ノルウェー連続テロ事件

登録日:2012/04/07 Sat 18:35:57
更新日:2024/02/23 Fri 02:31:07
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概要

ノルウェー連続テロ事件
とは、2011年7月22日、ノルウェー首都・オスロの官庁街にて自動車に仕掛けられた爆弾が爆発した事件と、
オスロ近郊のウトヤ島にて行われたノルウェー労働党の集会で犯人が銃を乱射し、オスロで8人、ウトヤ島で69人が殺害された同一犯による無差別テロ事件。

短時間でこれだけの罪のない人間を単独で殺害したというのは、国際刑事警察機構によると世界記録。(当然だが、ギネスワールドレコードには載っていない)


島での殺害状況から、必ず2発以上被害者に銃を撃っており、明らかに命を狙った犯行である。

警察の初動捜査にミスがあったとの指摘がある。
具体的には島で銃を乱射した際に、ただちに警官を派遣できなかった事、軍隊を出動させるべきであったと考える遺族は沢山いる。
「捕まえずに射殺できなかったのか?」という人も。

生存者によると、まさに生き地獄の光景で「島から泳いで逃げるのが精一杯」だったらしい。

なお、自動車に仕掛けられた爆弾の火薬は200キロ弱で、爆弾を用いたテロでは過去最大級となる。

犯人の人物像

犯人はオスロ市在住・当時37歳の証券トレーダーの男。
極右思想を抱いており、隣国スウェーデンのネオナチ団体を崇拝している。また、この団体のホームページを年中閲覧していた。

警察によると、男は2009年から犯行を計画し、実に1700ページにのぼる犯行計画書をウェブ上に掲載し、その後に犯行に及んでいた。

また、爆弾を製造する為、わざわざ小さな鉱山会社と牧場を購入し、爆弾の製造に必要な化学肥料と金属を調達できるようにした。
さらに、警察から許可をとり犯行に使った猟銃を購入している。島に渡った際は警官に変装して、警戒されないようにした。
犯人の両親は、与党ノルウェー労働党の古くからの支持者であった。
一方、彼は「ノルウェーには移民者は必要ない」という凝り固まった思想の持ち主であった。
しかし、彼が働いていた証券会社の上司は「日常生活で、彼がその思想を表に出すことはなかった」と証言している。

真面目で明るい性格、さらに仕事もでき、同僚とも良好な関係を築いていたという。

彼は、旧ユーゴスラビア内戦にて大勢のイスラム教徒を虐殺した元ユーゴスラビア軍司令の軍人、麻生太郎元首相、韓国の李明博大統領との会談を希望していた。

が、当然日韓政府は「ふざけるな」と突っぱねたという。

なお、日本と韓国について「移民がいないからよい国だ」と、両国の文化を全く知らない発言をしている。
犯行の動機について、男は法廷で「移民にノルウェーが乗っ取られると思った。必要なことだと思った。人が死ぬのは仕方がないと思った、だから私は無罪だ」と、
一切悪びれる事なくさも当たり前のように述べた

裁判所は男の精神鑑定を実施し、鑑定医の診断で「重度の統合失調症で刑事責任が問えない」とする鑑定結果を出したが、これに被害者や遺族は猛反発。
検察側も裁判所も鑑定のやり直しを命じ、男を殺人・反テロ法・人道に対する罪で起訴した。

なお、ノルウェーは元来の民族性から大変治安が良く、年間の殺人事件も非常に少ない為、殺人罪の最高刑が禁固17年と非常に軽く、人道に対する罪も同25年である。

故に国内では刑法改正が叫ばれている。
犯罪心理学の専門家によると

「世間が見えているようで見えていない世間知らずで、自分を誇示しようとする一面が強すぎ、かつ自分の行うことは全て正しいという、典型的な自己中」

としている。また、

「証券トレーダーという仕事をしていて、他国のことを一切わからないという訳のわからない人物」

ともしている。統合失調症が原因ではないかという説については、

「自分の妄想が妄想を呼んで、国家の危機と勘違いした可能性は有り得るが、この場合治る可能性はほぼないほど症状が進んでいる」

としている。

初公判

2012年4月16日、オスロ地裁でこの男の初公判が開かれ、
男はこの中で「ノルウェーへの異文化持ち込みやイスラム教徒の欧州侵入を許した『国への裏切り者』に対する自衛行為であり、犯罪行為ではない」と、
相変わらず意味の分からないことを述べ、法廷に入る際にはニヤリと笑みを浮かべ、
右腕を斜め上に突き出す、ナチス式の敬礼を披露し、傍聴席から激しいブーイングを受けた。





なお、スウェーデン当局はこのネオナチ団体を事件後に摘発し、50名以上を国家転覆未遂の疑いで逮捕している。


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最終更新:2024年02月23日 02:31