タロットカード

登録日:2010/05/01(土) 00:32:53
更新日:2023/06/03 Sat 15:51:46
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タロットカードとは、全78枚の種類から成るカードの総称である。

かつて魔術的な儀式に使用されていたとされる世界最古のカード群で、現在は専ら占いの道具として有名。
乱暴に使い方を説明すると偶然引いたカードと現実の物事を結び付けて考えようとするカード群。
「カードがウチにそう告げるんや!」

こっくりさんなどと同じく、タロットを使い続けると霊感が強くなる、などという都市伝説もある。
まあ、オカルティックなものに浸かっているうちにその気になってしまうというのが本当のところだろう。

アニヲタ的には、ミステリアスな雰囲気のキャラがタロット占いに精通しているイメージが強いのではなかろうか。
また、もともと拡大解釈がしやすいよう意図的にデザインされているだけあり創作物にも流用しやすい。

実際『カードキャプターさくら』(原作)の「クロウカード」や、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部のスタンド名、『金田一少年の事件簿』のエピソードの1つ『タロット山荘殺人事件』、『遊戯王OCG』のアルカナフォース魔導書などカテゴリ、創作物の元ネタとしてよく知られている。

なお、ここから下の記述には『ジョジョ』や『ペルソナ』絡みのネタが多数書かれていることをご容赦願いたい。


【起源】

15世紀のイタリアでは、世界最初のカードゲームとして親しまれていた事が確認されているが、それ以前の事は謎。

22枚の「大アルカナ」56枚の「小アルカナ」で構成されており、
特定の手順で「スプレッド」と呼ばれる並び順に展開する事で、自分または相談者を占うことができる。
一応、極々基礎的な占いは解説書を読めば分かるようにはなっているが、実際のところ「ニュアンスで読んでね★」みたいなところもあり、解釈が困ることもある。

デッキから1枚引くだけ(ワン・スプレッド)、カード全てを使用する(ラーデューの車輪)まで、様々な種類のスプレッドが存在する。


「大アルカナ」は、名前の通り一枚一枚に重要な意味があるカードで、物事の根源的な意味を象徴する。
最近では『ジョジョ』や『ペルソナ』シリーズ等で用いられているので、知っている人も多いかも。主に、『愚者』『星』『世界』等が有名だろう。

「小アルカナ」は日常の出来事やその日の気分の変わりを示す。
ワンド(棒)、カップ(杯)、ソード()、ペンタクル(硬貨)の4つのスートと、それぞれに1から10の数字とペイジ(小姓)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング()がある。
(トートタロット(後述)の場合は騎士、王女、女王、王である)

タロットカードと一口に言っても、大きく分けて『ウエイト・タロット』、『マルセイユ・タロット』、『トート・タロット』の三種類がある。
他にもマイナー系なタロットもあるが、タロットの歴史上、『エッティラ・タロット』、『ヴィスコンティ・スフォルツァ・タロット』がよく名に上がる。
簡単に解説を書くと

『ウェイト・タロット』

一番メジャーだと思われるタロットカードの種類で漫画の付録とかにつくのはほぼこれ。
解説書とかも非常に豊富。正位置と逆位置で意味が違う。

『マルセイユ・タロット』

フランス発祥。
大アルカナの順番が一部、ウェイト・タロットと違う。ウェイトは8が力、11が正義だが、
マルセイユは8が正義で11が力である。これも正位置と逆位置で意味が違う。

『トート・タロット』

マルセイユ版を元にアレイスター・クロウリーが作った。
元々はクロウリーのタロット解説書「トートの書」の挿絵として女流画家フリーダ・マリスが描いたもので、
本が出版された20年後くらいにカード化された。
このカードは上の二つと違い、正位置と逆位置の区別をつけないに加えて、
隣接するタロットでそのカードの意味が強弱されるというややこしいタロット。
マイナーな方で在り日本語で読める解説書が非常に少ない。そして本が高い。
大アルカナをアテュと呼ぶことが特徴。

『エッティラ・タロット』
占い師のエッティラ(エテイヤ)が考案したタロット。
タロットの歴史の中で明確に占い目的で制作されたものであり、正位置、逆位置などもこのタロットが初。
「タロットの順番が長い歴史の間に誤って伝わってきた」というエッティラの解釈もあり、アルカナ及び絵がどれも一新されている。
「カウンセリングといっても、変に固くならなくていいよ。」

