と裏のサイバーの間にある境界線(ホライゾン)をつなげる架け橋となる効果を持つカード。
サイバネティックの名を持つ魔法でありながらサイバーダーク魔法としても扱うのでクローとコアのどちらでもサーチが可能。
手札とデッキの属性が異なるサイバーモンスターを墓地に送ってデッキからサイバーモンスターを手札に加え、さらにエクストラデッキからサイバー融合モンスターを墓地に送ることができる効果を持つ。
手札コストが必要とはいえ一気に3枚の墓地肥やしができ、サイバーモンスターのサーチまでできる上にエクストラからの墓地肥やしまでできると、まさしく至れり尽くせり。

ただし、発動するターンはエクストラデッキから機械族モンスターしか召喚できなくなるデメリットを持つことには注意が必要。
元々サイバーデッキのエクストラは機械族が多いことと機械族には汎用性が高いカードが多数あることからそこまで致命的ではないにしろ、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》などの他の種族の汎用カードが使えなくなるのは地味に痛手。
出来るだけ機械族以外のエクストラデッキのモンスターを減らすか、このカードを使った次のターンにそれらのカードを使うなどしてうまく対処したい。

発動には手札とデッキから異なる属性のサイバーを送る必要がある。
サイバーモンスターは水属性と神属性以外の全ての属性に存在しているが、主に光属性のサイバー・ドラゴン系統と闇属性のサイバー・ダーク系統を墓地に送ることになるだろう。
例として、《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》《サイバー・ダーク・キメラ》を墓地に落とせばヘルツの効果と合わせて二枚のカードをサーチできるほか、キメラの効果による墓地肥やしまでできる。
無論、《アタッチメント・サイバーン》や他のサイバーカードも利用できるため、表裏問わずサイバー流の戦略をさらに広げることができる。
そして属性の違うサイバーを送るのは効果ではなくコストであるので仮に《灰流うらら》などの無効効果を食らってもコストとしての墓地肥やしはできるのも強み。
サーチとエクストラデッキからの墓地肥やしこそ不発に終わるものの、二枚の墓地を肥やすことができる。
相手にしてみればできる限り無効にしておきたい強力なカードであるものの、下手に無効にすれば自分の妨害リソースを削ってしまうかなり厄介なカードと言える。

エクストラデッキから墓地肥やしできる効果も強力であり、《サイバー・エンド・ドラゴン》を墓地に送ることでサイバー・ダーク・エンドの召喚の下準備ができたり、《サイバー・エタニティ・ドラゴン》を墓地に送ることで場のサイバー融合モンスターに耐性を与えたり、単純に墓地のモンスターを増やして《オーバーロード・フュージョン》の素材にしたりとその利用法は様々。

カードの由来は第10期第5弾の通常パックCYBERNETIC(サイバネティック) HORIZON(ホライゾン)から。
ズィーガーやフィーア、ヘルツ、レヴシステムなどのサイバーデッキの強化カードが収録された弾である。
余談であるが、この弾の名前自体もサイバー・ドラゴンが初収録されたCYBERNETIC(サイバネティック) REVOLUTION(レボリューション)のオマージュ。


罠カード

  • サイバーダーク・インヴェイジョン
永続罠
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
「サイバーダーク・インヴェイジョン」の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない。
●自分フィールドの「サイバー・ダーク」効果モンスター1体を対象として発動できる。
自分・相手の墓地からドラゴン族・機械族モンスター1体を選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
●機械族モンスターに装備されている自分フィールドの装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

サイバー流の後継者にて登場した、クローの登場から約四年越しになるサイバーダーク罠カード。
イラストの元ネタはヘルカイザー亮vs天上院吹雪で真紅眼の黒竜を装備した場面だろう。
ヤケにサイバー・ダーク・ドラゴンがでかくて迫力があるのでカードの情報発表当初は一部で話題になった*4

