絶体絶命都市

登録日:2009/09/20(日) 14:40:39
更新日:2023/10/23 Mon 17:10:16
所要時間:約 4 分で読めます




アイレムより発売されたPS2用災害アクションゲーム。


【概要】
地震災害により孤立した人工島からの脱出が目的となる。
舞台となる人工島は落盤が激しかったり、建物が崩れ易くなっており、様々な危険を回避しつつ探索しなければならない。

「体力ゲージ」が0にならないように進んでいくが、ほとんどの場合、転落したり落下物に潰されたりして即死するのであまり体力の意味がなく、スペランカー先生の再来とも言われる(先生を意識したと思われるライト付ヘルメットもある)。
また、喉の渇きを表す「渇きゲージ」が存在し、0になると体力ゲージが減っていくため、水道やペットボトルで水分補給する必要がある。

あまり例がない災害ゲームとして評価されたが、終盤はメタルギアになるため批判もある。

数パターンのエンディングがあり、仲間を見捨てて一人で脱出したり、結局死ぬなどの鬱エンドが多い。


【あらすじ】
2005年6月、報都新聞の記者の須藤真幸は、赴任先の人工島「首都島」に向かう途中に大地震に巻き込まれる。
彼は取り残された被災者と脱出を図ると共に、震災の裏に潜む陰謀を探っていく。


【登場人物】
  • 須藤真幸(CV:ヤマモトヒロフミ(現:山本兼平))
主人公。
名前は変更可。
運が非常に悪く、水をよく飲む報都新聞の若手記者。
「新聞記者」とはなっているが、異常なまでに効く機転のよさ、大荷物を背負っての(北島以上の)着衣水泳、さらには潜入能力の高さ等からしてファンからは本職が疑われている。
実は祖父がイギリス人のクォーターという設定がある。

  • 相沢真理(CV:前田ゆきえ)
ヒロイン候補その1。
首都島に住んでいた女子大生。
助けてくれた須藤にやや強い執着心を持ち、陣内に押し付けるとあからさまに不機嫌になる。

  • 比嘉夏海(CV:立野香菜子)
ヒロイン候補その2。
相沢の世話を陣内に押し付けて単独行動した際に出会う、首都島に住んでいた高校生。
遊園地で一緒に遊んでいた弟とはぐれており探している。
進んだ後ろが崩れていく程度の能力を持つ。

島の暗部を探っているメガネのフリーのジャーナリスト。
性格がやや曲がっているが、正義感は強く面倒見もいい。
話の都合上ではあるが、中盤で須藤が選ばなかった方の災害ルートを乗り越えており、身体能力は須藤並みと思われる。
クリア後特典では、彼が撮った須藤たちの写真とその写真に対する彼の一言コメントを見ることができる。

  • 杉山義博
登場するなり即死亡した人。

弁護士。
首都島の苦情を訴える住民の依頼で調べていたが、災害に巻き込まれて負傷し、妻と共に逃げ遅れた。

  • 堀田伸治(CV:麻生智久)
首都島平崎病院の医師。
陣内の従兄弟で異様に似ている。

  • 都筑孝司(CV:小野健一)
派出所の警官。
警官らしく市民を誘導しているが、先に脱出した家族に早く会いたい気持ちと救助が間に合わないのではという恐れから早く脱出したいと思っている。

  • 飯塚俊哉(CV:小川一樹)
若い方の警官。

宝石中心の火事場泥棒。
元々は首都島で暮らす普通の女性だったようだが、震災のショックですっかりモラルが崩壊してしまっている。
被害妄想が強い。

  • 西村編集長(CV:中田雅之)
報都新聞の編集長。
災害後も編集部に残って記事を書いており、ようやくたどり着いた須藤に潜入を命じた上に、ここ一番のピンチに足を怪我して背負わせる役立たずな鬼畜。

  • 八田功土(CV:麻生智久)
地造成局局長。
裏で誰かの命令を受けて暗躍している。
通称、高木ブー。

  • 新崎良崇(CV:小野健一)
首都島の設計者で真理の叔父。
家族を失った過去を持つ。
意外とタフ。

  • 特殊部隊
ライフル男とバズーカ禿の2人が確認されている。
誰かの命令で潜入しており、八田と協力関係を持っている。
須藤に消火栓でヘリを落とされた。



【首都島】
2001年に政府のプロジェクトによって完成した人工島。
国内の最新技術が注ぎ込まれた、従来の物を遥かにしのぐ規模のものであり、建造に用いられた新工法は、従来の埋め立てに比べ深い海域での土地造成を可能とし、またコストが低く工事も短期間で住むという画期的なものであった。

政府は人工島建造技術を重要な輸出品目の一つと捉え、実用に耐えうる信頼性を世界へ向けて実証すべく、首都機能の分散移転地(第三首都)として決定したため、この島は通称「首都島」と呼ばれるようになった。

しかし裏では手抜き工事などの黒い噂も絶えず、それを実証するかのように今回の地震によってあっさり崩壊、海の藻屑となった。



【備考】
ヒロインと仲良くなりすぎると死ぬ。

同社ソフト「R-TYPE FINAL」に登場する天災波動砲搭載機「ディザスター・レポート」の名前の由来は、この作品の海外での名称である。

アイレムの経営方針変更とゲームスタッフの退社により、3まででシリーズが停止されていたが、2014年12月にグランゼーラ(元アイレムスタッフの立ち上げた会社)が版権を取得。ダウンロード配信の実施と4の情報公開を発表した。

なお、「4は震災の影響で発売中止となった」と言われているが、これについてはtwitterでスタッフの九条一馬氏が否定している。それによれば「目標日までに完成させる事が出来なかったため」との事。
ただしあまりに震災とタイミングが重なっているため、「目標日までの未完成と言うアクシデント(主要因)でプロジェクトが行き詰まっていた所に、震災まで重なってしまい再開断念となった」と言う形ではないかと思われる。

その後、2018年11月22日にPS4で発売された。



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最終更新:2023年10月23日 17:10