『ヴィスコンティ・スフォルツァ・タロット』
現存する中で世界最古のタロット。金や銀で装飾された15デッキ。
デッキの中の大アルカナには下記以外に信仰、希望、慈愛などが入っている。
また共通して死神と塔のカードだけ消失している。
「こんにちぃ……わっ!」
「私はソフィア。人の良き友人だ。」


【エジプト9栄神】

ジョジョの奇妙な冒険』では、エジプト9栄神がタロットの起源だとされている。
しかし、エジプト9栄神という括り自体は、同作オリジナルの設定である。
現実のタロットの起源には様々な諸説があり、エジプト由来かどうかは定かではない。
ちなみに、アニメ版『ジョジョ』でのエジプト9栄神のカードの裏面には、タロットと関連付けられることが多い、セフィロトの樹が描かれている。
「グッド!」
「ニギギイイイ」
「悪には悪の救世主が必要なんだよ」
「このビチグソがぁ~~~っ」
「えらいネェ~」
「人間死ぬ気になればなんでもできるッ!」
「ひゃくパーセントなんです ハイ」
「絶~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ対に負けなあああああいィィ」
「Exactly(そのとおりでございます)」



【余談】

  • 56という数が示すようにトランプ(52枚+ジョーカー)の起源とされる。

  • 誕生日や星座、惑星にも転用されているので、興味があれば調べるのもいいかもしれない。

  • 上記によってクロウカードの元ネタ。

  • ゲームで遊ぶ際、大アルカナは0>21>20>19……の優劣である。

  • ウェイトにしろマルセイユにしろトートにしろどのタロットもイラストには非常に意味があるのだが解説書参照である。

  • 日本に伝来したのは上記のバージョンが完成した後というのが定説だが、戦国時代に伝来した「うんすんかるた」が、トランプと同じ4スートに巴紋を加えた5スートで各スートに龍と唐人を加えた15枚の全75枚のため、関連を指摘した研究もある。
    今でいう麻雀のような遊び方をしていた模様。
    余談だが「かるた」とは英語の「card」に相当するポルトガル語で、時代劇で「かるた賭博」が出てきたらこうしたカードゲームで賭博をしていたということだ。現在で言う、お正月にするような「かるた取り」で賭けをしている場面を思い浮かべてもらってはちょっと困る。


■大アルカナ(並びはウェイト)

基本は当然!!正位置ィ!!が良い意味を持ち逆位置が悪い意味を持つ。
基本はと書いたのはカードによっては逆位置の方が良い意味だったり、どっちを引いても悪い意味だったりすることもあるからである。
また、仮に破滅のカードが出ても百パーセント破滅するわけではない。

セフィロトとかカバラとかなんか色々混じっていて魔術的要素もぶち込まれているが、詳しいことは解説書参照。
(非常に長くなる)

正位置、逆位置それぞれの意味も記すが、これらの意味はあくまで解釈の一例にすぎないため、意味を考える時の参考程度に思いながら見てほしい。
ウェイト・マルセイユ版と大きく名称がかけ離れているトート版の意味も表記するが、これも一例の一つとして頭にいれておくこと。


No.0愚者、フール (The Fool)

番号が無い場合はローマ数字にゼロが無いから。
ジョーカーの元ネタ。ある説ではこのカードが1から順番に旅をして21に着いたら神か天使になるとか不老不死になるとか言われている。信じるか信じないかはアナタしだいです。
デザインはに足を嚙まれつつ歩く旅人らしき人物。おまけに天を仰いで歩いており文字通り上の空であるがその歩みの先は崖。その様は確かに愚かであるが、一方で王冠を戴くなど只者ではないことも伺わせる。よって、見方次第でどうとでも取れる。
『ニヤリ』
「どうでもいい」
「そっとしておこう」
「先輩の目は節穴か!」
「まだ出せるだろう?」
「ねぇねぇ、私と一緒に行こう!」
「一割引きにするから、それでどう?」

●正位置…直感、期待、変化、積極的

●逆位置…幻滅、愚考、気まぐれ、消極的


No.Ⅰ魔術師、マジシャン (The Magician)