自分フィールドのサイバー・ダークモンスターに互いの墓地からモンスターを装備させる効果と、機械族モンスターに装備されているカードを墓地に送って相手のカードを破壊するという二つの効果を持つ。
二つの効果は対になっておりどちらか1ターンに一度しか使えないが、二枚展開すれば両方の効果を使うことができる。
ただサイバー・ダークはその効果の関係上魔法・罠ゾーンが埋まりやすいので、調子に乗って何枚も伏せると逆に自分の首を絞めかねない。
基本的には一枚、必要であれば二枚目を展開するというようなプレイングを心がけたい。
サイバー・ダークに装備カードを加える効果は一律1000ポイントアップさせることができるので、《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》の弱点であった攻撃力の低さをある程度カバーすることが可能。
また、除去を受けたこのカードを繰り返し装備させることで相手のエクストラデッキの使用をしつこく封印することもできる。
そのほかには《比翼レンリン》と《アタッチメント・サイバーン》を組み合わせることで攻撃力4000を超えた下級サイバーによる二回攻撃を実現したり、サイバー・ダークネスの無効効果の弾を補充したり、サイバー・ダーク・エンドの連続攻撃の補助など幅広く使える。

装備カードを墓地に送って相手フィールドのカードを破壊する効果も強力。
特に装備状態で墓地に送られることで効果を発揮するドラゴン族のサイバー・ダークや後述するアキュリスなどとは相性抜群。
使い方によっては相手の除外やデッキ送りなどの除去効果にカウンターする形で使うことでその効果をスカしつつ相手の場を破壊できる。
そして「選んで」破壊する効果なので対象に取らない効果なのもポイント。
特に先述したアストラムはサイバー・ダーク・エンドにとって点滴とも言えるカードであるため、対象耐性の隙をついて破壊することが出来るこのカードは有効な回答札となりうる。

罠カードであるがゆえに即効性には欠けるが、クローでサーチができるので手軽に使える妨害手段として使うことも可能。



▼サイバー・ダークの進化

登場当初は(収録パックがアレだったこともあり)不遇であったサイバー・ダーク。
しかし、ドラグニティなどが出てから評価は一変、常に進化し続ける伏兵デッキとして名を馳せることになった。


【相性のいいカード】

□ドラゴン族

サイバー・ダークに装備して強化できるモンスター。
名前の右の数値はレベルと攻撃力。

●《ハウンド・ドラゴン》(☆3/1700)
星3ATK1700とサイバーダークの為のカード。
アニメで使用した人物こそ吹雪ではあるが、登場時期等も含めると完全に併用前提でのデザインだろう。
他では通常軸の【真紅眼の黒竜】くらいでしか使われないため、こいつがいたらサイバーダークデッキと決めつけていいぐらいである。
こいつを装備した下級サイバーダークはATK2500と帝モンスターを超え馬鹿にならない。
なお、鎧黒竜でも2800ライン程度なら軽く越えるので緊急時にはあり。

終末の騎士やダグレで簡単に落とせる。
顎の形がフェルグラントドラゴンに似ているので幼生かと噂されている。

先述したのドラゴン族サイバー・ダークや「比翼レンリン」が登場した今はかつてほど必須カードではなくなったが、
こちらはこちらでサポート豊富なので、デッキによってカードを使い分けるといいだろう。

●《仮面竜》(☆3/1400)
戦闘破壊された時に攻撃力1500以下のドラゴン族をデッキから特殊召喚。
単純な効果だが、装備対象としては中々の攻撃力。

●《ドラグニティ-ファランクス》(☆2/500)
自身が装備カードになっている時、モンスター扱いで特殊召喚できるモンスター。
更にチューナーなので、サイバー・ダークと一緒に☆6シンクロに繋げられる。

かつてはシングル価格がものすごく高く、入手が難しかったが、
現在は「LINK VRAINS PACK 2」等に再録されたので入手しやすくなった。

●《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》 (☆1/400)
ファランクスと同じ装備状態から特殊召喚出来るドラゴン族チューナー。
装備状態だと相手のエクストラを封じる効果もあるがステータスが頼りないのでさっさと☆5シンクロに繋げた方が吉か。
のちに出た《サイバーダーク・インヴェイジョン》サイバー・ダーク・エンドの登場によって低い攻撃力をカバーしつつ相手のエクストラデッキを封殺できるようになった。
特にインヴェイジョンの存在は大きく、たとえこのカードやこのカード自体が除去されてしまってもその効果で再び装備させることでサイドロックをかけれるようになる。

●《ドラグニティ-アキュリス》(☆2/1000)
ファランクスと同じく、「星3以下ドラゴン族」の条件を満たした下級ドラグニティ。
装備カード状態で墓地へ送られた時に場上のカードを1枚破壊する。
身代わり能力を持っているサイバーダークとのシナジーは抜群である。
ただし、装備したサイバー・ダークが場を離れる事によって墓地に送られた場合は効果が発動しない*5ので注意。

●《比翼レンリン》(☆3/1500)
装備モンスターの「元々の攻撃力を1000に」して二回攻撃能力をつけるドラゴン族ユニオンモンスター。
サイバー・ダークの効果で装備する事で下級サイバー・ダークが「攻撃力2500の二回攻撃モンスター」に化ける。
ユニオン効果で分離してシンクロ・リンク召喚の素材に利用する事も可能。
ちなみに融合サイバー・ダークの場合、鎧黒の方は元々攻撃力1000なので相性が良いが、獄の方はミスマッチ。

●《F・G・D》(☆12/5000)
ドラゴン族最強ランクの融合モンスター。
未来融合で必要なドラゴン族を落とせるのも特徴。鎧黒竜に装備させても強い。
ただ未来融合はエラッタされて墓地肥やしとしては少々使い難くなってしまったので、こいつも出すつもりでしっかりと守るように。

●《光と闇の竜》(☆8/2800)
漫画版万丈目のエース。
万能カウンター効果を持つが注目すべきは鎧獄竜との相性。
あちらの効果で装備すれば攻撃力4800になり、さらにどっちかが破壊されればリセット効果+特殊召喚で鎧獄竜を蘇生→効果でコイツを装備、とつなげることができる。
この2枚が揃えば除外・バウンスを食らわない限り何度でも蘇る打点4800が完成するので、特に相性がよろしい。



□その他モンスター

●《ブラック・ボンバー》
チューナー
星3/闇属性/機械族/攻撃力100/守備力1100
召喚した時、墓地から星4・闇属性・機械族のモンスターを1体蘇生できる。
この指定は見事に下級サイバー・ダークと一致しており、このモンスターを召喚するだけで星7のシンクロ召喚に繋げられる。
機械族を活かして《カラクリ将軍 無零》を出すもよし、あるいは単純に《ブラック・ローズ・ドラゴン》を使うもよし。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》はサイバー・ダーク・ドラゴンの装備対象としてもなかなかの攻撃力になる。

●《ギアギガント X》
ランク4/地属性/機械族/攻撃力2300/守備力1500
機械族2体を素材として召喚されるエクシーズモンスター。
エクシーズ素材を1つ使うことで、デッキか墓地から機械族の☆4を1体手札に加えられる。
当然のごとくサイバー・ダークもサーチ可能。
《ブリキンギョ》との併用で速攻召喚もできる。


□魔法カード

●《ブラック・ガーデン》
フィールド魔法
(1):「ブラック・ガーデン」の効果以外でモンスターが表側表示で召喚・特殊召喚される度に発動する。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。
その後、そのコントローラーは、相手のフィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力の合計と同じ攻撃力を持つ、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
このカード及びフィールドの植物族モンスターを全て破壊する。
全て破壊した場合、対象のモンスターを特殊召喚する。

やたら複雑な効果を持つフィールド魔法。
モンスターが召喚された際にその攻撃力を半減させ、対戦相手の場に攻撃力800のトークンを生み出し続ける。
だが、サイバー・ダークは召喚された時の攻撃力はたったの800なので、400ぽっちしか弱体化しない。
その後自身の効果で強化されるため、弱体化した相手モンスターを一方的に蹂躙できる。
第2の効果もトークンとサイバー・ダークの攻撃力が等しいので、状況次第では活かせるだろう。

●《竜の渓谷》
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからレベル4以下の「ドラグニティ」モンスター1体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

任意のドラゴン族を墓地に落とせるフィールド魔法。
当然ハウンド・ドラゴンやファランクスを落とすのに使う。



ここまでに挙げたのは割と基本的なカードだけである。
サイバー・ダークの拡張性は尋常ではなく、取り入れられる戦術は凄まじく多い。
サイバー・ダークは「闇属性」「機械族」「ドラゴン族」「低攻撃力」「フィールド魔法」「星7シンクロ」といった
非常に多彩な要素を持つため、これらのサポートカードを様々な形で取り入れられるのだ。

例えば…
  • 高攻撃力の闇属性を活かし《魔のデッキ破壊ウイルス》《闇のデッキ破壊ウイルス》
  • ドラゴン族・フィールド魔法という点で《Sin スターダスト・ドラゴン》《Sin トゥルース・ドラゴン》などSinモンスター
  • 星7シンクロ・フィールド魔法という点で《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》や《妖精竜 エンシェント》
  • どうせフィールド魔法を使うなら《歯車街》と《古代の機械巨竜》
  • カラクリのサポートを厚くして《カラクリ無双 八壱八》《カラクリ守衛 参壱参》《カラクリ大将軍 無零怒》など
  • 逆にドラグニティに力を入れて《ドラグニティ-ドゥクス》《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》《トライデント・ドラギオン》など