ウェイト版は魔導師(ウィザード)、マルセイユ版は手品を練習する手品師。
ちなみに(スペード)、(クラブ)、カップ(ハート)、コイン(ダイヤ)はこのカードに書かれている。
この4つはそれぞれが4元素を表現しており、剣は風、杖は火、カップは水、コインは地を示す。
え、なんで杖が火なのかって? 男性諸兄ならば、自分の一部に熱くそそり立つ部分があるだろう。杖は、その暗喩である
デザインは奇術師を思わせる奇抜な格好だが、一方で服装自体は整っていることから、外見の奇抜さは本来の姿を隠すポーズであるとされる。
人間性で表すと、言い出しっぺとなる快活なムードメーカーといったところ。ただし、現状に対する不満や不適合から意志が揺らぎがち。
「YES,I AM!」
「はやく来なよー」
「テレッテッテー♪」
「行くぜ相棒!」
「疲れただろ?今日はもう寝ようぜ」
「いずれにせよ、それがお前の運命」
「人は誰であろうと幸福に生きる権利がある」
「冒険は、ここから始まりますよ~」

●正位置…奇抜、才能、好奇心、創造力

●逆位置…凡庸、曖昧、無気力、優柔不断


◆No.Ⅱ女教皇、ハイプリエステス (The High Priestess)

本=知性的、知識、冷静、未婚女性=処女=少女、キャラ化するなら長門。
実際には女教皇はいないがアニオタ的には堕天使エロメイドの聖人が居る。
存在しえない「女教皇」という性質から神秘を象徴し、またその神秘の知識を開示しようとしている姿で描かれる。
人間性で表すと、穏やかな性格で利発であるが、一方で人間関係を推し量り傷つくのを恐れて本心を明かさない。
「きっさまらーッ、心から言っとらんなあああー、ぶっ殺すッ!」
「時々でいいから 私の事 思い出してね…」
「パンチです!パンチ!」
「時代は肩車よね〜」
「ごめんなさいごめんなさいお姉ちゃんごめんなさい…」
「じ、自分の心に……素直になって……落ち着けば……きっと、大丈夫……」
「”黒鷲遊撃隊(シュヴァルツァアドラーヴェーア)”というのはどうかしら?」
「実は熱い飲み物が苦手なのです。冷めるまで口をつけないのも失礼ですよね……。」

●正位置…知性、安心、安らぎ、聡明

●逆位置…悲観、自己中心的、疑心暗鬼


◆No.Ⅲ女帝、エンプレス (The Empress)

意味は愛、母、妊娠=結婚=人妻、贅沢=お嬢様
逆位置の場合、女教皇と共通にヒステリー、ワガママなどの意味。
王冠と十字架というパーツを持つことから、神秘的な霊性と物質的な権力を伴った大人の女性を表しているとされる。
人間性で表すと、包容力があり母性溢れるが、一方で「家族」以外に対しては狭量で排他的。
「チュミミミィ~~ン……」
「いきな」
「ブリリアント!」
「美少女怪盗と申します!」
「食後にお菓子も、どこどこど~ん♪」

●正位置…豊穣、繁栄、結婚、女性的魅力

●逆位置…浪費、無駄、婚約破棄、


◆No.Ⅳ皇帝、エンペラー (The Emperor)

父、指導力、男性的または
神秘を表す十字架の錫杖を目線の高さに持っていることから、未来を見据えた理想的な指導者を表す。ただし、左(過去)を向いた構図で描かれることがあり、保守的であると解釈される。
人間性で表すと、活動的なリーダー気質であるが、一方で周囲の提言などに耳を貸さず独りで背負い込むタイプ。
「ンッン~名言だなこれは」
「その答えを探すため」
「いい所で会った。 グッジョブ!」
「誕生すっぞ、コラァ!!」
「誰が変態だ!?」
「己の道をひたすらに……ただ突き進むのみ!」
「死にたい者から前に出ろ。 ……まとめて斬り捨ててやる」
「I shall destory, and hate mankind... I am the〝Emperor〟」

●正位置…威厳、実行力、統率力

●逆位置…頑固、過労、独善的、計画倒れ


◆No.Ⅴ教皇、ハイプリースト/神官、ハイエロファント(トート版だと読み方が違う) (The Hierophant)