まさに可能性は無限大。10人が組めば10通りのデッキができる、それが裏サイバー流なのだ。
サイバー・ダークとは、強さの限界の先を求め続ける飽く無く探求者たちのデッキ…といえるのかもしれない。



▼【アニメでの活躍】

遊戯王デュエルモンスターズGX』に於いて、ヘルカイザーと化した丸藤亮が使用するカード。

サイバー流道場にて、そのあまりの強さとリスペクトデュエルの精神から離れていたが故に
封印されていたカード(封印場所についてはツッコんではいけない)だったが、ヘルカイザーはマスター鮫島を破り手に入れた。

当初は相手の墓地のドラゴンも奪え、更に下級組で奪えるレベル上限も「」だった。
この効果なら現在よりもかなり強かったのだろうが、OCG化にあたって弱体化している。
(そもそも相手の墓地のモンスターを奪えないのでは、リスペクトデュエルの精神に反しているという設定が死んでしまうような…)

以降、ヘルカイザーは表サイバー流と裏サイバー流を混成したデッキを使用し、ジェネックス大会を皮切りに様々な決闘で使用され続けた

特に、墓地版「DNA改造手術」効果を持つ「輪廻独断」とのコンボは強力で、
サイバー・エンドをサイバー・ダーク・ドラゴンに装備して爆発的な攻撃力を獲得している。
「ハッセンハッピャクゥ!」

ヘルカイザーは3期で唐突に心臓病を患い、視聴者からは衝撃増幅装置の使い過ぎではないかなどと邪推されていたが、実は原因はコイツら。
カードとデッキが常に進化と決闘を求めており、その結果使用者の心臓を蝕む


その後、第四期でカイザーに代わって弟の翔がサイバー流の意志を継ぎ、サイバーダークシリーズは翔の手に渡った。
だからそんな危ないモン使うなって。


▼【ゲームでのサイバー・ダーク】


遊☆戯☆王タッグフォースシリーズでは当然ヘルカイザーが使用するが、初登場の2では思考ルーチンが壊滅的にアホ。
相手の場に攻撃力800を超えるモンスターが存在する場合、墓地に装備対象が居ても裏守備で出す。
どうやら「場に出して効果を使って攻撃力を上げれば勝てる」という発想ができないらしい。
まさに裏(守備)サイバー流。

同じく壊滅的に使いこなせない
キメラテック・オーバー・ドラゴンと共にバカイザーと言われる一因を作った。

流石に酷過ぎたのか3以降はルーチンが改善されて普通に使いこなせるようになっている。

デュエルリンクスではヘルカイザーの実装に伴いほとんど全てのカードがまとめて実装された
イベントをちゃんと完走すれば関連カードがすべて手に入るという素敵仕様。
逆にいえばヘルカイザーイベントに参加していなければ入手が難しいということにもなるが、後にヘルカイザーがゲートに追加されたことで時間とキー消費の激しさに目をつむれば全てのカードを入手できるようになった。

なお、翔にも専用ボイスが設けられている。


追記・修正は裏サイバーデッキ入手後にお願いします

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最終更新:2023年11月27日 07:38

*1 モンスターのカテゴリは「サイバー・ダーク」だが、それらをサポートする魔法・罠は「サイバーダーク」と中点が入っておらず、両者区別されているので注意。なお、海外版ではどちらも「Cyberdark」で統一されており、区別されていない。

*2 既存のサイバー・ダークには通常モンスターは存在しない為、一見無意味な縛りに見えるが、実は英語圏におけるサイバーダーク・インパクト!は「Cyberdark Impact!」となっており、カテゴリー化したサイバー・ダーク=Cyberdarkとの区別がつかず、マジカルシルクハットでモンスター化した際に「Cyberdark通常モンスター」になってしまうので、日本との差を埋める為にもこの縛りは必要だったりする

*3 「サイバーダークワールドへの扉が開くとき、かつて無い衝撃が巻き起こる‼︎」という一節から

*4 実は原作から似たようなサイズ差ではある

*5 「モンスターに装備されている」事が条件であり、装備モンスターが場を離れて破壊された場合、「このカードが破壊される時すでにモンスターはいない」ので条件を満たさない為。