説教をする老人。
逆位置の場合は皇帝と共通の頑固、自己中などの意味を持つ。他の呼び方は神官、司祭、法王。
3重の十字架や王冠などから、教皇の力が精神・魂・肉体に及ぶ人間としては霊性のトップに位置することを示している。また、教皇を中心に柱と聖職者が2体ずつ描かれ、このアルカナの番号である「5」のトランプ配置と同等となっている。
人間性で表すと、周囲に気を配る温厚な性格だが、余計なお世話なのだと気付かないことも。
「レロレロレロレロレロ……」
「漬け物が!そこをどけ!」
「さて、やるか…なあ?」
「…ガキンチョじゃないもん」
「説明しよう!」
「それと、オッサンじゃねえ。俺はイケオジだ!」
「善行のための善行は善なり!」
「みんなが笑顔になってくれたら、たまきもうれしいぞ~、くふふ♪」
「傭兵の身で私を教え導こうなど、片腹痛いですわ! おーっほっほっほ!」

●正位置…共感、慈愛、親切、広い視野

●逆位置…誤解、悲観、反感、狭い視野


◆No.Ⅵ恋人、ラヴァーズ (The Lovers)

意味は大体好きになる、マルセイユ版はただのフラグ建築士の修羅場。これなんてエロゲー?
男女一対もしくは二人の女性ということで、タロットで重要な象徴である双子を暗示している。また、中心には天使が描かれ、ギリシャ神話のエロスであるとされる。
人間性で表すと、恋愛対象に対して様々な形でアクティブだが、それに関する感情の制御が苦手。
「このポンチ野郎がァーッ」
「一緒に踊ろうよ!」
「バカじゃないの? てかバカじゃないの?」
「マルキュン!」
「好き好き大好き!!大・大・大好き!!!」
「誰か…。私を愛して…私を認めて…!」
「どんな妨げやつまづきがあっても、必ず乗り越え、願いは叶うのです。……ねっ?」
「さあ、君の身体を僕の自由にさせてくれ」
「ま!」

●正位置…恋愛、性的魅力、決断

●逆位置…失恋、見込み違い、選択の失敗


◆No.Ⅶ戦車、チャリオット (The Chariot)

現代的な戦闘車両(Tank)ではなく、戦闘車のこと。
アニオタ的にはライダー(zero)のアレ、あとはマカロン爆弾
実はこの戦車、進行方向に対して車輪が横を向いている。それを無理矢理馬に轢かせ、通り道にあるものを蹂躙しているのである。
人間性で表すと、行動的で大胆な切り口を見せもするが、一方で思い付きで行動するので成功率は低い。
「あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!」
「ペルペルペルペル」
「なるほどなー。」
「そんな事よりも肉よ!肉!!」
「あ、世紀末覇者先輩ちーっす」
「え…チャリオットですか?」
「で、では私がさもしく食事にありつくさまもすべて見られていたのですか!?」

●正位置…勝利、征服、困難の突破、問題解決

●逆位置…失敗、困難、悪戦苦闘、事故


No.Ⅷ力、ストレングス (Strength)/色欲、ラスト (Lust)(トート版、番号はXI)

ライオンと女性のシュールな絵、優しさは力に。 ペルソナでは「剛毅」。
また、獅子は本能を、女性はそれを理性との橋渡しを司る制御者を表すとされる。つまり、このカードが表すのは無軌道な「暴力」ではなく規律を伴った「力」である。
人間性で表すと、強い意志を持って行動するが、それが叶わないと急に意気消沈する。
「キャバ!」
「ワンッ!ワンッ!」
「ぬか喜びだったぞ、囚人!」「貴方への感謝の言葉…あれは撤回です!」
「…首が苦しそう? え?」
「……俺に女を口説くなど百年早かった」

●正位置…意志、気力、信念、独立

●逆位置…放棄、妥協、自信喪失


トート版は性的な意味での欲望。
イラストの女性は全裸で、七つの顔を持つライオンらしき獣に乗っている。
『色欲』が七つの大罪の一つということもあり、ネガティブな意味が強いと勘違いされやすい。
が、アレイスター・クロウリーが著したセレマの根本聖典である『法の書』の最重要な格言である、
汝の欲する事を為せ」を具現化したカードで、必ずしもマイナス、という訳ではない。
だがさすがに『ペルソナ』で出たときは名称がまずいのか、「欲望」に変更された。海外版の表記も「Lust」でなく、「Hunger」(飢え、熱望、渇望)になっている。
「世の中クソだな」

●カードの意味…エネルギッシュ

●ポジティブな意味…大恋愛、情熱、行動力

●ネガティブな意味…野性的、抑え難い欲望、欲望に身を任す


◆No.Ⅸ隠者、ハーミット (The Hermit)

隠者とは人里離れた所に住んで瞑想とかしてる人。
現実だとブッダ、孔子、アニオタ的には亀仙人ヨーダなど…主人公を鍛える人生の大先輩。
モチーフはギリシャ神話のヘルメス・ヘレニズムでヘルメスと同等とされたトート・錬金術師ヘルメスを合わせた、「ヘルメス・トリス・メギストス(3倍偉大なヘルメス)」であるとされる。原始太陽じゃないよ。
人間性で表すと、知識など様々な才能や思いを秘めるが、それをうまく発露できずにくすぶる可能性がある。
「お前は次に○○と言う」
「弱みの1つも背負わんかいっ!」
「サラダバ-!」
「もしも暗闇で道に迷っても、心配いらないよ」
「……な、ない!僕の詩集が……!」
「伸び悩んでる場合じゃないのにぃぃ!」

●正位置…秘智、孤独、核心、思慮

●逆位置…虚実、劣等感、混沌、愚痴


◆No.Ⅹ運命の輪、ホイールオブフォーチュン/フォルトゥナ(トート版・読み方が違う) (The Wheel of Fortune)

有名なカードの代表で、よくアニメ等で言う「運命の輪が回りはじめる」とはコレの事。
このカードを基点に抽象的というか詩的というか、今風に言うなら中二病要素が強くなる。
デザインは四元素や善悪といった様々な属性を持った獣達が回す車輪。また、中心に座する獣はアヌビスやスフィンクスといった「ルールの守護者」を象徴する。よって、定められた禍福、即ち「運命」を示す。
人間性で…表せるか!キャラでいうと、数奇な運命に振り回されるサブキャラ辺りが担当する。
「勝った!第三部完ッ!!」
「んふっ、男の気持ち♥︎」
「そんな世界、素晴らしいと貴方も思うでしょう?」
「分からないこと、優しく教えてくれると嬉しいな。」
「バカ軍団ですか」
「お姉ちゃんやからな!」
「強い意志があれば、変えられると!占いが絶対じゃないんやって!」
「デビルヒナタン」「エンジェルヒナタン」「「どっちかが決めるべさ!!」」
「一人じゃできないこと、したいかなって……ダメ?」
「I shall destroy and reconstruct everything...」

●正位置…好転、宿命、事態の進展

●逆位置…暗転、混沌、すれ違い


◆No.ⅩⅠジャスティス (Justice)/調整、アジャストメント (Adjustment) (トート版、番号はVIII)

意味は善意と公正。 別名は裁判の女神。
別名からもわかるようにジャスティスを「裁判」と訳す方が正しいと言う意見もある。
Saint October』ではこのカードの力を使う黒ロリが「ジャッジメント」の能力を使う。
(デザインの問題かもしれないが)左右の皿のサイズが異なるという特徴を持つ。すなわち、善悪は見かけでは測ることなど不可能で、それを操るということはそんな理不尽に厳格な裁定を下すことを示す。
人間性でいうと、物事を俯瞰して価値を推し量ることに長けるが、私情に走るとそれが打算や怠惰へと変わる。
「正義(ジャスティス)は勝つッ!」
「でひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「言い訳なら署で聞こう」
「乾くとかいて’’ケン’’です」
「あ、あまり恐い事じゃなかったら…い、いいですよ!」
「しょうらい、お兄ちゃんとけっこんする」
「胃の中が、大炎上だッ…!」
「みんなが正しい道を進めるように、手伝うからねぇ」
「我が名は! フェルディナント=フォン=エーギル!」
「なにっ? そんな不埒な者がいるのか。私に任せておけ!」
「Let's Duel!」

●正位置…正義、均衡、名誉、正当性

●逆位置…別離、不正、悪徳、モラルの欠如


トート版では調整/アジャストメント。
天秤と剣というデザインは共通している。
中心に描かれているのはエジプトの正義の女神、マアト。
天秤付きの冠を被り、剣を持ちながらつま先立ちでありながら、バランスを保っている。
天秤には、左に「Α(アルファ)」、右に「Ω(オメガ)」の文字が書かれた球体が釣り合っている。

●カードの意味…見守る事

●ポジティブな意味…調整、バランス、見守る

●ネガティブな意味…裁判への出頭、宙に浮いた決断


◆No.ⅩⅡ吊るされた男、ハングドマン (The Hanged man)

罰、困難、束縛などの悪い意味を持つため、不吉と思われがちなカード。
しかし、忍耐、着実、抑制などといった良い意味も持つ。
上下逆さま。あだ名はユダ、死刑囚。ペルソナでは刑死者。
描かれた人物はまさに刑に処されている身だが、悲壮感が薄いのが特徴(ものによっては笑ってすらいる)。つまり、彼にとってこの刑が終焉ではなく、先に行くための通過儀礼であることを示している。
人間性でいうと、我慢強く負荷状態からの発奮は驚異的だが、時期を見逃して空回りや無駄で終わる場合も。
「ククク…いわし☆」
「グラサンの金具が熱いいいい!!」
「私の…ばかぁっ!」
「レッテルってのは、簡単にゃ剥がせねぇもんだ。」
「プロちゃんおろしてー!」
「あんまり見てると……金、取るぜ?」
「Hehehe...Nobody leaves here alive」

●正位置…犠牲、努力、忍耐、救済

●逆位置…無駄、徒労、疲労、骨折り損


◆No.ⅩⅢ死神、デス (Death)

有名なカードの代表例。なお、時々このカードをジョーカーとして作品に登場する場合があるが、今は「愚者がジョーカーの元ネタ」とする説が有力。
名前、数字が無い場合はこのお方と同じ扱い、忌み数。
三凶カードの一つ。ただし、終焉は始まりであるという観点から、生も司っている。
なお、「死神」は英語でReaper(リーパー)だが、このカードの英語名はDeath()である。ただし、元々死神というのは便宜上の名前でしかなく、実はマルセイユ版には名前が無い。
描かれた死神は「死という現象」そのものであるとされ、黙示録の四騎士の一騎と同一視されたりする。
吊られた男で書かれた通り死は終焉ではなく、子のアルカナは死を超えた先の世界に向かうためのターニングポイントである。
人間性で表すのは無理。死期が近い人やあるいは妊婦などを指す。キャラでいうと、死そのものを属性として内包するキャラ辺りが担当。
「ラリホー!」
「ミッシェル様に話してみな!」
「知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった…」
「甘いのと辛いの、どっちがいい?」
「『賭け』をしましょう」
「それは決して、悪いことばかりじゃありません……」
「俺はいつだって女の子の味方さ」

●正位置…崩壊、死、損失、終末

●逆位置…再生、更新、仕切り直し


◆No.ⅩⅣ節制、テンペランス (Temperance) /術、アート (Art)(トート版)
ザ・地味、あとは聖譜顕装の一つ。あだ名は天使。
つまりソードアートは剣術。
描かれている天使はミカエルであるとされ、柱・男女・聖職者とこれまで別々に描かれた「対の存在」を一つに結び付けた純粋な存在へと昇華する過程とされる。
人間性で表すと、己を中心としての物事の仲裁を得意とするが、物事自体を自分が中心と考えるナルシストな気質がある。
「これがおれの本体のハンサム顔だ」
「お帰りなさい、ご主人様♡」
「万象に障る。よって応ぜず」
「たまには、休息も必要ですよ~」
「で、で、で、出たああああああ! あんぎゃああああああ!」
「これは格別な発見となる。さあ、脱いでくれ!」

●正位置…調節、安定、堅実、適応

●逆位置…暴走、傲慢、感情的


トート版は「技」。
男の顔と女の顔の2つの顔を持つ錬金術師が何かを作っているような絵。
『技』といっても、マルセイユ版タロットでキリスト教的文化の四大徳行を表す、「賢慮」、「正義」、「剛毅(力)」、「節制」をまとめた物である。
右手には松明、左手には水の入った聖杯。両サイドには獅子と鷲がいる。
「VISTA INTERIORA TERRAE RECTIFICANDO INVENIES OCULTUM LAPIDEM」
(大地の内なる領域を調査せよ。汝、浄化により賢者の石を見出すべし)
と、背景にラテン語で記されている。

●カードの意味…統合

●ポジティブな意味…集中力、多芸多才、準備の末の成功

●ネガティブな意味…八方美人


◆No.ⅩⅤ悪魔、デビル (The Devil)
ウェイト版は魔神でSM趣味、マルセイユ版はいたずら好きな小悪魔。絵によっては小悪魔。
三凶カードの一つ。楽園の蛇「サタン」も悪魔で、それによって人は神の鎖から解き放たれたことから、覚醒や転換といった意味もある。
特徴の一つとして、存在的にも悪魔と対となる「法王」の構図はそっくりで従者の向きが逆に描かれている。これは不服従の状態を示しており、法王のそれと異なり自我の芽生えを示すとされる。
人間性でいうと、人を堕落に引き込む狡猾さを持つが、現状から楽な方向を提示できる打開の力にも長ける。
「今からてめーのタマキンかみ切ってやるぜーッ!」
「お、男なら鷹司だ…良い名前だろ!?」
「酒だ、酒ー!エスカルゴってのはカタツムリかよ!?」
「これヨリ定例部会ヲ行ナいまス」
「もっともっと増やして、アクマの軍団を作るんだー♪」
「ご、ごめんなさい。役立たずで、ごめんなさい……っ!」

●正位置…執着、堕落、邪心、悪意

●逆位置…回復、気持ち整理、解放


◆No.ⅩⅥ塔、タワー (The Tower)

雷に打たれるバベルの塔、あるいは塔ではなく神の家とされることもある。
三凶カードの一つ。占いだと正位置だろうが逆位置だろうが本気で悪い意味しかない正真正銘の地雷
まぁタロットカードの場合は百パーセント破滅、と確定しているわけではない。
塔はあのバベルの塔で、人間が生み出した「力」が粉砕される様となっている。また、神の家とする場合は逆に落雷によって神の家(これまでの宗教観)からの解放を示す。いずれにせよ、積み上げられた何かが無へと帰す「変革」のアルカナである。
人間性で表すと……不幸な人?『ペルソナ』シリーズだと、逃げ場が封じられて静かに転がり落ちている人間という共通点がある。
「べちあっ」
「うるさいうるさいうるさいっ!強いヤツが偉いんだ!」
「The pain make me feel alive.」
「外の世界には、何が待っているんでしょう~?」
「泣く子も黙る”雷獄のカサンドラ”だぞ?」
「……わたしね、小さい頃は、こんな髪の色じゃなかったんですよ?」

●正位置…苦境、崩壊、破滅、破綻

●逆位置…緊迫、無念、屈辱、誤解


◆No.ⅩⅦ星、スター (The Star)

「『スター・プラチナ・ザ・ワールド!(時は止まる)』」
正位置は希望や良き未来、逆位置は短命、儚さ。ぶっちゃけ星は背景
短い生涯の中で、なにかと誰かの心を強烈にひきつける…総じてジョースター家らしいカードである。
星は車輪のような配置から時の流転を示し、自然という大舞台の中で仲介者の手によって泉に流される水と大地に流される水(異なる可能性)がそれぞれの道を進みつつも、一方で一つの方向に収束する様子が描かれている。
人間性で表すと、目指すべき目標がしっかり決まっていてそれに邁進しているが、そこに至るための道筋が定まっておらずうろうろしている。
「やれやれだぜ」
「メッセージ♥︎ 入れといてぇ〜ん♥︎」
「ハートをブチ抜くゾ?」
「フハハ…討ち取ったり!」
「ゴールドマン様の遺言だ…」
「はやく大きくなって、すてきなアイドルになれますように」
「どーせ日頃の行いがどーとかでしょ」
「Come, you must prove yourselves in a test of strength...」

●正位置…希望、閃き、明るい未来、可能性

●逆位置…儚さ、失望、短命、考えすぎ


◆No.ⅩⅧ、ムーン (The Moon)

三凶カード同様に、正位置が悪い意味を持つ系統のカード。
月の他に月の顔・二棟の建物と二匹の犬・ザリガニが描かれ、2対の存在は相反性を示し、さらにそれを人の意を介さない存在が窺っているという混沌とした状況である。これは不安定な状況が天によってもたらされた試練であることを示す。
人間性で表すと、明るい性格で人気を集めるのを得意とするが、その裏には精神的な脆さを抱えている。『力』と似ているが、こちらは求心力やカリスマ性がある分、影響が集団・環境に波及する
「シブイねェ……」
「チョメチョメターイム!」
「期待させたようだが……君は敗者だ!」
「いい加減目覚ませよ!いつまで逃げてるつもりなんだよ!」
「犬が寄ってきたりとか、あんまり役に立たなくて……」
「行こうぜ、きょうだい! フォドラの夜明けが俺たちを待ってる!」

●正位置…不安、懸念、恐怖、胸騒ぎ

●逆位置…真実、明瞭、光明、安堵


◆No.ⅩⅨ太陽、サン (The Sun)

ザ・人面太陽。けして四国八十八ヶ所でうどん屋をしばいた関西弁の太陽ではない
正面を向いた太陽から放たれる光線は曲線と直線、赤と白など対のデザインとなっており、真逆のエネルギーが一つの普遍存在によって掌握されていること、即ち究極的な対極の統合を示す。
人間性で表すと、エネルギッシュで自信に満ち溢れているが、ネガティブに傾くと普段の反動で激しく落ち込む。
「ドギャス!」
「目をそらすな」
「なんつって! ほら、笑えよ!」
「…君はもう、演説の達人だよ。」
「お日様の栄養、ワタシ達がみんなにも分けてあげるヨ!」
「本当はどうしたら良いのかまだ判らないんだ」
「ん? いま金の落ちる音が! ……気のせいか」

●正位置…成功、誕生、満足、成就

●逆位置…延期、中止、挫折、停滞


◆No.ⅩⅩ審判、ジャッジメント (Judgement)/永劫、イオン (The Aeon) (トート版)

聖書の最後の審判のイメージ。
風紀委員ですの」ではないし、全裸が総長の教導院で了承の意味で使うこともない。
試練を超えた先で天の祝福によって死者が蘇っており、新生を以て完全なる「世界」へと至る過程を済ませた様子が描かれる。
人間性で表すと…なんだろう。キャラでいうと、精神的に追い詰められた状況にあるが、そこから脱出できれば一気に変化するようなキャラが担当。
「HAIL 2U!(君に幸あれ!)」
「Come here!」
「どうなの? 答えなさい!」
「アタシのラッパが最後の審判をくだすよ!」
「……あらあらあら、まあ!」
「暇そうだな……。 死合うか……?」
「Seems like my advice had no effect. Suffer like G did.」

●正位置…復活、改善、覚醒、発展

●逆位置…悔恨、行き詰まり、再起不能


トート版は永遠(永劫)/イオン。またはアイオーン。
『永劫』とは約二千年を一周期とする期間を意味し、元来はグノーシス用語で「至高神」を意味する。
カードを取り巻く暗い青の影は天空の神ヌイト。
翼を持つ火の玉として描かれているのはヌイトの配偶者であるハディト。
そして中心に座っているのは両者の子であるホルスである。
トートタロットでは珍しく、ネガティブな意味が無いという見解が多い。
「ばかきらいさいてーさいあく」

●カードの意味…高次の見通し

●ポジティブな意味…最終決定、ターニングポイント、再誕生

●ネガティブな意味…産みの苦しみ、変容の前の苦難


◆No.ⅩⅩⅠ世界(ザ・ワールド) (The World)/宇宙、ユニバース (The Universe) (トート版)

意味は完成と出発。
『ペルソナ3』及び『4』では重要な意味を持つ。
4元素と4つの徳を司る動物を四隅に、中心に人物が描かれる。これが何者で性別がなんであるかは不明で、このアルカナの構図が何を意味するかは人それぞれとなっている。
即ち、ある意味では愚者と同等で、終焉であるがゆえに新たな始まりであると言える。
人間性でいうと、現状において何もかもが完璧だが、そこからのブレイクスルーがもはや不可能な人間。
「時が止まっているのに、5秒とはおかしいが、とにかく5秒ほどだ」
「当然! 正位置ィ!!」
「人の世に満ちる全ての嘘…幾千の呪言を吹き晴らし、真実を射止める究極の言霊--幾万の真言」
「相手が悪かったな。世界を頂戴する......失せろ」
「この世界ぜーんぶ、私達のステージにしちゃえ!」
「その身で学べ!」「その身で学んで!」

●正位置…完全、完璧、攻略、優勝

●逆位置…衰退、低迷、未完成、調和の崩壊


トート版の宇宙(ユニバース)は、世界同様、4隅に動物、中心に人間というデザインは大差ない。
だが、中心の人物が右上のホルスの目から出ている鎌を手にし、共に踊るヘル=ラ=ハの蛇の頭に立っている。
「貴方は、最高の客人だった…。」

●カードの意味…完結

●ポジティブな意味…実現 総合 有機的な完結や自然な開花

●ネガティブな意味…遅延 不活発 避けられない結末




大きい追記、小さい修正アルカナ?

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最終更新:2023年06月03日 15:51